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#12:Bill to pay for the laziness
Close eyes, stop ears and shut mouth.
しおりを挟む翌日、渋撥が禮以外の女と並んで歩いてゆく場面を目撃した一年生諸君は、当然のことながらその話題で持ち切りだった。彼等の席は禮と近いから、嫌でも話が耳に入ってくる。
「まさか近江さんが他のオンナといるとこに鉢合わせするとはな~~」
授業中にも拘わらず、脩一は上半身ごと大鰐のほうへ振り返った。
「あのまま真っ直ぐ行ったらホテル街やで。確定やろコレ」
「丁度現場を見付かるとは近江さんも運が悪ィ」
彼等の話題は下世話だった。すぐ隣の席にいる禮の存在を忘れているのか、それとも単なる意地悪なのか。禮は黒板をジッと見詰めて聞こえない振りをした。
「せやけど予想が外れたなー」
大鰐はそのようなことを言い出した。まるでネットニュースでスキャンダルに巡り会ったときのように他人事であり、愉快そうですらある。
大鰐は顎で禮を指した。勿論、禮はそれに気付いたが気付かない振りをした。
「実は俺はコイツのほうが先に浮気すると思てたんや。近江さんに愛想が尽きて他の男に逃げる、とかな。近江さんのほうが遥かに堪え性がなかったっちゅうことか」
「女のほうから寄ってくるんだろ。そりゃあガマンなんか期待するほうが無理だっつの。もしかしたら一人じゃねーかもよ」
「なんちゅうても、あの《荒菱館の近江》やもんなー」
コン、と大鰐は禮の机を爪先で蹴飛ばした。禮としては無視していたかったけれどそうもいかないらしい。何も言わず大鰐のほうへ顔を向けた。
「ちゅーわけで、多少の女遊びはしゃあないで。一回くらい見逃したれよ」
「禮は歴としたカノジョだろ。堂々としてればいいんだよ。これからも近江さんと付き合ってくつもりならこの手の寛大さは重要だぜ?」
大鰐も脩一も、さも大したことではないだろうという態度だ。何をされても気付かない振りをして赦してしまえという。まるで、そうすれば幸せでいられるかのように。それが彼等の世界での常識や正解なのか。それがあの人も持っている思考回路なのか。何も疚しいと思っていないから、数日ぶりに禮と出会しても何ともない顔をしていられたのだろうか。
大鰐と脩一に向かって、前方から「オイ」とやや乱暴に声が飛んできた。二人が其方に視線を向けると幸島からジロッと睨まれた。
「もうその話はそんくらいにしとけ」
脩一は幸島を親指で指して大鰐へと顔を引き戻した。
「何でアイツ今日フキゲンなの?」
「知らん」
幸島が若干機嫌が悪い原因は、信頼を裏切られたからだ。当初から渋撥の貞操観念などまったく信頼していなかった脩一と大鰐と異なり、幸島はその潔白を信じていた。禮とはまた異なる意味で期待を裏切られたのだ。
それを差し引いたとしても大鰐と脩一の行為は、恋人に裏切られた娘への配慮を欠いている。幸島は禮を気に懸け、チラッと様子を窺った。禮はすでに黒板のほうへと視線を戻していた。シャープペンシルを器用にクルクルと回しながら、その横顔は彼の予想に反して平静だった。
否、平静すぎた。そう装っていることがすぐに分かるほどに。平静の仮面の下はどのような表情をしているのだろう。憤怒の形相なのか、はたまた悲哀の面差しなのか。
「相模」
不意に教壇から名前を呼ばれ、禮の指の間でシャープペンシルがピタリと停まった。
教師はコンコンとチョークで黒板を叩いた。
「じゃあ学年トップの相模に訊いてみよう。どうせ他のヤツに訊いても解らんだろうしな」
教室中で真面目に教科書とノートを開いているのは禮くらいのものだった。他の生徒は居眠りをしていたり雑誌や漫画を読んでいたり大鰐や脩一のように雑談をしていたり、授業中にも拘わらず自由勝手なものだ。
「教科書32ページにある例題の応用だ。相模、前に来て解いてみなさい」
禮は咄嗟に教科書に目を落としたが、まったく見当違いなページを開いていた。一所懸命にページをめくる気分にはなれなかった。
何だか怠い。ページをめくるのも、椅子から立ち上がるのも。頭を働かせようとすると昨日の情景が浮かんでくる。まるでそれを拒否しているかのように頭の回転が重たい。
「解りません」
禮は黒板を真っ直ぐに見ながらキッパリと断言した。
禮が狼狽えもしなかったのは、虎徹にも幸島にも意外だった。彼等から見れば禮はよい子の優等生であり、本当に解けないとしても解けないなりに努力したり申し訳なさそうにしたりしそうなものなのに。
「何だ、相模も解けんか。じゃあしょうがないな……」
教師は黒板のほうへ向き直り、呪文を唱え始めた。
禮は変わらず視界の真ん中に黒板を据えていた。しかしながら、その耳にはもう教師の声は呪文や単なる音声としてしか届いていなかった。周囲の口さがない言葉を無視しようとすれば自ずと授業も耳に入らない。
聴覚を遮断して視覚を遮断して体も頭も重たい。覚醒しているのに意識が虚ろになってきて、手先からシャープペンシルの感触も消えた。
とにかく怠い――
カシャーンッ。
シャープペンシルが禮の手から離れ、遠心力の儘に飛び出して床に墜落した。
それに気付くのに普段よりも数秒時間がかかった。禮が床に手を伸ばそうとしたときには、既に大鰐が拾い上げていた。彼は禮へ無言でシャープペンシルを差し出してきた。
小さな声で「おおきに」と言った気がする。あれ、本当に言っただろうか。今日は本当に耳の調子が悪く、自分の声すらよく聞き取れないらしい。
禮が御礼を言ったかどうかぼんやりと考え込んでいる間に、大鰐は禮の机の上にシャープペンシルを置いた。禮が一向に受け取らないから、短気な彼は焦れったくなった。
「ボヤッとすんなや」
「うん、ごめん……」
禮は小さな声でボソリと言った。
悄れて枯れかけている草花のような禮は気色が悪かった。普段は過ぎるくらいにフレンドリーに明朗に接してくるクセに落差が大きすぎる。
「きしょ」
「女のコに向かってそんなこと言うなよ。昨日の今日だぞ、ショック受けてんだよ。禮はそーゆーのに慣れてなさそーだもんな。シュラバっつの?」
「シュラバねー。オジョーには縁が無さそやな。昨日も自分のオトコが他のオンナといてるとこ見てもとっ捕まえもせんかったしな。そもそも気にせえへんタチなんかと思たら今日はこのザマや。ワケ分からん」
「女のコってのはオマエが理解できるほど単純じゃねーの」
脩一は大鰐の机に頬杖を突いて禮をチラッと見た。禮は再びシャープペンシルを回し始めていた。視線は黒板のほうを向いている。表情はほぼ無いに等しい。怒り狂うでもなく、さめざめと泣くでもない。真実禮が何を考えているか、脩一にも予測は付かなかった。
ただ、平静を演じている禮に対して幸島と同様に違和感を覚えた。
Prrrrr……Prrrrr……。
スカートのポケットの中でスマートフォンが振動した。禮は教師の目を気にしつつスマートフォンを取り出し、机の引き出しの中に半分差し込み、画面に目を落とした。
画面にはメッセージの受信の通知が表示され、送信者には「純ちゃん」とあった。
純ちゃん:今日、近江さんと俺と三人で帰らへん?
電子の文面を見て、禮の体は凍り付いた。そして気付いてしまった。自分は今、渋撥に会いたくないのだと。
恋人としてどう振る舞うのが正解かなんて、まだ答えは出ていない。自分と彼等との常識は異なる。そう実感して尚、自分はどうするべきなのか結論は出ていない。
無表情な禮を見て男たちは何を考えているか分からないと思ったが、自分の感情が怒りなのか悲しみなのか分からないのは禮のほうだ。
ただ一つ判然としていること、それは渋撥に会いたくないということだ。
三年B組教室。
美作が禮とメッセージを交わしている隣の席で、渋撥は椅子に座って腕組みをして居眠り中だった。今日は五月晴れの抜けるような快晴だから、陽光が射し込む窓際の席はポカポカして気持ちがよいのだろう。
うち今日用事あるからごめん――
美作が禮から受け取った返信はそのように素っ気ないものだった。禮とのメッセージの遣り取りは何度もしたことがあるが、このように無感情な文章が送られてきたのは初めてのことだ。短文にして簡潔、一見して何の感情も介在しないかのようであるが、敏感な美作は不穏なムードを感じ取った。
彼は背凭れを体重で押しながら椅子の後ろ足二本のみでグラグラとバランスを取りつつ、しばしスマートフォンの画面を眺めていた。数秒何やら思案して「ふむ」と呟くと、親指をスイスイと動かし始めた。
純:用事ずらせへん?
純:近江さんがれいちゃんに用あるらしい
純:近江さん爆睡中やけど
禮ちゃん:前から約束してるからむり
純:どんな約束?
禮ちゃん:アンちゃんとアイス食べに行く
禮ちゃん:それと買い物
純:俺らもついてってええ?
純:俺もアイス食べたいー
禮ちゃん:純ちゃんだけならええよ
純:俺だけ行ったら絶対しばかれるやん!
禮ちゃん:はっちゃん甘いもの食べへんやん
純:近江さんは食べへんでもついてきはるよ
禮ちゃん:食べへんなら来ても意味ないもん
禮ちゃん:はっちゃんにまた今度ねって言うといて
美作は天井を仰いで「ううーん」と唸った。
暫く攻防戦を続けてみたが、禮の拒否の意思は頑なだ。このように禮に冷たく遇われる心当たりは彼には無い。あるとしたら――
「美作……」
美作がどうしたものかと考えていると心当たりのほうから話しかけてきた。
「ペコペコうっさいんじゃボケ」
顔を其方に向けた途端に暴言を吐かれた。まあ、いつものことだから今更動じはしないけれど。
美作が隣の席に視線を向けると、渋撥が普段でも強面な人相を更に険しくしていた。居眠りから覚醒した瞬間に、窓から降り注ぐ陽光が彼の目に突き刺さった。
「近江さん今日、禮ちゃんに用あるて言うてはりましたやんか」
「それがどうした」
「どんな用でっか?」
「お前には関係あれへん」
渋撥の返答は実に冷たいが、美作には何の効力も無かった。これは渋撥の平常運転だ。素直に答えてくれるときのほうがどうかしている。
「禮ちゃん無理らしいでっせ。今日は用があるんですってー」
渋撥は「あァ?」と悪態を吐くように美作に聞き返した。
「お前、さっきからペコペコうっさいと思たら、堂々と俺の禮とメッセしくさって」
渋撥からジロリと睨まれ、美作は肩を竦めた。彼は真実禮への下心などは微塵もなく、禮と渋撥の仲が少しでも円滑に平穏になるように取り持ってやろうと懸命にメッセージを交わしていたというのに、睨まれたのでは報われない。
「近江さん、アイス食べはります?」
「脈絡無いこと言うな。シバき倒すぞ」
渋撥は明らかに苛々していた。
「禮ちゃん、今日は帰りにアンちゃんとアイス食べに行く言うてますよ。せやさかい近江さんと一緒には帰れへんて。近江さんはアイス食べはらへんさかい来たらあかんのですって。俺はええケド」
美作は渋撥に見えるようにスマートフォンを机の端に置いた。
渋撥はスマートフォンを持ち上げ、禮と美作とのメッセージの応酬を無言で閲覧した。
「何やねんコレ。何でお前はええのに俺だけあかんみたいなっとんねん」
「そーですよねえ。やっぱ露骨ですよねえ」
他人に無頓着であり感情の機微に疎い渋撥ですら、流石に異変を感じ取ることができたらしい。美作の言う通り、このメッセージのなかの禮は、普段と比較して剰りにも露骨なのだ。
「近江さん、ホンマに禮ちゃんに浮気しとると思われてんとちゃいます?」
「何でそうなんねん」
渋撥の反論は早かった。心外という表情で美作をジロリと睨んだ。
「何日も連絡付けへんで、何も言わはらへんとガッコ来たり来おへんかったり、そんなもん浮気やのォても何してるか怪しまれてもしゃあないでっせ。俺は近江さんにモノ言える立場ちゃいますし、別に何してはってもええんでっせ。余所にオンナ作りはったんなら、言うてくれはったらなんぼでも話合わせます。俺は曜至君と違うて何やかんや騒いだり言い触らしたりせえへんし近江さんに協力――」
ミシッ……メキッ。
美作は当然という顔で熟々と述べたが、それは渋撥の腹に据えかねた。そして美作は、渋撥の手に握られた自身のスマートフォンが悲鳴を上げていることに気が付かなかった。
バッキャアッ!
「ちょっとぉおおッ!」
渋撥によってスマートフォンが握り潰された瞬間、美作は血相を変えた。
渋撥はスマートフォンの残骸を思い切りよくブンッと床に投げ捨て、椅子から立ち上がるとほぼ同時に美作の胸倉を掴んだ。
「俺が浮気しとるやとォ。もっ遍言うてみろコラ」
渋撥から至近距離でギロッと睨み付けられ、美作は「ヒッ」と悲鳴を漏らした。
「禮以外の女はコケシや。誰がそんなんと浮気するか! あァッ?」
「俺が言うてるんやのォて、禮ちゃんにそう思われてるて話でんがな! ちゅうか俺のスマホッ……! 機種変したばっかやのに~~っ」
「おっ、近江、美作! 落ち着いて席に着きッ……」
キーンコーン、カーンコーン。
教壇にいた教師は、授業中にも拘わらず最後列で堂々と掴み合いを始めた渋撥と美作を慌てて注意しようとしたが、無情にも時限終了のチャイムが鳴り響いた。
教師はチョークを黒板に置き、教卓の上で教科書をトントンと揃えた。
「……鐘が鳴ったからヨシ。今日の授業はココまで。あとは好きにしなさい」
「とめてけ給料泥棒ォーーッ!」
美作は教師に向かって叫んだが、彼はそれを完全に無視した。そそくさと教科書を抱えて早足で逃げるように教室から出て行った。
美作が教師が出て行ったあとへ恨みがましい視線を向けていると、渋撥から胸倉をグイッと引っ張られた。
「オイ。何で俺が浮気しとるなんちゅう話になっとる」
「せやから、近江さんがここんとこ全然連絡つけへんからですやん。俺等だけならまだしもカノジョも何してるか知らんなんか、カノジョに言えへんことしてるからっちゅう流れになるでしょフツー」
只でさえ厳めしい渋撥の形相が途端に険しくなった。美作は内心マズイと思ったが、胸倉を掴まれている体勢では何をされても逃げられそうにない。そもそも口を滑らせたのも下手を打ったのも曜至なのに、当人は本日授業をサボり此処にはいない。美作は割を食う羽目になった。
腹を括るしかないか、と美作が諦めた次の瞬間、渋撥はチッと舌打ちをした。投げ捨てるようにして美作の胸倉から手を離した。
渋撥は美作にくるりと背を向けて歩き出した。美作は慌てて渋撥のあとを追いかけた。
「どこ行かはるんでっか」
「一年の教室や」
「えぇッ? 禮ちゃんのとこでっか? 避けられてるみたいやし今スグやのォて少し時間置いたほうが……」
「知るかッ」
相手の心理状態も分からず此方も交渉材料を持たない段階で正面衝突するのは、美作には決して良策とは思えなかった。
しかしながら渋撥は一切聞く耳を持たなかった。さっさと教室から出てしまい、長い足を活かしたインターバルでグングンと進んでいった。
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