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来世は空気を希望します!
1.鏡に映る美少女に見覚えがあります
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しゃらんしゃららん! しゃらんしゃららん!
ふっと意識が浮上する。耳慣れない音で目が覚めた。眠気という糊でガチガチに貼り付けられたまぶたを気合いでこじ開けつつ、音の正体であろう塊を掴む。なおも閉じようとする重たいまぶたをごしごし擦りながら手の中の鳴り響く塊を確認すると、それは当然ながら目覚まし時計だった。
おかしいな、私はこんな変わった音の時計を持っていただろうか。
「遅刻するわよー! 早く起きなさーい!」
時計を止めぼうっと眺めていたら呼ばれてしまった。いけないいけない。大声で返事を返す。
「はーい! 今行きまーす!」
……ん?
「え……風邪? 声が違う……」
風邪にしては喉の痛みも無いし、だるかったりもしない。むしろ、なんか、いつもより、声が可愛かった……ような? ていうか……あれ??
「んん??」
開いたカーテンの隙間から差し込む陽の光が眩しい。そのせいで反射して髪が光っているのだと思っていたが、どこかおかしい。顔の横のひと房を手に取って影を作って確認する。
「えっ」
なんてこった白髪だ。ていうか銀髪だ。一般的な日本人らしい黒髪だったはずなのだけど。
とりあえず支度をせねばとふらふらとベッドから立ち上がりドアに向かって歩き出す。ドアに着くまでの動線には大きな鏡台があった。ぴたりと足が止まる。
……いや待って。待って。待つんだ。……どこ、この部屋?
私の部屋はこんな間取りじゃない。こんな大きな鏡台持ってない。そもそも私布団派だし! ベッドから起き上がった時点でおかしかった!
「いや、落ち着け。落ち着くのよ高垣美和十七歳……。ワンチャン不法侵入かもしれないけどたぶん違うからちょっと深呼吸……すー……はー……すー……はー……。よし」
深呼吸して少し落ち着いた。
確認しよう。私は高垣美和。ちょっとオタクで勉強がそこそこ出来て運動は中の下な高校二年生の女子。うん、ちゃんと分かる。それなりに清く正しく生きてきたつもりなので、間違ってもどこかのおうちに不法侵入なんて真似はしない。していないはずだ。その辺どうなの過去の私。なんでこの部屋にいるのか皆目見当もつかないんだけど?? ていうかどこなのここ?
まずはこの変わってしまった髪色の正体を掴まねば。恐る恐る鏡台に近づく。
どうしよう浦島太郎みたいに一夜にしておばあちゃんになってたら。うじうじしててもしょうがないのでえいっと勢いをつけて鏡を覗く。
……そこに映っていたのはおばあちゃんなんかじゃなかった。
さらさらの銀髪。抜けるように白い肌。健康的に赤みのさしたまろい頬。嫌味にならない程度にすっと通った鼻筋。唇はさくらんぼのように赤い。そして一度見たら忘れられないであろう神秘的なすみれ色の瞳。端的に言うと美少女である。美少女である。大事な事なので二回言った。
「これが……私……?」
人生で一度は言ってみたい台詞である「これが私?」が普通に出てきてしまった。それくらい驚いた。
うわあよく聞くと寝起きでややかすれているとはいえ鈴の鳴るような可愛い声! これ私!? 嘘つけー!
っていやいやそうではなく。何だか既視感があるのだ、この美少女推定私。
絶対どっかで見た……どこだ……こんな美少女一度見たら忘れる訳が……。
うんうん唸りながら考える。どこだどこで見た。何なら声も聞き覚えあるぞどこで聞いた。もう一度鏡に映る美少女と視線を合わせる。うわっ眉根寄せてても美しいのか……神は不公平……。
あまりにも可愛いからいろいろな表情をしてみる。とりあえずはニコッと笑顔。うわ可愛い! 眩しい! 最高! 言葉ちゃんってば私の永遠の推し!
……ん。ことは? ことは……言葉!?
ふっと思い至る。そうだよ言葉ちゃんだこの容姿! なんで気づかなかった!
「あっあーそうか……この声アニメ版の声優さんの声だ……聞き覚えあるわそりゃ……」
こんな華やかな容姿、そうそう見ない。だからまあたぶん、私が言葉ちゃんなのは間違いないだろう。
言葉ちゃん。観月言葉。私がどハマりしている女性向けソシャゲ『星色ワーズ』の主人公。ていうかプレイヤーの化身。かっこ名前変更可かっことじとかつくあれだ。
女性向けゲームの主人公というのは、名前が無かったり容姿が無かったり、性格に目立った個性が無かったりしてゲームのプレイヤーがゲームの展開に感情移入するための器として用意されていることが多い。
その中でも星色ワーズにおける言葉ちゃんは結構個性強めに設定されている子である。まず、容姿がある。運営様ありがとう。次にセリフがある。空気じゃない。運営様ありがとう。そんで男性キャラとの絡みという公式供給がある。運営様ありがとう。そしてトドメに、ゲームがアニメになったときハブられなかった上に声優さんがついた。つまり声帯が実装されたのである。運営様ありがとう!! 大好き!! 一生ついてく!!
こほん。閑話休題。えーとつまり。私は言葉ちゃんというキャラをプレイヤーの写し身としてではなく、一人のキャラクターとして愛しているのだ。
だって超可愛いし健気だしよく働くし芯がしっかりしてるし超可愛いし微笑ましいギャップがあるし声可愛いし優しいし器用だしちょっと抜けてるし天使だし女神だし超可愛いし……。
ああ、トリップしてる場合じゃなかった。現実カムバック。
そんな超絶推しである言葉ちゃんになっているこの状況。正直言っていいだろうか。あの……めちゃくちゃ恐れ多い。無理。尊い。推しが私で私が推しで? いやいやないわ。
違うんだって! ちょっと私の言い分を聞いてくれ! いや頭の中で喋ってるだけだから誰も聞いてないことは分かってるんだ! でも聞いて!
さっきも言ったが、私は言葉ちゃんのことを一人のキャラとして愛している。一人の女の子として推してて応援しているのである。
確かに男性キャラと絡んでほしいよ。だって星色ワーズふんわり乙女ゲーだもん。ふんわりだけど。まあゲーム自体の説明は今度でいいや。私は知り尽くしてるし。
女の子と男の子がキャッキャウフフしてるとこ見たくない? 私は見たい。夢小説とかあるよね。ああいうんじゃないんだ。あくまで私は傍観者。イチャイチャしてるところを空気か壁になって眺めていたいんだ。イケメン好きだよ。美少女も好きだよ。でも相手は私じゃない。ロミオにはジュリエット。アルフレードにはヴィオレッタ。あっしまった両方悲恋だ……まあいいか。ヒーローにはヒロイン。私は空気。私の中ではそういうものだ。あ、いや夢女子さんや腐女子さんを否定しているわけではない。それはそれで面白いよね。でも私が一番萌えて燃えるのは男女の恋愛なの! いわゆるNL厨なの! 言い訳が長い! やめ! そして何の言い訳にもなってないや!
「言葉ー! ほんとに遅刻しちゃうわよー!?」
ドアの外から声が聞こえる。時計を見ると目覚めてから二十分はゆうに経っていた。
「ごめんなさい今行きます!」
どうして私が言葉ちゃんになってしまったのか。ちょっと今は分からない。こういうのって転生……って言うのだろうか。もし転生だとしたら私……高垣美和の現実の身体ってどうなっているのだろう。こういうときのお約束では死んでしまっているのが定番だけど……。分からない。分からないけど、まずはきゅうと頼りなく鳴いたお腹の虫を鎮めに行こうじゃないか。
……お腹の音すら可愛いとか言葉ちゃんやばくない? 推すしかなくない?
ふっと意識が浮上する。耳慣れない音で目が覚めた。眠気という糊でガチガチに貼り付けられたまぶたを気合いでこじ開けつつ、音の正体であろう塊を掴む。なおも閉じようとする重たいまぶたをごしごし擦りながら手の中の鳴り響く塊を確認すると、それは当然ながら目覚まし時計だった。
おかしいな、私はこんな変わった音の時計を持っていただろうか。
「遅刻するわよー! 早く起きなさーい!」
時計を止めぼうっと眺めていたら呼ばれてしまった。いけないいけない。大声で返事を返す。
「はーい! 今行きまーす!」
……ん?
「え……風邪? 声が違う……」
風邪にしては喉の痛みも無いし、だるかったりもしない。むしろ、なんか、いつもより、声が可愛かった……ような? ていうか……あれ??
「んん??」
開いたカーテンの隙間から差し込む陽の光が眩しい。そのせいで反射して髪が光っているのだと思っていたが、どこかおかしい。顔の横のひと房を手に取って影を作って確認する。
「えっ」
なんてこった白髪だ。ていうか銀髪だ。一般的な日本人らしい黒髪だったはずなのだけど。
とりあえず支度をせねばとふらふらとベッドから立ち上がりドアに向かって歩き出す。ドアに着くまでの動線には大きな鏡台があった。ぴたりと足が止まる。
……いや待って。待って。待つんだ。……どこ、この部屋?
私の部屋はこんな間取りじゃない。こんな大きな鏡台持ってない。そもそも私布団派だし! ベッドから起き上がった時点でおかしかった!
「いや、落ち着け。落ち着くのよ高垣美和十七歳……。ワンチャン不法侵入かもしれないけどたぶん違うからちょっと深呼吸……すー……はー……すー……はー……。よし」
深呼吸して少し落ち着いた。
確認しよう。私は高垣美和。ちょっとオタクで勉強がそこそこ出来て運動は中の下な高校二年生の女子。うん、ちゃんと分かる。それなりに清く正しく生きてきたつもりなので、間違ってもどこかのおうちに不法侵入なんて真似はしない。していないはずだ。その辺どうなの過去の私。なんでこの部屋にいるのか皆目見当もつかないんだけど?? ていうかどこなのここ?
まずはこの変わってしまった髪色の正体を掴まねば。恐る恐る鏡台に近づく。
どうしよう浦島太郎みたいに一夜にしておばあちゃんになってたら。うじうじしててもしょうがないのでえいっと勢いをつけて鏡を覗く。
……そこに映っていたのはおばあちゃんなんかじゃなかった。
さらさらの銀髪。抜けるように白い肌。健康的に赤みのさしたまろい頬。嫌味にならない程度にすっと通った鼻筋。唇はさくらんぼのように赤い。そして一度見たら忘れられないであろう神秘的なすみれ色の瞳。端的に言うと美少女である。美少女である。大事な事なので二回言った。
「これが……私……?」
人生で一度は言ってみたい台詞である「これが私?」が普通に出てきてしまった。それくらい驚いた。
うわあよく聞くと寝起きでややかすれているとはいえ鈴の鳴るような可愛い声! これ私!? 嘘つけー!
っていやいやそうではなく。何だか既視感があるのだ、この美少女推定私。
絶対どっかで見た……どこだ……こんな美少女一度見たら忘れる訳が……。
うんうん唸りながら考える。どこだどこで見た。何なら声も聞き覚えあるぞどこで聞いた。もう一度鏡に映る美少女と視線を合わせる。うわっ眉根寄せてても美しいのか……神は不公平……。
あまりにも可愛いからいろいろな表情をしてみる。とりあえずはニコッと笑顔。うわ可愛い! 眩しい! 最高! 言葉ちゃんってば私の永遠の推し!
……ん。ことは? ことは……言葉!?
ふっと思い至る。そうだよ言葉ちゃんだこの容姿! なんで気づかなかった!
「あっあーそうか……この声アニメ版の声優さんの声だ……聞き覚えあるわそりゃ……」
こんな華やかな容姿、そうそう見ない。だからまあたぶん、私が言葉ちゃんなのは間違いないだろう。
言葉ちゃん。観月言葉。私がどハマりしている女性向けソシャゲ『星色ワーズ』の主人公。ていうかプレイヤーの化身。かっこ名前変更可かっことじとかつくあれだ。
女性向けゲームの主人公というのは、名前が無かったり容姿が無かったり、性格に目立った個性が無かったりしてゲームのプレイヤーがゲームの展開に感情移入するための器として用意されていることが多い。
その中でも星色ワーズにおける言葉ちゃんは結構個性強めに設定されている子である。まず、容姿がある。運営様ありがとう。次にセリフがある。空気じゃない。運営様ありがとう。そんで男性キャラとの絡みという公式供給がある。運営様ありがとう。そしてトドメに、ゲームがアニメになったときハブられなかった上に声優さんがついた。つまり声帯が実装されたのである。運営様ありがとう!! 大好き!! 一生ついてく!!
こほん。閑話休題。えーとつまり。私は言葉ちゃんというキャラをプレイヤーの写し身としてではなく、一人のキャラクターとして愛しているのだ。
だって超可愛いし健気だしよく働くし芯がしっかりしてるし超可愛いし微笑ましいギャップがあるし声可愛いし優しいし器用だしちょっと抜けてるし天使だし女神だし超可愛いし……。
ああ、トリップしてる場合じゃなかった。現実カムバック。
そんな超絶推しである言葉ちゃんになっているこの状況。正直言っていいだろうか。あの……めちゃくちゃ恐れ多い。無理。尊い。推しが私で私が推しで? いやいやないわ。
違うんだって! ちょっと私の言い分を聞いてくれ! いや頭の中で喋ってるだけだから誰も聞いてないことは分かってるんだ! でも聞いて!
さっきも言ったが、私は言葉ちゃんのことを一人のキャラとして愛している。一人の女の子として推してて応援しているのである。
確かに男性キャラと絡んでほしいよ。だって星色ワーズふんわり乙女ゲーだもん。ふんわりだけど。まあゲーム自体の説明は今度でいいや。私は知り尽くしてるし。
女の子と男の子がキャッキャウフフしてるとこ見たくない? 私は見たい。夢小説とかあるよね。ああいうんじゃないんだ。あくまで私は傍観者。イチャイチャしてるところを空気か壁になって眺めていたいんだ。イケメン好きだよ。美少女も好きだよ。でも相手は私じゃない。ロミオにはジュリエット。アルフレードにはヴィオレッタ。あっしまった両方悲恋だ……まあいいか。ヒーローにはヒロイン。私は空気。私の中ではそういうものだ。あ、いや夢女子さんや腐女子さんを否定しているわけではない。それはそれで面白いよね。でも私が一番萌えて燃えるのは男女の恋愛なの! いわゆるNL厨なの! 言い訳が長い! やめ! そして何の言い訳にもなってないや!
「言葉ー! ほんとに遅刻しちゃうわよー!?」
ドアの外から声が聞こえる。時計を見ると目覚めてから二十分はゆうに経っていた。
「ごめんなさい今行きます!」
どうして私が言葉ちゃんになってしまったのか。ちょっと今は分からない。こういうのって転生……って言うのだろうか。もし転生だとしたら私……高垣美和の現実の身体ってどうなっているのだろう。こういうときのお約束では死んでしまっているのが定番だけど……。分からない。分からないけど、まずはきゅうと頼りなく鳴いたお腹の虫を鎮めに行こうじゃないか。
……お腹の音すら可愛いとか言葉ちゃんやばくない? 推すしかなくない?
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