ベスティエンⅢ【改訂版】

花閂

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#22:Prinz-Prinzessin 王子姫

Der Prinz in geheime Garten. 03

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「御機嫌よう」

 例に漏れず、レイや友人たちも校門を潜ってすぐにクルリと180度転回して頭を下げた。ほかの生徒たちと同じように学院に別れの挨拶した。それは体に染み付いた日課であり、今更どうしてと疑問を持つこともない。知人と擦れ違って当然に挨拶を交わすように、一日を共にした学舎にも毎日別れを言う。
 顔を上げた友人たちは、早く早く、と禮の腕を引いて急かした。

「ほんまにちょっと見るだけやよ。見たら帰ってな」

 禮は仕方なさそうな溜息を漏らした。
 彼女たちは、うんうん、と頷いた。周辺を見回したが、校門付近にはそれと思しき姿は見当たらなかった。

「カレシはんまだ来はってないん?」

 禮も首を伸ばしてキョロキョロと視線を巡らせた。放課後、遊びに行くから其方に出向くと約束をしたが、正確な時刻までは指定しなかった。中学校と高校では授業が終了する時間が異なるだろうから、少々此処で待ったほうがよいだろうか。
 禮が脳内でいろいろと考えながら道路を眺めていると、ずっと向こうまで続く学院敷地を囲む塀のその終わり、曲がり角の向こうから、此方へ近付いてくる人影があった。

「あ、いた」

 友人たちは禮の目線を辿り、真白い学生服を目にした瞬間、表情を変えた。

「ひえっ⁉」「ちょっ……アレ!」「やだっ」

荒菱館コーリョーカンやん!」

 シノブモミジ和々葉ワカバは、禮と夜子ヨルコに必死の形相で詰め寄った。
 禮と夜子は素直にコクンと頷いた。如何にも荒菱館高校ですとも。トレードマークの真っ白の詰め襟学生服は自己主張が強いから見間違えようがない。

レイちゃんこの前のウチらの話聞いてた? あっこはヤンキーさんしかいはらへんの!」

「うん。聞いてたよ」

「そんなアッサリ!」

「聞いてても解ってないなら意味ないッ」

「夜子もいてて何でレイに注意せえへんのッ」

 和々葉は禮の背後に隠れながら、白い学生服の三人のほうをそっと覗いてみた。やたら長身が一人、サングラスをかけた男と金髪の男が一人ずつ。やはり一番目立つ金髪の男に目が行った。

「あ、せやけど金髪の人はカッコエエ、かも? レイちゃんのカレシはん、あの人やよね」

レイのカレシはんは一等背ぇの高い人え」

 友人たちは夜子の言った通り、一番背の高い男へと目を凝らした。
 日本人離れした恵まれた体格や長身は対人を威迫する。眉は綺麗サッパリ剃り落とされ、眉間には深い皺が刻まれ、三白眼の眼光は威嚇的。年端もゆかない少女を震え上がらせるには充分すぎる強面フェイス。そのズバ抜けた人相を確認した瞬間、彼女たちの背筋が凍った。
 ――一番ダメ!

「ダッ、ダメダメダメ! あんなん絶対ダメやよ! 何でよりにもよって一番恐い人⁉」

レイちゃんたぶん騙されてる~!」

 椛と和々葉は涙目になって禮の腕に縋りつき、偲は両肩を掴んで激しくガクガクガクッと前後に振った。

「見た目はちょお恐いけど、あん人等ァええ人たちなんえ」

「夜子まで何言うてんの⁉」

「ヒッ。こっち来たッ」

 荒菱館高校の三人組は、青ざめた少女たちの恐怖心を知るはずもないのに、校門前の道路を挟んでピタリと足を停めた。学院の校門前を通る大きな道路を境界線とするように、そこを越境しようとはしなかった。
 鶴榮ツルエはチョイチョイと手招きした。それに応じたのは夜子。横断歩道を渡って鶴榮の真ん前にやって来てお行儀よくお辞儀した。

「お久し振りどす。渋撥シブハツはん、鶴榮はん」

レイちゃんにも、こっち来てくるように言うてくれへんか? ワシ等、守衛サンにごっつ睨まれてんねん」

「ああ……。これは大変な失礼してしもて」

 夜子は学院校門の横に立っている守衛を振り返った。確かに脇目も振らず此方を凝視している。悪名の高い荒菱館の生徒が女子校の前をウロウロしていたら警戒されても致し方がない。その点に於いては鶴榮も異論無かった。
 美作ミマサカは膝を折ってまでマジマジと夜子の顔を覗き込んだ。
 人形のように顔のパーツのすべてがあるべき場所に配置された完璧な容貌。長い睫毛が憂いを帯びた、慎ましやかな雰囲気の美少女――――このような生き人形がいるのかと、呆然としてポカンと口を閉じるのを忘れた。

「まさか……こ、これが近江オーミさんのオンナ……?」

「無礼なやっちゃな。女のコの顔をジロジロ見んな」

 バシンッ、と鶴榮が美作の後頭部を叩いた。それから夜子に対して手を立てて「すまん」と言った。
 夜子は口許を手で隠してクスクスと笑った。美作の不躾な所業にも少しも気分を害した様子はなかった。

「ウチは渋撥はんのカノジョちゃいますえ」

 そう言うと校門のほうを振り向き、禮と視線を合わせて手招きをした。禮は友人たちに断りを言って離れてもらい、夜子が渡ったのと同じ横断歩道を小走りで駆け抜けた。
 夜子は、自分の隣にやって来た禮の肩にポンッと手を置いた。

「渋撥はんのカノジョはこっちどすえ」

「っぇええー⁉」

「お前はウルサイのォ」

 スパァンッと、鶴榮はお約束のようにまた美作の後頭部を叩いた。
 美作は後頭部をさすりながら禮に近付いた。夜子のときよりも顔面を間近に近付け、注意深く不躾に、隅から隅までジロジロと観察した。夜子とは趣の異なる美少女、これまた非の打ち所がないほど端正な顔立ちだった。禮も目を逸らさなかったから、覗き込んだ檳榔子黒びんろうじぐろの瞳も艶やかな長い睫毛も、星屑を鏤めたようにキラキラと輝いて見えた。
 美作は細部までも見逃さないようにと夢中になる内に、自分でも気付かぬうちにゴクリと生唾を嚥下した。

「コレが近江さんの……?」

 グイッ、と渋撥が美作の頭を真横から力尽くで押し退けた。一見すれば無表情にしか見えないが、その実、ほんの少しだけ不愉快そうだった。
 鶴榮には渋撥の胸中が手に取るように分かった。これは独占欲の切れ端だ。

「せやから言うてるやろ美作。お前は無礼やねん」と鶴榮は笑った。

「想像とあまりにも違たんでッ」

「どんなんを想像しとったんや」

「あの曜至ヨージ君をヤったっちゅう話やさかい、石楠セキナン通っとるっちゅうだけのゴリラみたぁな女やと――」

 ゴッスゥッ!
 渋撥はその長い脚で美作の脇腹を蹴り飛ばした。

「誰がゴリラと付き合うんじゃ、殺すぞジャリ」

 美作はガードレールに激突。鶴榮は声を上げて笑った。

「すんまへん」とぷるぷると震えながら痛みを堪えて絞り出した美作の声は掠れていた。

「何でこっち側の道にいてんの?」

 禮は、校門はすぐそこなのに、と道路の向こうを指差した。

「通報された」

「なんでっ?」

 鶴榮は苦笑して自分の頬を指先で掻いた。

「さっきは校門前におったんやけどな、お巡りさんに声かけられたさかい移動したんや。ワシ等なるべくイイ子にしてたつもりやで。せやけど女子校の前にワシ等みたいなんがウロついてたらやっぱ目立つでな」

 通報したのは先ほどからロックオンしている守衛かもしれないし、たまたま見掛けた通行人かもしれないし、校門から出てきた女生徒の誰かである可能性もある。兎角、荒菱館高校の生徒は警戒されて当たり前であり、そのようなことを思い付きもしない禮が、純良で稀有な存在なのだ。

「人を見掛けで判断する大人イヤやわ~」

「お前のアタマでよお言うわ」

 鶴榮は美作を爪先で蹴った。外見で真っ先に人目に付くのは美作の派手な金髪で間違いない。
 禮は渋撥を見上げ、申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「お巡りさん来たて……イヤな思いさせてしもてゴメンね」

「別に」と渋撥は簡潔に返した。
 道路を挟んで〝対岸〟にいる禮の友人たちは、渋撥に恐れ戦いていた。禮と同じく彼女たちも御嬢様の園で長く育っている。人間を何の躊躇もなく路傍の石ころのように蹴飛ばす所業など免疫がなかった。禮の彼氏だという男は外見も充分に恐ろしいが、その人間性は外見以上に恐ろしかった。
 気の弱い和々葉に至っては泣き出しそうだった。
 偲は信じられないという表情でわなわなと肩を震わせる。

「やっぱ荒菱館やよ~~。恐い!」

レイのカレシがこんな人やなんて……!」

 鶴榮は手で庇を作って〝対岸〟へと視線を向けた。
 禮や夜子と同じ制服を着た少女が寄り添い合って三人。鶴榮から見ても怯えている態度であり、十中八九、世間一般に流布している荒菱館高校の評判を知っている。

「何か今日はぎょうさんいてるなー。みんなレイちゃんの友だちか?」

「へえ。レイのカレシはんを見たい言うてついてきたんどす」

「見たかった割りには引いてんなー」

「渋撥はんのお顔が恐いですよって、みんな禮を心配してもうて。失礼なことどすけど堪忍してくれはりますと助かります」

「まー、このツラ構えやったらしゃーないな。突っ立っとるだけでえずいわなァ」

(キレエな顔してけっこう言うなあ、このお嬢)

 美作はクスクスと控えめに笑っている夜子の横顔をジッと見た。渋撥と幼馴染みである鶴榮が歯に衣着せないのはいつものことだが、この美人の御嬢様はよい度胸をしていると思う。渋撥がちょっとやそっとでは女に手を上げるような男ではないと見抜いているのか、単に恐いもの知らずなだけか。

「美作、お前今日財布の中身なんぼある?」

 鶴榮に尋ねられ、美作は素直に財布を取り出した。

「えぇ~と一、二……五万」

(このボンボンが)

 美作に限らず、仲間内の者は大抵は鶴榮に何かを尋ねられると馬鹿正直に答えてしまう。その金額は高校生の所持金としてはなかなかのものであり、渋撥と鶴榮は胸中でケッと吐き捨てた。
 とはいえ美作の財布に期待していたのも事実。鶴榮はまあいいかと気分を持ち直し、再び〝対岸〟へと目を向けた。

「なァなァ、キミ等。レイちゃんのお友だちのキミ等♪ キミ等ヒマやったらレイちゃんと一緒に来るか?」

 予想外の申し出に、彼女たちは面喰らった。禮の恋人がとんでもなく強面の巨躯だという事実も、夜子が得体の知れない男たちをすでに或る程度信用しているのも、信じがたかった。まるで別世界の人間のような荒菱館高校の生徒からお誘いの声がかかるなど、自分の人生に起こり得るなど考えたこともなかった。
 鶴榮は尻込みしている彼女たちを誘ってくるように禮と夜子に言い、対岸へと派遣した。
 椛と和々葉は、禮が近くに来た途端、制服を捕まえた。禮は、不安そうにオロオロしている二人にニコッと微笑んで見せた。

「鶴ちゃんはああ言うてるけど、イヤやったり恐かったりするんやったら無理せんでええよ」

「このままレイちゃん行かせるの心配やけど……どうする?」

「よお知らん男はんと遊び行ったらあかんくない? しかも荒菱館やよ」

「ウチは行く!」

 偲は両手に拳を握り、意を決して勇ましく断言した。そこまで気合が必要ですか。

「シノちゃんも無理してへん?」

レイがボケてるからやろーッ!」

「ええ~……」


 渋撥は不満そうな表情を鶴榮に向けた。

「オイ。ツル

「石楠のお嬢ちゃん等とお近づきになる機会なんかそうあれへんで。おもろそうやんけ」

「ジャリ連れて歩いて何がおもろい」

「そのジャリと付き合うとるの誰やねん」

「…………」

 狙い通りに言い負かしたのは小気味よかった。鶴榮はバンバンッと渋撥の背中を叩いた。

「只でさえ荒菱館と石楠なんちゅう取り合わせはチグハグや。レイちゃんと付き合ってくならこれから先、面倒もあるかもしれへん。レイちゃんの友だちくらいとはあんじょう上手ゥやっといたほうがええ思うで」

 渋撥は口を一文字に噤んでフイッと視線を余所へと逸らした。異論が無かったのか、反論が思いつかなかっただけなのかは分からないが、黙ったということは鶴榮の提案を呑んだということだ。

(〝これから先〟があると思うとるってか。ハツにしちゃあ珍しいこっちゃ)

 鶴榮は内心意外に思いつつ、親指で美作を指した。美作は鶴榮に向かって合掌。

「すでに美作は乗り気やで」

「鶴さんおおきにおおきにおおきに。石楠みたいなスーパーお嬢と遊べることがあるなんて✨」

 バシンッ、と渋撥は美作の頬を強か撲った。

「何でェ⁉」


 じきに禮と夜子の後ろを、ぞろぞろと天壇青の制服がついてきた。
 どれも禮とサイズは大差ない。高校生の彼等から見ると子猫のように小さくて可愛らしい。二人の少女は禮の背後に隠れてオドオドしており、まさにか弱い小動物。一人だけ堂々と、というよりは反抗的な目付きを渋撥へ向けた。

「これが、レイの、カレシ……!」

 偲はやや肩を怒らせ、吊り目がちの目でギロッと渋撥を睨んだ。
 ――やれやれ。困った子やねえ。
 夜子は頬に手を添えて嘆息を漏らした。
 渋撥は悪意や敵意を向けられることには慣れている。少女から向けられる剥き出しの感情には勿論気付いた。可愛げがないという以外には特段感情は湧かなかった。切った張ったの世界に身を置いている渋撥には、この程度のものは他愛もない。
 禮は渋撥を見上げた。渋撥と視線が合うと、無意識にやや首を傾げる仕草をした。

「なんか、人数増えて……ゴメンね?」

「……別に」

 渋撥は簡潔に答え、禮からスッと視線を逸らした。禮はその態度にほんの少し違和感を覚えた。
 ――何やろ、なんかキゲン悪いような? うん、たぶん、キゲン悪い……よねえ?
 機嫌が悪いのは待たせてしまったからだろうか。その所為で通報されてしまったからだろうか。予定外に人が増えてしまったからだろうか。それにしても誘ったのは禮ではなく鶴榮なのだけれど。
 渋撥は寡黙な質である上に無表情だ。彼の思考を読み取ることは禮には難しかった。そもそも、そのようなことができるとしたら幼馴染みの鶴榮だけだから無理もない。
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