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#19:Warrior
鬼の拳 02
しおりを挟むズタァンッ!
道場の床板を荒々しく踏みつけた音。
直後、虎宗の怒声が飛び込んできた。
「親っさん‼ コイツが来たんなら何でスグ俺に教えてくれはらへんのですかッ!」
渋撥が道場の入り口を振り返るが早いか手のほうが早いか、ガッと胸倉を掴まれた。
渋撥は振り向き様に反射的にその手の主を睨んだ。虎宗は在り在りと憎悪が滲んだ強い眼光で睨みつけた。この二人は元より天敵同士だが、いつにも増して今すぐ殴り合いが始まってもおかしくない剣呑な雰囲気。
攘之内はふうと息を吐いて腕組みをした。
「トラァ、お前頭に血ィ上っとるやろ。お前がおったらマトモに話もでけへん」
「今更コイツと話せなあかんことなんかあれへんでしょう!」
「やいやい言うな。丁度お前呼ぼう思てたところや。話し合いじゃ、どうにも納得しそうにあれへんでな」
虎宗は攘之内に対しても怒声を張り上げ、平生の冷静さは完全に失われていた。
攘之内はそれを責めなかった。虎宗が、渋撥の問題に巻き込まれて禮が怪我をしたと聞いて冷静でいられるはずがないことは分かり切っている。
攘之内も本音では冷静でなどいたくなかった。本心の儘に口汚く罵って全力で殴りつけることができたなら、どれほど胸が空くことか。
図体ばかり大きくなって腕力ばかりが強くなって、心はまだまだ拙い彼等の先達という立場、指導者という立場であるという、その確乎たる自覚が、攘之内を自制させた。
「渋撥。お前が俺にドツかれたいのは、俺が禮の親父やからやろ。トラは禮の兄貴や。俺にお前をドツく権利があるならトラにもある。俺はお前をドツかへん。俺はお前等と違て、大人やからや。ほんまならお前等を言い聞かさなあかん立場や。せやけど今回ばかりは二人ともそれじゃ腹が納まらんやろ。ドツいて気が済むならそうせえ」
攘之内は道場の上座まで行き、どさっと胡座を掻いた。
「それに…………俺がやったら殺すまでやってまいそうやしのォ」
――俺はそれで構へん。
渋撥はそう思ったが攘之内に口答えすることは已めた。
渋撥は虎宗へ目線を向けた。虎宗の刺し殺すような眼光は揺るぎなかった。その眼に脳の真ん中をぶち抜かれるのは心地良い。お前の所為だと、悪いのはお前だと、責めてほしい。罵ってほしい。罰してほしい。
辛辣に苛烈に過酷に無慈悲に、天誅のように責め立てる、虎宗の殺意すら感じる正義こそが、渋撥が最も欲するディシンティグレイション。
「安心せえ。手ェ抜いたりせえへん。俺もお前殺すつもりじゃ」
「親っさんにブチ殺される覚悟で来たが、相手がオドレなんやったら黙ってシバかれとかへんぞ」
虎宗が吐き捨てた台詞に対抗する言葉が渋撥の口からスラスラと出てきたのは最早条件反射。
ガッギィンッ!
虎宗は渋撥の顔面に全力で拳を叩き付けた。
憎い憎い、不貞不貞しい顔だ。加減を失念しても何も厭うことはなかった。鍛錬によって獲得した武人としての人性も生まれながらの道徳心も捨て、ただ純粋に荒れ狂う感情を噴出させた。
ズダァンッと床板が力強く踏み鳴らされる度、ガキンッと硬いものがぶつかる衝撃音が響いた。何度も何度も、落雷のように。
ガキンッ! バキャッ!
ぶつかり合って弾け飛ぶ、下品で乱雑な旋律が、道場内に充満していた倦怠感を含んだ湿気を追い払う。攘之内は耳障りなはずの音にしんみりと聞き入った。
怒れ怒れ……、と攘之内は、渋撥と虎宗を上座から眺めながら独り言を零した。
踊れ踊れ、廻れ廻れ。汗と血と怒声と轟音と、己の内に詰まったものを撒き散らし、狂ったように乱痴気騒ぎで暴れ回れ。殴れば殴るだけ傷付けば傷付くだけ、不要なものを削ぎ落とし、純粋な〝暴〟と化す。
バッキィンッ!
一際大きな音がした。
虎宗の渾身の一撃が見事に渋撥の顔面に直撃し、その巨躯が大きく揺らいだ。渋撥は天井を振り仰ぎ、その場に踏み留まった。
「ハッ。こりゃまたええのが入ったな」
攘之内は思わず失笑した。虎宗の遠慮の無い一発だ。いくら渋撥でもノーダメージとはいくまい。
ボトボトボトッ。天井を仰いだ渋撥が顔を引き戻すと鼻血が噴き出し、大きな玉となって道場の床に落下した。
「っはー……!」
渋撥は視線を虎宗に固定したまま、鼻を手の平で拭った。ヌルリとした生温かい感触が拡がった。
何発殴られても蹴られても眼前の天敵に対する怒りは湧かなかった。それどころか驚くほど心穏やかだ。殴られる前のほうが余程叫び出したいほど心乱れていた。
道場の床板に落ちて弾けた真っ赤な血潮は、地に落ちた寒椿ようだった。
生来、寒椿に生まれついたのかも知れぬ。石蒜のようには生きられぬ宿業なのかも知れぬ。自分でも分かっている。自分のようなどうしようもない男には、ハラハラと身汚く未練たらしく果てるよりも、潔くボトリと首を落とされる末路がお似合いだ。
しかしながら、恋しい女を想う一人の男として死ぬならば石蒜のように生きるのも悪くない。たった一人の女の為に、石蒜を咲かせられると信じた哀れな寒椿。
哀れとは美しく言い過ぎた。愚かなのだ。ただただ愚かな男だ。
全力で拳を振るい続けた虎宗は「はっ、はっ、はあっ!」と肩で息をする。渋撥の胸倉を掴んで力任せに引き寄せた。
鼻血を拭った跡が残る渋撥の顔に思うだけの罵声を浴びせた。頭に血が上っている自覚はある。しかしながら、後から後から絶えず湧いてくる怒りをコントロールするつもりはなかった。
「黙ってシバかれへん言うた割には全然本気ちゃうやんけ。あァッ⁉ 禮ちゃん怪我さした反省でもしとんのかッ! それとも生まれてきたことでも後悔しとんのか⁉ 今更人間様みたあな真似すんな! なんぼしおらしいツラしたかて許せへん! オドレェ禮ちゃんの盾ちゃうんか! 盾にもなられへんならオドレなんぞ生きとる価値あれへん! 死んでまえ役立たずッ!」
そう、聞きたかったのはこういう台詞だ。
この期に及んで俺は悪くないなどと、悪いのは他の誰かなどと、そのような慈悲や寛容や真面な道理が欲しいのではない。お前の所為だと、悪いのはお前だと、責めてほしい。罵ってほしい。罰してほしい。
辛辣に苛烈に過酷に無慈悲に、天誅のように、稲妻で撃ち殺してくれ。
渋撥には、芯まで言葉を解すのは困難でも拳を交わすのは造作もないことだった。痛みや暴力など単純で分かりやすいものを好む。他者の感情や言葉や思考といった複雑なものへの共感は乏しい。良識や道徳など不可視なものは理解が難しい。
やはり自分は人の皮を被った獣で、どれほど人を真似てみても獣でしかないのだと思い知る。獣のサガに生まれ付いたなら獣のまま生きて死ねば良かった。
何故出逢ってしまったのだろう。何故あの可憐な花のような少女に恋い焦がれてしまったのだろう。己一人が焼け焦がれて爛れただけで済むのならそれでよかった。何故目が合っただけで、擦れ違っただけで、言葉を交わしただけで、二人ともに惹かれ合ってしまったのだろう。
どんなに恋しくても恋しくても、どんなに愛しくても愛しくても、共にいれば灼いてしまう。指を絡めて抱き合って堕ちてゆき地獄の業火に灼かれてしまうのに、離れられない――――。
(鶴…………昔よう言うてたな。〝俺もお前も所詮はバケモンなんや〟って)
鶴榮は子どもの頃から聡かった。自身と渋撥が授かった天賦を、性質を、宿業を、見抜いていた。同い年の子ども、渋撥のようにのんべんだらりとはしていなかった。渋撥にしつこいくらい何度も何度も言って聞かせた。自分たちはマトモな人間とは異なるのだから、彼等と同じように好き勝手に振る舞ってはいけないと。
今になって鶴榮の聡明さに心底感心する。対照的に自分は浅慮にて暗愚。暗愚の代償は禮が支払うことになった。
――死にたい気分だ。
バキィンッ!
死にたい気分のときに下される正義の鉄槌。自分の存在を悪だと定義付けてくれる。槌でも杭でも何でもいいから、もっと深く突き刺してくれ。もっともっと深く、心の臓まで届くまで。
それがモンスターを殺すお決まりの方法なのだろう。
「オドレの所為で禮ちゃんが怪我すんねん! オドレがクズやから禮ちゃんを泣かせるんやろが! オドレと禮ちゃんは元々住んどる世界がちゃうんや!」
「ンなこた解っとる……」
抵抗らしい抵抗をすることもなく殴られ続け、ひたすらに罵声を甘受していた渋撥が、ようやくボソリと呟いた。
「なんぼ禮みたあな女と一緒におっても……俺は禮と同じようにはなられへん」
禮と一緒におるのが幸せすぎて忘れとったみたいや。
俺、どっか毀れてんねん。
パンッ、と乾いた音が離れた場所から聞こえた。攘之内が腿を叩いた音だった。
渋撥も虎宗も道場の上座、攘之内へと目線を向けた。
「渋撥。お前は自分が持っとる力について考えたことがあるか」
虎宗は、攘之内が話し始めたので渋撥の胸倉から手を離した。
渋撥は手の甲で鼻血の跡を拭っただけ。是とも非とも答えなかった。
「そう小難しい話ちゃう。渋撥もトラも、俺も禮も持っとる――――人を殴る力や。なんぼ護身や精神鍛錬や言うても、結局は武術は他人を傷付ける力や。この力じゃあ人を傷付けて斃さな何も守れへん」
攘之内は拳を造って前方に突き出して見せた。
虎宗は「何もこんなときにそんな話」と否定的に零した。悠長で場違いな御説教だと思った。彼が今この場で何よりも必要だと考えるものは、渋撥を討ち滅ぼすことだ。渋撥自身もそう考えていた。
攘之内は虎宗の胸中を察しつつも話を続けた。
「せやけど、人殴れるヤツはみんな同じか言うたらそうでもあれへん。お前に違いが分かるか?」
「違い?」
「鬼か、人かや」
渋撥の眉間がピクッと撥ねた。バケモノも鬼も言われ慣れた言葉だ。自分がどちらであるかなど、自分でも分かっている。
「誰でも心の中に黒いモンっちゅうのを持ってるもんや。聖人君子ちゃうからな、嫌いな人間、憎い人間の一人や二人誰でもいてるやろ。せやけどその黒い部分に鬼まで飼うとる人間はそうそういてへん。禮は…………単純に武術家としてはトラと肩並べるくらいや。精神面でいうたらお前よりちぃっとは上かも知れへん。せやけど、禮はなんぼ強ォなっても鬼にはならん。なられへん」
それはそうだ。あれは優しい女だ。自分に仇なした敵すらも最期には許してしまうほど、こんな出来損ないの俺の為に泣いてくれるほど、優しい女だ。
渋撥の脳裏に禮の姿が浮かんできた。病院で別れたときと同じ、哀しげな表情をしていた。怒らせたことも泣かせたこともある。それでも笑っていることのほうが多いはずなのに、何故だか今は笑顔を鮮明に思い出せなかった。
「せやけど渋撥もトラも……そやな、俺も。――――鬼や」
渋撥と虎宗の息が整い、体温が下降し始める。先ほどまで道場内に渦巻いていた熱気が徐々に引いてゆく。折角、追い払えそうだった梅雨の匂いが、引き返してくる。
「渋撥。お前の拳は鬼の拳や」
攘之内は真っ直ぐに渋撥を見て、渋撥もその目線から逃れようとしなかった。敵意とはまた異なる、直進してくる清澄な眼差し。この感覚、少し禮に似ていると思った。
「お前が神さんからそれを授かった理由をよお考えろ。何で自分は他のヤツ等とちゃうんかをな」
渋撥は眉間を顰めて「理由」と零した。見当も付かなかった。生まれ持った宿業や不条理に、神様の気紛れという以上の理由を与えたことはなかった。
「それはお前に、そんだけの力を治める器があるからや。目ぇ逸らすな。解れへん振りすんな。お前は自分の力がどんなもんか知っとるはずや。お前が飼うとる鬼も、お前のその拳も、お前が持っとるモンは全部お前のモンや。お前が治めなあかんのや」
攘之内は渋撥をスッと指差した。
逃げるなと言われた気がした。渋撥の力も、性も、業も、すべては内からやってくる。己から逃げ果せる術はない。
この身の内に鬼を飼っている。己自身に、己の内から食い荒らされる。己を屈服させることなどできるのか。壊して壊して壊して、子どもの頃から似たようなことを繰り返し、出来の悪い頭はいまだ上手い方法を考えつかない。これから先も絶望しかないように思えた。
――「どこにも行かんといて。一緒におって」
しかしながら、諦めるわけにはいかなかった。
俺がお前を手放せないと思うのと同時に、お前も俺の傍にいたいと願ってくれる限り。
一緒にいてくれと縋るのは俺のほうだ。守って守られて愛して愛されて求めて求められて、何処まででも一緒にいたい。否、今更離れたいと言われたところで手放せるものか。
嗚呼、どうしてこれほど自分本位にお前を愛しているのだろう。
「渋撥。お前は普通のモンとはちゃう。お前と禮とは絶対に別モンや。神さんがそういう風に造った」
「それでも俺は禮と……」
「解れ。よう考えろ。禮とお前はちゃう生きモンや。人と人ちゃうモンが一緒におるのはどっちにとっても骨や。悲惨や。特にお前みたあなんは」
「親っさん。俺は禮に惚れてます。親っさんが何言わはっても禮と――」
ガキンッ、と虎宗が渋撥の言葉を遮って殴り飛ばした。
「オイ、トラ」
「親っさんが話してはるやろが。黙って聞けダアホ」
渋撥如きが敬愛する攘之内の話を遮るのも、目の前で禮への告白されるのも聞くに堪えなかった。
渋撥と虎宗は睨み合いを開始。
「お前が本気で禮に惚れとることは分かっとる。……親父としては嬉しかないけどな。これから先も禮と一緒におりたいと思うなら、自分の力くらいキッチリ自分で治めてみせんかい」
攘之内は太腿の上に頬杖を突いて嘆息を漏らした。
「それがでけへんなら所詮はただの鬼――――。お前が往く地獄に惚れた女を引き摺りこむだけや」
真面な人ではないくせに、とびきり優しい女を愛した。愛された。
俺が傍に置くことでお前を灼かずにいられたら――――それだけを願った。
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