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#13: The identification
She bares her teeth. 01✤
しおりを挟む真珠と下総とが往来で喧嘩別れを繰り広げた翌日の放課後。
真珠は机を挟んで千恵の真正面に立った。椅子に座って帰り支度をしていた千恵は、手を停めて真珠を見上げた。
「千ー恵ちゃん。今日部活休みだよね? 一緒に帰ろ」
「部活は休みだけど、バカップルの間に入るのはなー」
「蔚留くんはいないよ」
「何で」
千恵は即座に問い質した。真珠と下総が毎日登下校を共にしていることはほぼ全校生徒に周知されている。真珠は少しだけ困ったようにはにかんだ。
というか、と千恵は椅子に座ったまま腰を捻り、後ろを振り返った。千恵の斜め後ろは下総の席だ。下総の机には薄っぺらな鞄が掛けられていた。登校はしているらしいが、千恵は今日は一度も下総の姿を見ていない。
「今日蔚留くんの姿見てない気がするんだけど何やってんの? 学校来てるのに授業一個も受けないとか意味が分かんない」
「そうだね、分かんないねー……。真珠も今ちょっと、蔚留くんが解んないや」
真珠の受け答えには覇気が無かった。親友である千恵は勿論これに気付いた。
「何で蔚留くんと一緒に帰らないの? ケンカでもした? アンタたちしょっちゅうケンカしてるよね。早く仲直りしなよ」
「今回のは、いつもとちょっと違うの」
千恵は「何が?」と言って帰り支度を再開した。どうせいつものカップルの犬も食わないだろうと高を括って。
真珠は忙しなく動く千恵の手を見るともなく見ながら、昨日のことをどう説明しようかと考えた。どう言えばいつもとは趣が異なるということが伝わるのだろう。真珠としては、下総と付き合って一、二を争うくらい深刻な衝突をしてしまったと認識している。
「蔚留くんはね、真珠に文句言ってるときでも本気で怒ってないし、ケンカしても手加減してくれてるんだけど……今回はちょっと」
「キングマジ切れ?」
たぶん、と真珠はコクンと小さく頷いた。
「蔚留くんのマジ切れかあ……。でも手上げられたりしたワケじゃないよね?」
「そんなことしないよ。蔚留くんは、優しいもん」
真珠は眉を八の字にして、千恵に自嘲交じりに笑って見せた。
「真珠は面倒臭いんだって」
「アンタが面倒臭いのなんて今に始まったことじゃないでしょ。アンタは知り合った頃から面倒臭い子だったよ。そんなのみんな知ってるけどアンタ好かれてんじゃん」
「でも、昨日初めて蔚留くんそれで怒った……」
真珠は面倒臭い――。皆がそう知っていて、千恵にはよく叱られ、下総ともたまに喧嘩になる。それでも下総に本気で怒られたことは一度もなかった。それはつまり、下総は真珠の短所に目を瞑って我慢していたということではないのか。昨日は真珠が下総の触れられたくない琴線をあまりにも刺激したから、遂に忍耐が限界に達して噴出したということなのだろう。
真珠は、一晩中考えてそう結論付けた。一晩経ってもう下総への苛立ちや怒りはなかった。反動で後悔が込み上げてきた。どうしてあんなにも話を聞かずに一方的に責めてしまったのだろうと、自責ばかりが胸に重くのしかかる。
きっと嫉妬は、わたしを狂わせる。
「ちょっとちょっと深刻なのやめてよ~。アンタたち、学校一のバカップルじゃん」
悄れてゆく花みたいにゆっくりと項垂れていった真珠を前に、千恵は慌てて立ち上がって身振り手振りで励まそうとした。
あなたと出逢って、恋をして、愛されて、わたしは幸福になった。わたしが貰った幸福の十分の一でもあなたに。いいえ足りない、もっと。わたしの幸福を二人で分け合いたい。ううん。あなたが幸福であればいい。あなたの幸福だけを望めるようになりたい。
あなたがわたしにそうしてくれたように。
「カーワセーミさーん」
廊下から名前を呼ばれ、真珠と千恵は其方へ顔を向けた。一度目は過失でも二度目は故意。それも真珠が指摘したあとでも訂正しないということは、故意を通り越して悪意だ。
紗英は、廊下側の窓の枠に両腕を乗せて教室を覗き込んでいた。真珠が振り向くと人差し指で天井のほうを指した。
「蔚留くんさっき屋上で見たけど、今日は一緒に帰んないの?」
「今日は千恵ちゃんと帰るから」
フゥーン、と紗英は思わせ振りな相槌を打ち、窓枠に頬杖を突いた。
「朝も別々だったみたいだけど、どうかしたの?」
「……別に。何でもないよ」
「本当?」
「うん」
「本当は、ケンカでもしたんじゃない?」
真珠は瞬間的に目を見開き、言い当てた紗英はニイッと笑った。
「怒っちゃった? ゴメンねカワセミさん。ちょっと言ってみただけ」
「真珠に何の用?」
「蔚留くんと帰らないならさー、ちょっとアタシに付き合ってよ。ちょっと話がしたいなって」
真珠は予想外のお誘いに途惑った。真珠には紗英と話すことなど無いが、誘われて断るのも逃げているみたいで嫌だ。
真珠が口を開いて答えようとした瞬間、千恵に手を掴まれた。
「やめときなよ。紗英なんて放っておきなって。わたし言ったよね。ロクなコトになんないからマトモに相手すんなって」
真珠は小声で「うん……」と言ったが、納得している表情ではなかった。反対に千恵の表情は真剣だった。彼女は元々姐御肌で面倒見が良く、後輩から頼られることも多く、年上の真珠に対してもよく的確なアドバイスをくれる。今はただの忠言ではなく警報ブザーのような緊張感があった。
「アンタはカノジョなんだから堂々としてればいいの。蔚留くんとラブラブ幸せでいたかったら紗英なんか無視しなさい」
「千恵ちゃん、この前から何でそんなに紗英ちゃんのこと――」
「蔚留くんのことで話あるんだけど」
紗英は挑発するように顎の角度をやや上げた。
「カワセミさんはカノジョなんだからさ、蔚留くんの話って聞いて無視したりしないよねー」
「真珠はね、よく蔚留くんのノロケ話ばっかりして千恵ちゃんに怒られるんだけど、いーの? 紗英ちゃん」
「モチロン♪」
真珠にしてはよく紗英に対抗している、と千恵は思った。このように勇ましい真珠を見るのは初めてだ。人当たりが良く平和主義の真珠も下総のこととなると引けないのだろう。千恵は仕方が無さそうに真珠から手を放した。
「わたし、教室で待ってるよ。一緒に帰るんだから、なるべく早く帰ってくるんだよ」
「うん。頑張る」
真珠は覚悟を決めたように返事をし、紗英の待つ廊下のほうへと歩いていった。
§§§§§
深淵高等学校、屋上。
しっかり者の備前は、屋上へ続く階段の一番上の段に青いレジャーシートを常備している。授業をサボって日向ぼっこをしながら昼寝するのに重宝する。今日は備前ではなく下総がそのレジャーシートをほぼ一日中占有していた。
下総は真っ青のレジャーシートを屋上の真ん中に拡げ、空を仰いで寝そべっていた。備前は鋼鉄製の柵に寄り掛かって喫煙中。天を振り仰ぎ、陽光に目を刺され顔を顰め、紫煙を吐き出した。目が痛くなるほど空が晴れ渡っていた。
「眩しくないんでっかー?」
備前は顔を通常の位置に引き戻し、下総に尋ねた。下総は頭の後ろで両手の指を組んで枕にし、片膝を立て、その上にもう一方の足を乗せて寝そべっていた。
「眩しい」
ハハハ、と備前は笑った。煙草を指で弾いて傍らに置いていた缶の灰皿に灰を落とした。
「こんなとこで油売っとってええんですか、下総さん。授業、終わったみたいでっせ。ホレみんな帰ってるし」
暫く前に、授業終了のチャイムが鳴っていた。柵の隙間から校庭に目を遣れば、下校する生徒たちが次々に校庭を横断してゆく。
「彼女サン……あ、またまちゃんやった。またまちゃんが下総さんを教室で待ってるんちゃいますか。いっつも登下校一緒ですやん」
「今日はええねん」
「珍しいですね。何かありました?」
「俺、ついカッとしてタマに大声出してしもた。多分タマごっつ怒ってんねん。せやさかいほとぼりが冷めるまで近付かへんほうがええ」
下総は備前を背にした横向きにゴロリと体勢を変えた。後頭部をガリガリと掻いたのは、少々バツが悪かったから。
「下総さんでもまたまちゃんにムカついたりしはるんですか」
「ムカツクっちゅうか、そりゃあ腹が立つこともあるで。女相手にガチでキレたりせえへんだけや。せやけど俺かて人間や、カッとなることもある。それでも……クソッ。タマに怒鳴ったのは失敗やった」
人を殴るしか、物を壊すしか、感情をコントロールする術を知らないことを、他の術を身に付けようともしなかった。それをこれほどまでに後悔したことはない。昨日、もっと別の方法を思い付いていれば、真珠にあのような形相をさせずに済んだかも知れない。真珠に仇敵のように睨み付けられてノーダメージでいられるわけがなかった。
今日一日教室へ足が向かないのも、再び真珠に憎まれることを無意識に厭うているからだ。
「タマは、優しい男が好きやねん」
下総は愚痴るような口調で言った。
(せやろなあ。見るからに甘ちゃんやもんな)
「俺より優しい男なんかなんぼでもいてる。タマはほんまやったら俺よりええ男となんぼでも付き合える。俺みたあなモンがタマと付き合うとるのが、そもそも間違いなんかもしれん」
そのようなことを口走ってみても別れる気も無いくせに。別れるつもりならば下総のような男が床に丸まって愚痴ったりするものか。備前はクッと笑みを零し、煙草を唇に銜えた。
「下総さんは充ー分、優しーステキなカレシしてはる思いまっせ。少なくとも俺には真似できまへん」
「…………。お前に褒められても信用でけへんな。お前、俺の為にウソくらい吐くやろ」
「わはははは」
備前は大口を開けて笑うついでに空を見上げた。
先程までは目を刺すほどの五月晴れの快晴だったのに、いつの間にやら空の色は鼠色に様変わりしていた。少し遠方へ視線を投げてみると、黒い雲のかたまりが浮かんでいた。もうすぐ雨が降ると、備前は予感した。
「降ってきそうでんな。通り雨かな」
下総からの応答はなかった。備前は首から上を90度回転させて、肩越しに校庭を見た。三人の男を連れ立って校庭を横切っていく紗英の姿を見付けた。
備前が紗英を知っている理由、それは同じクラスだからだ。紗英は目立つタイプだから、同じ教室内にいれば嫌でも目に入るし名前も耳にする。
「あ。下総さんの後輩」
小悪魔系の、と備前が付け加えたので、下総は屋上の床に手を突いてむくりと上半身を起こした。
「小悪魔て……紗英のことか」
「下総さんの中学からの後輩言うてはりましたっけ。めっちゃ可愛がってはりますよね。女の後輩てやっぱ男と違うモンでっか」
「……そーか、お前から見てもそんな風に見えるか」
下総はボソリと独り言を零し、備前は首を傾げた。
紗英は校庭を歩きながら自分の爪に目を落としていた。長く伸ばした小指の爪が、上部3分の1ほどのところで欠けているのが気になるのだ。
「あーあ、爪割れちゃった……」
「人待たせて何してたんだよ紗英。早くカラオケ行こうぜ。スグ雨降ってくるって」
彼氏に急かされても紗英はちっとも歩く速度を速めなかった。自分の割れた爪を周囲に見せつけるように腕を前方に伸ばした。
「爪割れちゃったの。痛ーい」
「薬局寄ってく?」
「めんどくさーい」
「爪、剥がれないように気を付けな」
「ダイジョーブよ」
「つーか爪割るようなこと何かしたのか?」
「べっつにィ♪ ちょっとぶつけちゃっただけ」
紗英は、彼氏を含め男三人に囲まれてお姫様のようにちやほやされながら悠然と闊歩していった。
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