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#27: Dream of pedophilia
Dream of pedophilia 02
しおりを挟む3年B組。
渋撥が教室から出て行ったあと、美作も曜至も自席で暇を潰していた。
曜至はのんびりと椅子の背もたれに体重を任せてパラパラと雑誌をめくった。美作は机に覆い被さって大口を開けてあくび。基本的に彼等の学校生活は、暴君の不興を買わない限りは安穏としたものだった。
美作ァ~、と曜至の間延びした声で呼ばれ、美作はそちらへ顔を向けた。曜至は自ら話しかけたにも拘わらず、視線は変わらず雑誌を眺めていた。
「お前さ~、禮が入学する前から近江さんのオンナって知ってたんだろ」
「うん、まあ。初めて禮ちゃんに会うたときが、付き合い始めてスグくらいやろな。また俺だけハブりやがって~とかそーゆー話?」
美作は机に突っ伏していた上半身を引き上げた。
「そのことはもーしゃあないやん。わざとちゃうにしても禮ちゃんが曜至君の拳ぶっ壊した犯人やったんやから、そうペラペラ言えへんがな。あん時の曜至君ごっつ怒り狂ってて、犯人見付けたら何するか分かれへん剣幕やったやん」
「人が忘れかけてた苦い記憶を思い出さすんじゃねェ💢」
「よう忘れられんな。それはそれで感心するわ」
過去の出来事を綺麗さっぱりと水に流してしまえるのは曜至の美点かもしれない、と美作は思った。禮と曜至の間、ひいては渋撥と曜至の間に軋轢を生じることは避けたいから仕方がないと断言したが、自分が曜至の立場だったらそれでは済まされない。利き手の拳を破壊され、日常生活すらも儘ならない事態に追い込まれたのだから、禍根を残しても無理はない。
「そーゆー話じゃねェんだよ、俺が言いてーのは。最初に禮見たときお前どう思ったかっつーこと」
「カワエエ子」
「浅ェなー、お前の感想は」
曜至はフンと鼻で笑った。
「そりゃあ禮はカオはメチャメチャカワイイぜ。ダースで売られてるアイドルよりも断然な。ソレは認める。だけどガキだろ、ありゃ。色気とか女っぽさとかそういうの薄ィんだよなー」
「ほな禮ちゃんがええ言うても曜至君せえへんの」
美作は曜至に侮れるのは面白くなかった。少々ムッとして反論した。
「ヤルに決まってんだろ」
「説得力あれへんなー」
「お前、禮で勃たねェの?」
「パス。禮ちゃんでそういうシミュレーションしたないねん」
「何で。妹みてぇな感覚か」
美作は宙を見遣った。
「うーん……近いんかな。最初会うたとき禮ちゃんまだチューガクやったし」
「じゃあ尚更思ったろ、〝まさか! 近江さんコレとヤんの⁉ マジすか〟って」
曜至は雑誌をパタンと閉じて机の上に放った。
「禮を見て最初に近江さんに思った感想を述べてみろ。いま近江さんいねェんだから遠慮せずに正直に言えよ。ヒントは4文字の言葉だ」
「ヒントて、ソレ俺の感想ちゃうやん。もうクイズやん」
「サッサと言えよ。4文字の言葉だぞ」
渋撥がいないのだからとわざわざ前置きをするということは、いたら言いにくい言葉なのだ。寧ろ、美作には曜至が何を言わせようとしているかなど手に取るように分かる。曜至は自分を共犯に引き込もうとしているのだ。
美作は、曜至のニヤついた顔を見ている内に観念した。
「……ロリコン」
「あ? 何だって?」
「正直ロリコンの気があるんかなと思いマシタ」
曜至は「だよなー」と満足げに頷いた。
「最初会った頃の禮ちゃんは、顔はカワイかったけど見た目は今よりガキで。女子校育ちで常識足れへんは、近江さん相手に大嫌いて怒鳴るは、近江さんに走ってあと追いかけさすは、ガキっちゅうカンジ丸出しやったで。しかも、そーゆー手のかかるガキに近江さんマジみたいやったのが意外で意外で……。逆に、あ。こーゆー幼稚でガキっぽいのがタイプやったさかい、今までのオンナにマジになれへんかったんやって、納得したっちゅうか」
美作は、曜至から自分と同等の下世話な人間だと思われるのは不本意だった。本当は言いたくないのだという顔をしながら言い訳がましく言葉を並べた。
「あんな悪党ヅラしてロリコンっつーのは、立派に性犯罪者だよな」
「サスガに俺はそこまでよう言わん」
ガララッ――、と教室の扉が開いた。
美作と曜至は自然とそちらへと顔を向け、上半身裸の渋撥を目にした。二人とも椅子から立ち上がって渋撥に近付いた。
「何ちゅうカッコしてはるんでっか」
「禮に自分のシャツやってきたのか」
曜至はそう言いながら自分のシャツを脱いで渋撥に差し出した。
渋撥は無言でそれを受け取って袖を通した。
「禮が絡むと嫉妬深ェよなーアンタ。今までそんなことなかったのによ。やっぱロリコンだよな」
「曜至君、近江さんいはるトコでも言うやんか」と美作は惘れた。
「まーな。俺は思ったことは隠せねェタチなんだよ。正直者だから」
「誰がロリコンやねん」
渋撥はボタンを留めながら言い返した。曜至から「アンタ」と返ってきたが、真面に取り合わなかった。何がどうなるとそういう結論に至るのか理解できない。
「シャツが小さい」
「悪かったな。規格外のサイズのヤツが文句言うな」
渋撥はシャツがキツくてブスッとした。クラスの中では曜至が一番渋撥に身長が近いとはいっても10㎝は差がある。いつもの数のボタンを閉めるのを早々に諦めた。
渋撥が自分の席の椅子を引いて腰掛けると、すぐに曜至が「なあ」と話しかけながら前の席に座った。喧しいことに、渋撥の前の席は曜至だ。
「どの辺から許容範囲なんだ? チューガクがOKってことは小学生高学年くらいからイケんのか? ランドセル背負っててもヌケんの?」
「一遍ドタマかち割るか?」
§ § § § §
――……ちゃん。……ちゃん? ……禮ちゃん?
禮は、誰かの呼び声が聞こえてハッと目を覚ました。反射的にガバッと勢いよく上半身を垂直に起こした。
(あ。居眠りしてた。授業中やのに……)
見知った顔が禮の席をぐるりと取り囲んでズラリと並んでいた。どれも知った顔なのに、物珍しげに不躾にジロジロと舐め回すように見てくる。たかが授業中に居眠りしたくらいでこんなにも注目を集めるのはおかしい。
「……誰?」
脩(シュー)一は面と向かってそのような言葉を投げかけた。ちょっと居眠りしたくらいで知らない人扱いとは酷すぎやしませんか。
当然に「禮やけど」と答えると、取り囲んだ顔はさらにズズズイッと顔を近付けきた。クラスメイトとはいえ男子高校生に集団で躙り寄られるのはなかなかの圧迫感。逃げるように椅子から立ち上がった。
「キミが禮ちゃん??」
「そうやよ」
禮は由(ユ)仁のほうへ振り返った。そして、視界に違和感を覚えた。
「……ん? ゆんちゃん何か……背ぇ伸びた?」
由仁がいつもとは異なって見えた。禮は由仁をこのような角度から見たことがない。端的に言えば、見上げたことなどない。由仁はクラスのなかでは最も小柄であり、禮は由仁よりも数㎝背が高い。……ハズなのに。
禮は自分の体に目を落として改めて観察してみた。脩一や幸島の顔や声がいつもに増して遠い。視点が低く、地面が近い。髪が長い、手が小さい、足が小さい。――――体が小さい。
「……~~っ⁉ あ、有り得へん‼」
禮は目を点にして口をはくはくと動かすばかりだった。やっと絞り出した言葉はたったいま自身の肉体に起こっている事象を否定するものだった。受け容れられるはずがない。脳内は高校一年生の人格であり、周囲の人間も高校のクラスメイト。なのに肉体だけが学齢前まで遡っているなんて。
「お嬢ちゃん、お名前は?」と虎徹。
「ウチ、禮やもん」
「そーか。本人が言うならそうやな。禮ちゃんは小っこいときからカワイかったなー❤」
虎徹は幼女の前にしゃがみ込んで頭をポンポンと撫でた。
「アッホか」と大鰐がすぐに全否定した。
「男脳女なわけあれへんやろ。人間が突然ちっこくなるなんかあってたまるか」
「ほな、授業中に誰も気付けへん内にこの子が禮ちゃんと入れ替わったっちゅうんか。この子マジシャンか」
「男脳女がちっさくなったて考えるよりは手品のほうがマトモや」
でもさあ、と脩一は足許の小さな幼女を指差した。
「禮がこの子とすり替わるトコ見たかよ。へー、禮のトナリだろ」
「見てへん」
「じゃあこの子が禮じゃねーとも言い切れねーじゃん」
「オイ、お前もマジか脩一」
大鰐はイライラした様子で「はあーッ」と盛大な溜息を吐いた。
「真っ昼間から夢見よって。付き合いきれへんで、ハル」
「せやかて禮や言うてるで……」
「正気に戻れハル。アホ共の思考回路に引っ張られンなッ」
幸島の脳は突発的に起きた理解不能な出来事に対処しきれず動作が重たくなっていた。
由仁は虎徹に並んで幼女の正面にしゃがみ込み、その顔をじーっと観察した。
長い睫毛に縁取られた大きな檳榔子黒の瞳が、不安げに揺れている。どうにも赤の他人とは思えない、禮の面影が色濃い端正な顔立ち。その顔が泣き出しそうにしていると庇護欲をそそられ、ついよしよしと頭を撫でてしまう。
「ごっつカワエエな~。この子、うちで面倒見てええよな。部屋余ってるし大人もぎょーさんいてるし」
「いい訳ねーだろ。道端の犬猫じゃねっつの」
脩一はしゃがみ込んでいる由仁の後頭部をベシッと叩いた。
「あ、そや。禮ちゃんちょっとだけ俺のこと、お兄ちゃんて呼んでみてくれへん? 妹萌えってアリやなあ✨」
「虎徹くん自分だけズルイで。禮ちゃん、俺も俺も♪」
虎徹と由仁は幼女の前でわあわあと騒ぎ出した。
幼女が禮であると認めていない大鰐には、それを前提として騒ぐ彼等がとても煩わしかった。
「オドレ等は~~ッ! 昨日までそんなキャラちゃうかったやろがい! 脳まで菌が回って死ね‼」
「あんまガキのいてるトコで大声出すな平。泣くで」
幸島は頭痛がしそうな額を押さえて大鰐の肩に手を置いた。まだ脳の処理落ちから完全には回復していなかった。このような状態でも子どもへの配慮を忘れないのが彼らしかった。
「虎徹はん、今日の放課後お暇どすかー?」
突然、陽気な声が教室に飛び込んできた。
B組の面々はもう驚きもしない。貴重な女子生徒の一人・黒崎鞠子が虎徹の許へやってくるのは最早、日常の風景と化していた。
鞠子はいつもの如く上機嫌で教室に足を踏み入れた。男子生徒に取り囲まれた幼女を目にした瞬間、その足は床にビタッと縫い付けられた。
「あんたはん何ですの! その様は……⁉」
取り乱してしまった鞠子はハッとして、クルリと方向転換して幼女に背を向けた。自分の両頬に手を当てて自己暗示のような言葉を並べて冷静さを取り戻すよう努める。
「いやいやいや、禮なわけおへん。きっとちょお似た子なんやわ。……いえ、かなり似てますけど。そや、禮の親戚か何かに決もてます。人間が子どもになるなんか有り得へんのやからきっとそうやわ」
「黒マリちゃん、この子知ってるか?」
虎徹が尋ねると、鞠子は素早くクルッと振り返った。多少平静さを欠いていても呼ばれると反応してしまう、従順な恋心だ。
「幼稚園の頃の禮に瓜二つでおます。というより寧ろ、本人ちゃうか思うくらいの激似です」
「黒マリちゃんが言うなら間違いないで」
虎徹は、ホレ見ろ、と言わんばかりに鞠子を指差して勝ち誇った。
大鰐はブンブンッと首を大きく左右に振った。
「ウ、ウソや! 俺は信じへんで! お前等みたあなドリーム脳と一緒にすな!」
「平、大声出すな」と幸島。
「禮ちゃんが小っこくなった理由はゼンゼン、まったく、これっぽっちも、分からんけどもこの際ソレは置いておいて」
「ソコが一番大事やろッ」
大鰐の真っ当な主張は、虎徹の耳には届かなかった。
虎徹は勢いよく立ち上がって天井に向けて高々と拳を突き上げた。
「夢にまで見た大チャンス到来✨✨」
全員が虎徹を見てポカンとした。また変人がおかしなことを言い出した。
「チャンスて何や?」
由仁は素直に疑問をぶつけた。
虎徹は得意気に「ハッハッハッ」と高笑い。
「源氏物語て知ってるか~。将来高確率で美人になりそな美幼女に目ェ付けて、自分好みに育てるっちゅう日本最古の育成シミュレーションや」
「あの話はフィクションであってシミュレーションちゃいますえ、虎徹はん💧」
鞠子は苦笑した。虎徹が源氏物語を知っていたことを感心したが、どうすればそのように曲解できるのかは理解に苦しむ。
虎徹は再び幼女の前にしゃがみ込んで手をぎゅっと握った。
「ちゅーわけで、俺が光源氏でキミが紫の上♪」
由仁は、しゃがみ込んだ虎徹の後ろからニョキッと挙手した。
「俺もゲンジに立候補!」
「大樹はムリ」
「俺んち部屋余ってんで。禮ちゃんに一部屋用意するくらいスグでける。虎徹くんち1ルームやんか」
「だって大樹んちいはジジイがごっつおっかないやんけ。こんな幼女連れて帰ったらどんなカミナリ落ちるか分かれへんで。俺は一人暮らしやから誰も文句言うヤツいてへんし~」
由仁は「ううっ」と押し黙った。
脩一が由仁の肩をポンポンと叩いた。
「虎徹、大樹。オマエたち、重要なこと忘れてねーか。光源氏はイケメンなんだぜ」
だから何だ。自分は相応しいとでも言うのか。言うのだろうな。その勝利を確信した顔がムカツク。このときの虎徹と由仁の感情は共通していた。
「黙っとけ、息する不誠実が」
ガスガスガスッ! ――虎徹と由仁は二人して脩一の足を蹴りまくった。
「今はイケメン決定戦ちゃうんじゃボケが。誰がロリ禮ちゃんを自分好みにカスタマイズする権利を獲得できるかっちゅう夢のプレイヤー決定戦や」
「フェイスだけの男は引っ込んどけ。お前なんか顔と身長以外に価値あれへんのじゃ」
「お二人とも今日はやたら攻撃的でおますな💧」
虎徹は気が済むまで脩一を蹴落とすと、クルリと由仁のほうへ体を向けた。威圧的に腕組みをして由仁を見下ろした。
「家にカミナリジジイがいてるお前もここで脱落やなあ、大樹」
「クッ、次の標的は俺か。さっきまで一緒に脩一蹴っとったクセに何ちゅう変わり身の早い……ッ」
「俺は目的の為なら手段を選ばへん男や」
「最低なことを偉そうに言うな! じーちゃんを説得したらええだけの話や!」
「でーきーまーせーんー。大樹は今まで一遍もジジイだけには勝ったことあれへんやんけ」
「ううっ……!」
「大樹のじー様、めちゃめちゃ元気な上に恐ェからなー」と脩一。
「ちゃっかり生き返ってくんな、脱落者がッ」
虎徹と由仁は脩一に掴みかかった。三人は揉み合いながら好き勝手にギャアギャアと喚き散らす。
禮は、収集のつかなさと非現実的な体験が相俟って、くらりと眩暈を起こして卒倒しそうだった。こうなってしまった原因に心当たりなどなく、方策など思いつきようもない。畢竟、八方塞がりだ。
悪夢なら早く醒めてほしい。ああ、神様。このような荒唐無稽なバチが当たるほど、わたしは何かいけないことをしましたか。
「もう光源氏とかワケ分かれへん。何でウチこんな目に……。コテッちゃんち行くんもゆんちゃんち行くんもイヤや……」
「ほな俺にしとくか、禮」
幸島は小さな幼女をひょいっと両手で抱え上げた。
禮と呼んだこの少女が、真実禮かそうでないかは、考えても分からない気がするから考えないことにした。ようやく回転を取り戻した脳が導き出されたのは、やはり庇護欲だった。心細そうな幼女を一人放ってはおけない。
「オイオイ。お前もゲンジに立候補かハル」
大鰐は厭味を込めて放言した。幸島はフッと笑みを零した。
「俺んち来るかっちゅうのは冗談や。せやけど、アイツ等が嫌なんやったら俺がどうにかしたるさかい元気出せ」
「ハルちゃん……ウチ元に戻りたい」
「それが一番やな。せやけど今すぐはやり方が分かれへん。すまんな」
幸島は本物の子どもをあやすように珍しく愛想笑いなどした。
幸島の雰囲気や声音はよく知る人物に似ている。禮は少し安堵して気が弛み、大きな二つの瞳が潤んできた。
「泣~く~な~や~……ッ!」
大鰐は勿論子どもの扱いなどには慣れていない。精々大声を出さないよう気を遣うくらいしかできず、眉をピクピクと痙攣させる。
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