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第148話 妖異ヒトデピエロ
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最近、グレイベア村周辺で妖異が出現することが多くなってきている。
女神クエストでの妖異討伐クエが増えてきていることが、そう感じる一番の原因であることは間違いない。ただ女神クエストの対象となるのは、いわゆる中ボス級以上の妖異だ。それ以下の脅威度しかない雑魚妖異は、大量発生したということでもない限り、女神クエストに上がってくることはない。
そして最近、そういった雑魚妖異と遭遇する機会が確実に増えていた。
雑魚妖異と言っても、【幼女化】というチートスキルを持つ俺や、ドラゴンのルカ、グレイベアのグレイちゃんから見てという話である。普通の人類にとっては、雑魚妖異の一体でさえ、それだけでホラー映画が撮れそうなくらいの脅威であることに変わりない。
それは戦いの技量を持ち、豊富な戦闘経験を持つステファンやライラでさえ、同じである。妖異はその存在を認識してしまうだけでも、人間の精神に過大な負荷を与える。それがショゴタン等の中ボス級ともなれば、その姿を見ただけでライラが恐慌状態に陥ってしまうほどだ。
雑魚妖異であっても、その存在感が人間に与える恐怖は生半可なものではない。例え勇猛果敢な戦士であっても、十分な心の準備をする前に妖異の姿を見てしまえば、足はガクガクブルブルと震えてしまうことだろう。
例えその者が、元は勇猛果敢な海賊(自己申告)であったとしても。
「シシシシシシンイヂざん!? あああぁぁぁぁ、あれあれあれあれら」
歯をガタガタ鳴らしながら、元海賊で今は地下帝国在住で萌えイラストレーターのタクスが何事か喚いている。
「お前は『シンイチさん、あれは何ですか?』と言う! というか言った!」
俺はタクスをビシッと指差して、決めゼリフっぽく言ってみた。
どうやら正解だったようで、タクスは頭を超高速で上下させる。
タクスが指差しているアレに目を向けた俺は、脳内でココロチンにその妖異に関する情報を聞いた。そして、その内容についてタクスに説明する。如何にも最初から知ってましたという顔で。
「タクス。あれはヒトデピエロという妖異だ。ほら見て見み。形は海にいるヒトデっぽい上、あの黄色を基調とした派手な身体の色、まるでピエロみたいだろ?」
タクスが「何言ってんだこいつ?」という顔で俺を見ているのに対し、同行していたルカちゃんとグレイちゃんは、俺の解説を聞いてうんうんと頷いていた。
「なるほど!人間の祭りに乱入したとき、ああいう色の服を来たものを見たことがある気がする。あれがピエロというものか」
「うーっ! うーっ! ピエロ! おいしそう!」
というかグレイちゃん、ピエロなんか見たことないだろうに。
いや、おいしそうって……食べたことがあるのかな?
そんな二人を無視して、まだアワアワしているタクスに俺はもう少し解説を加えることにした。
「あの動きを見てみ? 左右にちょんちょんと跳びはねながら、こっちに向ってきているよね? sの滑稽な動きが、まぁピエロみたいに見えるだろうってことで、ヒトデピエロって呼ばれているんだよ」
「いや、あの、その、こっちに近づいてきてるんすけど、やばやばやばくなくないすか?」
確かに、ヒトデピエロはピョコピョコと跳ねながらこちらに向っていた。
「いや、そんなことより俺は、創作活動の刺激になるから、今回の妖異退治に同行させて欲しいと言ったタクス先生に最大限協力したいんだ」
タクス先生の頭が「ちょと何言ってるかわかりません」という角度に何度も傾けられる。
「ほら、あの妖異の身体の中央にある巨大な口をみてよ。牙がたくさんあって凶悪そうだろ? でも本当はあれよりも、全身の触手の方がずっとヤバイんだよね。あの触手で血をチューチュー吸っちゃうんだよ」
ルカとグレイちゃんがうんうんと頷く。
タクス先生が左右に激しく首を振りながら叫ぶ。
「もうそこまで来てますよ!! ヤバイヤバイヤバイコワイコワイヤバイヤバイ!」
ヒトデピエロは、俺たちのいる場所まであと数十メートルのところまで来ていた。
凶悪な口の上にある目が、俺たちを見ている。
醜怪なピエロの顔がそこに浮かんでいた。
俺たちを捕食することができると確信しているのだろう。
邪悪な笑みがそこにあった。
確かにタクス先生が怯えるのが分かる。妖異というのは、人間の恐怖心を煽るような姿をしているものが多い。敢えてそうしているのかもしれない。
「まぁ、こやつ程度に変身するまでもないな。ドラゴンストリームアタックでいくぞ」
ルカの言葉に、俺とグレイちゃんが頷く。
「それじゃ……」
俺は両手をゆっくりと広げてから、おもむろに腕を十字に組んだ。
「【幼女化ビーム!】(継続時間1秒)」
ボンッ! と音がして、ヒトデピエロが幼女と化した。
ボンッ! と一秒後に再び幼女がヒトデピエロに戻る。
ヒトデピエロは地面に倒れ、ヒクヒクと動くだけになっていた。
「ドラゴンルカファイア!」
ルカが俺のマネをして、両手を広げてから腕を十字に組み、そしてファイアブレスを吹いた。
ブフォォォォォ!
一瞬で、ヒトデピエロが焼きヒトデになる。真っ黒に炭化してまったく美味しそうに見えない。
「うーっ! うーっ! うーっ!」
グレイちゃんも俺のマネをして、両手を広げてか腕を十字に組み、
そして炭化したヒトデピエロの元に駆け寄ってストンピングを繰り返した。
ヒトデピエロの身体は粉々に砕かれ、そのまま塵と化して言った。
その様子をずっと見ていたタクス先生は、すっかりと元気を取り戻したようだった。
「やっぱり同行させてもらってよかった! 次の作品のインスピレーションが湧いてきましたよ!」
「おぉ、そりゃ良かったよ! それでどんな作品になりそうなの?」
タクス先生が目をキラキラさせて、俺の質問に答える。
「三人組が力を合わせて巨大な妖異を倒す話です! 彼らの必殺技の名前は、ジェットストリームアタッ……」
「よし! 撤収!」
俺はタクス先生に最後まで言わせることなく、パンッと手を打って、その日の妖異討伐を終了した。
女神クエストでの妖異討伐クエが増えてきていることが、そう感じる一番の原因であることは間違いない。ただ女神クエストの対象となるのは、いわゆる中ボス級以上の妖異だ。それ以下の脅威度しかない雑魚妖異は、大量発生したということでもない限り、女神クエストに上がってくることはない。
そして最近、そういった雑魚妖異と遭遇する機会が確実に増えていた。
雑魚妖異と言っても、【幼女化】というチートスキルを持つ俺や、ドラゴンのルカ、グレイベアのグレイちゃんから見てという話である。普通の人類にとっては、雑魚妖異の一体でさえ、それだけでホラー映画が撮れそうなくらいの脅威であることに変わりない。
それは戦いの技量を持ち、豊富な戦闘経験を持つステファンやライラでさえ、同じである。妖異はその存在を認識してしまうだけでも、人間の精神に過大な負荷を与える。それがショゴタン等の中ボス級ともなれば、その姿を見ただけでライラが恐慌状態に陥ってしまうほどだ。
雑魚妖異であっても、その存在感が人間に与える恐怖は生半可なものではない。例え勇猛果敢な戦士であっても、十分な心の準備をする前に妖異の姿を見てしまえば、足はガクガクブルブルと震えてしまうことだろう。
例えその者が、元は勇猛果敢な海賊(自己申告)であったとしても。
「シシシシシシンイヂざん!? あああぁぁぁぁ、あれあれあれあれら」
歯をガタガタ鳴らしながら、元海賊で今は地下帝国在住で萌えイラストレーターのタクスが何事か喚いている。
「お前は『シンイチさん、あれは何ですか?』と言う! というか言った!」
俺はタクスをビシッと指差して、決めゼリフっぽく言ってみた。
どうやら正解だったようで、タクスは頭を超高速で上下させる。
タクスが指差しているアレに目を向けた俺は、脳内でココロチンにその妖異に関する情報を聞いた。そして、その内容についてタクスに説明する。如何にも最初から知ってましたという顔で。
「タクス。あれはヒトデピエロという妖異だ。ほら見て見み。形は海にいるヒトデっぽい上、あの黄色を基調とした派手な身体の色、まるでピエロみたいだろ?」
タクスが「何言ってんだこいつ?」という顔で俺を見ているのに対し、同行していたルカちゃんとグレイちゃんは、俺の解説を聞いてうんうんと頷いていた。
「なるほど!人間の祭りに乱入したとき、ああいう色の服を来たものを見たことがある気がする。あれがピエロというものか」
「うーっ! うーっ! ピエロ! おいしそう!」
というかグレイちゃん、ピエロなんか見たことないだろうに。
いや、おいしそうって……食べたことがあるのかな?
そんな二人を無視して、まだアワアワしているタクスに俺はもう少し解説を加えることにした。
「あの動きを見てみ? 左右にちょんちょんと跳びはねながら、こっちに向ってきているよね? sの滑稽な動きが、まぁピエロみたいに見えるだろうってことで、ヒトデピエロって呼ばれているんだよ」
「いや、あの、その、こっちに近づいてきてるんすけど、やばやばやばくなくないすか?」
確かに、ヒトデピエロはピョコピョコと跳ねながらこちらに向っていた。
「いや、そんなことより俺は、創作活動の刺激になるから、今回の妖異退治に同行させて欲しいと言ったタクス先生に最大限協力したいんだ」
タクス先生の頭が「ちょと何言ってるかわかりません」という角度に何度も傾けられる。
「ほら、あの妖異の身体の中央にある巨大な口をみてよ。牙がたくさんあって凶悪そうだろ? でも本当はあれよりも、全身の触手の方がずっとヤバイんだよね。あの触手で血をチューチュー吸っちゃうんだよ」
ルカとグレイちゃんがうんうんと頷く。
タクス先生が左右に激しく首を振りながら叫ぶ。
「もうそこまで来てますよ!! ヤバイヤバイヤバイコワイコワイヤバイヤバイ!」
ヒトデピエロは、俺たちのいる場所まであと数十メートルのところまで来ていた。
凶悪な口の上にある目が、俺たちを見ている。
醜怪なピエロの顔がそこに浮かんでいた。
俺たちを捕食することができると確信しているのだろう。
邪悪な笑みがそこにあった。
確かにタクス先生が怯えるのが分かる。妖異というのは、人間の恐怖心を煽るような姿をしているものが多い。敢えてそうしているのかもしれない。
「まぁ、こやつ程度に変身するまでもないな。ドラゴンストリームアタックでいくぞ」
ルカの言葉に、俺とグレイちゃんが頷く。
「それじゃ……」
俺は両手をゆっくりと広げてから、おもむろに腕を十字に組んだ。
「【幼女化ビーム!】(継続時間1秒)」
ボンッ! と音がして、ヒトデピエロが幼女と化した。
ボンッ! と一秒後に再び幼女がヒトデピエロに戻る。
ヒトデピエロは地面に倒れ、ヒクヒクと動くだけになっていた。
「ドラゴンルカファイア!」
ルカが俺のマネをして、両手を広げてから腕を十字に組み、そしてファイアブレスを吹いた。
ブフォォォォォ!
一瞬で、ヒトデピエロが焼きヒトデになる。真っ黒に炭化してまったく美味しそうに見えない。
「うーっ! うーっ! うーっ!」
グレイちゃんも俺のマネをして、両手を広げてか腕を十字に組み、
そして炭化したヒトデピエロの元に駆け寄ってストンピングを繰り返した。
ヒトデピエロの身体は粉々に砕かれ、そのまま塵と化して言った。
その様子をずっと見ていたタクス先生は、すっかりと元気を取り戻したようだった。
「やっぱり同行させてもらってよかった! 次の作品のインスピレーションが湧いてきましたよ!」
「おぉ、そりゃ良かったよ! それでどんな作品になりそうなの?」
タクス先生が目をキラキラさせて、俺の質問に答える。
「三人組が力を合わせて巨大な妖異を倒す話です! 彼らの必殺技の名前は、ジェットストリームアタッ……」
「よし! 撤収!」
俺はタクス先生に最後まで言わせることなく、パンッと手を打って、その日の妖異討伐を終了した。
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