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4話:利用されることが嬉しくて
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腕の中のヴィンスは、節ばっていて硬くて、先程まで水浴びをしていた為か、少しだけ肌寒い。だが、ヴィンスの重みは今まで狩りをしてきた獲物が持つ冷たさではなく確かな生命力と実在を感じ、それがベートには嬉しくて、ついヴィンスの方へと視線を向けると、少しだけ戸惑うようにベートが語りかけた。
「なあ。私は足は怪我をしたワケじゃないから、歩けるんだが」
「ヴィンスは『お客様』なんだ。お客様は、丁重に扱うんだってお師匠が言ってた。それに、夜の森は歩きにくい。ヴィンスが転んで、怪我でもしたら大変だろ」
「確かにそうだが……」
言われて改めて、ヴィンスは森の周辺を伺った。茂った森で月明かりを隠している為に、小路は足元どころか手の先も見えないうえに、時折聞こえる雑音が、木のざわめきなのか獣の唸り声なのかさえ判別でず、夜の森の冷え冷えとした匂いは方向感覚を狂わされそうだった。
こんな森の中をたとえベートの後ろを歩いていたとしても、おそらく迷ってしまう自信がヴィンスにはある。
「……」
ヴィンスの渋面を、肉体的な苦痛のものだと判断したのか、ベートの歩く速度が少し早まった。
彼にとって此処は馴染みの場所なのか。スイスイと平地でも歩くような速度で危うさも無く歩き続けたかと思うと、立ち止まり、やがて現れた鹿や猪を金色の瞳で見つめ、獣達を遠ざけていた。ヴィンスが見上げて金色の瞳を確かめてみるが、禍々しさや威圧感は感じない。
獣達は、この金の瞳のどこに恐れを成したのか。また、当然のように獣を退ける事のできる能力を持つこの男は、一体何者なのだろうか。黙ってベートの顔を見上げていると、歩みを止めないまま金色の瞳がヴィンスへと向けられた。
「どうした?」
「随分、森に詳しいんだな」
「そりゃ、俺は此処の猟師だからね。目を瞑ったって家まで辿り着けるさ」
「おい、私を抱えているんだ。絶対に目を瞑るな。というかきちんと前を見て歩け」
「うん、わかった」
己の文句に対しても傷つく事もなく、ヴィンスの助けになることが、嬉しくて堪らないとでも言うようにベートの声は嬉し気に弾んでいる。その嬉しさが彼の力になっているのか、己を抱えているベートの腕は益々力強く、人一人担いでいる危うさも感じない。
ベートに抱えられて移動する今の状態は、ヴィンスにとっては有り難いのは確かだ。
だが、ベートの『力』に守られているのだという実感は、それがそのまま逃走一つ自分一人の力で成し遂げられないのだと、自らの身体の脆弱さをヴィンスに突き付ける。
こんな調子で、己は逃げ切れるのか。記憶の中で尚も陰惨に燃え続ける業火の中に、自分もまた焚べられるのではないか。そして、いつまで、どこまで逃げれば良いのか。屋敷から逃げ出す最中は考えなかった先への不安が次々と押し寄せ、そして痛みとなって、内側からヴィンスの身体を締め付けようとした。
己の弱さを実感すると、先ほどまで意識を逸らすことができていた骨同士が軋む感触や下腹部を押しつぶされるような痛みが無視できない程の強さを持ち、苦しさに呼吸が浅くなってしまう。せめて、これ以上の苦悶の声は上げまいと、ヴィンスは顔を顰めて口を閉ざしていたが、冷めた夜のそよ風に、先程水で身を清めたばかりのヴィンスの身体や髪は段々と冷やされる。
「っ……」
肌寒さに小さくくしゃみをした拍子に、下半身に力が入ったため肚の奥が強く痛む。肌寒さと、内側から一定の感覚で振動するような苦痛を殺すべく、ヴィンスは理性を総動員して唇を噛み、声を漏らすまいと耐えた。
「っ、は……」
暫く唇を噛んでいると、痛みは段々と落ち着いてゆく。だが、立ち去る事はなく、まだじんわりとヴィンスを苛み続けている。一言も、痛みの声はヴィンスは上げてはいなかったのに、ベートは足の動きを止めると気遣うような視線をヴィンスに向けて立ち止まった。
「ヴィンス、大丈夫か?」
「問題ない。身体が少し冷えただけだ」
ヴィンスの返答は淡々としたものだが、腕を何度も落ち着き無さ気に擦っており、薄暗い視界であっても、ベートの目にはヴィンスの唇が紫色にくっきりと変色している様がはっきりと移った。
より密着するようヴィンスを抱きしめると、冷えた頬が自分の頬にピタリと合わさり、身体の冷たさを教えて知ら占めている。
「っ、おい!!」
「少し、じゃない。すごく冷えてる。風邪を引くのは良くない事だし――ちょっと、急ぐよ」
「っ!!」
夜の森の風が、ヴィンスの体中を勢い良く撫でていく。寒さから守ろうとしているようなベートの腕や身を預ける胸の熱さの心地よさに、ヴィンスは我知らず身を寄せた。
(……暖かい)
獣そのものの毛皮と爪を持つ彼の右腕は、チクチクとしていて硬い。だがその腕が触れている箇所は、冷たい風を通さずにベートの持つ温もりだけを優しく伝えてくれている。
「っ……!!」
気付けばヴィンスはベートの獣の右腕に縋るようヴィンスが自らの腕と身を寄せると、自分を抱える腕に一層力が込められる。自分の身体の脆弱さは、己が一番知っている。だからこそ生存するチャンスを得るためにベートの好意を利用すると決めたと言うのに、利用するために、この男へは気を許さないようにすると決めたのに。彼の無垢な温もりはその決心を鈍らせる。
やがて、古びた山小屋にたどり着くと、ベートの足の動きが止まった。ここが目的地であることは明確ではあるが、ベートはヴィンスを降ろそうとする気配はない。名残惜しそうに金色の瞳を己に向けて己を抱きしめ続けている目をヴィンスはそのニガヨモギ色の瞳で見つめ返していると、視線に気づいたベートが照れたように抱き上げる腕の力を強めた。
「降ろさないのか?」
「え、あ……うん、そうだんだけど……」
ヴィンスの言葉にどこか歯切れの悪い口調で口ごもりながら、言葉を濁している。
「何か理由があるなら言え。黙っているだけじゃ分からん」
ヴィンスの言葉に、ベートは恥ずかしがり、困った表情で見つめ返している。もう一度視線で脅すと、ベートはしどろもどろになりながらも口を開いた、
「あ、あのさ。俺のこの腕を抱きしめてくれたの――ヴィンスが、初めてで。すっごく嬉しかった。でも、降ろしたらヴィンス、俺の腕のこと、抱きしめてくれないんじゃないかって……それが、嫌で」
しょんぼりとうなだれるベートの額を、ヴィンスは指を弾いた。痛そうに少し眉を歪めるベートの鼻先を指でつつくと、小さく肩を竦めた。
「あのな。抱かれたいなら何度だって抱いてやる。だから降ろせ」
「本当?」
「疑わしいなら試してみるか?」
言葉に従い、恐る恐るベートはヴィンスを降ろした。混じり合った為なのか、自分の足で立とうとしても、足に碌な力が入らず、ふらふらと柳の如く揺れてしまう。獣の毛と爪に覆われた右腕を、ヴィンスは支えとした腕に絡めて抱きしめた。
「――ほんとだ、抱きしめてくれた」
ふわりと嬉しげに顔を綻ばせてベートは笑うと、今度はヴィンスを抱きしめた。ベートを見上げて黙って抗議をすると、にこにこと悪意の無い微笑みが、ヴィンスへと向けられた。
「ヴィンスに抱きしめてもらうと、凄く嬉しい。だから俺もヴィンスにお返し」
屈託の無い笑みで自分を抱きしめるベートは、危機感がなさすぎる。彼の罪悪感と孤独を利用するつもりなのだから、今から言う言葉は己にとって不利益でしか無いことは重々に承知をしている。その上で、ヴィンスは口を開いた。
「私がこうしているのはーー身体を支える為に過ぎん。そもそも私は、お前を利用するつもりでいるんだぞ? 利用されないよう、少しくらいは警戒をしたらどうなんだ」
「それって。利用されるその間はヴィンスは一緒に居てくれるって事?」
「傍に居ずに、利用はできんからな」
「……そっかぁ」
ヴィンスの答えにベートはほっとした笑みを浮かべて益々ヴィンスを強く抱きしめ、頬を寄せた。密着するベートの身体を押して引き剥がそうとヴィンスは抗うが、ベートにとっては抵抗にもならない。
「はあ……」
疲れ切った声をヴィンスが上げて抵抗していた腕から力を抜くと、ベートは抱擁の腕を解いた。
「疲れたのか? ヴィンス」
「ああ、だからさっさと休ませろ」
「分かった。今からベッドの用意をする」
浮足立った様子でベートはドアを開いて室内に入ると、ランプに灯を灯した。
「なあ。私は足は怪我をしたワケじゃないから、歩けるんだが」
「ヴィンスは『お客様』なんだ。お客様は、丁重に扱うんだってお師匠が言ってた。それに、夜の森は歩きにくい。ヴィンスが転んで、怪我でもしたら大変だろ」
「確かにそうだが……」
言われて改めて、ヴィンスは森の周辺を伺った。茂った森で月明かりを隠している為に、小路は足元どころか手の先も見えないうえに、時折聞こえる雑音が、木のざわめきなのか獣の唸り声なのかさえ判別でず、夜の森の冷え冷えとした匂いは方向感覚を狂わされそうだった。
こんな森の中をたとえベートの後ろを歩いていたとしても、おそらく迷ってしまう自信がヴィンスにはある。
「……」
ヴィンスの渋面を、肉体的な苦痛のものだと判断したのか、ベートの歩く速度が少し早まった。
彼にとって此処は馴染みの場所なのか。スイスイと平地でも歩くような速度で危うさも無く歩き続けたかと思うと、立ち止まり、やがて現れた鹿や猪を金色の瞳で見つめ、獣達を遠ざけていた。ヴィンスが見上げて金色の瞳を確かめてみるが、禍々しさや威圧感は感じない。
獣達は、この金の瞳のどこに恐れを成したのか。また、当然のように獣を退ける事のできる能力を持つこの男は、一体何者なのだろうか。黙ってベートの顔を見上げていると、歩みを止めないまま金色の瞳がヴィンスへと向けられた。
「どうした?」
「随分、森に詳しいんだな」
「そりゃ、俺は此処の猟師だからね。目を瞑ったって家まで辿り着けるさ」
「おい、私を抱えているんだ。絶対に目を瞑るな。というかきちんと前を見て歩け」
「うん、わかった」
己の文句に対しても傷つく事もなく、ヴィンスの助けになることが、嬉しくて堪らないとでも言うようにベートの声は嬉し気に弾んでいる。その嬉しさが彼の力になっているのか、己を抱えているベートの腕は益々力強く、人一人担いでいる危うさも感じない。
ベートに抱えられて移動する今の状態は、ヴィンスにとっては有り難いのは確かだ。
だが、ベートの『力』に守られているのだという実感は、それがそのまま逃走一つ自分一人の力で成し遂げられないのだと、自らの身体の脆弱さをヴィンスに突き付ける。
こんな調子で、己は逃げ切れるのか。記憶の中で尚も陰惨に燃え続ける業火の中に、自分もまた焚べられるのではないか。そして、いつまで、どこまで逃げれば良いのか。屋敷から逃げ出す最中は考えなかった先への不安が次々と押し寄せ、そして痛みとなって、内側からヴィンスの身体を締め付けようとした。
己の弱さを実感すると、先ほどまで意識を逸らすことができていた骨同士が軋む感触や下腹部を押しつぶされるような痛みが無視できない程の強さを持ち、苦しさに呼吸が浅くなってしまう。せめて、これ以上の苦悶の声は上げまいと、ヴィンスは顔を顰めて口を閉ざしていたが、冷めた夜のそよ風に、先程水で身を清めたばかりのヴィンスの身体や髪は段々と冷やされる。
「っ……」
肌寒さに小さくくしゃみをした拍子に、下半身に力が入ったため肚の奥が強く痛む。肌寒さと、内側から一定の感覚で振動するような苦痛を殺すべく、ヴィンスは理性を総動員して唇を噛み、声を漏らすまいと耐えた。
「っ、は……」
暫く唇を噛んでいると、痛みは段々と落ち着いてゆく。だが、立ち去る事はなく、まだじんわりとヴィンスを苛み続けている。一言も、痛みの声はヴィンスは上げてはいなかったのに、ベートは足の動きを止めると気遣うような視線をヴィンスに向けて立ち止まった。
「ヴィンス、大丈夫か?」
「問題ない。身体が少し冷えただけだ」
ヴィンスの返答は淡々としたものだが、腕を何度も落ち着き無さ気に擦っており、薄暗い視界であっても、ベートの目にはヴィンスの唇が紫色にくっきりと変色している様がはっきりと移った。
より密着するようヴィンスを抱きしめると、冷えた頬が自分の頬にピタリと合わさり、身体の冷たさを教えて知ら占めている。
「っ、おい!!」
「少し、じゃない。すごく冷えてる。風邪を引くのは良くない事だし――ちょっと、急ぐよ」
「っ!!」
夜の森の風が、ヴィンスの体中を勢い良く撫でていく。寒さから守ろうとしているようなベートの腕や身を預ける胸の熱さの心地よさに、ヴィンスは我知らず身を寄せた。
(……暖かい)
獣そのものの毛皮と爪を持つ彼の右腕は、チクチクとしていて硬い。だがその腕が触れている箇所は、冷たい風を通さずにベートの持つ温もりだけを優しく伝えてくれている。
「っ……!!」
気付けばヴィンスはベートの獣の右腕に縋るようヴィンスが自らの腕と身を寄せると、自分を抱える腕に一層力が込められる。自分の身体の脆弱さは、己が一番知っている。だからこそ生存するチャンスを得るためにベートの好意を利用すると決めたと言うのに、利用するために、この男へは気を許さないようにすると決めたのに。彼の無垢な温もりはその決心を鈍らせる。
やがて、古びた山小屋にたどり着くと、ベートの足の動きが止まった。ここが目的地であることは明確ではあるが、ベートはヴィンスを降ろそうとする気配はない。名残惜しそうに金色の瞳を己に向けて己を抱きしめ続けている目をヴィンスはそのニガヨモギ色の瞳で見つめ返していると、視線に気づいたベートが照れたように抱き上げる腕の力を強めた。
「降ろさないのか?」
「え、あ……うん、そうだんだけど……」
ヴィンスの言葉にどこか歯切れの悪い口調で口ごもりながら、言葉を濁している。
「何か理由があるなら言え。黙っているだけじゃ分からん」
ヴィンスの言葉に、ベートは恥ずかしがり、困った表情で見つめ返している。もう一度視線で脅すと、ベートはしどろもどろになりながらも口を開いた、
「あ、あのさ。俺のこの腕を抱きしめてくれたの――ヴィンスが、初めてで。すっごく嬉しかった。でも、降ろしたらヴィンス、俺の腕のこと、抱きしめてくれないんじゃないかって……それが、嫌で」
しょんぼりとうなだれるベートの額を、ヴィンスは指を弾いた。痛そうに少し眉を歪めるベートの鼻先を指でつつくと、小さく肩を竦めた。
「あのな。抱かれたいなら何度だって抱いてやる。だから降ろせ」
「本当?」
「疑わしいなら試してみるか?」
言葉に従い、恐る恐るベートはヴィンスを降ろした。混じり合った為なのか、自分の足で立とうとしても、足に碌な力が入らず、ふらふらと柳の如く揺れてしまう。獣の毛と爪に覆われた右腕を、ヴィンスは支えとした腕に絡めて抱きしめた。
「――ほんとだ、抱きしめてくれた」
ふわりと嬉しげに顔を綻ばせてベートは笑うと、今度はヴィンスを抱きしめた。ベートを見上げて黙って抗議をすると、にこにこと悪意の無い微笑みが、ヴィンスへと向けられた。
「ヴィンスに抱きしめてもらうと、凄く嬉しい。だから俺もヴィンスにお返し」
屈託の無い笑みで自分を抱きしめるベートは、危機感がなさすぎる。彼の罪悪感と孤独を利用するつもりなのだから、今から言う言葉は己にとって不利益でしか無いことは重々に承知をしている。その上で、ヴィンスは口を開いた。
「私がこうしているのはーー身体を支える為に過ぎん。そもそも私は、お前を利用するつもりでいるんだぞ? 利用されないよう、少しくらいは警戒をしたらどうなんだ」
「それって。利用されるその間はヴィンスは一緒に居てくれるって事?」
「傍に居ずに、利用はできんからな」
「……そっかぁ」
ヴィンスの答えにベートはほっとした笑みを浮かべて益々ヴィンスを強く抱きしめ、頬を寄せた。密着するベートの身体を押して引き剥がそうとヴィンスは抗うが、ベートにとっては抵抗にもならない。
「はあ……」
疲れ切った声をヴィンスが上げて抵抗していた腕から力を抜くと、ベートは抱擁の腕を解いた。
「疲れたのか? ヴィンス」
「ああ、だからさっさと休ませろ」
「分かった。今からベッドの用意をする」
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