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#04: The flawless guy
Real tastes bitter and spicy. 02
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虎宗の一言を聞いた禮は呼吸を止めて絶句し、目を見開いた。第一段階は驚愕が波濤となってぶち当たって飛散し、第二段階は困惑が押し寄せる。
「ここに……俺のとこにおれ」
虎宗は、動揺して波間に揺れる禮の肩を両手でガシッと掴んだ。
「トラちゃん……?」
「あんな男と一緒におったらあかん」
禮が咄嗟に反論を失うほど、虎宗は力強く明確に言葉にした。
「禮ちゃんがやめて言うても聞けへんさかい禮ちゃんがここに来て直接俺に言う羽目になってんねやろ。禮ちゃんの必死の頼みも聞けへん男に、禮ちゃんを幸福にでけるわけがない。そもそもアレは人の為に生きられるようなモンちゃう」
虎宗が対峙したとき渋撥から感じた、勝利への執着、傲慢な強者の威容、狂気じみた矜恃――――あのようなものは本能だけで生きている獣のようなものだ。
己の内の〝暴〟を儘にし制御しようともしない。武人とは相反する存在であり相克すべき存在。本来ならば受容すべきではない、彼奴こそ対岸に立つべきなのだ。
「殴り合いしかでけへん、ソレしか能のない男や。何よりも自分のプライドをとる男や。禮ちゃんを一番に考えられへんような男なんざ俺は認めへん!」
禮が懸命に腕を振っても虎宗は離そうとはしなかった。有無を言わさず言い聞かせようとする。それが現実だと、禮に押し付けようとする。
「せやけどウチは……プライド捨てるハッちゃんなんか見たないもん」
禮は、いいえそれは違う、とは言わなかった。禮とて武人の端くれ、渋撥がどのようなものであるか察知できていないわけがない。渋撥のプライドが異様であること、力そのものが常軌を逸していること、そのようなことは虎宗に言い聞かせられなくても理解している。そのようなことは一緒にいれば分かり切っている。渋撥は自身のそういった飛び抜けた特性、或る種の異常性を隠そうとしたことなどないのだから。
それも含め惹き付けられたわたしも、異常なのかもしれないね。
「あの男にとって禮ちゃんが一番やのォても、禮ちゃんはあの男がええんか」
すべてを理解した上で渋撥を肯定する禮は、虎宗には異常に見えているのかもしれない。悪魔に拐かされた哀れな少女にでも見えているのかもしれない。それこそが、女の性だというのに。
「最初に好きになったときから、ハッちゃんはそういう人やよ。せやけど……好きになったのはウチやから……」
虎宗は禮の肩からスルリと手を下ろした。禮の目許から、口許から、零れる笑みが優しくて哀しくて、それ以上かける言葉を失ってしまった。
禮に恋したことを、真摯に想い続けることを、悔やんだりは決してしないけれど、胸のど真ん中に居座り続ける痛みに苛まれるのは流石につらい。つらさからは解放されたいのに、この細い腕をいつまでも離したくないと思ってしまう。
「ソレ、《荒菱館の近江》のオンナなんやて?」
大嫌いな声が聞こえ、虎宗と大志朗は声のほうへ顔を向けた。
菊池はいつも通り数人を従えて立っていた。虎宗が慌ただしく喫茶店を出て行ったのは当然見ていたはずだから、気になって手下に確認させたのだろう。
菊池の不整合な前歯がギリギリと左右に揺れ、何やら算段をしていることは明らか。虎宗は菊池の視線から隠すように禮の前に立った。
「禮ちゃん、帰ったほうがええ」
大志朗の声から緊張が伝わってきて、禮は眉を顰めた。
菊池がジリッと爪先を三人のほうへ向けると、途端に虎宗も大志朗もピリッと雰囲気を変えた。
「もしかしてあの人が……」
これが元凶だと禮はピンと来た。虎宗からも大志朗からも返答はなくても、到底仲間とは思えない警戒心だ。
天下を得ようと画策して質を取り、兄妹の如く育った三人を敵味方に引き裂き、恋人の渋撥と兄の虎宗を衝突させ、取り返しのつかない争乱を引き起こしたすべての元凶は、嫌な笑みを浮かべて此方に不躾な目を向けてくるこの男。
「《荒菱館の近江》にヤラレたヤツ等が言うてるで。近江と一緒におった女やてな。それが何で今お前等とおるんや」
「禮ちゃん、帰りい」
大志朗はもう一度言い聞かせるように言った。己の野心を満たす為なら下卑た策を弄することを何とも思わない男だ、禮を目の前にして考えそうなことなど知れている。
「せやけどあの人なんやろ、トラちゃんとシロちゃんにこんなことさせ――」
パンッパンッパンッ、と菊池が唐突に手を打ち、禮の顔は彼のほうへ引き戻された。
「《荒菱館の近江》のオンナ捕まえるなんか、お前等にしちゃ随分協力的やなあ。お手柄お手柄」
大志朗は拳を握り、菊池を睨みつけ、完全に菊池に反抗する姿勢を取った。
「この子は関係あれへん。今から家に帰す」
「《荒菱館の近江》のオンナと分かってそのまま帰すわけにはいけへんがな。知り合いなら積もる話もあるやろ。もうちょおゆっくりしてってもらおか」
菊池は冗談のように軽く大志朗に言ったあと、自分の周りにいる男たちに何やら小声で伝える。
「その女、逃がそうとか考えんほうがええで。こんだけ人数いてるんや、お前等押さえて女追いかけてひっ捕まえるくらい何てことあれへんでな。大事の前やで、なるべく手はかけさせんでほしいところやけどな」
「全員殺す」
短い言葉だったか、その一言には虎宗の気魄が籠もっていた。
菊池から何やら指示を受けたであろう男たちはギクッとして、明らかに狼狽えてチラチラと菊池に視線を送る。虎宗の実力は皆が知るところであり、脅し文句にも信憑性がある。東光高校ではほかの追随を許さないずば抜けた実力を持つ虎宗と大志朗の相手をしたい者などいない。
「女引っ付けとるときはゴリ押しせんほうがええで」
「ゴリ押しかどうか試してみたらええやんけ」
虎宗は頑なに言い放つから、菊池は「話にならない」とでも言いたげに肩を竦めた。
「俺かてお前等とは仲良うやりたいと思ってるんやでー? 大事な兵隊やからな」
菊池の口振りを耳にして、禮は眉間に皺を刻んだ。百歩譲って、渋撥を狙う者が虎宗の対等な仲間ならば仕方ないと思うこともできたかもしれない。渋撥が傷付くのは嫌だが、それが男の宿命だと思い込ませることもできたかもしれない。しかしながら、口調や語彙から推測する菊池は正真正銘の悪党であり、その上、虎宗や大志朗を対等にも扱ってはいない無礼な男だと理解した。
「俺は約束は守る。女は関係あれへん」
菊池は、虎宗から飛んでくる殺気のような気魄を躱すように、目線を外して肩を竦めた。
「そーやな、お前があんじょう《荒菱館の近江》を潰してくれたら関係あれへんな。ソレが一番ええわ。せやかて世の中、万が一っちゅうこともあるでな」
「俺がやられた時の保険か。俺がやられたら次はオドレやもんな。やり合う前から負けた時の算段とは、ほんま小っさい男やなワレ」
「そーや。俺はお前みたいに腕っ節に自信あれへんさかいの」
菊池は意外にも虎宗の厭味に対して直ぐさま言い返してきた。それから、スッと手を上げて自分の蟀谷辺りを人差し指で指差した。
「せやけどな、よう覚えとけ能登。戦争っちゅうのは腕力だけじゃ生き残れへん。損せんように生き残るには頭が要んねん。結局最後は用心深いヤツが生き残るんじゃダアホッ」
一理ある。腕力だけが判断基準なら、武雄や虎宗は菊池よりも正しいことになる。菊池よりも東光高校を統べるに相応しいことになる。しかしながら、現実はどうだ。自由気儘なパラダイスは廃れ、狡賢いだけの男が実権を握り、見せかけだけの平和に丸く収まっているではないか。現実は目を背けたくなるほど、虫唾が走るほど、世知辛い。
「ハッ。臆病モンの間違いやろ」
虎宗は吐き捨てるように言った。その批難と共に、口内を占める苦いものや辛いものも本当に吐き出してしまいたかった。
菊池が近付いてきて、爪先同士がぶつかるまでもうあと十数センチというところまできても、虎宗は一歩も動かなかった。そのような反抗的な態度を見ても菊池は笑っていた。虎宗ならそうするであろうことなど短い付き合いでもとうに理解している。「もう善人面はできない」と大志朗に諦めたように言ってみても、悪党になどなりきれない男だ。幼気な少女を捕まえようとしている自分に与することなど選ぶことはしない。
虎宗の気魄が充満するこの場では、鼻孔をツンと突く正義と信念の匂いがする。そんなものは菊池には疎ましい以外の何物でもない。
菊池は虎宗から目を逸らし、禮の姿を見る為に上半身を大きく傾けて虎宗の背中を覗き込んだ。
「お嬢ォー。お前は《荒菱館の近江》のオンナなんか?」
大志朗は半歩動いて禮の姿を菊池の視界から完全に隠した。
「オイ、この子は関係あれへん言うてるやろ。トラは必ず約束を守る。それで全部終いや」
「せやったら何?」
禮はソッと大志朗の腕に手を置いた。それは柔らかくも「退いて」という意味であり、大志朗は自然と促された通りに身体を動かしてしまった。
菊池は禮の顔を拝めると不整合な歯を剥き出しにしてニイッと笑った。
「ちょっとの間、俺等と一緒にいてもらうで。能登が俺との約束果たしてくれるまで」
「ウチを人質にするいうこと?」
「賢いなあーお嬢。サスガは能登の知り合いや」
「ハッちゃんは負けへんし、ウチは人質になんかなれへんよ」
禮は何を臆することなく目を見てハッキリと言い、菊池の顔から笑みが消えた。この少女もまた、虎宗と同じ崇高な正義と信念の匂いがした。心底面白くない。そのような崇高な人間などそう何人もいてよいはずがないのに、虎宗もこの少女も、到底常人では持ち合わせていない気高さで反抗してくる。
「ウチは自分の意思でここにいたげる」
その発言は虎宗も大志朗も予想していなかった。
「禮ちゃん……?」
虎宗が禮のほうに視線を向けると、禮も此方を見ていた。その檳榔子黒の瞳で何を考えている。こんなにも禮の思考を解りたいと思ったことも、解らないと思ったことも、生まれて初めてかもしれない。
キミはその瞳で、一世一代の願いをきいてやれない俺を責めているんじゃないのか。
「そう深刻そうなツラすなよ。話は何も変わってへん。お前が約束を守ってくれればええだけや。武雄もこのお嬢も、お前次第やで」
菊池は虎宗の肩に手を置いた。この男が此方側にいる限り、思惑が外れるなど、計算が狂うなど、星の軌道が逸れるくらいに有り得ないことだ。若干のハプニングと飛び入り参加のエキストラを加えながらも、シナリオは思い描いた通りに進行しているはず。
虎宗は目だけで菊池を見ながらグッと拳を握った。この歯並びの悪い男をぶん殴って暴れ回ってすべてをぶち壊してしまえばどれだけ爽快なことだろう。しかしながら、禮の顔と武雄の顔、それに憎いはずの渋撥の顔までちらついて、それもできなかった。
嗚呼、世の中はなんて世知辛い。情況はいつも交換条件付きだし、手枷足枷をはめられて満足に身動きもできないのに、こなさなければならない要求は次々にお目見えする。オマケに、どんな無理難題をこなしても本当に欲しいものは手に入らないときている。
禮は、東光高校が占領する喫茶店のなかにいた。一番奥のテーブルにて、両脇を虎宗と大志朗に守られ、対面には菊池が座っている。
菊池は頬杖をついてじっと禮の顔を観察している。いくら顔見知りで飛び切り腕の立つ二人に守られていると言っても、女子中学生にしては動揺も緊張もなさ過ぎる。彼の暴君の寵姫たる貫禄、というには剰りにもあどけないというのに。
「お嬢が《荒菱館の近江》のオンナなあ……。とてもそうは見えんわ」
夜空に星屑を鏤めたような綺麗な瞳が印象的な、色白の端正な容貌。菊池は半ば見蕩れ、無意識に惹き付けられるように禮の顔に向かって手を伸ばしていた。
「あのツラにしちゃええ女捕まえとるやないけ。相当なメンクイ――」
パァンッ!
禮は近付いてきた菊池の手を弾き返した。虎宗と大志朗は「当然」という表情で何も言わなかったが、一同は驚いて目を見開いた。
「お嬢、もちっと自分の立場考えたほうがええで」
「ウチは人質ちゃうて、さっき言うたよ」
「ほな友だちの能登クンがあんじょうようやってくれるよう祈っとき。そしたらお嬢の出番はあれへんで、無事に家帰れるで」
「ハッちゃんは負けへんよ」
顔面の造形は見事なまでに愛らしいが、率直すぎる物言いは菊池には面白くなかった。チッと舌打ちして叩かれた手を引っ込めた。
「能登が勝てへんかったら自分がどうなるか分かってへんのかガキが」
「トラちゃんに守ってもらわへんでも、ウチは帰ろ思たらいつでも自分の足で帰れる。ここにいてるのはハッちゃんが勝つトコ見る為やよ」
禮が強がっていることなど、この場にいる何人が気付くことができただろう。禮は実に堂々としていた。渋撥が虎宗に敗北することを、プライドが打ち砕かれ渋撥が渋撥でなくなってしまうことを、誰よりも恐れているのは禮なのに、微塵も表情に出さなかった。この菊池という男は、紛れもなく禮の敵。敵地に乗り込むのなら、弱味を見せるようなことだけはしない。
「分かった? 歯並び悪いお兄ちゃん」
菊池は突然立ち上がって右手を振りかぶり、禮はそれよりも早く拳を突き出した。
ビュオッ。
禮の拳は菊池の眼前でビタリと停止していた。リーチも腕力も菊池のほうが断然有利であるはずなのに、禮の拳が菊池の鼻先を捉えるほうが格段に速い。
「ウチね、ハッちゃんに出っ歯や歯並び悪いヤツは殴るなて言われてんの。歯で手ぇケガするから」
「コイツっ……!」
禮は拳を引き戻し、再び元の位置、虎宗の隣へストンと座った。そしてツンと菊池から顔を逸らした。
俄に男たちがざわめく中、虎宗と大志朗は肩を揺すってクックッと笑う。
「妙な真似はやめといたほうがええで。タイマンやったらこのなかのだーれもこの子に敵わんで」
諸悪の根源である菊池へ些細な意趣返しが成功したわけだが、禮の気分は一向に晴れなかった。禮の実力ならば此処で菊池を叩き伏せることも可能だろう。それをしてしまえば恐らく、虎宗と大志朗は是も非もなく禮を守ってくれるだろう。
しかしながら、きっと何をしても渋撥と虎宗の衝突は避けられない。その点に関しては最早菊池の存在などあってもなくても同じだ。虎宗は一度誓ってしまえば何があっても約束を反故にしない。渋撥は己の逆鱗に触れた虎宗を決してこのままにしない。
否、逆鱗に触れたのはわたしか。
――――「禮は俺がアイツに負ける思うとんやろ」
「それが一番腹立つんじゃッ‼」――――
禮は不意に激怒した渋撥を思い出し、涙が込み上げてきそうになった。思えば、渋撥に面と向かって怒鳴られたことなど初めてだ。真面に怒られたことすらなかった。
あの人を怒らせたのは、あの人をとめられなかったのは、わたしが負うべき責。だからわたしはきっと一番近いところで見届けなければいけないのだ。
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