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#06:少女孵化
Rival 01 ✤
しおりを挟む休み時間。
禮は杏のクラス、一年C組の教室を覗き込んだ。ドアからひょこっと顔を突っ込み、教室中をキョロキョロと見回して杏の姿を探す。
杏が見当たらず、扉に一番近い席に座っていた生徒に話しかけてみることにした。
「こんにちは」
「こ、こんにちはっ?」
男子生徒は話しかけられることなど想定していなかったので、素っ頓狂な声を出してしまった。
「アンちゃんは今日もお休み? ここんとこずっとお休みやね」
「ああ、アンちゃんて桜時か……」
禮は首を傾げた。杏の呼び出しを断った翌日から、禮のほうから隣のクラスを何度か訪れているのだが、数日通い詰めても杏には出逢えていない。
「今アイツんトコのチーム、大変みたいやからな。学校来とる暇なんかあれへんとちゃうか」
「チーム?」
禮はキョトンとした顔で黙り込んだ。つられて男子生徒も黙り込んだ。謎の沈黙だが、美少女に見詰められている時間というのは悪くない。
暫くして禮はとうとうピンと来てハッと顔を上げた。
「アンちゃんって何部?」
「っはぁあ⁉」
男子生徒は眉をひん曲げて豪快に禮に聞き返した。
「だってチームって……。合宿か遠征で学校お休みしてるんちゃうん?」
禮は得意げに男子生徒に言ったが、今度は彼のほうが黙りこくってしまった。暫くして、彼はプッと噴き出した。
「だははははっ! ソレ本気で言うてるんかっ」
笑い出した男子生徒は、それ以上何の説明もしてくれなかった。禮は釈然としないまま教室に戻ることにした。
禮は自分の席へと戻り、C組の生徒との会話を虎徹に説明した。すると今度は、虎徹のみならず席が近い大鰐や脩一にも笑われてしまった。
笑い声に四方八方から包囲された禮は恥ずかしそうに口を尖らせた。
「隣のクラスのコにもこんな風に笑われた」
「お前が笑われるよなことしとんねん」
大鰐は指差してまで馬鹿にして笑うから、禮は余計にむくれた。
「だってアンちゃんのチーム大変なんやって言うから部活の合宿か遠征かなて思て。それで最近お休みなんかなって」
「禮の常識ではそうなるねんな」
幸島は大鰐のように笑いはしなかったが、可哀相なものを見る眼差しで禮の頭をポンポンと撫でた。
脩一は笑っていることが禮にバレないように口許を隠しながら口を開いた。
「チームってのはレディースのことだよ」
答えを得た禮は、脩一を真っ直ぐに見て数秒間沈黙した。
「レディースってなに?」
一同は沈黙した。
彼等の世界における禮の無知は絶句するほどらしい。皆は「あたたたた」という表情をして一斉に禮から視線を背けた。
本日の授業が半分以上終わった頃、杏は痛む体を引き摺って登校した。自分の席に座っているだけだが、全身はどこもかしこもギシギシと痛むから常に顔を顰めている。
(あー、しんど。何で学校なんか行かなあかんねやろ)
連続で休んでどうにか体が言うことをきくようになった。出席日数の為に登校したが、明日もこの忌々しさと共に登校しなければならないと思うと今から気が重たい。
「あー、アンちゃんやー」
弾むような声が耳に飛び込んできて、杏は声のほうへ顔を向けた。声の主は勿論、禮。何が嬉しいのかニコニコして教室のドアから杏を指差していた。
声に反応して教室中の目が禮へ向かった。禮はここ数日欠かさず日に何度か教室を覗いていくので、クラスの半数程度は待ち構えていたくらいだ。
「何遍見てもカワエエなあ~~❤ B組のヤツが言うてたけど、顔だけやのォて性格もええらしいで。何ちゅうか育ちの良さが滲み出てるよなー」
「あーゆー女が荒菱館にいてるなんか奇跡やで。クソぉ、あんなええ女が近江さんのオンナなんか信じたない」
「うちのクラスにも一応、女はおるにはおるんやけどなー。やっぱあのコと比べたら月とスッポンやで」
「桜時も決してブスじゃねェんだけど性格に問題アリだからな~」
男子生徒たちは杏に聞こえているのを知ってか知らずか、浮き足だって頻りに禮に熱い視線を送りつつ口々に大絶賛。稀少な存在であるが故に杏もクラスではチヤホヤされていたが、不在であった数日間にその座は禮に奪われてしまったようだ。ただでさえ禮が気に食わないのに、それがまた実に面白くないのだ。
(くあ~~~っ、ムッカツク‼💢💢 ここの男共もあの女も!)
杏はギリッと唇を噛んだ。癒えきっていない傷から血の味が染み出し、生々しい鉄の味がした。
「アンちゃん、部活生ちゃうんよね? 連続で休んでどうしたん?」
砂糖菓子のような笑顔に胸焼けがする。真正面から悪意を向けられて、何故このように笑いかけることができる。どれほど悪意や嫉妬に塗れてもいつまでもこのように明朗にいられるのだろうか。
否、きっと違う。この女は、本物の悪意も嫉妬も悲哀も絶望も、人間の黒い部分を何も知らないだけだ。だからそのように振る舞っていられる。自分を苦しめている焦りも痛みも吐き気を知れば、この女も自分と同じように世界を呪うはずだ。
「今日こそツラ貸しやァ」
杏は搾り出すような声で言った。
この顔を歪めてやりたい。この綺麗な造形を破壊してしまいたい。二度と笑えなくしてやりたい。真っ新な新雪を踏み荒らしたいような、整然とした花壇を掘り起こしたいような、ピカピカに磨かれたガラス細工を打ち砕きたいような、破壊衝動を惹起させられた。
最早杏の中には、渋撥のことを抜きにしても禮そのものに対する憎悪が芽生えていた。
私立荒菱館高等学校の校舎は、敷地の隅に角を合わせるようにL字型に建設され、大きく大別すると二棟に別れる。一つは敷地内の北端に位置する為に「北棟」と呼ばれる、一階から三階まで生徒の教室がずらりと並ぶ棟。他方は北棟から直角に曲がり渡り廊下で連絡する「東棟」と呼ばれる校舎。東棟には一階に職員室や宿直室、校長室や来賓特別室があり、そこから上には特別教室や教官準備室が位置する。「北棟」は生徒の領域であり、「東棟」は教師の領域であるように棲み分けが成されているのである。
禮は杏に東棟の屋上に連れてこられていた。屋上は本来立ち入り禁止であるが、屋上の鍵が壊れていることなど生徒はみんな知っている。殊に東棟の屋上は教師の領域ではあるが、真上に位置するため教師の目からは完全な死角。故に一部の生徒からは〝決闘場〟のように認識されている。
五月晴れの空は青く澄み渡っていた。風が吹き抜けて禮の髪の毛を撫ぜた。
「今日はよう晴れてるから気持ちええね」
禮は上機嫌でそう言い、屋上の柵へと足を向けた。柵にもたれ掛かって校庭を見下ろした。
杏は眉間に皺を刻んで禮の背中を睨んだ。
「アンタ、ウチが何の為にこんなとこに呼び出したかほんまに解れへんの」
「ん~。屋上に連れてこられるとは思てなかったなあ」
禮の緊張感のない答は、杏の苛立ちを煽った。
「アンタをボコボコにする為に決もてるやろがッ!」
「なんで?」
「アンタが気に入らへんのや。ツラも、声も、態度も全部!」
「そこまで全否定されるとサスガに凹む……」
禮は一方的に詰られる経験はあまり多くない。しかしながら、肩を落としただけで激昂はしなかった。
「ウチは女のコとケンカなんかしたないんやけどなー。そや、とりあえずウチ謝るし、ケンカするのはやめへん? アンちゃんケガしてるみたいやし、無理に動かんほうがええよ」
「じゃがしいんじゃボケが。ウチはやる言うたらやる」
杏の意志は固いようだ。禮は解決策が思い付かず困ってしまい、杏と向き合うことから逃げるように視線を逸らした。ふと校庭を見遣って「あ」と声を漏らした。そして柵から思いっ切り身を乗り出し、校庭目掛けて大きくぶんぶんっと手を振る。
「ハッちゃーんっ」
「なっ……!」
杏は驚いてつい声を漏らしてしまった。
渋撥と美作は、エントランスから出てきて校門へと向かう途中、丁度校庭の真ん中に差し掛かっていた。美作は禮の声に気付いて屋上を見上げ、すぐに禮に負けないほど大きく手を振り返した。渋撥は美作が手を振り終えたあと、一度だけ手を挙げるようにして小さく手を振ってくれた。
「俺の禮は手ェ振っとるだけでカワエエな。見てみい、俺にあんな一生懸命に手ェ振ってカワイさしかあれへんやろ」
「禮ちゃん、あんなトコで何してるんでっか?」
美作は手の平で庇を作り、屋上の禮の姿を眺める。位置的に逆光であり手を振る人物が誰であるかぐらいは特定できるが、渋撥は本当に禮の顔まで目視できているのだろうか。
「さあな。俺には今日はトモダチに呼ばれて用事あるさかい先帰れ言うてたで」
「トモダチって……アレがでっかぁ? あんま禮ちゃんのトモダチっぽぉないような気ィしまっせ」
美作は禮の肩の後ろに少しだけ見える女子生徒の顔を、懸命に目を凝らしてマジマジと観察する。薄い眉にやや吊り上がった目元、晴れの陽の下に燦然と輝く長い金髪。禮の友だちといえば石楠女学院のお嬢様というイメージがあるから、どうしてもあの女子生徒はイメージにそぐわない。
「心配ちゃいますの? あのド金髪の女、どうみても一端のヤンキーでっせ。それもあんなトコで二人でって……コレ、呼び出しちゃいます?」
「ヤンキー言うても女一人や。そんなんで禮をどうにかでけると思うか」
渋撥に言われて美作は心の中で「ああ」と納得した。渋撥相手でも臆することなく交流会ではあれほどの立ち回りを見せた禮だ。女同士の一対一ではまず案ずることはない。
渋撥は今一度屋上を見上げて禮の表情と杏の顔を確認したのち、爪先を校門のほうへ戻した。そして何も言わず歩き出した。
美作は渋撥を追いかけながら「ええんですかー」と声をかけた。
「禮は俺に先に帰れ言うたんや。男には首突っ込まれたないっちゅうこっちゃろ」
美作はまたもや「ああ」と納得して手を打った。普段は鈍感で他者の心情などお構いなしの渋撥も、禮に関することに限っては特別敏感なので感心するくらいだ。傍若無人なこの男も禮のことだけは最優先事項として扱っているということだ。
「《荒菱館の近江》をそんな軽々しく呼ぶなッ‼」
杏はカッとなって大声を張り上げた。
禮は少々驚いた顔だった。屋上の柵に手を置いたまま、杏のほうへ体を向けた。
「アンタァ、自分が《荒菱館の近江》のオンナのつもりか? 自分が《荒菱館の近江》に相応しいとでも思うとんかいな。ようアンタみたあなアホ女がヌケヌケと《荒菱館の近江》のカノジョ面でけるもんやわ。厚かましい」
杏は腕組みをして胸を張り、やや顎の角度を上げ、挑戦的な態度で禮と対した。
「何や、あの交流会でくっついたんか。どーせそのカオで誑かしたんやろ。その見た目なら男堕とすのなんかチョロイんやろなァ」
「ちゃうよ。半年くらい前から付き合うてるもん」
「はぁあ? そんなウワサ聞いたトキあれへんで」
「アンちゃんが聞いたことあれへんだけなんちゃう……?」
「馬鹿にしてんのか。《荒菱館の近江》の話やったら誰でも知っとる。アンタみたあなんがおるっちゅう話なんか聞いたことあれへん」
そうは言われても証明の仕様が無い。禮の口から何を言ったところで杏は納得しないだろう。
禮が押し黙っていると、杏は突然「ハハーン」とニヤリと笑った。腕組みを解いて禮を指差した。
「付き合うてると思うとるんはアンタだけなんとちゃう?」
禮は目を見開いて言葉を失った。禮と渋撥が交際していると知って驚かれるのには最早慣れたし、疑り深い目を向けられることにも慣れた。しかしながら、真っ正面から悪意を以て否定されたのは初めてだった。そして、禮にとっては、平手打ちを喰らわせられるよりも悪意に塗れた口さがない言葉を浴びせられるほうが、何倍も痛い。
「誰もアンタのことなんかカノジョと認めてへんねん、《荒菱館の近江》もな。せやから周りに隠しとったんや。ちょおカワエエ顔しとるからて、いい気になってアホちゃう。なんぼええ女かて飽きたら捨てられるんやで。《荒菱館の近江》のオンナなんかなんぼでもおるんやからな。なんや、そんなことも考えてへんのか。大概頭の鈍い女やな。やっぱアンタみたいなアホ女を《荒菱館の近江》がマトモに相手するワケあれへんわ。アンタも使い捨てなんやっちゅうことを自覚せえよ、ダアホッ」
胸のど真ん中に太い杭を打ち込まれるような痛み。拳で顔面を殴り付けられるよりも辛い。耳を塞ぎたくとも、表情を歪めたくとも、それはできない。そうやって態度に表してしまえば認めてしまったような気分になるから。
(…………早う何か言わな。ウチはちゃんとハッちゃんの「カノジョやよ」って言わな。だってハッちゃんは「好きや」て言うてくれる。だってハッちゃんはウチに優しくしてくれる。せやけど、なんか言葉が……)
禮は口を開こうとして、やめた。頭の中が空転して、何が最適な説明となるのか判断が付かなかった。次々に浮かんでくる感情や言葉をそっくりそのまま口にすればよかったのかも知れない。しかしながら、言葉にした端から陳腐なものに変容してしまいそうでもある。口に出して説明することができない理由ばかりが脳内をぐるぐると巡り、突き付けられる否定的な言葉と相俟って混乱させる。
ただ鈍い痛みだけが明確に、胸のど真ん中に居座り続けていた。
杏の眼光や語気を見る限り、禮が如何様な反駁を展開したところでその悪意を解消することは難しい。禮が反駁すればするほど悪意は弥増すだろう。禮はその悪循環を理解して、諦念した。
「……そう」
禮は小さな声で漏らした。ぐるぐると考え込んでも上手い反駁は思い付きそうになかったが、ショートしそうな禮の頭でもハッキリと分かったことがあった。
「ウチの全部が気に入れへんいうのは、ウチがハッちゃんと付き合うてることが気に入れへんて意味やったんやね」
杏は悪びれもせず「そうや」と肯定した。
禮はキュッと手を握り、内心ドキドキしながら口を開いた。
「それって……アンちゃんもハッちゃんが好きってこと?」
禮には渋撥が最初の恋人であり、ましてや取り合いをするなど初めての経験だった。杏の返答如何によっては衝突は不可避。恋人という立場はたった一人が占有するものなのだから。
しかしながら、意外にも杏からの即答はなかった。杏は唇を薄く開いて何かを言いかけて、そこで停止していた。
禮は眉を顰めて不思議そうに杏を見詰めた。ここまで自分に対して敵対心を剥き出しにしてくるのだから、二つ返事で肯定されるものだと思っていたのだが。
ウチはずっと〝鍵〟を探しとる。
《荒菱館の近江》を見た瞬間、コレが〝鍵〟やと思った。
あの強さは、破壊力は、きっとウチが嫌いなものを全部ぶち壊してくれる。
苦しいばっかりの世界からウチを解放してくれる〝鍵〟――――。
杏は何かを覚悟したように一度唾を溜飲した後、禮の顔をキッと睨みつけた。
「そうや。ウチは《荒菱館の近江》が欲しい」
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