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#30: Sparrow the Ripper
The RAZOR dances whatever he wants. 02
しおりを挟む商業エリアにある或るカフェにて。
花や小物があちこちに配置され、装飾は木目や花柄、可愛らしい印象の店内。客は学校帰りの制服姿の女学生が多い。店員はヒラヒラのフリルの制服を着用している若い女性。ターゲットは明らかに女性だ。
そのようなカフェに羽後鶴榮は一人呼び出された。折角の定休日、まるで好みの合わないカフェでの呼び出しに応じたのはその相手が無視できない人物だったからだ。
テーブルを挟んだ鶴榮の正面には禮と杏がいた。鶴榮を呼び出したのは禮。何故か先ほどからずっとテーブルに額をくっつけている。
ああ、これは何か思い通りにいかないことがあって拗ねているのだな、と鶴榮はすぐに察しが付いた。
鶴榮は、気まずそうに座っている杏のほうへ顔を向けて禮を指差した。杏は《カミソリ》と呼ばれる銀髪の三年生との経緯について説明した。それを聞いた鶴榮はすべてに得心がいった様子だった。
「それで禮ちゃん珍しく機嫌悪いんか」
「もお何なんあの人~……。ほんま迷惑~~」
禮はテーブルの表面に額をくっつけたまま声を発した。
「よう知らへんのにいきなり告ってくるし、その所為でハッちゃんガッコ辞めてもええ言い出すし。しかもあの人変なカンジするし」
「変なカンジ? 何やソレ」
「よお分からへんけど変なカンジすんの」
禮の言い草は駄々っ子のようだった。鶴榮はフッと微笑を漏らした。
小さな子どものようだとは、禮にも自覚があった。人を呼びつけておいて用件も言わず一方的に臍を曲げていたのでは礼を欠く。ようやくのそっと上半身を引き上げた。
「……ごめん、鶴ちゃん。せっかくのお休みやのに。ハッちゃんに言うたらたぶん相談で済めへんし、純ちゃんはあの人の話すると元気のォなるし、ほかに相談でける人いてへんくて」
「ワシが呼び出された理由が分かったわ」
鶴榮は笑いながら自分の前にあるマグを手に取った。ブラックコーヒーを一口飲んだ。
「スズメに告られたのは気にせんでええで。あれはクセみたいなモンや。スズメは、決まって撥のオンナにちょっかい出す」
「はッ⁉」
杏は眉をひん曲げて聞き返した。その反応は当然だ。敢えてあの暴君から横取りしようなど正気の沙汰とは思えない。
「それでまー……あのキレエな顔からちょっかいかけられたら女は結構コロッといくワケや。撥もオンナがスズメにちょっかいかけられても今まで放っといたからな。スズメはやりたい放題や」
「何で近江さん、自分のオンナに手ェ出されて放っとくんですか」
「面倒臭いからや」
鶴榮は肩を竦めてみせた。
「ただでさえ面倒臭がりやのに、女の取り合いなんか考えただけでも面倒臭くてかなん。面倒臭いことはハナからやらへん。撥はそーゆー男や。そもそも〝来る者拒まず、去る者は追わず〟がアイツの性分や。スズメにちょっとちょっかいかけられたくらいでコロッといくよな女は要れへん。スズメを責めもせえへん。撥かてほんまは曜至のことをどうこう言えた義理ちゃうねん。自分のオンナァお前にやる・やらんは日常茶飯事や」
「近江さん、さ、最低ですね」
杏の感想は至極真っ当だ。鶴榮も渋撥の執着心の無さは異様だと思っていた。擁護してやるつもりはない。
鶴榮はサングラスの下からチラリと禮を見た。禮の顔色に目立った変化はなかった。当事者ではない杏のほうが取り乱しているくらいだ。
「スズメ、さんはそもそも何でわざわざ近江さんのオンナに出すんですか。仲間ちゃうんですか」
「仲間やで。ワシ等との付き合いの長さで言うたら美作と変われへん、おんなしカワエエ後輩や」
二人とも一年のときはワシより小さかったしな、と鶴榮は冗談のように付け加えた。その昔を懐かしむ雰囲気が禮と杏に厭味や建前ではないのだなと思わせた。少なくとも鶴榮は、雀を敵だとは認知していないのだ。
「タダの後輩言うならぎょうさんいてるけど、あの二人は目立つほうやった。ナリも示し合わせたみたあな金と銀で。何よりケンカの強さは同学年のなかで群を抜いとった。美作は昔からよお〝学年最強〟弾きよったが、あれも強ちハッタリちゃう。スズメ以外には美作と張り合うヤツはいてへんかった」
「張り合うて、純さんとスズメ先輩がやり合うたっちゅう……」
「やり合うた言うても初めっから啀み合うとったわけちゃう。寧ろ、ワシの目から見たらあの二人は仲が良かった。理由があれへんかったら、やり合うことなんざなかったやろな」
「理由って何ですか?」
「撥が居残ってしもたからや」
鶴榮は腕組みをしてソファに背中から凭りかかった。
「あの二人は、二人ともが心底撥に惚れ込んどる。荒菱館の№2、堂々と撥の隣に立つ権利が喉から手が出るほど欲しい。どっちも退かへん。せやから、学校中巻き込んでの戦争や。あのときはだいぶひっちゃかめっちゃかになってなー……最終的に、スズメが自分が騒ぎの首謀者や言うて、スズメとスズメの仲間何人かが無期停喰らって事の収拾つけた」
半年前の荒菱館高校は、凄絶な有様だった。碌な会話もルールもなく、兎にも角にも敵味方に分かたれ、獣のような雄叫びを上げて気違いかけの拳を振り回す。それが罷り通る戦場だった。無機質な校舎に無数の赤い花が咲く。黒も白もなく犇めき合い、軋轢の生む軋轢。そのなかで個々が一発の弾丸のように硬く硬く、鋭く鋭く、研ぎ澄まされていく。壁にぶつかって苦痛を感じながら貫いて、憤怒を感じながら罅割れて、愉悦を感じながら欠けていき、興奮を感じながら木っ端微塵に砕け散る。
半年前のあの光景――――あれはまさに鶴榮の思い描くパラダイスだった。血気盛んな獣たちが争い合うのを高みの見物で愉しんだ。まだまだ性根の真っ直ぐな少女たちにそこまでの本音を晒すのは憚られたが。
「ほなスズメ先輩は自分から……停学になったんですか?」
杏からの確認に、鶴榮は「ああ」と顎を軽く左右に揺すった。
「せやから美作はスズメに負い目を感じとる部分もあるはずや。なんぼ自分がケンカに勝った言うても、事件を全部スズメになすりつけたカッコになったわけやからな」
それが半年前の事の顛末。美作が雀を「キイチロ」と呼び、雀が美作を「純」と呼び、美作が雀から目を伏せ雀が美作に悠然と微笑む、理由のすべて。
半年前の大凡の事情を聞いたのち、禮と杏、鶴榮の三人はカフェを出た。禮は鶴榮の分を支払うつもりだったが、鶴榮は素早く三人分を支払ってしまった。こういうところが本当にそつがない。
禮は鶴榮の前に立ち、ご馳走様と礼を言ったあと、申し訳なさそうな顔で「お休みの日にありがとう」と告げた。
鶴榮は財布を尻のポケットに突っ込みながら苦笑を浮かべた。
「……悪かったな」
禮は不思議そうに小首を傾げた。呼びつけてまで話をさせたのは此方なのに何故に鶴榮が謝るのだろうと。
「撥の女関係の話、気分悪かったやろ。アイツ、禮ちゃんと付き合うまでロクデナシやったから」
禮は目線を足許に落とした。
「鶴ちゃんはほんまのこと言うただけ、なんやろ。ウチが知れへんかっただけ。鶴ちゃんから昔のこと聞いても、やっぱりウチは今のハッちゃんが好きやよ」
「素晴らしいな。サスガは禮ちゃんや。ワシの期待を裏切らへん」
鶴榮はパンパンッと手を叩いた。禮の発言は想定を超えてきた。実に喜ばしい。明け透けに事実を述べたにも拘わらず気を悪くせず、鶴榮自身ロクデナシと称するあの救いようのない男に幻滅せず、現実を知って尚好きだと偽りなく言ってくれる女がいるだなんて、最早存在そのものが奇跡だ。
――この純真で可憐な少女は、天使か女神なのかもしれない。鬼を人として繋ぎとめる為の。
禮は気恥ずかしそうに、えへへとはにかんだ。鶴榮はその小さくて丸い頭をポンポンと撫でた。
「ワシは卒業した身や。ガッコんなかのことにはもう手出しでけへん。する気もあれへん。できることは忠告と心配くらいや。スズメには充分気ィ付けや、禮ちゃん」
とうに彼の地を去った。新しい道を歩いている。過去をやり直すつもりはない。禮の身を案じようにも、もうこれくらいしかしてやれることがなかった。
鶴榮は禮と杏を最寄りの駅まで徒歩で送った。
二人と別れたのち、ポケットのなかからスマートフォンを取り出した。通話履歴をめくってお目当ての名前を探した。自分のバイクがある駐輪場のほうへと方向転換し、タップして発信を開始した。
通話の相手は渋撥。スマートフォンが鳴動したとて飛びつくタイプではない。通話に出るまでしつこくコールするつもりだ。
駅からかなり離れた地点でようやくつながった。一言目から低い声で「何の用や」と放言された。用件があるからかけているに決まっている。理由もなくこのような不機嫌な声を聞きたくはない。
「禮ちゃんがワシんトコ来たで」
〈何でや〉
「お前抜きでしたい話があったから」
〈本気で言うとんか冗談かどっちや。グラサン割るでコラ〉
「お前ほんま禮ちゃん絡んだらすぐムキになるな。おもろすぎんでその性格」
鶴榮は此方に向かって歩いてくる通行人を避けながら、うははと笑った。
「禮ちゃんからスズメのこと訊かれたで」
渋撥はスマートフォンの向こうで黙りこんだ。
丁度、駐輪場までの道筋の途中にある公園に差しかかった。公園は膝の高さ程度のブロック塀に囲まれている。
鶴榮はブロック塀に腰かけ、はあーっと盛大な溜息を吐いた。
「お前なァ、スズメが戻って来たなら何でスグ教えへんねん。ワシかてスズメのことはちょっとは気にしとったんやで」
ポケットから煙草の箱を取り出した。箱の底を太腿に打ちつけて、出てきた煙草の頭を咥えて引き抜いた。手の平で風よけを作りつつ、オイルライターで煙草の先端に点火した。煙草の箱とライターを元のポケットに仕舞い、煙を思いっきり呑んだ。禮から呼び出されたカフェは禁煙だったから、実のところかなり我慢していた。
鶴榮が煙草を取り出して火を点けるその間も、渋撥からの返答は一つもなかった。鶴榮にしてもこの男に気の利いた返しなど期待していないから、発言を待たずに口を開いた。
「早速禮ちゃんにちょっかい出しとるそーやないか。いつものことやけど。半年やそこらじゃスズメのクセは治れへんかったみたいやな。……まー、スズメに関しちゃ治る・治れへんの問題でもあれへんか。アレは生まれ持ったモンやからなあ」
〈お前、禮に余計なこと言うてへんやろな〉
渋撥からようやく出てきた台詞は憎たらしかった。
それも予想通り。鶴榮は煙草を軽く噛んでクックッと顎を揺らした。
「安心せえ。お前が決まり悪くなるよなことは一個も言うてへん。……あ。イヤ、ちょっとは言うたか」
〈どっちや💢〉
普段は何があっても泰山のように無感動な暴君が、殊に寵姫に関する事柄にはこうも簡単にムキになるのだから雀でなくとも突きたくなるというものだ。鶴榮には、無表情で苛立っている渋撥の姿が容易に想像できた。
鶴榮は煙草を肺深く吸い込み、リラックスして味わったあと、むわっと吐き出した。
「スズメが戻ってきたっちゅうことは何かしらしでかすやろ。禮ちゃんが火の粉被らんよに気張れよ、撥」
〈お前に言われんでも解っとる。ちゅうか、お前が偉そうにぬかすな。お前はあのときかて楽しそにしとったやんけ〉
「ああ、そりゃあワシかてケンカは嫌いちゃうさかいな。見るのもやんのも派手なら派手なほうがええ。何もかんもひっちゃかめっちゃかにして大暴れでけんなら最高や」
あっはっはっ、と鶴榮は肩を揺すって笑った。
しかしながら、すぐにその表情から笑みが消えた。スリルは自身のみのものだからこそ娯楽たりえる。自身以外のもの、特に守らなければいけないものにも同様に降りかかるなら苦渋となる。
鶴榮は幸いだった。あの小さく狭い檻のなかにあって、守るべきものなど有していなかった。暴力も衝突も苦痛も純粋に楽しめた。守るべきもの、寵姫を抱え込んでしまった暴君は最早そうはいくまい。
「せやけど、守らなあかんモンがあるならあそこは地獄や。お前がマトモに卒業しとったら、なんぼ禮ちゃんでもお前がいてへん荒菱館には入学せえへんかったやろ。そもそもスズメと美作がぶつかることもなかった。まあ何ちゅうか、いろんなツケが回ってきたっちゅうとこやな」
〈分かっとる〉
渋撥の返答は淡々としていた。
鶴榮は本当に理解しているのかと懐疑的だった。自身が孕んでいるリスク、雀の思考回路・行動パターン、これからの展開、考え得る最悪の結末、すべてを他人にも自身にも無感情なこの男が理解できるとは到底思えなかった。
「分かっとる、なあ……。スズメはお前の百倍狡賢いで」
〈お前に言われんでも分かっとるっちゅうとるやろ〉
渋撥は同い年の幼馴染みからの諭される口振りに苛立った。
ブツッ。――渋撥は通話を切った。
鶴榮は言うべきことは言った。かけ直してまで話すことはないとスマートフォンをポケットにしまった。項を摩りながら首をグルリと一周回した。
古巣の事柄にはもう手出しするつもりはないと言いはしたが、やはり懸念は拭えなかった。他人に無関心に、自身の欲の儘に、好き勝手振る舞ってきた幼馴染みが、多少痛い目を見るのは自業自得だ。寧ろ、他人の感情を理解できるようになるなら痛めつけられてしまえとさえ思う。しかし、その所為で禮までも割を喰うのは哀れだ。
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