125 / 135
#20:Home sweet home
Honey honey 02
しおりを挟む渋撥と禮の父親・攘之内との初対面…………事の起こりはこうだった。
禮と渋撥が付き合いをはじめてしばらく経った頃。
その日は珍しく、禮と鶴榮との二人きりでショッピングだった。渋撥と付き合って以来、鶴榮とも何度も遊びに行ったが、二人きりというのは流石に珍しい。禮は鶴榮に渋撥抜きにしたい相談があった。
二人がいる場所は若者向けのアパレルショップがひしめき合うショッピングビル。禮の相談事を解決するにはうってつけの場所だった。
「買い物に付き合ってくれておおきに、鶴ちゃん」
「ワシな、人の買い物眺めるの嫌いちゃうねん」
「お店に並んだりするの嫌ちゃう?」
「イヤ、全然。禮ちゃんみたあなカワエエ子と歩けるんやから、嫌なこと一個もあれへん。楽しいばっかやで」
二人きりでも鶴榮の紳士振りはそつがない。適度に軽快なお喋りに、此方が恐縮しない程度の適度な気遣い、一時でも気まずい空気になることもない。
やや人見知りの禮は、この頃には鶴榮には完全に懐いていた。しかしながら、いきなり飛び出す賛辞には流石に慣れようがない。
「まっ、またまたー。鶴ちゃんお世辞ばっかり。ウチ、カワエエことないよ。制服ちゃうかったら男の子と間違えられるし」
禮は慌てて首を左右に振った。
「……禮ちゃんの場合は、着てるモンどうのこうのやのォて〝スイッチ〟やからな」
鶴榮は禮の顔を見てクッと口許を歪め、独り言のようにポツリと零した。
禮がキョトンとしていると、気を利かせてそろそろ休憩しようかと提案してくれた。
「ウチが奢る」と禮は両の拳をグッと握って見せた。その拳を叩き付けるのでなければ、充分に少女らしい可愛らしい仕草だ。
「今日付き合うてもろてるお礼やから」
「そんなんええって。ワシがお礼してもらうとしたら撥からや」
「何でハッちゃんから?」
「今日の買い物の目的は撥好みの服を買うことやろ。アイツを喜ばす為に協力したってんねんから、礼してもらうとしたらアイツからや」
「ハッちゃん好みいうか、ウチおしゃれな服とか持ってへんから、遊びに行くときどんな服着たらええか分からへんからっ……」
禮はカ~~ッと頬を赤くして早口で言い並べた。
今日二人で街へショッピングの目的は、渋撥が好みそうな服装を知ること。生まれて初めてできた恋人の嗜好、ましてや年上で無口で無感動、思考回路は突発的で理解不能、これだけの条件が揃えば禮一人で最適解を導き出すのは困難。そこで、稀有な渋撥をよく知る人物であり、異性の視点からの意見を述べてくれる鶴榮に白羽の矢が立った。
こんな可愛い子がお前の為に心を砕いてくれるなんて幸せ者め。と、鶴榮は少々渋撥を妬みたくなった。
「あ。撥」
上りのエスカレータに乗る直前、鶴榮が突然そのようなことを言い出した。
禮はキョロキョロと周囲を見回した。当該ショッピングビルは大半がレディスのアパレルショップで占められており、渋撥が一人でフラリとやってくるとは思えないのだけれど。
渋撥は長身だから、エスカレータで運ばれてくる買い物客から頭一つ分飛び出ており見つけやすかった。あの三白眼の横顔は確かに見紛おうことなき自分の彼氏だ。
「ほんまにハッちゃ……」と言いかけて禮は言葉を呑んだ。
渋撥と、知らない若い女性が一緒にいた。それも腕を組んで何やら会話をしながら親しげに。この情況で禮の知識と経験から導き出される結論は一つ――――浮気現場だ。
禮は咄嗟に鶴榮のシャツの袖をギュッと抓んだ。
「ハッちゃんがめっちゃキレエな女の人とおる……」
「ああ、おるな」
鶴榮は禮の表情を見て何を唖然としているかピンと来た。禮は渋撥とは対照的に顔色に感情がすぐ出る。察しのよろしい鶴榮に係れば脳内が透けて見えるようだ。
「カレシが女とおるとこを目撃したら、カノジョとしてどうする?」
「どっ、どうするって……とりあえず隠れる?」
「何でや。禮ちゃんは歴としたカノジョやで。堂々としといてええんや」
「えっ! ええ~っ?」と禮は声を上げて見るからにオロオロした。
人並みから飛び出した頭がエスカレータに運ばれて徐々に近付いてくる。このままでは鉢合わせだ。
エスカレーターに飛び乗ってこの場から逃げだそうとした禮の腕を、鶴榮が素早く捕まえた。禮は腰を低くして「う~、う~」と唸って腕を引っ張るが離してくれなかった。
「何で逃げんねんな」
「今日は心の準備がでけてへんからっ💦」
「こういうことはいきなり出会すもんや。禮ちゃんが逃げることあれへん」
「鶴ちゃんの意地悪~~……」
(何かちょっと、目覚めさせたらあかん快感を知ってまいそうやな)
禮は眉をなだらかな八の字にして少し涙目。幼気な少女を腕一本で容易く困らせ、妙な嗜虐心が沸々と沸いてきた。肋骨の上や奥歯の辺りがムズムズする。いけない、いけない。これは育ててはいけない感覚だ。
(女イジメて喜ぶ趣味はあれへんが。ええ機会やから禮ちゃんには練習しといてもらわんと。撥と付き合うてくなら、ほかの女との鉢合わせは今後もあるかも知れんからな)
――否、十二分に有り得るわ、撥なら。
鶴榮は心の中で苦笑を漏らした。澤木曜至という飛び抜けた好色男には及ばないまでも、異性関係に於ける渋撥の素行は、お世辞にもよろしいとは言い難い。
「よう、撥」
禮の脳内はプチパニックだった。鶴榮は堂々としていろと言うが、このような情況に耐性がない弱気な感情は早く逃げろとせっつく。駆けっこは得意だが、スタートピストルの前に完全に封じられた。逃れたいのに逃れられない。
あまつさえ鶴榮は此方から存在を渋撥に気付かせた。
二人に気づいた渋撥は、鶴榮が禮の手首を握っていることを見逃さなかった。エスカレーターのステップをダンダンダンッとけたたましく踏み付けて早足で禮と鶴榮がいるフロアに辿り着いた。
渋撥は鶴榮の眼前に立った瞬間から不穏な空気を放っていた。これも鶴榮の予想の範疇。
「俺の禮と何しとる、モミアゲヤロー」
「ショッピングや」
「何で鶴と二人でいてんねん」
渋撥から威圧的に問い質された禮は、鶴榮の後ろにササッと隠れた。この期に及んでまだ渋撥と顔を合わせたくなかった。
渋撥は禮が不安げに鶴榮の服を抓んで頼っているのが気に食わなかった。禮の白い手をぱちんっとはたき落とした。
「禮ちゃん叩くとか鬼か、お前は」
「お前が庇うな」
「こんなカワエエ子が怯えとったら庇うやろ。カノジョ怯えさすてカレシ甲斐のない男や」
「あァッ💢」
「禮ちゃん、禮ちゃん」と鶴榮は自分の背中に隠れている少女に声をかけた。
「撥に直接訊いてみたらええで」
落ち着いた雰囲気でまた難儀なことを言う。鶴榮は何が何でも禮と渋撥を直接対決させたいようだ。
渋撥は不機嫌な表情で禮を見下ろして「何やねん」と放言した。
鶴榮は堂々とぶつかることを奨励し、渋撥は待ち構えている態度。これはもう逃げ出す道はないらしい。禮は言うしかないのだと腹をくくった。
「ハッちゃん、浮気してる……?」
「あァッ?」と渋撥は直ぐさま不快そうに鼻の頭に皺を寄せた。
「俺がいつ浮気した」
禮は鶴榮の後ろから、先ほどまで渋撥と親しげに腕を組んで密着していた女性を指差した。クリーミーなブロンド混じりの淡い褐色の長い髪を肩にかけ、渋撥と並んでバランスが取れる長身かつ、豊満な肉付きでありながら均整の取れたスタイルの、魅力的な美女。
禮は、自分とは比較にならない大人の女性だと思った。
「アレは俺のおかんや」
「えええええ~~っ‼」
その華奢な体のどこからそんな声量が出るのだ。このような往来で大声を張り上げるものだから、通りすがりの買い物客が何事かと四人に視線を注いだ。
「禮、音量の調節せえ」
「ハッちゃんの嘘つき! お母はんなワケないやん! 若すぎるもん! こんな若い人に高校生の子どもおるハズないもんっ」
「若ぶっとるだけや。中身はそれなりに歳喰っとる」
「ちゅうか似てなさスギ!」
「俺は見た目だけは親父に似たんや」
信じがたいことを真顔で言う渋撥、それを全力で否定する禮。二人はそれぞれに必死だった。
真実を知っている鶴榮は声を殺して肩を震わせていた。普段は何事も無関心で恬然としている渋撥が禮には途端にムキになるのが可笑しかった。説明をする相手が禮でなければ、信じないなら別にそれで構わないと容易に諦めてしまうだろう。
「まあ、嬉しい♪」
渋撥の後方から声。禮は其方にそろっと目線を向けた。
ファッションやメイクなどの装飾を差し引き、努めて純粋に見積もった年頃は二十代半ば。若ぶっているなどという範疇を超えている。とてもではないが高校生の息子を持つ御婦人には見えない。渋撥は母親だと言い張るが、容姿は似ても似つかない。半分は同じ遺伝子で構築されているなど信じられなかった。
「どぉも~、渋撥のママです。よろしくね」
渋撥の実母・撥香は、再び渋撥と腕を組んで明るくニコッと笑った。
「ほんまにハッちゃんのお母はん、ですか……?」
「そうやよ」
本人が肯定しても、禮は何度も撥香と渋撥との間に視線を往復させ、にわかには信じられない様子だった。
渋撥は鶴榮をジロッと睨んだ。
「オイ。お前、禮に変な言い方したやろ」
「イヤイヤ、言わんかっただけや」
クリーミーブロンドの美女が渋撥の母親であるという真実。それを鶴榮は敢えて禮に教えなかった。渋撥と顔を突き合わせた鶴榮はニヤニヤしていた。
撥香は禮に顔を近付けてじぃ~っと観察した。
禮は、出会って間もない人物から至近距離でまじまじと観察されて居心地はよくなかったが、眼前の美女に害意は無く、純粋な興味であることは分かった。
(あ。蜂蜜みたいな目)
密集した長い睫毛に縁取られた鼈甲色の瞳。そのようなものは非常に珍しい。禮も撥香をじっと見詰めてしまった。
「このコ、誰? ハッちゃん」
「俺のオンナ」
「へえ~~。ハッちゃんメンクイ~」
「黙れ」
禮はしばらく呆然としていた。とある瞬間、ハッとして撥香に向かって深々と頭を下げた。
「ウチ相模禮言います。はじめまして! ヨロシクお願いします」
「サガミ……?」と聞き返した撥香の顔色が変わった。好奇心混じりの愛想がよい笑みが消え、禮を凝視する表情が固まった。
「相模言うの? お嬢ちゃん。お父はんのお名前は何て言わはるん?」
「父は相模攘之内です」
禮はキョトンとして首を傾げながらも、素直に答えた。
それを聞いた途端、撥香の表情は明らかに豹変した。蜂蜜色の目は大きく見開かれ、少女の顔を映して微動した。
「ジョー――……」
撥香は噛み締めるようにそう呟き、微笑んだ。
何とも言えない表情だった。少なくとも、人生経験の浅い禮には撥香が胸に抱いているであろう感情をどう形容するのが適切か分からなかった。哀しいような、嬉しいような、懐かしいような、辛いような、安堵したような、寂しいような、兎角厖大で様々な感情が入り組んだ複雑なものだと感じた。人が真っ当に生きて獲得しうる大凡の感情が凝縮されて詰め込まれているように思えた。
「ジョーは、元気してる?」
「ジョー……?」
「お父はんをジョーいう人はいてへんの?」
父を「ジョー」という愛称で呼ぶ人間は皆無ではない。それはごく少数の限られた人間だ。自分の知らない人が「ジョー」という合い言葉を使うことが不思議な感じがした。
「あの……ウチのお父はん、知ってはるんですか」
「ジョーはウチが今まで見た男の人のなかで、一等ええ人よ」
撥香は笑顔を取り戻し、渋撥に「ね。ハッちゃん」と問い掛けた。
渋撥は釈然としない表情だった。それは分かりにくい表情の変化だけれど。
「禮の親父さんが…………〝ジョー〟なんか」
「ジョーノウチなんて珍しい名前、そうそういてへんよ」
撥香の返答は確信めいていた。記憶のなかの〝ジョー〟と、息子の恋人だという少女は似ても似つかないというのに。
――「ウチ、もうあかんのよ……ジョー」
渋撥の脳裏を、フラッシュバックのように幼い頃の記憶が巡った。それは気持ちのよいものではなかった。見えない手を筋肉のなかに差し入れられ内臓を鷲掴みにされ、奥歯を噛んで耐えるしか術が無いような、吐き気と無力感。
力ある者だからこそ、自分が何もできないことを突きつけられるのは不快だ。耐えがたい。どうにもできないものならば粉々に打ち壊してやりたい。しかしながら、過去の事実はどうにもできないことの最たるものだ。
「その反応。ハッちゃん、カノジョちゃんのパパやのにジョーに会うたことあれへんのや」
撥香から問われた渋撥は「ん。ああ」と生返事をした。胸がまだ気持ち悪い。
パンッ、と撥香が手を打った。渋撥とは異なり、穏やかな笑みを浮かべていた。
「ほな、ジョーに挨拶に行かなあかんね」
――なんだって⁉
渋撥も禮も、鶴榮も、それは想定していない発言だった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ベスティエンⅢ【改訂版】
花閂
ライト文芸
美少女と強面との美女と野獣っぽい青春恋愛物語。
恋するオトメと武人のプライドの狭間で葛藤するちょっと天然の少女と、モンスターと恐れられるほどの力を持つ強面との、たまにシリアスたまにコメディな学園生活。
名門お嬢様学校に通う少女が、彼氏を追いかけて地元で恐れられる最悪の不良校に入学。
女子生徒数はわずか1%という環境でかなり注目を集めるなか、入学早々に不良をのしてしまったり暴走族にさらわれてしまったり、彼氏の心配をよそに前途多難な学園生活。
不良たちに暴君と恐れられる彼氏に溺愛されながらも、さらに事件に巻き込まれていく。
人間の女に恋をしたモンスターのお話がハッピーエンドだったことはない。
鐵のような両腕を持ち、鋼のような無慈悲さで、鬼と怖れられ獣と罵られ、己のサガを自覚しながらも
恋して焦がれて、愛さずにはいられない。
先生と僕
真白 悟
ライト文芸
高校2年になり、少年は進路に恋に勉強に部活とおお忙し。まるで乙女のような青春を送っている。
少しだけ年上の美人な先生と、おっちょこちょいな少女、少し頭のネジがはずれた少年の四コマ漫画風ラブコメディー小説。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ほどけそうな結び目なのにほどけないね
圍 杉菜ひ
ライト文芸
津賀子さんに迫り来るものとは……
紹介文
津賀子は小学一年生の時以来と思われるソナタさんとトイレで偶然に再会した。この再会により津賀子は大変な目に……。
アニラジロデオ ~夜中に声優ラジオなんて聴いてないでさっさと寝な!
坪庭 芝特訓
恋愛
女子高生の零児(れいじ 黒髪アーモンドアイの方)と響季(ひびき 茶髪眼鏡の方)は、深夜の声優ラジオ界隈で暗躍するネタ職人。
零児は「ネタコーナーさえあればどんなラジオ番組にも現れ、オモシロネタを放り込む」、響季は「ノベルティグッズさえ貰えればどんなラジオ番組にもメールを送る」というスタンスでそれぞれネタを送ってきた。
接点のなかった二人だが、ある日零児が献結 (※10代の子限定の献血)ルームでラジオ番組のノベルティグッズを手にしているところを響季が見つける。
零児が同じネタ職人ではないかと勘付いた響季は、献結ルームの職員さん、看護師さん達の力も借り、なんとかしてその証拠を掴みたい、彼女のラジオネームを知りたいと奔走する。
ここから第四部その2⇒いつしか響季のことを本気で好きになっていた零児は、その熱に浮かされ彼女の核とも言える面白さを失いつつあった。
それに気付き、零児の元から走り去った響季。
そして突如舞い込む百合営業声優の入籍話と、みんな大好きプリント自習。
プリントを5分でやっつけた響季は零児とのことを柿内君に相談するが、いつしか話は今や親友となった二人の出会いと柿内君の過去のこと、更に零児と響季の実験の日々の話へと続く。
一学年上の生徒相手に、お笑い営業をしていた少女。
夜の街で、大人相手に育った少年。
危うい少女達の告白百人組手、からのKissing図書館デート。
その少女達は今や心が離れていた。
ってそんな話どうでもいいから彼女達の仲を修復する解決策を!
そうだVogue対決だ!
勝った方には当選したけど全く行く気のしない献結啓蒙ライブのチケットをプレゼント!
ひゃだ!それってとってもいいアイデア!
そんな感じでギャルパイセンと先生達を巻き込み、ハイスクールがダンスフロアに。
R15指定ですが、高濃度百合分補給のためにたまにそういうのが出るよというレベル、かつ欠番扱いです。
読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
検索用キーワード
百合ん百合ん女子高生/よくわかる献血/ハガキ職人講座/ラジオと献血/百合声優の結婚報告/プリント自習/処世術としてのオネエキャラ/告白タイム/ギャルゲー収録直後の声優コメント/雑誌じゃない方のVOGUE/若者の缶コーヒー離れ
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる