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第48話 幼女(グレイベア)
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「うーっ! うーっ!」
幼女(グレイベア)が俺の膝の上で抗議の唸り声を上げていた。俺は仕方なく灰色の髪の毛とケモミミを優しくなでなでする。
「ふぅーっ!」
幼女(グレイベア)は満足そうに眼を細めてご機嫌な状態に戻った。
「グレイちゃん、そろそろお昼寝の時間なんだけどなー」
「うーっ! うーっ!」
「そっか、もっとなでなでしなきゃ駄目だよな。はい、なでなで」
「ふぅーっ!」
ふと目を上げるとマーカスたちが若干引き気味で俺とグレイちゃんのことを見つめていた。
「ねっ、可愛いよね?」
「あ、あぁ、そうだな……うん、坊主の言う通りだ」
「シンイチ、本当に、本当に元に戻ったりしないだろうね」
「グレイちゃん、可愛いぞ! 兄ちゃんの言う通りだ!」
「こども、かわいい、よき、よき」
まぁ、実際にグレイベアに追いかけ回されたマーカスとネフューが怯えるのはわかる。ロコは元の姿を見てないので恐れていないのはわかる。
ヴィルは自分がグレイベアに追われていたのに俺の意見に賛同するとは流石だな。もしかしたらアホなだけなのかも知れないけど。
俺だって最初はめちゃくちゃ心配だったよ。突然、幼女から元のグレイベアに戻られたらどれだけの被害がでるかわかりゃしないからな。だからココロチンには何度も念を押して確認したさ。
(ココロチン、本当に本当に本当に大丈夫なんだよね。突然、グレイベアに戻ったりしないよね?)
(ご安心ください。スキル開発部にも確認しましたが【幼女化】スキルのセーフティシステムは万が一トラブルが発生した際にも【幼女化】発動状態が強化されるような仕組みになっているようです)
(つまり、予想外の出来事が発生しても幼女が解除されることはない?)
(はい。田中様が意図的に解除しない限りあり得ません。そして解除ができるようになるのはスキルレベル9。スキルレベルMAXのひとつ手前です)
(解除の方が難しいのか)
(肯定)
ココロチンが言うのだから、もう俺としてはそれを信用するしかない。そして信用した。
「うーっ、うっうーっ!」
「あっ、おしっこなの? 自分で出来ない? ふぅ、仕方ないなぁ。みんな、ちょっと待っててね。グレイちゃんをおっしこに連れて行ってくるから」
「お、おう。ゆっくりしてきな」
マーカスは俺がグレイちゃんをトイレに連れて行くのを目だけで追っていた。
「スー、スー」
おしっこから戻ったグレイちゃんは奥部屋に連れて戻ると、俺の腕を掴んだまますぐに眠ってしまった。俺は自分の四畳半区画にタオルを敷いてそっと寝かすと、部屋の中央にある会議テーブルに戻る。
「ようやく眠ってくれたよ。朝からずっと離れてくれなかったからなぁ」
「ご、ご苦労さん」
「「「「「シンイチー! 幼女化してー!」」」」」
子コボルトたちが騒がしく乱入してくるのを俺は口に指を立てて静かにするように言って、ひとりずつ【幼女化】を掛けていく。
「ねぇねぇ、シンイチー。知らない子が眠ってるー」
幼女(子コボルト)たちは、ひそひそ声で俺に尋ねてきた。俺との接触が一番長いからか、幼女(子コボルト)たちは大人コボルトのような片言ではなく、流暢に人間の言葉が話せるようになっていた。
「この子だれー? シンイチの子ども?」
「ちがいます」
「違うの? シンイチがDTだから?」
「そうです違います。DT言うな!」
「「「「「ひひっ!」」」」
「「「「「シンイチはDT、DT!」」」」
「シーっ! 静かに! この子はここに来たばかりだから寂しがり屋さんなの。みんな優しくしてあげてね。後で遊んであげて」
「「「「「はーい」」」」」
俺は幼女(子コボルト)たちを部屋から連れて、また戻ってきた。
「さて……」
俺は右腕を前に突き出してマーカスたちに向ける。テーブルにいる全員にギロリと視線を向ける。
「子コボルトたちに、俺がDTだと言ったのは誰だ?」
俺でした。
「と、ともかくだ。グレイベアについては何とかなった……というか何とかなりそうだが、脅威はもう一つ残ってる」
ネフューが緩んだ空気を断ち切るように真剣な表情で言った。
「巣穴にいる奴だな」
マーカスも真剣に答える。あの巨大で恐ろしいグレイベアを巣穴から追い出すことができる何かがまだ残っているのだ。
ネフューがテーブル上に周辺の大雑把な地図が描かれたA3コピー用紙に赤鉛筆で丸を入れる。
「あまり考えたくないが、ドラゴンやワイバーンといった飛竜系の魔物だった場合、ここに描かれている全てが狩場の中に入ることになる。当然、この村もその中にある」
トントンとネフューは地図に描かれているコボルト村を指で叩いた。
「オーガや岩トロルであれば、運が良ければここまではやってこない可能性はあるが、希望的観測に過ぎない」
「つまるところ、巣穴にいる奴をなんとかしなきゃならねぇってことだな」
マーカスがテーブルに足を乗せて椅子を後ろに傾ける。サマになっていてカッコいいのが腹立つ。
「問題は、グレイベアのときと違って巣穴に住んでいるのが何者なのかまだ確認できていないってことか……」
俺がボソッと呟くとネフューがそれに答えた。
「それはぼくとフィーネで突き止めるよ。今もフィーネが巣穴を見張ってくれている。巣穴の主が判明次第、すぐに動くことができるよう今は準備を進めたい。万が一、村が襲撃されるという事態も想定しておくべきだろう」
「だな。今できることは全部やっとくか」
マーカスが椅子から立ち上がる。
同時に奥部屋の扉が開いて誰かが飛び込んできた。
「ネフューッ!」
フィーネが真っ青な顔で最も聞きたくなかった言葉を口にした。
「ドラゴンよ!」
幼女(グレイベア)が俺の膝の上で抗議の唸り声を上げていた。俺は仕方なく灰色の髪の毛とケモミミを優しくなでなでする。
「ふぅーっ!」
幼女(グレイベア)は満足そうに眼を細めてご機嫌な状態に戻った。
「グレイちゃん、そろそろお昼寝の時間なんだけどなー」
「うーっ! うーっ!」
「そっか、もっとなでなでしなきゃ駄目だよな。はい、なでなで」
「ふぅーっ!」
ふと目を上げるとマーカスたちが若干引き気味で俺とグレイちゃんのことを見つめていた。
「ねっ、可愛いよね?」
「あ、あぁ、そうだな……うん、坊主の言う通りだ」
「シンイチ、本当に、本当に元に戻ったりしないだろうね」
「グレイちゃん、可愛いぞ! 兄ちゃんの言う通りだ!」
「こども、かわいい、よき、よき」
まぁ、実際にグレイベアに追いかけ回されたマーカスとネフューが怯えるのはわかる。ロコは元の姿を見てないので恐れていないのはわかる。
ヴィルは自分がグレイベアに追われていたのに俺の意見に賛同するとは流石だな。もしかしたらアホなだけなのかも知れないけど。
俺だって最初はめちゃくちゃ心配だったよ。突然、幼女から元のグレイベアに戻られたらどれだけの被害がでるかわかりゃしないからな。だからココロチンには何度も念を押して確認したさ。
(ココロチン、本当に本当に本当に大丈夫なんだよね。突然、グレイベアに戻ったりしないよね?)
(ご安心ください。スキル開発部にも確認しましたが【幼女化】スキルのセーフティシステムは万が一トラブルが発生した際にも【幼女化】発動状態が強化されるような仕組みになっているようです)
(つまり、予想外の出来事が発生しても幼女が解除されることはない?)
(はい。田中様が意図的に解除しない限りあり得ません。そして解除ができるようになるのはスキルレベル9。スキルレベルMAXのひとつ手前です)
(解除の方が難しいのか)
(肯定)
ココロチンが言うのだから、もう俺としてはそれを信用するしかない。そして信用した。
「うーっ、うっうーっ!」
「あっ、おしっこなの? 自分で出来ない? ふぅ、仕方ないなぁ。みんな、ちょっと待っててね。グレイちゃんをおっしこに連れて行ってくるから」
「お、おう。ゆっくりしてきな」
マーカスは俺がグレイちゃんをトイレに連れて行くのを目だけで追っていた。
「スー、スー」
おしっこから戻ったグレイちゃんは奥部屋に連れて戻ると、俺の腕を掴んだまますぐに眠ってしまった。俺は自分の四畳半区画にタオルを敷いてそっと寝かすと、部屋の中央にある会議テーブルに戻る。
「ようやく眠ってくれたよ。朝からずっと離れてくれなかったからなぁ」
「ご、ご苦労さん」
「「「「「シンイチー! 幼女化してー!」」」」」
子コボルトたちが騒がしく乱入してくるのを俺は口に指を立てて静かにするように言って、ひとりずつ【幼女化】を掛けていく。
「ねぇねぇ、シンイチー。知らない子が眠ってるー」
幼女(子コボルト)たちは、ひそひそ声で俺に尋ねてきた。俺との接触が一番長いからか、幼女(子コボルト)たちは大人コボルトのような片言ではなく、流暢に人間の言葉が話せるようになっていた。
「この子だれー? シンイチの子ども?」
「ちがいます」
「違うの? シンイチがDTだから?」
「そうです違います。DT言うな!」
「「「「「ひひっ!」」」」
「「「「「シンイチはDT、DT!」」」」
「シーっ! 静かに! この子はここに来たばかりだから寂しがり屋さんなの。みんな優しくしてあげてね。後で遊んであげて」
「「「「「はーい」」」」」
俺は幼女(子コボルト)たちを部屋から連れて、また戻ってきた。
「さて……」
俺は右腕を前に突き出してマーカスたちに向ける。テーブルにいる全員にギロリと視線を向ける。
「子コボルトたちに、俺がDTだと言ったのは誰だ?」
俺でした。
「と、ともかくだ。グレイベアについては何とかなった……というか何とかなりそうだが、脅威はもう一つ残ってる」
ネフューが緩んだ空気を断ち切るように真剣な表情で言った。
「巣穴にいる奴だな」
マーカスも真剣に答える。あの巨大で恐ろしいグレイベアを巣穴から追い出すことができる何かがまだ残っているのだ。
ネフューがテーブル上に周辺の大雑把な地図が描かれたA3コピー用紙に赤鉛筆で丸を入れる。
「あまり考えたくないが、ドラゴンやワイバーンといった飛竜系の魔物だった場合、ここに描かれている全てが狩場の中に入ることになる。当然、この村もその中にある」
トントンとネフューは地図に描かれているコボルト村を指で叩いた。
「オーガや岩トロルであれば、運が良ければここまではやってこない可能性はあるが、希望的観測に過ぎない」
「つまるところ、巣穴にいる奴をなんとかしなきゃならねぇってことだな」
マーカスがテーブルに足を乗せて椅子を後ろに傾ける。サマになっていてカッコいいのが腹立つ。
「問題は、グレイベアのときと違って巣穴に住んでいるのが何者なのかまだ確認できていないってことか……」
俺がボソッと呟くとネフューがそれに答えた。
「それはぼくとフィーネで突き止めるよ。今もフィーネが巣穴を見張ってくれている。巣穴の主が判明次第、すぐに動くことができるよう今は準備を進めたい。万が一、村が襲撃されるという事態も想定しておくべきだろう」
「だな。今できることは全部やっとくか」
マーカスが椅子から立ち上がる。
同時に奥部屋の扉が開いて誰かが飛び込んできた。
「ネフューッ!」
フィーネが真っ青な顔で最も聞きたくなかった言葉を口にした。
「ドラゴンよ!」
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