異世界転生ハーレムプラン～最強のスキルが【幼女化】ってマジですか？～

帝国妖異対策局

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第93話　懐妊

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「それにしてもフワデラさんとシュモネーがそんな関係になっていたとは……」
「いやはや、どうにもお恥ずかしい」

　フワデラさんが照れながらシュモネーの肩をグッと引き寄せる。

「子供はサッカーチームが作れるくらい欲しいです。きゃっ、恥ずかしい！」

　シュモネーがそう言ってフワデラさんの腰に手を回す。

　ん？

　今、サッカーチームって言ったか？

「言ってません！」
「なっ！？心を読んだ！？」

「言ってませんよ？」

　シュモネーの圧に押されて、俺はとりあえず考えるのを止めた。

「シンイチさま……」

　ライラが俺の腰にしがみついてくる。俺もフワデラさんのようにライラの肩をグイッと引き寄せて、その額にキスする。

「俺もライラとの子どもはたくさん欲しいかな」

　俺を見つめるライラの瞳がうるうるしていた。俺の鼻息が人型機動兵器の排気くらいすごい勢いになる。やばい……ここは一度ライラをお持ち帰りしてあれこれしないと……

「かーっ！おぬしら揃いもそろってまた発情しおって！会議はどうした！やらんのか！？」

　ルカは今日もぷんぷん怒っていた。ルカの指示によりグレイちゃんが俺の足にかじりついて、よだれでべとべとにする。

　ルカちゃんの怒りはもっともだ。

　だいたい以前の俺は、マーカスやヴィルたちが会議の席でハーレムメンバーといちゃいちゃするのを見てとても腹を立てていたのではなかったか。

　怒りのあまり天之岩戸事件を引き起こして奥部屋にひきこもったことさえある。

　なのに……今の俺ときたら、あの時の精神をすっかり忘れてしまうなんて……。

「それじゃ休憩にしよう！会議は６時間後ということで！」

　それはそれ。これはこれ。

「貴様ぁぁぁぁ！」

　ルカが怒り狂って俺の鼻をレロレロしてよだれでべっとりにする。

　でも休憩すること自体は許してくれた。

「はぁ……」

　俺たちは肩を落としたルカとルカの頭をなでなでするグレイちゃんを残し、俺たちはそれぞれの交尾部屋へ向かった。

　それにしても、幼女の姿をしているがルカが一番の苦労人……苦労幼女だな。

　～コボルト村～

「シンイチさま……」

　俺が久しぶりに子コボルト（幼女）たちの相手をしていると、ライラがやってきた。俺の隣に座ってピトッとくっついてくる。

「今日の井戸端会議《女子会》は終わったの？」

　俺がライラの髪を撫でながら訪ねると、ライラはパッと顔を明るくして答える。

「はい！取り立てて緊急の議題もなかったので、明日までに新しい課題を見つけるということだけで、あとは本当の井戸端会議になりました」

「「「ライラ―！」」」

　子コボルトたちがライラと俺に群がってきた。ライラが子コボルトたちを撫でると、子コボルトたちが尻尾をブンブン振り回して喜ぶ。

　～ミチノエキ村～

　ミチノエキ村に出向いて、俺はステファンが街の商人との交渉の場に立ち会っていた。俺はほぼその場にいるだけだったが、交渉のやりとりはとても勉強になる。

　この世界の経済についての知識も深められるので、ステファンの都合が良いときには同席させてもらっている。

　長い交渉が終わって、俺が背伸びをしながら村長宅を出ると、扉の前でライラが待っていた。

　俺が出てくるのを見たライラは、ピトッと俺にくっついてくる。

「ライラ、ミチノエキ村女子会はもう終わったの？待たせちゃったとしたら悪かったね」

　俺はライラの腰に手を回し、自分の方へひきつけながら言った。ライラの顔がパッと明るくなる。

「いえ。女子会はまだ続いてますが、必要な打ち合わせは終わって今はお茶会になったので、適当なところで出てきました」

「そう」

「はい……」

　そういうとライラは俺の胸に頭を預けてきた。ここ数日やたらくっついてくるけど……嬉しいんだけど……。

　もしかして俺、ライラに寂しい思いをさせたりしてるのかな？うーん。わからん。

　周囲に誰もいなかったので、とりあえず腰に回した手を上昇させて、ライラのおっぱいをもみもみしながら真剣に考えてみた。

　思い当たることがないか一生懸命考えてみたけど、ただただ脳内麻薬が大量に分泌されただけだったよ。

　おっぱいを揉みながら考え事なんてするもんじゃないな。

　俺は今日ひとつ賢くなった。

　～フワデラさんとシュモネー～

　そろそろコボルト村へ帰ろうかと考えていると、ミチノエキ村にフワデラさんとシュモネーが荷馬車に乗ってやってきた。

「二人だけって珍しいね。どうしたの？」

　俺はライラがしがみついているのと反対の腕で二人に手を振った。

「ああ、シンイチ殿。ちょうどよかった。ご挨拶に伺おうとコボルト村に寄ったのだが、こちらにいらっしゃると聞いて」

「ご挨拶？」

　ご挨拶と聞いて俺の体が一瞬こわばった。マーカスやヴィル、ネフューたちのように、フワデラさんもここを去ってしまうのかと思ったのだ。

「はい！わたしたち結婚するんです！」

　シュモネーがフワデラさんの首に飛びつきながら大声で叫んだ。

「な、なんだってー！」

「これからヴァーグにある聖樹教会で式を挙げてこようと思います。こいつが善は急げと言うもので……」

「はっ？」

　いろいろツッコミたいところがあったが、情報量が多すぎて俺のインテリハイッテルの処理能力が追い付かない。もう少しで処理落ちしかねない俺に、シュモネーがさらにすごい情報をぶっこんできた。

「あら？ライラさん妊娠されてますね。おめでとうございます！」

　な、なんだってぇぇぇ！？

　俺の意識がシャットダウンした。

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