ゾルダーテン ――美女と野獣な上下関係ファンタジー物語

花閂

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Kapitel 05

奪還 01

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 フローズヴィトニルソン王城・執務室。
 ウルリヒは執務室のなかを落ち着きなく、ぐるぐると歩き回っていた。
 アキラが意識を失い、ビシュラは修復プログラムに集中するため、ふたりだけでいつもの部屋に籠もった。この国にはアキラを看ることのできる医師はおらず、プログラムの熟練者も乏しいからには、緊急事態の情況下ではビシュラを邪魔することなど、たとえウルリヒであろうともできなかった。

「アキラの具合はどうだ。まだ分からぬのか」

「アキラの意識が戻れば直ちに知らせるように申しつけてあります。御安心を。少し落ち着かれてください、殿下」

「落ち着いていられるかッ」

 ウルリヒに怒鳴られたルディは溜息を吐いた。
 ウルリヒは執務室に入ってから、数分おきにルディと同じような問答を繰り返していた。

「ビシュラに医療の心得があって助かった。もしビシュラがいなければアキラがどうなっていたことか。何か褒美を与えねばならんな」

「殿下がそこまでなさらずとも。アレはたかが〝四ツ耳〟です」

 ウルリヒはドッシドッシと大股で歩きルディの前を通過し、デスクの椅子にドサッと腰かけた。
 ルディは顎先から伸びる毛を撫でながら、ふむ、と零した。

「しかしまあ、ただの侍女ではないと思っていましたが、単なる〝四ツ耳〟とも違うのは事実。我が国にエンブラの専門家がいない以上、レディ・アキラを殿下のお傍に置くならビシュラを排すわけにはゆかない。……困ったものです」

 ウルリヒは肘掛けに肘を置き、ハッと鼻先で小さく笑った。馬鹿馬鹿しいとでも言うように。

「お前はまだそんなことを考えているのか。アキラと約束したからな、ビシュラを排すことは許さん」

「殿下はお優しい。伴侶の誓いを立てたからにはアキラは王子のものです。殿下がアキラに命じて従わせてもよいのですよ」

 ウルリヒはルディの言に反応して一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに気恥ずかしそうに目を逸らした。

「そのようなことのために誓いを立てたわけではない。アキラは俺の傍にいてくれれば、それでいい」

「傍に、ですか。誠にそれだけで御満足ですか。殿下はアキラに愛されたいとはお思いにならないのですか」

「強いられて心から愛する者などいるものかッ」

 ドォンッ、とウルリヒはデスクを叩いた。
 心からの思い遣りと真の愛情。喉から手が出るほど欲しいに決まっている。しかし、それは強制して獲得できるものではない。
 今さらウルリヒの焦慮を恐れることなどないルディは、肩を揺らしてフフフと笑った。

「レディが殿下を心から愛すれば大団円ですとも。そうでなければ、あのようにあどけない顔をして、どうやって殿下から逃げ出そうか、いつも算段をしているということになる。愛する者にいつ逃げられるかと案じ続けるのは、おつらいことでしょう」

 ウルリヒは勢いよく立ち上がった。

「アキラの様子を見に行ってくる」

 ルディがいつも通り「お伴いたします」と言うと、ウルリヒからは「要らん」とつれない返事。少々気分を害してしまったようだ。
 ウルリヒはルディの前を横切り、執務室のドアの前で立ち止まって振り返った。

「俺はアキラを無理矢理どうこうするつもりも、約束を反故にしてビシュラを排するつもりもない。お前もそんなことは二度と考えるな、よいなルディ」

 ビシッと指を差してそう言い放ち、ウルリヒは執務室から出て行った。

「やれやれ。紳士とは実にまどろっこしい」


 王城内・アキラとビシュラの部屋。

「うッ、ん……」

 アキラはベッドの上で目を覚ました。
 この世界にやって来た直後の倦怠感を遙かに凌ぐ不快感。眠気は一切ない覚醒だったが、ちっとも爽快ではない。頭は重たいし吐き気もある。

「アキラさんッ」

 いきなり視界にビシュラの心配そうな顔が飛びこんできた。吃驚したが、今のアキラには飛び起きる気力もなかった。

「ご気分はいかがですか?」

「……あんまりよくないです」

 ビシュラはサイドテーブルの上にある水を張った桶からタオルを手に取り、水気を絞った。まだ心配そうな表情をしたままアキラの額にそっとタオルを当てた。

「アキラさんがお飲みになったフローズヴィトニルソンの血液を、体内から強制的に摘出いたしました。エンブラの肉体にプログラムが作用した場合、どのような影響があるかは未知数でしたが、緊急事態でしたので……」

「わたし、何が……?」

 アキラの身体には、これまでに経験がないほどの異様なまでの倦怠感が付き纏う。只事ではないことが自分の身に起こったのだということは分かる。

「フローズヴィトニルソンの血は強すぎるのです。あのようなものを摂取すれば変調が出ておかしくはない。ましてや、アキラさんでは何が起こってもおかしくはありません。毒のようなものです。強烈な拒絶反応による意識混濁や呼吸困難を引き起こしていました。あのままでは危険でしたよ」

 ――いいえきっと、わたしがいなければあなたの命は無かった。
 ビシュラはそう口に出すことはできなかった。ただ懇願する権利くらいはあるはずだ。アキラの最も傍近くにいて、その無事を心から願う者として。

「もう二度とあのようなことはなさらないでください」

「生き血とかは口にしないほうがいいってことですよね。わたしの世界にはそういう食べ物もあるにはあるんですけど、実際にはわたしも初めて――」

「そうではなくてッ……あなたがわたしを守るようなことはなさらなくてよいのです。わたしがあなたを守る者なのですから!」

 ビシュラは自分が何者であるかをよく弁えている。本来なら自分のような者がアキラに物を申すことは許されない。しかし、物分かりがよい癖に自身の危険を理解していないアキラを見ていると、その命を案ずる気持ちが理性に勝った。
 今くらいは本音を吐露してもよいはずだ。こんなにもこんなにも、生き存えてほしいと願っているのだから。
 ビシュラはタオルを取り落とし、アキラの手を握った。

「守らせて、ください……できることは少ないですが……。わたしは、あなたを見殺しにするようなことはしたくないのです」

 アキラは一瞬呆気にとられた。
 ビシュラがあまりにも思い詰めた表情をしており、そのようにさせたのは自分であると気づくと急に罪悪感に苛まれた。

「心配かけてごめんなさい……」

 ビシュラはアキラから目を逸らし、やや項垂れた。
 素直に謝られると自分も申し訳ない気持ちになり、力が抜けた。謝罪の言葉が欲しかったわけでも、自分の正当性を認めてほしかったわけでもない。アキラに自覚してほしかっただけだ。

「いえ、お分かりいただけたならよいのです。出過ぎたことを申しました」

 ビシュラはベッドの上からタオルを拾い上げて水桶に浸した。しっかりと水気を絞り、再びアキラの顔にそっと当てた。

「きっともうじき大隊長がここにおいでになります」

「ティエンが?」

 ええ、とビシュラは微笑んだ。

「雪原に出た際に救難信号を飛ばしました。わたしたちがフローズヴィトニルソン王城にいることはすでに伝わっているはずです。大隊長にはアキラさんのお元気な姿をお目にかけなくてはいけません。今はお休みになって早く体力を回復なさってください」

「そうですね……」

 待ちに待った助けが来るというのに、アキラの声には少々覇気がないように感じられた。獣人の血により体が弱っているからかそれともほかに何か憂いがあるのか。
 ビシュラは理由が気にはなったが、今はアキラの体力回復が最優先。追求しなかった。


 しばらくして、アキラとビシュラの部屋に、ウルリヒがやって来た。無遠慮に立ち入ってくることをせず、部屋に入ってすぐの地点、ドアを背に停止した。
 ベッドの上に横になっているアキラは、上半身を起こさず、首から上だけを動かしてウルリヒを見た。

「アキラの具合はどうだ」

「先ほどお目覚めに」

 ビシュラの答えを聞いたウルリヒは、一瞬「おお」と歓喜を見せたが、直ぐにやや項垂れた。
 それから、そろりそろりと静かな足音でアキラが横になっている天蓋付きのベッドに近寄った。普段は胸を張って一歩一歩大きな歩幅でドスドスと歩くのに。
 ウルリヒがアキラの顔を覗きこみ、アキラは彼と目が合って、
ああ、申し訳なく思っているのだなと感じ取った。
 自分が強いた約束の所為でアキラが床に伏せてしまったことに責任を感じているのだろう。否、正確には約束という取り引きを持ち出したのはルディなのだが、それを了承したのは自分だから自分を原因のように考えている。彼はそういう性分だ。
 ウルリヒはベッドサイドのチェアに腰かけた。申し訳なさからアキラの顔を真正面から見ることはできず、横目に見ながら口を開いた。

「俺を……嫌いになったか?」

「どうして?」

「アキラに苦しい思いをさせた。命が危ぶまれるような目に、遭わせた……。だが信じてほしい、この血がエンブラに毒とは知らなかったのだ」

「うん」

 ウルリヒが拍子抜けするくらい、アキラは直ぐさま返事をした。本当に事の重大さを分かっているのか、起き抜けでまだ意識がハッキリしていないのではないかと、疑いたくなる。
 ついウルリヒがアキラの顔を真っ直ぐに凝視し、アキラと目が合った。

「ウルリヒくんはわざとわたしを傷つけたりしないよ。優しいもん」

 ――わざとでなければ何でも赦すというのか、貴女は。
 ビシュラは呆気に取られると同時にゾッとした。
 アキラの寛容さは、慈愛の深さは、ビシュラの理解の範疇を超える。このようなところへ無理矢理連れてこられなければ、目の前の彼に儀式を強要されなければ、他人の身命のために取り引きなどしなければ、苦しむことも命の危険もなかったのに、未だ以て誰も憎まない。
 天尊ティエンゾンはアキラのことを優しい女だと言った。ビシュラはその本当の意味を思い知った。

(大隊長の仰有るとおり、アキラさんはお優しい方。優しすぎる、危ういほどに――……!)

 ウルリヒは心底安堵して両肩を落とし、深い深い息を吐いた。

「アキラに嫌われなくてよかった……」

 ウルリヒはアキラのほうに体の正面を向けるように座り直した。ふかふかの枕に後頭部が埋まったアキラの顔を覗きこんだ。そして、懇願するような目で見詰めながらゴクッと生唾を嚥下し、ゆっくりと口を開いた。

「前にも尋ねたが……アキラが俺のような恐ろしい姿を、心から好いてくれる可能性はあるのだろうか。強要はせぬ。どれほど時間がかかっても構わぬ。確約が欲しいわけでもない。俺を愛してくれるか……?」

「愛――」

 ズッドドドドドォオン!
 アキラが何か言葉を発しようとした瞬間、轟音が鳴り響いて王城が震撼した。
 ビリッビリッと壁や床が震えて身体にまで伝わる。この感覚は地震ではない、何かが王城に衝突したのだと、ウルリヒはすぐに気づいた。

「何事だァッ!」


  § § § § §

 フローズヴィトニルソン王城付近。
 天尊とヴァルトラムが騎乗した飛竜・電威ディアンウェイは、王城が目視できる距離まで到達した。最早目的地は目と鼻の先だ。
 ヴァルトラムは電威が飛行する風圧のなかで目を凝らし、王城を睨んでチッと舌打ちした。

「〝冠〟が見える」

「越境はほぼスルーだったが、流石に王城が無防備というワケはないか」

 中枢都市イーダフェルトがそうであるようにどの国に於いても主要な施設には、建造物を丸ごと覆う常設型の大規模防壁プログラムを展開することは珍しくない。また、それは通信を遮断する機能を備える場合もある。プログラムを実行する人材が少ないフローズヴィトニルソンも、この例に漏れない。
 大規模防壁プログラムは、個人で展開する牆壁とは異なり、表層上部に円環が観測される。その円環は〝冠〟と通称される。従って、目標物に円環が観測された場合は、到達までに何らかの障害があることを意味する。

「まあいい。あの程度の防壁、突破するだけだ」

 ガシャコンッ。――天尊の手許から音がした。
 天尊は手に持つ銃を、持ち主であるヴァルトラムに返した。それから、電威の首元をパンパンッと叩いた。
 それまでほぼ直進、最短距離を飛行してきた電威は、防壁を眼前に滞空した。黒翼を大きく左右に広げ、深呼吸をするように深くブレスを吸いこんだ。
 天尊が手の平を天に向けて突き上げると、バチンッと電子が鳴いた。それを呼び水に、飛竜が喉を鳴らすが如く暗雲がゴロロッと轟く。
 電威が大顎から光線を噴出するとほぼ同時に、天空を裂いて稲妻が駈け降りた。
 ズッドドドドドォオン!
 電威の発した光線と稲妻が集結する点で、防壁が強く発光した。外部からの衝撃と防壁表面が鬩ぎ合う。その刹那の瞬間に、ヴァルトラムは最も防壁の発光が薄まっている箇所を狙い撃った。
 ドゴォオンッ!
 ヴァルトラムが放った弾丸は防壁を貫通した。防壁の防御力が強い衝撃に集中している隙、瞬間的に生じる防御力の分散を突いた。
 そもそも外部からの攻撃を防御することを目的として高い耐久力を備えている防壁に、〝ゆらぎ〟を生じさせるほどの高エネルギーを単体で出力可能であることも、発生したとしてもほんの一瞬に過ぎないその〝ゆらぎ〟を的確に局所攻撃するのも、大規模防壁設計の想定外。尋常ではないスキルと練度でなければ実現不可能な業だ。
 天尊とヴァルトラムは、防壁の貫通箇所を確認し、電威の背を蹴って空中に身を投げた。天尊は宙で身を捻って電威を振り仰いだ。

「好きに暴れ回れ。電威ディアンウェイ

 天尊の命令を理解した電威は、短く高い声を上げた。
 天尊とヴァルトラムは、王城の張り出し陣に着地した。
 ヴァルトラムは天尊に銃を放り投げた。天尊はまたガシャコンッと何やら銃を操作し、ヴァルトラムに投げ返した。

「自分の武器くらい自分で調節しろ、不器用。ここから先は面倒は見んぞ」

「うるせえ、頼んでねェ。調節させようとすっから手が要んだ。デカイ分には底無しだ」

 敵陣の真っ直中にふたりきり、片割れは決して相棒などとは呼べない奴だが、互いに憂いも怖れもなかった。
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