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#22:Prinz-Prinzessin 王子姫
Das Biest von Prinz gefangen. 02
しおりを挟む一人になった禮は早足で歩き続けた。何か目的があるわけでもなし、早く帰宅しなければならない理由があるわけでもなし、当てもなく彷徨っていた。
ふと一本隣の通りへ通じていそうな抜け道を見付けた。ビルとビルとの隙間の狭い路地。何度も町に遊びに来てはいるが、一度も通ったことがない。足を踏み入れたくなったのは、冒険好きの好奇心というよりは自棄に近かった。近道だろうが遠回りだろうがどうとでもなれ。
禮は90度方向転換して路地へと入り込んだ。入ったところでもう出口が見える。出口を通行人が横切った。そう奥まった長い路地ではない。
ガッ、といきなり肩を掴まれた。正気を取り戻した善也が追い付いてきたか。
(ゼンくんもいい加減しつこい)
警告はした。此方から距離も取った。それ以上の恩情をかける余裕は今の禮には無かった。
ささくれだった気持ちのときは放っておいて。わたしの身が容易く白刃と化してしまうから。
本当はこのようなことをしてはいけないと知っているのに感情のままに身体が動いてしまう。感情を制御できず障害物を攻撃で以て制圧しようとしてしまう。
禮は振り向き様に、握った拳を思いっきり振り切った。
ゴンッ、と禮の裏拳が硬いものを撲った。それが人間の顔面ではないことは手応えで分かった。
「……っかないオナゴやな」
禮の裏拳を喰らったのは善也ではなく渋撥だった。振り向き様の虚を突いた高速の一撃を、腕でガードしていたのは流石だ。もしも善也であったなら真面に顔面に決まっていただろう。元より禮はそのつもりで裏拳を繰り出したのだから。
「お前、ナンパされたらいつもこんな真似しとんのか。ええ度胸やな」
大の男を蹴ったり殴ったり、骨折までさせているのだからこの程度のことはやってのけるか、と渋撥は一人で納得した。
禮は咄嗟に言葉が出なかった。最低の一言を言い捨てて別れてきたのに、何故此処に渋撥がいるのか分からなかった。拳を引き戻し、怪訝な表情を渋撥に向けた。
「何しに来たん……?」
渋撥は瞬間的にムカッとしたがどうにか胸の内に留めた。
(コイツ……! 何しに来た言われて、ノコノコ追っかけてきたなんか言えるわけないやろ。カワエエときとムカツクときの振り幅ムチャクチャやな💢)
否、違う。禮が思うようにならないと、自分は特別に好意を持っているのにそれを無碍にされた気分になって腹が立つのだ。
何より〝力〟が物を言う世界で生きてきた。この〝力〟に逆らう者などいなかった。禮も一度〝力〟で圧倒したからには従うものだと無意識に考えていた。男と女との間柄を〝力〟の優劣で計るなど拙劣だ。鶴榮の言う、他者との付き合い方をなあなあにしてきたツケとは、こういう意味か。
それから、あの賢明な男は何と言ったっけ。お前の好きにすればよい、と言ったはずだ。
渋撥は禮に一歩近付いた。禮はさらに顎を仰角にして渋撥から目を逸らさなかった。
「俺は…………そんな俺様か」
「うん」
「クソッ」
禮の返答は素直すぎた。渋撥は地面に向かって悪態を吐いた。
「しゃあないやんけ。俺はお前みたあな女とは付き合うたことあれへんねん」
「え……あ。そう……?」
禮は困惑の表情だった。追いかけてきた理由も、苛々している理由も、渋撥の考えていることは何も分からない。
「せやけど、惚れてもーたもんはどうしょうもない」
本当に、何を考えて何を言い出すのか予測ができない。
禮は顔を赤くして俯いた。渋撥の声は不本意そうでバツが悪そうだった。それ故に本心から言っていることが分かった。
渋撥に大嫌いと言い捨てるくらいに、善也に八つ当たりするくらいに、ピリピリと苛立っていたのに、スーッと胸から苛立ちが消えてギュウッと苦しくなった。現金だ。たった一言で気持ちがまるっきり変えられてしまうくらいに、好きだ。
「オイ。顔上げろ」
「イヤ」
禮はふるふるっと頭を左右に振った。大嫌いと罵った手前、赤くなった顔を見られるのはバツが悪かった。
「イヤ言うな」
「イヤなもんはイヤ」
「ほんま手間のかかる女や」
渋撥は禮のセーラー服の胸倉を鷲掴みにした。片手で軽々と禮の背中をビルの壁面に押し付けた。もう片方の手で禮の顎を捕まえて固定した。本気の恋愛をしたことがないというだけで、男女の睦事は慣れたもの。こういうことには手慣れている。
禮がハッと気づいたときには渋撥の顔が目の前に迫っていた。
ドスッ!
唇と唇とがあと数㎝で触れ合おうというところ、渋撥の脇腹に禮の拳がめり込んだ。
「ぐッ、オマッ! フツーこの状況でショートフックかますかッ」
「な、んでっ……何でいきなり、ちゅーするんっ?」
「あー……。付き合うてる男と女でモメたらキスでもしとけば何かええように収まるやろ」
「そんなん知らん! フツーそうやったとしても、ウチはちゃう!」
禮はセーラー服を掴まれた体勢から渋撥に抗議した。本来白いはずの頬を真っ赤にして、長い睫毛を震わせて、大きな瞳をキラキラと潤ませて。
――なんや、やっぱカワエエやんけ。
渋撥の口許から自然と微笑が零れた。これまで女が泣いても喧しく煩わしいとしか感じたことがなかったが、こうして間近で覗き込むと存外可愛らしいものだ。このような気持ちは初めてのものだから、本当に泣かれたら困ってしまうのか、やはり愛らしいのか、試してみたい気もした。
「ほなお前はどうしたい。俺にどうしてほしいねん。言わな分かれへん」
「順番」
「あ?」
涙を堪える禮の声は、微かに震えていた。
「順番、ちゃうもん……。ハッちゃん最初にちゅーするから……まだ手もつないだことあれへんし、一回もウチの名前呼んでくれへんし……っ」
「禮」
不意に名前を呼ばれ、禮は目をやや大きく見開いた。自分本位なこの男が、欲しいと言ったものをすんなりと差し出してくれるとは期待していなかった。
「禮」
渋撥は禮の耳許に口を近付け、もう一度ハッキリと言葉にした。
禮は間近で耳にしたその声がいつもより格段に低い気がして、ふるっと身震いした。
「禮」
「も、もうええ……っ」
「禮」
「もうええてばっ」
禮は渋撥の胸をパンパンパンッと叩いた。
渋撥は禮の耳許から顔を離し、両腕で抱き締めた。禮が苦しくないよう加減することも忘れなかった。両腕のなかに囲った禮は、思っていたよりもずっと小さかった。
「こんなことでええんやったらスグ言えや。禮がしてくれ言うならなんぼでもしたる。俺、こんなやけど……ちゃんと禮に惚れとるで」
禮は渋撥の胸板にぐりっと額を押し付けた。瞳から溢れた雫が、渋撥の胸板に染み込んで消えた。
やはり現金だ。恋をしてしまったら感情が莫迦になる。欲しいものをくれた途端に憎んでいたことも忘れて、好きばかりが溢れる。
「うん……。ウチも……好きやよハッちゃん」
渋撥は許しを得たかのように禮の小さな体を抱き締める力を強めた。
乱暴に引き寄せるのはどこにも行かせたくないからだ。力任せに押し付けるのはどうにも離したくないからだ。睨むように見詰めるのは誰にも渡したくないからだ。今頃になって自身を理解する。自分のなかをギュルギュルと渦巻いていた吐き気がするくらいの苛立ちの正体。――――凶暴な独占欲。これが恋い焦がれるということ。
どういうわけか世の人々はそういった行動を誰に教わるでもなく身に付けているらしい。しかし、渋撥は器用に誰かの真似をすることができない。誰かのように優しく上手に人を愛せたことなどない。
誰かと同じようにすることはできなくとも、好きにやれということなら、突き放して無理に捕まえて泣かせて、思いの丈を一方的に押し付ける、誰よりも我が儘にお前を想う。
§ § § § §
渋撥が煙草を一本呑み終わろうかという頃、若い男女の楽しそうな声が近付いてきた。
「この前純ちゃんが教えてくれたマンガっていま映画やってるん?」
「そうそう。先週くらいから公開しとるで」
「そなんや。観たいなー」
「今度一緒に観に行こか」
「うん。ほな貸してくれた分、急いで読んどくね」
渋撥と鶴榮の予想通り、禮と美作が店の入り口から見えた。
羽後商会の入り口には小さな段差がある。禮がそれを踏み越える際に蹌踉けないように、美作は手を差し出した。美作は渋撥の言い付けを守り、禮へ最大限の注意を払っていた。
「アイツ……また俺のいてへんとこでナチュラルに禮を遊びに誘いくさって」
渋撥は不愉快そうに眉根を寄せてフーッと紫煙を吹き出した。美作の声がいつもよりワントーン高く、浮かれた気配なのが気に入らなかった。
「それくらい大目に見たれ。アイツのはほんまの下心はあれへんやろ」
――下心よりお前への忠義のほうが勝っとる。
美作は健全な高校生男子。可愛い女子と二人きりの時間を浮かれるなと言うのは難しい。健全な心身である以上、下心をゼロにしろというのも無理な話だ。しかし、彼は渋撥への忠誠心を自覚しているし、自制心も強いほうだ。男だらけの環境では、信用して禮を任せられる部類といってよい。
美作は手に提げていたコンビニエンスストアのビニール袋を、鶴榮と渋撥が挟んで座っているカウンターに置いた。
ふと視線を感じて渋撥を見ると、その二つの三白眼が自分に固定されていた。
「なんか、睨んではりません……?」
禮がヒョイッとビニール袋を覗き込み、渋撥の視線を遮ってくれて助かった。
禮はビニール袋のなかからアイスコーヒーのペットボトルを取り出した。当たり前のように渋撥に差し出した。
「ハッちゃんはアイスコーヒーでええよね」
オウ、と渋撥はそれを受け取った。煙草を灰皿の縁に置き、ペットボトルの蓋を回そうと手をかけた。
禮はさらにビニール袋のなかをガサガサとあさった。中身を取り出してカウンターの上に並べてゆく。渋撥が好んで飲むものは禮も美作もすぐに決められたが、鶴榮については飲みそうなものを予想していくつか購入した。店には冷蔵庫があるから余分に購入しても保存はできる。
「鶴ちゃんはなに飲む? アイスコーヒーとカフェオレと緑茶あるよ。それとあずきバー」
「あずきバー?」と鶴榮は復唱した。
禮は満面の笑みで小豆色の袋を取り出して鶴榮に見せつける。そんな、当然のように得意気な顔をされてもどうしろと。
「禮ちゃん好きなんですて、あずきバー」
美作はそう言って自分用に購入したペットボトル飲料に口を付けた。
「ワシも好きやで。最近食うてへんけどな」
「美味しいよねー。食べる?」
ああ、と鶴榮は答えた。禮がゴキゲンでニコニコと勧めてくるから断るのも忍びなかった。
禮はあずきバーの袋の先端を摘まんで左右に引っ張ってビリッと開封した。小豆色の氷菓には木の棒が付いている。それを抓んで直方体の袋から取り出した。
「鶴ちゃん、あーん」
禮は小豆色の氷菓を鶴榮の口の前まで運んできた。無論、その行動に他意はない。何も深く考えなかっただけだ。
鶴榮は一瞬どうしようか迷った。アイスコーヒーのペットボトルを開栓しようとしていた渋撥の手が停まった。その鋭い視線が此方を向いている。禮が自分以外の男に甲斐甲斐しく餌付けする光景などさぞかし気に食わないことだろう。
――おもろい。
鶴榮は食いつきやすいように頭の角度を変えて口を開いた。
ガッ、と渋撥が禮の手首を捕まえた。手首ごとあずきバーを自分のほうへ引き寄せ、ガブッと齧りついた。
「あ~~!」と禮は声を上げた。
渋撥は何も答えず、口のなかの氷菓を咀嚼した。
「ハッちゃんも食べたかったん?」
渋撥は禮の腰に腕を回して自分のほうへ引き寄せた。蹌踉けた禮を自分の膝の上に座らせ、太い腕で腰をガッチリと固定した。
渋撥はムスッとした仏頂面。禮はまだよい。無邪気なだけだ。しかし、鶴榮は自分がどう思うか予想した上で行動したはずだ。わざと揶揄っていると分かっても看過できないくらい癇に障った。
禮は訳が分からないという表情をし、鶴榮はアハハと笑った。
「お前はほんま禮ちゃんが絡むと途端に心が狭なるなあ」
渋撥の行動はまさに独占欲の顕示であった。
好きなようにしろと言ったのは鶴榮だ。誰もが体験するような淡い恋心も、人並みの真面な恋愛もしたことがない、かつての渋撥は何にも関心を示さず誰にも固執せず、マシンのようであった。今のようにあからさまな言動をするようになるとは流石に予見していなかった。
(撥がこうなってしもたのは、少しはワシの責任もあるんかのォー)
鶴榮はコンビニエンスストアのビニール袋からあずきバーを取り出してビリリッと袋をはぎ取った。カウンターに頬杖をつき、小豆色の氷菓を齧った。渋撥と禮を眺めながら、氷菓の爽やかな仄甘さを味わう。
(まあ、今のところ幸せそうやし、ええか)
運命の女…………か。
ワシは預言者や占い師ちゃう。今でも禮ちゃんが絶対にお前のソレやと言い切ることはでけへんが、お前が心底禮ちゃんに惚れてんのは分かる。
お前が禮ちゃんを掴まえたんか。お前が禮ちゃんに捕まったんか。どっちにしろ今更お前は禮ちゃんからは離れられへんのやから、精々ぶっ壊さんよう大事大事にしとけよ。
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