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#26: Bitter enemies in the same boat
Bump 03
しおりを挟む翌日。
宣言通り、禮と虎宗は二人で用具店へ出掛けていった。
師範・攘之内が虎宗に替わり渋撥を含む門弟たちの稽古を請け負った。師範は門弟たちに乱取り稽古を指示した。渋撥のような性情の人間に型ばかりを押し付けても実に面白くないことだろう。顔つきにしても言動にしてもかなりフラストレーションを蓄積している様子だった。そもそも、一見してド素人と分かる人間が、師範代推薦というだけで試合に出場することを面白くなく思っている者も少なくない。渋撥にしても不満を抱いている門弟たちにしても、ガス抜きが必要なタイミングであった。
その結果が、道場の床に門弟たちが這い蹲る死屍累々――――。或る者は蹲って呻き声を漏らし、或る者は胃のなかのものを床にぶちまけ、或る者は最早失神していた。自分の足で立っているのは、攘之内と乱取りに参加しなかった大志朗、そして渋撥だけだった。
「ゲホッゴヒッ、ゲホゲホッ!」
「クソックソォ……! コイツ……ッ、化け物かッ……⁉」
意識がある者も力量の差を思い知り、立ち上がることはなかった。彼等には、技を磨き、精神を学び、肉体を鍛え、流派を名乗る自負があった。しかし、純粋な、単純な、圧倒的な、暴力の前に悉く屈した。
「勘違い……すんなよ」
門弟の一人が床に這い蹲った状態から渋撥に放言した。渋撥を睨んで口惜しげにギリッと奥歯を噛んだ。
「お前が勝ったのは俺等が弱いだけや……! 本物の武道家が、喧嘩屋に負けるわけ、あれへん……ッ」
「武道家がなんぼのモンや。オマエ等が喧嘩屋いう俺にも勝たれへんやんけ」
「なんなんやワレ……。何で師範代はこんなヤツをッ」
「オドレ等より俺のほうが強いからやろ」
「コイツ……ッ!」
我武者羅に拳を振り回すしか能が無い野獣のような男に、直向きに鍛練を積んだ門弟たちが蹂躙される、そのような光景を前に大志朗は立ち尽くした。その額から一筋の汗が流れ落ちた。
「次は」
渋撥は肩で息をして顎の汗を拭い、そのような一言を放言した。
大志朗はハッとして渋撥へ目線を向けた。
「もうええやろ、もうやめとけ。稽古の域超えとる」
「知るか。端からシバく言うたやろ。次来い」
大志朗は門弟たちを庇うように渋撥の視界の真ん中に躍り出た。
「次はお前が相手か、あァ?」
「ッ…… ほんまええ加減さらせよ、喧嘩屋が!」
大志朗は仇敵でも見るような目付きで渋撥を睨んだ。
渋撥はハッと鼻先で嗤った。手合わせだ試合だと御行儀よく拳を交えるよりも、敵だ味方だと宣って殴り合うほうが、彼にとっての当たり前だった。
「さがれ、シロ」
「せやけど師範、コイツは!」
大志朗は声をかけた攘之内のほうを振り返らずに反論した。
攘之内は大志朗の肩にポンッと手を置いた。
「お前は試合が控えとる大事な体や。禮に続けてお前まで怪我したらそれこそ試合どころじゃなくなるで」
「師範は俺じゃコイツに敵わへんと思わはるんでっか。こんな喧嘩屋なんかに!」
大志朗は珍しく興奮していた。冷静さを失わせるほどに眼前の光景は受け容れがたかった。渋撥の暴力性は彼の武人としての矜持を刺激する。
攘之内は、まあまあ落ち着け、とまた大志朗の肩をパンパンと叩いた。
「シロの腕を信用してへんわけちゃう。シロも渋撥もアイツ等も、大事な門下生や。仲違いもケンカもしゃーないが、これ以上はケガ増やさすわけにはいかん。それに……」
攘之内は大志朗の肩を柔らかく押し退けて渋撥の眼前に立ちはだかった。帯をきつく締め直して渋撥の三白眼を射抜くような視線で見た。
「門弟に己の力量を分からせるのは、師範の務めや」
ニイッと白い歯を剥き、足を前後に大きく開いてゆっくりと腰を落とした。
攘之内の全身から噴き出す、武人の覇気。白刃にも似た、研磨された気魄が眉間に突き刺さる感じ。渋撥はこの感覚を知っている。
武とは、魔、邪、悪鬼――――呼び名は数々あれど人に仇なす災禍を容赦なく斬って捨てる存在。
禮と虎宗は、稽古が終わる夕方時分になり用具店から帰ってきた。虎宗は母屋のなかへと入っていったが、禮はその足で道場へと向かった。
丁度、稽古が終わったタイミング。渋撥は道場併設の水飲み場で頭から水を被っていた。禮は道場を覗き込む前に渋撥を見つけてその場で足を停めた。渋撥と目を合わせて、ただいま、と言ったが渋撥から返事は無かった。
渋撥は無言で何か言いたげな視線をジーッと禮に向けるだけ。禮も、手に持っていた紙袋を後ろ手に回して無言の視線を返した。
数秒間、蛇口から水が流れ出る音だけが二人の間に流れた。
「今日、稽古キツかった?」
「別に」
「せやけどキゲン悪いやん」
「稽古の所為ちゃう」
渋撥は禮から視線を外してキュッと蛇口を閉めた。
「ほな何の所為?」
禮はキョトンと小首を傾げた。
渋撥はブスッと不機嫌に眉根を寄せた。こういうことに関しては禮は本当に察しが悪くイラッとする。
「俺の前で堂々とジャリトラと出掛ける約束しくさって」
禮は、渋撥から責めるように睨まれ、アハハと苦笑を漏らした。常人なら目を合わせていられない鋭い眼光だが、彼は怒っているのではない。拗ねているようなものだ。
「だってトラちゃんが用具店に行く言うから」
それが何だ。それが何で男と二人で出かける理由になる。禮からも父親からも全幅の信頼を得ている兄貴擬きだからと許せるというものではない。渋撥は、虎宗から禮に注がれる恋情を知っているのだから。
禮は後ろ手に持っていた紙袋を身体の前に構えた。
渋撥はこれは何だとも言わなかった。再び無言で禮に目線を固定した。
「ハッちゃんの道着~~」
禮が虎宗についていくと言い出したのは、二人で楽しく出掛けたかったからではない。注文して置いた渋撥の道着を受け取りに行くと知っていたからだった。
「ハッちゃんは慣れてへん稽古がんばって試合に出てくれるのに、ウチは何も手伝えへんから。道着、自分でハッちゃんに手渡したいなあ思て」
こんなことでは手伝いになってはいないけれど、と禮は申し訳なさそうに、気恥ずかしさの交じる何とも言えない表情で笑った。
渋撥は禮をいじらしく感じた。ほかの男と出かけるのはいただけないが、自分を想って行動してくれたことには違いない。禮がもう少々男女の機微を解していれば、よりよい行動を選択できただろうけれど。
渋撥はチョイチョイと手招きした。禮は自分のリーチの限界まで渋撥に近付き、めいいっぱい腕を伸ばして紙袋を差し出した。渋撥が紙袋の取っ手を掬い上げると、ササッと跳ねるように素早く元の位置へと戻った。
それは明らかに渋撥と距離を取りたいという態度だった。
「なんや、この距離感」
「だってハッちゃん、やめてって言うても抱きついたりちゅーしたりするんやもん。せやからハッちゃんのこと、今は少しキライ」
渋撥の額の皮膚がピクッと撥ねた。それきり黙り込んだ。
禮に限るが「キライ」は最も刺さる言葉の一つだ。男共に囲まれてどれほど罵られても微塵も意に介さないが、その一言は一撃を加えた本人が思う以上にダメージが大きい。
「……謝るさかいキゲン直せ」
禮はプイッと顔を背けた。渋撥が態度を改めるまでは、こちらから譲歩するつもりはなかった。
「悪かった」
禮は言葉の真偽を見定めるようにじっと渋撥の顔を見た。
その愛らしい顔で、綺麗な瞳で、責めるように見詰められるのは居心地が悪い。渋撥はもう一度「悪かった」と口にした。
禮は仕方が無さそうにフフッと微笑んだ。頭を下げるではなく表情を変えるではなく言葉だけの反省だったが、禮はそもそも渋撥にそのようなことを求めたのではないが、嘘ではないことは伝わった。
軽い足取りで渋撥に近付いた。そして渋撥のすぐ横に立った。距離を詰めたのは許してあげるというサインだ。
「俺に稽古つけるて、今日みたいに親っさんが見るんじゃあかんのか」
渋撥は紙袋の取っ手を左右に開いて中身を覗き込んだ。
禮は渋撥の顔を見上げて両目をパチクリさせた。師範である父の指導は充分に厳しく、敢えてそれを望むのが意外だった。師範と師範代を比較してどちらがマシだとか手緩いだとかはない。だから、師範がよいのではなく、師範代が嫌なのだとすぐに分かった。
「トラちゃんじゃイヤ?」
「イヤに決まっとるやろ」
ん~~、と禮は視線を宙へとやった。
「あかんことはないやろけど、それはお父はんやトラちゃんが決めることやから」
「ほな禮が教えたらええやんけ。禮も師範代やったんやろ」
「無理やよ。ウチ、教えるの下手やもん。そもそも、ウチが師範代やったのはトラちゃんの代わり。トラちゃんがいてへん間、仕方なくやの」
禮は慌てて首を左右に振った。
「ウチは人を指導するようには教えられてへんもん。ぜんぜん上手くでけへんくて……。イヤ、トラちゃんかて同じか」
禮ははたと動きを停め、足許に目を落とした。眉を八の字にして自嘲を零した。
「お父はんはウチもトラちゃんも差を付けたりせえへんかった。同じよに見てくれてた。トラちゃんはウチと違て、そうできるよにちゃんと努力してた。ウチが自分のことばっかりやっただけやね。お父はんの娘やのに、道場のことなんか何も考えてへん」
相模では慣習的に師範代を空位にしない。師範代を務める虎宗と大志朗が道場を離れることとなり、当時実力的に最もその二人に近かった禮が師範代となったのは、慣習に従ったまでだ。精神や技術が十全だったからではない。
腕前だけの師範代――――それが師範・攘之内から禮への評価。もしも当時、禮に匹敵する人材がいたならば、禮を師範代とはしなかったであろう。自分でもその通りだと思う。〝武〟を伝え指導し継承する――――何かを守ったり、他人に与えたり、果たすべき使命、負うべき責任、そのようなことは二の次だった。自分が強く在ることだけを求めた。
父・攘之内が自分に後継者であることを望んでいるかは分からない。しかし、自らそれに応えようとしたことは一度もないと気付き、不甲斐なくなった。父親から不出来な子と言われたことはない。充分に愛されていると自覚している。親の期待に応えたいのは、子の本能の一つだ。
項垂れていると、突然抱き上げられた。
「ハッちゃん⁉」と禮はビックリして渋撥の顔を見た。渋撥が禮の太腿の裏を腕の上に載せて抱え上げていた。
「いま抱き締めたりキスしたらスネるやろ」
「それは今じゃなくても怒るけど」
「禮はもう師範代ちゃう。道場のことなんか考えんでええ。そんなモン親っさんとジャリトラに押し付けとけ」
禮は、ぶっきら棒な物の言い方だが自分を励まそうとしているのだろうなと思った。
「お前は俺の女や。俺のことだけ考えとけばええねん」
「それもえーね」
禮はアハハと破顔した。
虎宗は禮とは玄関先で分かれ、母屋のなかへ入った。玄関で靴を脱いでいると、家の奥から大志朗が出てきた。玄関戸を開閉した物音に気付いたのであろう。
なんだ、いたのか、と虎宗が声をかけた。大志朗の目付きを心なしか不機嫌そうに感じた。
「なあ、トラ。俺等は考え違いしとったんちゃうか」
「いきなりどうした」
大志朗は腕組みをして壁に背中から凭りかかった。やはり不機嫌そうな表情をして本日の稽古での出来事を虎宗に説明した。
「師範が出てきはってやっと止められた。師範がいはらへんかったら、その場にいてる全員やられとったかも知れへん。武術家が喧嘩屋に負けるなんかあったらあかんことやのに……」
大志朗は眉間に皺を刻んでギリッと奥歯を噛んだ。彼は理想が高く、その上完璧主義だ。武人の理想像に対する潔癖さは、虎宗をも上回る。暴君の所業は、慈悲なく一切合切を蹂躙し平伏させる〝暴〟は、見るに堪えない。
武も暴も紙一重。攻撃と破壊を伴う。高い理念と自己研鑽があればこそ、人が歩む道たりえる。
「アイツを型にハメて見てくれだけ武術家に仕立てようなんざ、初めから読みが甘かったんちゃうか。アイツは根っからの喧嘩屋や。人間様のフリしとるケダモノや。俺たちとは相容れん生き物や。武術家にはなれへん」
「確かに、ソレは考え違いや」
虎宗は上がり框に上がり、大志朗の正面に立った。
「俺はアイツを武術家にする気なんか毛頭あれへん。アイツは道具や。俺はアイツ使て〝勝ち〟が欲しいだけや」
――言うてる俺も道具や。
虎宗は己を然程大した存在であるとは考えない。備前金剛の関係者や門弟たち、大志朗の評価は過大だ。大志朗の掲げる理想像には到底届かない。秀逸な武術家たりえない。人々の尊敬と羨望を集めるべきは攘之内だ。その攘之内の道具として自身を使い潰せたらそれでよい。
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