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第三章 グレイベア村
第77話 エロサイト
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士官室での会議で、私は幼女戦隊ドランゴンジャーでの週6日の活動を行うことが決まった。つまり「稼げるだけ稼いでこい」ということである。
会議の後、私は艦長室にフワーデを呼び出して動画投稿の収益化についての話を聞くことにした。
護衛艦フワデラで使われるべきEONポイントをグレイベア村に流出させるのは、両者が共闘関係にあるとはいえ私の判断なしにフワーデが決めてよいことではない。
「ワタシたちのEONポイントを使ってるわけじゃないよ?」
しかめ面をする私にフワーデはあっけらかんとした表情で言った。
「ネットの収益の原資は天上界から出てるの!」
「なん……だと……」
いつの間にかフワーデのネットサービスは天上界でも大人気になっていたらしい。
結果、人気のコンテンツには出資したいという神々や眷属が増えてきて、収益化が可能になったということらしかった。
「あとタカツの許可があれば、投げ銭システムもスタートできるよ?」
「なん……だと……」
どうもこのシステムを導入することで、乗組員《クルー》たちが投稿者や配信者に自分たちが持っているEONポイントを投げ銭できるようになるのだとか。
ノートパソコンに流れているフワーデダンス動画がCMに切り替わる。純白のドレスに身を包んだ、美しい金髪碧眼巨乳の女性が笑顔で花畑を歩く姿が映し出される。
『あなたの信仰を女神ラヴェンナに捧げてみませんか? 竈と燻製の女神は、あなたのトータルハッピー燻製ライフをサポートします。詳しくはWebで』
なんだこれは!?
次のCMは、京都の嵯峨嵐山にある竹林の小径っぽい場所の映像が映し出される。その中で長い黒髪で十二単姿の少女が舞っている。
『色とりどりの四季が華やぐ島国。麗しき女神が結ぶ素敵な出会い。そうだ八百万諸島へ行こう。八百万観光』
同じようなCMがあと2本続いた後、ようやく元のフワーデダンス動画が再開された。
「これって、いったい誰向けのCMなんだ?」
「乗組員《クルー》だけじゃなく、天上界の人たちも見てるって!」
「マジか!?」
「マジダヨ!」
動画のコメント欄をじっくりと読み込んでみると、明らかに乗組員《クルー》ではなさそうな書き込みもそれなりにあることに気が付いた。
『これってラーナリア大陸じゃない? 前に勇者のサポートで行ったことある!』
『技術の最新って女神トリージア様のトゥカラーク大陸かと思ってたけど、これは逆転確定だな』
『フワーデちゃん、カワユス! うちの支援精霊にお持ち帰りしたいぃぃ!』
『オレはタカツ幼女持ち帰りたいぃぃ。タカツちゃん、ハスハスペロペロ』
ポチッ!
私は最後のコメントの横にある赤いバッテンマークをクリックして、運営に通報した。
「通報、受け付けたよー! 天上界でチェックしてくれるって!」
「そうか、それはよかった……」
ここで私はふと疑問に思った。
もしかして天上界が未だに忙しいというのは、もしかしてこのフワーデネットワークのせいではないのか。
その日、再び開催された士官会議で、投げ銭システムの導入が決定した。
~ エロサイト ~
艦長室。
ふと思いついた私は、ノートパソコンを開きフワーデ検索で「エロ動画」と入力してみた。つい、出来心で。
すると、帝国にある我が家の書斎に誰にも見つからないよう、超隠していたノートパソコンで検索したときと同じような結果がズラーッと表示される。
「ま、まじか……」
私は震える手で「フワデラさんナマ着替え盗撮」のリンクをクリックする。
「こ、これを見てしまったら、今後、不破寺さんをエッチィ目でしか見れなくなってしまうかもしれん」
一瞬、そんな罪悪感に苛まれる私だったが、そういえば、そもそもいつでもエッチィ目線でしか不破寺さんの巨乳を見てなかったことに気が付いた。何も問題ないな。
動画は真っ暗な画面から始まって、次にシャワー音が響いてきた。なんとなくこの先を期待させるようなピアノがBGMに流れる。
そして画面が一気に明るくなった。
瞬間、私はブラウザバックした。
シャワーを浴びていたのは、グレイベア村の鬼人フワデラさん(♂)だった。
「ま、まぁいい。こんな釣り動画でひるむような私じゃない」
続いて私は「ヴィルミアーシェさんナマ着替え盗撮」をクリックした。
ピーッ!
クリックした直後、警告音が響き、ブラウザにダイアログが表示される。
『艦長のIPアドレスを登録しました。視聴しようとした動画タイトルを奥様に報告されたくなければ、平野の口座に3万EONポイントを振り込んでください』
くっ、平野の罠だったのか……。
もちろん、本当のインターネットでは絶対に無視すべきなのだが、これはあくまでフワーデが管理するネットなのだ。
仕方なく私は、仕方なくフワーデネットバンクにある私の口座から3万EONポイントを平野に振り込んだ。
「毎度ありありー!」
振込完了の通知画面はフワーデの満面の笑顔だった。
その日、士官用食堂で平野と女性士官たちが集ってカニ鍋パーティを開いていた。
会議の後、私は艦長室にフワーデを呼び出して動画投稿の収益化についての話を聞くことにした。
護衛艦フワデラで使われるべきEONポイントをグレイベア村に流出させるのは、両者が共闘関係にあるとはいえ私の判断なしにフワーデが決めてよいことではない。
「ワタシたちのEONポイントを使ってるわけじゃないよ?」
しかめ面をする私にフワーデはあっけらかんとした表情で言った。
「ネットの収益の原資は天上界から出てるの!」
「なん……だと……」
いつの間にかフワーデのネットサービスは天上界でも大人気になっていたらしい。
結果、人気のコンテンツには出資したいという神々や眷属が増えてきて、収益化が可能になったということらしかった。
「あとタカツの許可があれば、投げ銭システムもスタートできるよ?」
「なん……だと……」
どうもこのシステムを導入することで、乗組員《クルー》たちが投稿者や配信者に自分たちが持っているEONポイントを投げ銭できるようになるのだとか。
ノートパソコンに流れているフワーデダンス動画がCMに切り替わる。純白のドレスに身を包んだ、美しい金髪碧眼巨乳の女性が笑顔で花畑を歩く姿が映し出される。
『あなたの信仰を女神ラヴェンナに捧げてみませんか? 竈と燻製の女神は、あなたのトータルハッピー燻製ライフをサポートします。詳しくはWebで』
なんだこれは!?
次のCMは、京都の嵯峨嵐山にある竹林の小径っぽい場所の映像が映し出される。その中で長い黒髪で十二単姿の少女が舞っている。
『色とりどりの四季が華やぐ島国。麗しき女神が結ぶ素敵な出会い。そうだ八百万諸島へ行こう。八百万観光』
同じようなCMがあと2本続いた後、ようやく元のフワーデダンス動画が再開された。
「これって、いったい誰向けのCMなんだ?」
「乗組員《クルー》だけじゃなく、天上界の人たちも見てるって!」
「マジか!?」
「マジダヨ!」
動画のコメント欄をじっくりと読み込んでみると、明らかに乗組員《クルー》ではなさそうな書き込みもそれなりにあることに気が付いた。
『これってラーナリア大陸じゃない? 前に勇者のサポートで行ったことある!』
『技術の最新って女神トリージア様のトゥカラーク大陸かと思ってたけど、これは逆転確定だな』
『フワーデちゃん、カワユス! うちの支援精霊にお持ち帰りしたいぃぃ!』
『オレはタカツ幼女持ち帰りたいぃぃ。タカツちゃん、ハスハスペロペロ』
ポチッ!
私は最後のコメントの横にある赤いバッテンマークをクリックして、運営に通報した。
「通報、受け付けたよー! 天上界でチェックしてくれるって!」
「そうか、それはよかった……」
ここで私はふと疑問に思った。
もしかして天上界が未だに忙しいというのは、もしかしてこのフワーデネットワークのせいではないのか。
その日、再び開催された士官会議で、投げ銭システムの導入が決定した。
~ エロサイト ~
艦長室。
ふと思いついた私は、ノートパソコンを開きフワーデ検索で「エロ動画」と入力してみた。つい、出来心で。
すると、帝国にある我が家の書斎に誰にも見つからないよう、超隠していたノートパソコンで検索したときと同じような結果がズラーッと表示される。
「ま、まじか……」
私は震える手で「フワデラさんナマ着替え盗撮」のリンクをクリックする。
「こ、これを見てしまったら、今後、不破寺さんをエッチィ目でしか見れなくなってしまうかもしれん」
一瞬、そんな罪悪感に苛まれる私だったが、そういえば、そもそもいつでもエッチィ目線でしか不破寺さんの巨乳を見てなかったことに気が付いた。何も問題ないな。
動画は真っ暗な画面から始まって、次にシャワー音が響いてきた。なんとなくこの先を期待させるようなピアノがBGMに流れる。
そして画面が一気に明るくなった。
瞬間、私はブラウザバックした。
シャワーを浴びていたのは、グレイベア村の鬼人フワデラさん(♂)だった。
「ま、まぁいい。こんな釣り動画でひるむような私じゃない」
続いて私は「ヴィルミアーシェさんナマ着替え盗撮」をクリックした。
ピーッ!
クリックした直後、警告音が響き、ブラウザにダイアログが表示される。
『艦長のIPアドレスを登録しました。視聴しようとした動画タイトルを奥様に報告されたくなければ、平野の口座に3万EONポイントを振り込んでください』
くっ、平野の罠だったのか……。
もちろん、本当のインターネットでは絶対に無視すべきなのだが、これはあくまでフワーデが管理するネットなのだ。
仕方なく私は、仕方なくフワーデネットバンクにある私の口座から3万EONポイントを平野に振り込んだ。
「毎度ありありー!」
振込完了の通知画面はフワーデの満面の笑顔だった。
その日、士官用食堂で平野と女性士官たちが集ってカニ鍋パーティを開いていた。
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