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#20:Home sweet home
Summer days 01 ✤
しおりを挟む約20年前――――。
当時、近江撥香は中学生。生まれ付き肌は透けるように白く、髪の色はクリーミーブロンド、大きな瞳は鼈甲色、鼻筋は高く、端正な顔立ち。中学生にしてはスラリとした長身であり、手足は細く長い。ここらでは大変目立つ美少女であった。休日の街頭や下校途中に声をかけられることは珍しくはなかった。
しかしながら、突然髪の毛を引っ張られたのは小学生以来の衝撃だった。
「痛ッ‼」
撥香は突然、頭皮に痛みを感じた。
いつもの下校の通り道、白い制服を着た学生二人と擦れ違った。何とかという有名な学校の制服だと聞いた覚えがある気がする。どこだっけ……、とぼんやりと考えている最中、髪の毛を引っ張られて半ば強引に振り返らされた。
「何すんねん!」
「コレ、天然?」
撥香は自分の髪を掴んでいる男を睨んだ。男は白い歯を剥いてニーッと笑いかけてきた。
「ええ色やな。どこで染めたん? 美容室紹介してくれへんか」
「離せッ」
男は、鼈甲色の双眸でギリッと睨みつけられ、髪の毛からパッと手を離した。そのような瞳は見たことがなかった。虹彩が宝石の模様のようで、陽光を受けて鼈甲色のシャトヤンシー――――キャッツアイのようにキラリと光った。
「なあ、美容室」
「いきなり人の髪握り締めくさって! アホ言うてんなこの怒髪天がッ」
撥香は噛みつくような勢いで怒鳴りつけた。フン、と息を巻いて髪の毛を肩から背中へ払い除け、早足で歩き出した。
怒髪天と罵られた男は、特別綺麗な髪の毛を靡かせて歩いてゆく少女の後ろ姿を眺めてニヤニヤと笑った。怒髪天というのは、男の特徴をよく捉えていた。髪質は稀に見る直毛であり、彼方此方の方向へピンピンと撥ねまくっている。
怒髪天の連れ、口髭を生やした男は、その隣に立ち、にけやた顔を見て眉を顰めた。女に突っぱねられたばかりで何をニヤニヤしているのか理解に苦しむ。
「何をニタニタしとる、イッキ」
「見たか、ジョー。サラッサラの髪、ビー玉みたあな目。かなりのベッピンやったで」
「制服見たのか、お前」と口髭の男は惘れた風に怒髪天に尋ねた。
「アレは中学の制服や。まだガキや」
「最近の中坊は発育ええな。背もデカイし出るとこ出て。あ~~、美容室やのォて連絡先聞けばよかった」
「ガキに手ェ出すのはやめとけよ」
口髭の男――ジョー――学生時分の攘之内は、深い嘆息を漏らした。
攘之内が「イッキ」と呼び、撥香が怒髪天と罵った男が、渋撥の父だった。
神流 渋粋[カンナ シブイキ]――――
髪はカラス色の怒髪天。特徴的な三白眼、眉は短く、生来の強面。しかしながら、白い歯を剥いて悪戯っぽくよく笑う、陽気で快活な気質だった。
攘之内とは同級生であり、高校入学以来、善くも悪くもずっと行動を共にしていた。
「オイ」と渋粋と攘之内は背後から声をかけられた。往来に於いて聞き覚えがない声でこのように乱暴に声かけされるときは、大体よいものではない。
二人は振り返らなかった。この手の輩が次に口走る台詞など大体想像がつく。このような事態は日常茶飯事であり、もう辟易している。
「《荒菱館のイッキとジョー》だな」
「誰や」
渋粋は背中を向けたまま放言した。
「テメエこっち向け。ナメてんのか!」
「デケエ態度しやがって。ここら一帯シメてるつもりかクソガキ」
「俺たちは深淵のモンだ。ちょっとツラ貸せ」
「はああ~~」と渋粋は深く息を吐きながらようやく振り向いた。
剣呑な雰囲気の黒い学生服の集団。その目付きや顔付きから明確な敵意を感じた。まあ、そのようなことは暴力的な言い回しから想定はしていたが。何と言っても日常茶飯事だから。
市立深淵高等学校――――荒菱館高校と隣接する校区の高校。荒菱館高校ほどではないがいくつかの不良グループを擁し、校区が隣接しているが故に、両校の生徒同士は長年に亘って伝統的に争いを起こしている。
「何の用やねん、めんどくさ。俺は何も用ないけど」
渋粋は堂々としていた。続けて振り向いた攘之内も動揺は微塵もなかった。二人して、彼岸との圧倒的な人数差を前にして臆さず怯まなかった。
同格の存在、魂の片割れ、唯一無二の〝半身〟のように、互いに絶対的にその実力を信頼して決して疑うことはない。己を信じるのと同様に信じている。これが《イッキとジョー》とワンセットにされる由縁の一つだった。
「荒菱館のツートップだか言われて調子乗ってんじゃねェぞ。俺等深淵には関係ねェんだからよ、タコ共がァ」
息巻いた男に向かって、渋粋がスッと手を差し出した。男は殴られるのかと一瞬たじろいだ。
渋粋は男の肩に手を置き、ポンポンと叩いた。
「ツートップちゅうのはあんまええ言葉ちゃうな~。どーせなら俺の首位単独トップて言えや。気ィのきかんヤツや」
攘之内は自分の蟀谷辺りをトントンと指差した。
「コイツ等にそんなモン期待するだけ無駄やイッキ。中身、空っぽやから」
「ナ、ナメやがって!」
「ぶっ殺すッ‼」
ものの10分とかからず、黒い学生服の男たちは全員地べたに這い蹲っていた。
渋粋と攘之内は、各々自分の白い学生服をパンパンッと叩いて埃を落とした。血液の跡など見当たらなくてよかった。この制服は実に汚れが目立つ。
「この程度でケンカ吹っかけてくんなや。時間の無駄や」
「同感や。コイツ等ヒマなんやろな」
渋粋は腕組みをして天を仰ぎ、やや首を傾げた。
「イヤ、俺が強すぎるんか?」
バチンッ、と攘之内が渋粋の後頭部を叩いた。
そのような言葉も冗談とも戯れ言ともつかない。神流渋粋は征服と殲滅を司る男だった。
当時のこの街は、過酷な群雄割拠の時代の真っ只中にあった。殊、二大勢力である荒菱館高校と深淵高校の対立は熾烈を極め、小競り合いは日常茶飯事であり、警察沙汰になるほどの暴力事件もしばしば発生していた。二校を取り巻く複数の高校のみならず、街中のあらゆる非行集団が覇権を争って犇めき合っていた。つまり、世は亂世の真っ直中――――パラダイスの全盛期であった。
覇権を巡る筆頭勢力・荒菱館高校は、その歴史を見るに、幾人もの猛者を擁しているが故、複数の集団が対立し牽制し拮抗し、校内ですら安寧なく鎬を削っているのが常であった。その中にあり、《イッキとジョー》は校内を完全掌握した稀有な存在だった。ジョーは人望が厚く、多くの者に慕われていた。畏れられながらも敬愛の情を向けられることが多かった。イッキはジョーとは異なる存在だった。圧倒的な暴力性と、その性情の苛烈さと無慈悲さで以て、畏怖と忌避の対象だった。
(たった二人で七人をあっという間に……。アイツ等、めちゃめちゃ強い)
撥香は曲がり角から渋粋と攘之内のケンカを観察していた。普段は街中のケンカの野次馬などしないのだが、怒髪天の男から声をかけられた直後だったから、少々気になって見守ってしまった。
曲がり角の死角に身を引っ込め、塀に背中を引っ付けた。自分がケンカしたわけでも絡まれたわけでもないのに心臓がドキドキしている。生まれて初めてケンカを見たわけでもないのに。体捌きやパンチの鋭さなどよく分からないが、途轍もなく強いということだけは分かった。
「そういえばお前、貯金の具合どうなんや。ちゃんと貯まっとるんか」
「んー。まあもうちょっとかかりそやけどな」
渋粋と攘之内の話し声が近付いてきて、撥香はハッとした。ボーッとしている内に声はすぐ傍まで迫っていた。
撥香が急いで駆け出そうとした瞬間、フッと視界が翳った。曲がり角から渋粋が出てきた。
「アレー? まだおったんやベッピンさん」
渋粋は撥香を見るなり無邪気に破顔した。つい先ほどまで獣みたいに荒々しく殴っていた姿のほうが嘘みたいだ。
「やっぱ髪も目もキレエやな」
「見境ないのも大概にせえ、イッキ。中坊やで」
背後から攘之内の批判的な指摘。
渋粋は口を尖らせた。
「ジョーはスグそっちにとる~。俺は美容室紹介してほしいダケ」
「お前の素行が悪い」
「俺が何か悪いことしたみたいやろ。無理矢理ヤッたことはあれへんで。全部合意の上や」
「オイ、やめろ。中坊の前で」
「あー、ウソウソ」と、渋粋は攘之内から撥香へと顔を向けた。すかさず撥香の肩に手を置いた。彼にとっては流れるような自然な行動だったが、素行が悪いという攘之内の発言を裏付けているようなものだった。
「変なことなんか考えてへんで。ほんま美容室を紹介してほしいだけ」
「気安く触らんといて」
パンッ、と撥香は渋粋の手を自分の肩から払い除けてキッと睨んだ。
渋粋は、そのキャッツアイの双眸に、持て余している激しい気性を丸ごとぶつけられている気がした。不思議と嫌な気分にはならなかった。美人だからだろうか。
「へーー……。お嬢、名前は?」
「アンタ何なん。アンタなんかに言うわけッ……」
「神流渋粋」
渋粋は少し屈んで撥香に目線の高さを合わせた。顔が近付いた分、撥香は半歩距離を取り、渋粋の視線は鼈甲色のキャッツアイに追随した。
「俺は荒菱館の神流渋粋や」
「撥香……」
撥香は、あまりに堂々としている渋粋に乗せられてポロッと口にしてしまった。しまったと思ったが、最早行動は取り消せない。怒髪天の記憶を消すこともできない。
「ハツカか。へー、変わった名前やな。親はどーゆー意味で付けたんや?」
「そんなん知らんわッ」
撥香の態度はツンケンしていたが、渋粋は気にしなかった。親指で攘之内を指した。
「こっちはジョー言うねん」
「人の分まで勝手に名乗るな」
「名前知らんヒゲ面が中坊に話しかけたら不審者やろ」
「お前に人のこと言えるか。充分悪人面や、三白眼」
「今度どっか遊び行かんか、ハツカちゃん。美容室紹介がてら」
渋粋はいきなり撥香に話を振った。
隙を突かれた撥香は「えッ?」と聞き返した。
「会ってスグの中坊を流れるように誘うな」
バシンッ、と攘之内は渋粋の後頭部を強か叩いた。
「俺が女のコを遊びに誘うのにお前の許可が要るんか」
攘之内は渋粋の反論を無視し、撥香に向かって「スマン」と手を縦に立てた。
「お嬢。ツレが絡んでスマン。コイツの言うことは気にすんな。もう帰ってええで」
「お嬢ちゃう。ウチは撥香。いま言うたやろ」
攘之内は少々意外だった。渋粋を悪人面と言いはしたが、自分の見てくれも大差ないと自覚している。女子中学生から正面切って言い返されるとは思っていなかった。
反応を見るに、この少女は大人びた外見通りに精神が育っているというわけではないようだ。子ども扱いされたことに対する反抗心だろうなと、思った。
とはいえ、渋粋の素行を知りながら幼気な女子中学生を放っておくこともできないし……。
「うっははは。ジョー相手にええ度胸してんなー」
渋粋は他人事のように笑った。
攘之内は渋粋に疎ましそうな目線を向けた。お前の所為で、知り合ったばかりの名前しか知らない少女を気にする羽目になっているというのに。
「行ってもええけど……」
撥香は渋粋から目を逸らして小声で言った。
攘之内の読み通り、撥香のなかに在ったのは反抗心と、それを上回る好奇心。世の道理を何でも弁えているような顔で子ども扱いされることは気に食わなかった。しかしながら、信じられないくらい強いくせに傍若無人な振る舞いをせず、寧ろ初対面の女子中学生を気遣うような人種は、見たことがなかった。二人ともとても大きく自由に見え、何かを期待させられた。撥香の知らない世界から来たような気がした。
「そ、その代わり、全部オゴリやよ」
撥香は急いで条件を取って付けた。
渋粋はまたクハッと噴き出して破顔した。少年みたいによく笑う男だと、撥香は思った。
「当たり前やん。任せえや」
攘之内は深い嘆息を漏らした。渋粋は言い出したら聞かない勝手をする男だし、この女子中学生も最早自分が何も言っても無駄だろう。
「金は貸さへんでイッキ」
「ジョ~~ッ!」
渋粋は攘之内の両肩を掴んで縋りついた。
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