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#11:Start up my beating days
Amusement park 03
しおりを挟む洋館仕立てのお化け屋敷の内部は、外観よりもさらに古びており崩壊が進み、廃墟感が弥増した。照明が乏しく薄暗い上に、何らかのケーブルが断線して天井から垂れ下がり、見通しが利かない。ヒューと隙間風が吹き抜ける音、ぴちゃんぴちゃんと水滴が落ちる音、何処かでミシッと床を踏む音などが微かに聞こえてくる。暖炉の上に据えられた胸像、壁面に飾られた肖像画、引き裂かれたカーテン、それらが其処に誰かが立って此方を監視しているように錯覚させた。
「ぎゃぁああーっ‼」
渋撥を先頭に廊下を進んでいると、突然禮が絶叫を上げた。
「なんか足触られたーっ!」
「足?」
渋撥は禮をヒョイと抱え上げた。それから足許に目を落とすと、確かに廊下の横壁から風が吹き出して細長い布がはためいていた。これが足に触れた為に何者かに足首を掴まれかけたとでも錯覚したのであろう。よく見れば作り物だとすぐに分かるだろうに、恐怖心が先立って外部からの刺激はすべて恐ろしく感じるのだろう。
禮は普段なら降ろせ降ろせとすぐさま騒ぐくせにこの時ばかりはおとなしくしていた。寧ろ渋撥に強く抱きついてさえいた。
内心気分が良くなった渋撥は、禮を抱き抱えたまま廊下を抜けた。順路上に位置する次なる部屋へと辿り着くと足を停め、腕の位置を下げて禮に顔と顔とを近付けた。
「抱えられて行くのと自分の足で歩くのと、どっちがええ。俺はどっちでもええで」
まるで誘惑のように低い声で囁かれた提案は、今の禮にとっては正直魅力的だった。禮はしばらく黙って考え込んだが、渋撥は文句も言わず待っていた。彼にとっては少女一人程度の荷重は大した負担ではないから、本心からどちらでもよかった。
「……降りる」
禮は充分すぎる時間を逡巡したのち、小さな声で言った。怯えきって抱えられている姿を人に見られたらと考えると、流石に小さな幼子のようで情けなく気が引けた。
渋撥は禮を床に敷かれた絨毯の上に降ろした。「行くで」と声をかけたが応答はなく、禮の足はその場に縫い付けられたかのように停止していた。
「自分で歩く違たんか」
「だって恐いんやもん!」
禮は駄々っ子のように肩に力を入れて大声で言った。
「そんなに恐いか」
「お、お化け屋敷て人怖がらすよーにでけてんの。恐がらへんハッちゃんが異常なん!」
バタァンッ!
突如としてドアが勢いよく閉まった。その音に驚いて禮は咄嗟に渋撥の体に抱き付いた。
渋撥は、禮からぎゅうぎゅうと抱き締められて内心御満悦だった。禮のほうからこんなにも熱烈に抱擁されることは稀だ。
「もうヤダぁ~……帰る~、戻る~」
禮は泣いているのかと思うほど声が震えていた。これには流石の渋撥も庇護欲をそそられた。自分の胸に顔を埋めるほど必死に抱きついている禮の頭を優しく撫でてやった。
「戻るのはでけへんぞ。スタートするときに後戻りはすんなて言われたやろ。進むしかあれへん」
「無理ぃ……」
順路中途で完全停止してしまったカップルを観察するキャストが一体。部屋の隅に配置された置物の陰に隠れてお客様を見守り、時には半強制的に進行させ、時にはリタイアを促すのが彼の仕事だ。
(今日は男子校の団体が来るとは聞いてたけどカップルじゃねェか。カップルっつーのは何でお化け屋敷でイチャイチャイチャイチャするんだ。俺だってお化け屋敷で驚かす側よりイチャつく側になりてーよ。ていうかカノジョが欲しいよ!)
客を驚かすのは彼の業務の一環ではあるがそれ以上に、恐怖に慄いた彼氏が彼女を一瞬見捨ててしまい、カップルが不仲になる様を目にしたり想像したりするのが楽しみの一つだった。非日常的な閉鎖空間で何組もの仲睦まじいカップルを見続けたあまり、嫉妬や羨望に取り憑かれていたのかもしれない。
彼は今回もそれを目論見、物陰から飛び出そうとした。その瞬間、恋人に抱きつかれている最中の長身の男と目がかち合った。男は真っ直ぐに彼を見据えていた。室内は暗いのに此方がハッキリ見えています?
男にギロッと睨まれた瞬間、その背後に禍々しいオーラが揺らめいた気がして彼は「ヒエッ」と声を漏らしそうになった。
(こっ、殺される……ッ!)
彼は音を立てないように置物の影に引っ込んだ。
渋撥は部屋の隅から、自分の胸元の禮へと視線を引き戻した。
「動けへんかったらいつまでも恐いまんまやで、禮」
「ギッ、ギブするぅ……」
「あ?」
「ここでリタイヤする~っ」
もぞもぞと動いて顔を上げた禮は、大きな黒い瞳いっぱいに涙を浮かべていた。
(涙目どんだけカワエエねん!)
もういつ泣き出してもおかしくない禮とは逆に、渋撥の気分は良かった。禮が震えながら泣き言を零して弱々しく縋ってくることなど滅多にない。否、このような空間でなければ日常生活ではまず有り得ない。この機会をみすみす逃すなど渋撥には考えられなかった。寧ろ、禮には悪いが少しでも長引かせたいくらいだ。
「折角入ったんや。もう少しお化け屋敷堪能するで」
「やっ、やだぁ~っ」
渋撥は禮の腕を掴んで歩き出した。抗うことのできない禮は、引っ張られて洋館の奥へ奥へと進むしかなかった。
渋撥が禮の手を引いて突き進んでゆくと、今まで通過したものよりも一回り大きな扉に行き着いた。渋撥の身長よりも遙かに大きい。この先は洋館らしくダンスパーティでも開かれるような広間にでもなっているのだろうか。
ドアノブは獅子を模した凝った装飾が施された豪奢なものだが、血糊がべっとりと付着していた。ドアの下には内部から流れ出てきたような血痕があった。惨劇の痕跡が色濃く、その上おどろおどろしい風の音のBGMが効果的。
「コレに入るみたいやな」
「イヤ!」
禮から即座に拒否の声が上がった。禮は渋撥の手を振り払い、首を左右にぶんぶんっと振った。
「そんな言うたかて、ここ通らな外出られへんぞ」
「絶対何か出るもん。絶対待ち構えてるやんっ」
「出るやろな」
渋撥はアッサリと認め、禮を振り返った。
「俺がおるさかい大丈夫や。腹括れ」
「ハッちゃんかてオバケには勝てへんもん~!」
「やってみな分からへんやんけ」
渋撥はクルッと前方に向き直ってドアノブに手を掛けた。ドアを押し開き、何の躊躇もなく次の部屋へ足を踏み入れた。部屋へ数歩進んでみたが、何かが飛び出してくるとか動き出すとか、驚かす仕掛けは特になかった。
これならば禮も進めるだろうと渋撥は振り返った。
「ほら、何もあれへん。禮も早よ来――」
バタンッ!
「ぎゃぁあああーっ!」
ドアが独りでに閉まった途端、禮の絶叫が谺した。先程もそうだったが、客の逆流を防止する為の仕掛けであろう。
「ひゃあっ、何かいてる! 手捕まれたー! ひっ、引っ張られるぅーっ!」
禮がドアの向こうで何か別の仕掛けに引っ掛かったのか、悲鳴を上げて騒いでいる。この動転では自力でドアを開けて進んでくるのはまず不可能であろう。
渋撥は溜息を吐いてドアノブに手を掛けた。迎えに行ってやれば禮は間違いなく飛び付いてくるだろう。弱気になっている禮に頼られるのは悪くはない。
しかしながら、ドアノブは回らなかった。このドアは閉まるだけではなく、進行方向逆側からは開かないようになっているらしい。
「禮、自分でドア開けて入ってこい」
禮から反応はなかった。やはり独力でこの空間内で何かをするというのは期待できないか。身動きできなくなってジッとしているか悲鳴を上げるのが関の山だ。
そう言えば禮の悲鳴が聞こえてこない。お化け屋敷に入ってからひっきりなしだったのに。
「禮?」
泣き喚いていないのなら聞こえるだろうに、渋撥が呼びかけても変わらず反応がなかった。ドアの隙間から風が抜けているのを感じるのに、向こう側に在るはずの人の気配がしない。静かすぎる。
渋撥はドアを見詰めて黙り込んだ。この王様は勘が鋭い。危機を察知するのも敵を察知するのも、実に寸分狂いがない。王様が違和感を覚えたからには、其処には何かしら異変があったのだ。
ゴドォオンッ!
渋撥は眼前のドアを蹴り壊した。蝶番から外れたドアは吹き飛び、バタァンッと倒れて埃を巻き上げた。
渋撥が部屋から廊下に出てくると、其処にはやはり禮の姿はなかった。渋撥は「チィッ!」と舌打ちした。
禮が忽然と姿を消した代わりに、あとからスタートした美作と杏が丁度追い付いていた。渋撥がドアを蹴破ったシーンに遭遇した二人は、唖然として立ち尽くしていた。
(この人は……破壊神か⁉)
美作は渋撥に近付いてきて、苦笑しつつドアを指差した。
「何してはるんでっか……?」
「禮は!」
渋撥に開口一番尋ねられ、美作はやや首を捻った。彼は当然、禮は渋撥と共にいるものと思っていた。
「禮ちゃんとはぐれてしもたんですか?」
「禮がここにいてたやろ」
「イヤ、俺等が来たときには近江さんしか。禮ちゃん、一人で戻ってったんでっか? ちゅうても擦れ違わへんかったし、どこかに隠れてたりしてー……」
「禮が一人でこん中歩き回れるか。一歩も動かれへん」
渋撥は美作と話が噛み合わないことに苛立ち、ギロッと睨み付けた。美作も噛み合っていない自覚はあるが、渋撥から齎される情報が乏しいことも事実であり苦笑するしかなかった。
「まさかお化け屋敷の中で誘拐っちゅうワケあれへんやろし……」
杏が独り言のように零し、三人は顔を見合わせて沈黙した。
まさかの女子高生失踪事件発生。
………………。
顎に手を当てて考え込んでいた美作が、突然「あ!」と声を上げた。
「そう言えば近江さんと禮ちゃんが入ってってスグあとに二年のヤツ等入っていきましたケド、ソイツ等見ました? 追い越されましたんか?」
「イヤ、コレに入ってから誰にも会うてへん」
「近江さんたちと俺等の間にはソイツ等しかいてへんでっせ」
「それってつまり……」
美作と渋撥の証言により三人が三人とも同じ結論に行き当たった。それ以上殊更説明を要さなかった。
渋撥とドアによって分断され単身にされた禮は、案の定恐怖のあまり心も体も畏縮していた。何者かに腕を掴まれ引っ張られても、ろくに抵抗することもできなかった。気付いたときには人目に付かない物陰に連れ込まれており、壁を背にして三人の男が立ち塞がっていた。
禮は男たちの顔を順番に確認したが、見知った者は一人もいなかった。頼るべき渋撥は消え、知らない男たちに囲まれ、脳内は混乱していた。恐怖で正常な判断能力はとうに無い。何故このようになっているのか混乱した頭では理解できない。自然と目からぽろぽろと涙が零れてきて、ただただそれを条件反射で拭うしかできなかった。
「もう泣いてンじゃねーか。お化け屋敷そんな恐かった? 荒菱館にもこんなピュアッピュアな女いるんだな」
「そんなガチガチに警戒しなくていーじゃん。俺たち同じガッコだぜ。二年なんだけど知らねーよなー? 一応、近江さんや美作さんの知り合い」
「キミ、近江さんの今のカノジョだろ。一回話してみたくてさー」
「…………。間近で見てもクッソカワイイな。一年で一番どころかガッコ全体でぶっちぎりで一位だろコレ」
男の一人がしゃがみ込み、禮の顔を下から覗き見た。少女の泣き顔に特別興奮する癖を持ってはいないが、すぐさま目を離すのが惜しいくらいに愛らしい様だった。
「なあキミ、近江さんのほかに男いる?」
禮はふるふると首を左右に振った。
「お。まだなんだ、ラッキー♪ じゃあ俺をキープ君一号にしといてよ。勿論この話は近江さんには内緒な。あの人キレたらガチ見境ねーから」
「近江さんと別れたら……っつーかヒマなとき遊ぼ」
「俺のケー番登録しといて。サスガに〝キープ君〟入れるんはナシで」
男の一人がスマートフォンを取り出した。禮は再び首を左右に振った。彼等の提案に応じることなど想像もできなかったし、連絡先を交換する必要性など微塵もなかった。
「もしかしてスマホ持ってねーの?」
♪~~♪ ♪~~♪ ♪~~♪
まるで狙い澄ましたかのようなタイミングで禮のポケットから軽やかなメロディが流れた。
「お、タイムリー。なー、せめてメッセのIDくらいいーじゃん」
「あとでメッセ送るから、今日コレ終わってからどっか遊び行こうぜ」
「俺たちみんな近江さんの後輩だから安心し……ギャアーーーッ‼」
何気なく背後を振り返った一人が突然悲鳴を上げた。
彼等が誰よりも畏怖する王様が肩を怒らせてズンズンズンと向かってくるではないか。彼等は波が引くようにザザザッと禮から離れた。
渋撥が傍までやって来ると、禮は形振り構わず抱きついた。
「ハッちゃん~……」
「俺のオンナ泣かしくさってこのクソ共がァ」
渋撥は自分の胸元で鼻を啜る禮の頭を撫でながら彼等をジロリと睨み付けた。
「イヤッ、その女、俺たちが泣かしたんじゃなくて初めからッ……!」
「俺から女かっ攫うなんかええ度胸しとるやんけクソジャリ共がァアアッ‼」
眼前で渋撥に咆えられ、彼等は身を仰け反らせて「ヒィイッ」と短い悲鳴を上げた。
渋撥から少し離れたところで、美作と杏は成り行きを傍観していた。怒り心頭の暴君をとめられるわけもなし、そもそも後輩とはいえ女を攫うような輩を、体を張ってまで盾になってやる義理もない。信賞必罰、王様に逆らった者には報いがあって然り。
「おぉ、近江さん咆えとる咆えとる。カワイスギるカノジョ持つっちゅうのも心配事が増えて大変やなー」
美作は他人事の顔で放言した。杏は美作の横でアハハと苦笑しているしかなかった。
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