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#12:Bill to pay for the laziness
Tell a lie. 01 ✤
しおりを挟む五月といえば一学期の中間考査。私立荒菱館高校では生徒たちは皆揃いも揃って無頓着であり、教師陣以外にはすっかり忘れ去られた行事である。故に、各階の廊下に貼り出された席次表に足を止める生徒も疏ら。
しかしながらこの学舎の王様は、意外にもしっかりと足を止めて一学期中間考査席次表を真っ正面から睨むように見詰めていた。
「なに? 今サラ成績なんか気にしてんのかよ、近江さん」
曜至は半ば感心して渋撥の背中に向かって言った。彼は典型的な荒菱館高校の生徒らしく、考査の結果などには心底関心がなかった。
渋撥は曜至に応えずフイッと爪先の向きを転回して歩き出した。曜至も渋撥に続いて歩き出し、隣に追い付いた。
「一年の時はそんなんじゃなかったよなァ。まー、このガッコのヤツなんてどいつもこいつも受験以外で勉強したことなんてねェだろうけど。テストでいくらいい点数とったってダブったことは帳消しになんねェんだから、やるだけ無駄だよなー」
曜至は他人事のような口振りでニシシと笑っているが、彼も渋撥同様留年している。
「そのツケを、いま払てんねん」
渋撥は床に向かって独り言をボソリと零した。
聞き取れなかった曜至は「何だって?」と聞き返したが、渋撥は二度とは同じことを口にしなかった。両手をズボンの中に突っ込み、自分の教室のほうへズンズンと廊下を進んでいった。
渋撥と曜至が教室へ足を踏み入れようかという直前に美作から「近江さん」と声を掛けられた。
タイミングよく何処ぞから教室へ戻ってきた美作は、やや早足で渋撥に近寄った。
「席次見はりました?」
「オウ、見た見た。相変わらず俺も近江さんも端のほうウロウロしてたぜ。しかしまー、こんだけ何もしなくても席次に載るっつーのは、実は俺がやればできる子だっつー証明だよな」
曜至は明らかに自慢げな顔だった。席次表は首席から順に上位50名前後の氏名しか掲載されないから、それに下のほうであれ名前が載るということは学年の中ではなかなか賢いという証拠に等しい。
「曜至君の話はしてへん」
「テメッ💢」
美作は手だけで曜至を宥めながら渋撥へと目を移した。
「一年の席次、見はりました?」
「一年って……あぁ~、近江さんのオンナの話か。レイだっけ?」
曜至は素早くピンと来た。最上級生にもなって、それも何事にも無関心な渋撥に対して新入生の考査結果を話題に挙げるなど、寧ろ他に理由が思い当たらない。
「見てへんけど、何やねん」
渋撥も禮のことだろうと分かりきった様子で美作に聞き返した。
「禮ちゃん学年首席やったんでっせ」
曜至は驚愕して絶句した。暫くしてやや狼狽しつつ美作に詰め寄った。主席などという単語は彼の身の回りで初めて耳にするものだった。
「学年トップ⁉ 近江さんと付き合うような女なのにィ⁉」
「ソレどーゆー意味で言うてんねんな曜至君。近江さんにごっつ失礼やで」
「誰だって似たような感想だわ! 近江さんは人権っつう言葉知らねェのかってくらい他人の意思を完全シカトするは、ケンカの相手はボロ雑巾かゴミみてぇにボコボコにするは、鬼な性格してんだぞ! 最近やっと席次の底辺ウロウロしてるような鬼畜男と、学年トップとるような女が付き合ってるなんて有り得ねェーって!」
本人を目の前にしてよくそこまでハッキリと言えるものだと、美作は内心曜至の素直さに感心した。曜至は渋撥とは入学当初からの付き合いであるだけあって遠慮がない。
「あの石楠にいてたんやし、禮ちゃん頭のデキがええんやろなとは思ってましたけど、まさか学年トップ取ってまうとは」
美作はチラチラと渋撥の御機嫌伺いをしながら言った。
渋撥は「はーっ」と一際深い溜息を吐いただけで一言も言葉を発しなかった。勿論、歯に衣着せない曜至に腹を立てた様子もない。ただ何故か、晴れやかとは言い難い表情をしていた。そのまま黙って教室のなかへと入っていった。
美作と曜至は渋撥の心境が分からず、顔を見合わせて不可解そうに首を傾げた。
§§§§§
放課後。一年B組教室。
禮は自分の席に座り、特に理由は無く頬杖を突いてスマートフォンと向き合っていた。今日は杏と一緒に帰る約束をしている為、帰り支度をして彼女が来るのを待っているのだ。
「最近近江さんこのクラスに全然来はらへんな」
禮がスマートフォンの画面を親指でスイスイと撫でていると、不意に杏の声がした。声のほうへと目を移動させると、廊下側の窓から杏が教室内を覗き込んでいた。
「俺の頭の上から喋んな」
禮の隣、廊下側の窓の真下の席は大鰐だ。彼は不服そうな目付きで杏に放言した。
「ちょっと前までは授業終わったら禮の迎えに来てはったやん。近江さんがあんな律儀に通てはるなんてビックリやで」
「最近は一緒に帰る約束とかしてへんからね」
「アンタら、約束せんと一緒に帰らへんの? やっぱ変に律儀やな」
「そーゆーワケちゃうけど」
「俺を間に挟んで会話すんなっ」
大鰐は大きな声で禮と杏の会話を遮った。二人は大鰐の横顔を同時に見た。彼は何の意地か視線は決して二人のどちらにも振ろうとせず、真っ直ぐに黒板のほうを向いて腕組みをしていた。
「へーは心狭いし怒りっぽいな」
「へーちゃん毎日毎日カリカリしてんの。男の子ってこーゆーモンなん?」
「イヤ、へーの短気は特別」
「当然のよに〝へー〟言うな! 俺は〝タイラ〟やーっ!」
バンッ、と大鰐はついに机を叩いて立ち上がった。しかしながら、教室に残っていたクラスメイトは誰も彼を制止しようとはしなかった。彼が禮や杏に対してがなるのは日常茶飯事になっていた。彼はしょっちゅう苛立ちはするが決して彼女たちに手を上げることはなかった。故に、クラスメイトはまたいつものことかと聞き流した。
「確かに最近近江さんの姿見てへんな~。禮ちゃん、近江さんとケンカでもしたんか?」
後ろの席の士幌虎徹からそのような質問が飛んできた。禮は特に気にすることもなく「してへんよ」と答えた。
「ほな何で最近一緒にいてへんねん。ガッコの行きも帰りも別々やん」
「何でて言われても……何となく自然に?」
「自然に、なぁ」
禮は本当に何も気にかかっていることなどないのに、杏はどうにも釈然としない表情をしている。
「自然に別々て、あんまええことちゃうんちゃう~?」
虎徹は思わせ振りに言ってニヤニヤしていた。
禮は虎徹のほうへ振り返り目をパチクリさせた。
「好き同士やったらいっつも一緒におりたいのが当然やん。せやさかい気付かん内に自然と離れとるっちゅうのは何か変やで」
「変……なんかな?」
禮はよく分からない、と小首を傾げた。
禮にとって渋撥は初めての恋人だ。否、恋愛感情そのものが初めてのことだ。交際を開始した当時は中学生と高校生、名門校と底辺校、環境や習慣や価値観、その他様々なものが異なっていた。しかも渋撥は悪評が高い荒菱館高校に於いて鬼と称される突出した特異な存在である。禮では現在の情況を正常か異常か判断するには圧倒的に経験値が不足している。
「禮ちゃん、近江さんとガッコの行き帰り別々になってどれくらいやっけ?」
「先週くらい? あれ、先々週やっけ?」
虎徹の質問に対する禮の回答を聞き、杏の眉がピクッと撥ねた。想定していたよりも随分長い日数だったからだ。2~3日であれば確かに学生の身分であっても都合がつかないこともあろう。しかしながら平日すべて、それも一週間以上となれば、何をしているのだろうと疑念も生まれる。
「ガッコの行き帰り別でも家に帰ってメッセしたりはするやろ」
「うん。一日5件くらいかな」
――⁉
杏、虎徹、大鰐は思わず禮を凝視した。
禮はビクッとして「なに?」と尋ねた。
「予想外に少なかったもんでサスガの俺も動揺したで」
「恋人同士で一日5件てちょお少なすぎやで、禮」
「休み時間の度に教室まで来はるくらいやったのに、メッセはえらい少ないな。ペース配分おかしないか」
「あれはあの日が特別やっただけやよ」
大鰐に真顔で指摘され、禮は気恥ずかしそうな笑みを漏らした。
「あ。そや、電話は? メッセとかメールとか面倒でも電話ならどうなん?」
ぽん、と杏が手を打って禮に尋ねた。
「電話のほうがめんどいやろ」
「アンタ、女と上手く付き合うたことあれへんやろ」
大鰐は何気なしに本音を漏らしてしまい、杏からキッパリと断言されてしまった。彼は「ぐっ!」と押し黙った。
禮は宙に視線を放り、素直に記憶を思い起こしてみる。
「んー、電話? えーと……この前いつしたかなあ」
禮は独り言のように零した。杏へと顔を引き戻して「えへへ」と表情を弛めた。
杏は呆れた様子で「はあ」と溜息を吐いた。
「アンタそれ、近江さんが浮気してても何も気付かへんのとちゃう?」
そのようなことは頭の片隅にもなかった禮は変わらず全く緊張感のない表情。
しかしながら、虎徹と大鰐は揃って「ああ~」と何か得心が入ったような声を漏らした。そう、男性陣は合点がいってしまったのだ。同性故に一切束縛をしない恋人を持った男がしそうな行動など想定できる。少なくとも経験の乏しい禮よりは何倍も。
虎徹は大鰐の前の席である脩一へと視線を移動させた。
「なァ、スペシャリスト」
「何のだ」
脩一は虎徹のほうへ振り返らず言い返した。
「脩一、浮気の経験豊富やんけ」
「誰が浮気のスペシャリストだ。そんな称号は要らん」
「浮気しとる最中って女と連絡取らんもんか」
脩一は不名誉な称号は要らないと言っているのに虎徹には撤回する素振りがなかった。禮と杏は脩一を見て小さな声で「へぇ~」と零しただけだったが、一定の信用を失ったのは間違いない。
脩一は肩越しに恨めしそうに虎徹を睨んだ。
「連絡まったく取らなかったら浮気してるってバレバレだろーが。メッセぐらい返すよ」
「浮気相手と会っとる最中でもシレッとメッセでけるんか。大したもんやな、サスガはスペシャリスト」
大鰐は「ほー」と半ば感心した声を漏らした。不本意な称賛など要らない脩一は、大鰐からツンッと顔を背けた。
「お前まで俺をスペシャリスト扱いすんな。誰だってメッセぐらいだったら片手間でできんだろ。サスガに浮気だろうと本命だろうと一緒にいるときに他の女に電話はしねーけどな」
虎徹は「ということで」と禮の肩をトントンと叩いた。
「近江さんに電話してみぃひん?」
「なんで」
「近江さんが浮気してへんか心配ちゃう?」
「浮気心のない男はいてへんで、禮」
禮は「え~」と気の進まない声を出したが、杏までもが虎徹に賛同した。
「するかせえへんかは人それぞれでも一遍やるヤツは何遍でもやる。浮気は不治の病や。一生変わらへんさかい別れたほうがええ」
「男に浮気されて捨てられたことでもあるんかオマエ」
大鰐がサラッと言った一言に反応し、杏の細くて薄い眉がピクッと撥ねた。杏は短い眉をピクピクさせて大鰐へと目を移した。
「何か言うたか? ロクに女と付き合うたこともあれへんへーのくせに」
「女と付き合うたことあれへんなんか一言も言うてへんやろがッ」
「ウチかて捨てられたことなんかあれへんわッ」
「あァんッ⁉💢」
杏と大鰐は壁一枚を間に挟んで睨み合った。その様は威嚇し合う野良犬か野良猫のようであった。虎徹にしても脩一にしても、一文の得があるわけでもなし、二人を仲裁する気などは更々無かった。
虎徹は気怠そうに机の上にべたっと伏し、禮が手に持っているスマートフォンを指差した。
「電話、せえへんの?」
禮はやはり気乗りしない様子。しかしながら虎徹は簡単には引き下がらなかった。
「今頃、近江さんはガッコから帰ってはる途中か家に着いてはるはずやろ。タイミング的に今なら出はるんちゃうか。何かしてはる最中なら別やけどな」
何かしている――脩一と大鰐は虎徹の言い方に少々引っかかりを感じたが、敢えて口にしなかった。真実渋撥が浮気しているのか否か、単純に下世話な好奇心だけがあった。
「せやけどハッちゃん何もご用事あれへんし、そんなんで電話したら怒られへん?」
「そんぐらいでカレシがカノジョに怒るかいな。寧ろ大歓迎。用が無くてもやたらめったら連絡取り合うのが恋人同士っちゅうモンやで」
そういうものかなあ、と禮は手中のスマートフォンの液晶に目を落とした。
「アンちゃんがさー、遊園地で言うてたやん。女が男の前で気ィ抜かへんのは好きのバロメーターって。アレ、一理あるよなあ。ほんで、どんだけ連絡くれるかっちゅうのも好きのバロメーターの一つやで」
「ほんま?」
「ほんまほんま。カワエエ女のコから連絡来て嬉しくない男はいてへん。カノジョのほうから連絡くれるんなら大喜びや」
虎徹は言葉で禮の背中を一押し、笑顔でさらにもう一押しした。
そこまで言われると禮も観念してスマートフォンをスイスイと操作し始めた。スマートフォンを耳に当ててコール音を聞きながらチラッと杏のほうへ目を遣ると、大鰐も言い争いをやめて二人して此方を見ていた。電話をかけているだけなのになんだか居心地が悪い。みんな何かを期待している、そのような気配がした。
Trrrrr……Trrrrr……ガチャ。
「あ、ハッちゃ……」
〈只今、電話に出ることができません〉
それは誰ともつかぬ女性の声だった。滑舌が良くて素晴らしく聞き取り易く、抑揚が無く平坦な、声というよりは音に近い。
〈御用のある方は、プーという発信音の後に御用件を……〉
この類の音声ガイダンスの内容など分かり切っている。それに今は残すべき伝言もない。禮は最後まで聞かずにプツッと電話を切った。
「あれ。近江さん出はらへんかったんか」
「うん。マナーモード?」
虎徹は何処か得意気な表情だった。彼にしてみれば予想的中というか期待した通りの結果だった。
「浮気相手と会うとるときは電話出えへんのやっけ? 脩一」
「……別に電話に出なかったら必ず浮気してるってワケじゃねーだろ」
脩一はまた俺に振るのか、という辟易した表情で答えた。虎徹の所為で「浮気者代表」のレッテルを貼られた気がしてならない。
「今までもこういうことちょくちょくあったん? 禮」
杏に尋ねられた禮は「こういうことって?」と聞き返した。
「急に会わへんようになるとか連絡つけへんとか」
「んー。中学生のときまではガッコが別やったから毎日会わへんのがフツーやったし。元々そんなに電話せえへんし、メッセの量も変わってへんと思う」
それを聞いた杏は明らかに不服そうな表情になった。禮には何が不服なのかまでは分からなかったが杏の反応を見るに恐らく、禮と渋撥の〝普通〟は世間一般のそれとは異なっているのだろうということくらいは理解できた。
「要するに、そもそもお前は近江さんが何してはるかよう分からへんっちゅうことか」
「う、うん……。そうかも」
大鰐の言い方は禮には批判めいて聞こえ、それにほんの少しだけ驚いた。彼は恋愛沙汰などに興味はないだろうと思っていたから。もしや、恋愛への興味が薄い大鰐から見ても異様に感じるくらい、自分たちの付き合い方は世間一般とは差異があるのだろうか。
(この女、《荒菱館の近江》にどんだけ女が寄ってくるか知らんのやろな)
(上手いことやってんな~~。浮気し放題じゃん。ウラヤマ)
(禮ちゃんかなりニブイな~。近江さんが余所で女喰いまくっとっても気付かへんなこりゃ。イヤ、確実に喰っとるやろけど)
大鰐、脩一、虎徹、男性陣の胸中は概ね一致していた。杏も渋撥の潔白を手放しで信用できるような材料は一つもなかった。彼等は、少なくとも禮よりは恋愛の経験値は豊かであると自負しているし、何より渋撥の評判を知っている。つまり、禮以外の全員が渋撥に疑念を禁じ得なかった。
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