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第116話 キーラタンのマジな添い寝ゲットでござる!
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ボルギノールの街を後にしたキモヲタ一行。
追跡に備えるため、初日は夜通しで移動を続けました。強行軍でしたが、休憩の度にキモヲタによるソフト【足ツボ治癒】で回復していたため、かなりの距離を稼ぐことができました。
「それにしてもキモヲタの治癒はやっぱりすごね! 馬やロバにも使えるなんて!」
キーラが感心して言いました。地面に座りこんでいるキモヲタの頭を、キーラは優しく撫でていました。
「もう二度と畜生に治癒なんてしないでござる!」
そういうキモヲタの姿は、全身ボロボロになっていました。
「確かにそうですね。少し危険かもしれませんね」
エルミアナが金色の髪を左右に揺らしながら言いました。神々しいエルフの美しさに、一瞬目を奪われたキモヲタでしたが、すぐにハッと我に返ります。
「少しどころじゃないでござるよ! 下手すれば我輩、死んでおったでござるからな!」
キモヲタの【足ツボ治癒】で、人間でいうところのアヘ顔ダブルピースになったらしい馬。
痛いのか、嫌がっているのか、それともキモチイイのか分かりませんでしたが、馬は蹄鉄を握るキモヲタめがけて、もう片方の足で蹴りを入れてきたのでした。
咄嗟に躱そうとしたことで勢いを削ぐことはできたものの、キモヲタは数メートル先に吹き飛ばされてしまったのです。
「あれ、頭にくらってたら即死でござったわ! 馬に蹴られて死ぬなど、我輩にとって最悪でござるからな!」
激昂するキモヲタをエレナが宥めに掛かります。
「大事には至らなかったじゃない。それに自分の怪我だって一瞬で治しちゃうんだもの。今日のキモヲタはとっても頑張ったわ。ご褒美に今夜は私の胸を枕にして寝る?」
「ご褒美感謝! よろしくオナシャスでござ……フギャッ!?」
大声で返事をしかけていたキモヲタの頭部に鋭い痛みが走りました。
「駄目! キモヲタはボクの枕になるんでしょ!」
「キキ、キーラたん! 爪! 爪が我輩の頭に喰い込んでるでござる!」
さっきまで優しくキモヲタの頭を撫でていたキーラの手が、爪を立ててキモヲタの頭皮を引っ掴んでいたのでした。
「返事は!?」
いつもならYesと即答するところでしたが、今日のキモヲタは違いました。
「我輩、今日はかなり頑張って、皆に貢献したはずでござる! ご褒美! ご褒美を要求するでござる!」
キモヲタのその言い分はもっともだと、その場にいる全員が思っていました。
とくにキーラはこれまでずっと【足ツボ治癒】のサポートをしていただけに、今日のキモヲタが尋常じゃないほど頑張っていたことを知っています。
「わ、わかったよ。じゃ、じゃぁ、耳……嗅いでもいいよ」
顔を真っ赤にしているキーラに、いつものキモヲタなら即答Yesを返すところでしたが、今日のキモヲタは違いました。
チラッ……。
キモヲタは返事をする代わりに、エレナの爆乳をチラ見したのです。
えっ!? という顔になったキーラにキモヲタはニチャリと笑って言いました。
「それでは足りぬでござる。今日の我輩は、それくらいのご褒美では心を動かすことはないでござるよ」
「ちょっと待って! それってボクの耳よりエレナの胸の方が良いってことなの!?」
「キーラタンの耳の方が断然良いでござる!」
「即答!?」
エルミアナが呆れたように声をあげ、エレナはヤレヤレという感じでため息をつきました。
困惑する一同を尻目に、キモヲタはエレナの胸を見つめながら言いました。
「エレナ殿の胸を引き合いに出せば、キーラたんから最大の譲歩を引き出すことができると、我輩は確信しているのでござるよ!」
最低なキモヲタの発言に、全員が引いてしまいました。ただキーラだけは、キモヲタの言葉を真面目に受け止めていました。
「な、なら、ボクはどうすればキモヲタにご褒美をあげられるの?」
キモヲタの頑張りに報いたいと真剣に考えるキーラ。そんなキーラをゆすって、どこまでエロいことをさせられるかと考えるキモヲタなのでした。
「添い寝を希望するでござる」
「えっ!? 添い寝? それでいいの?」
添い寝ならこれまでも何度もしてきたこともあり、キーラにとっては特に問題ないことでした。ところが、キモヲタの要求はキーラの予想を超えるものでした。
「ただし! キーラたんが我輩の背中で丸くなるいつもの添い寝ではなく、正面の添い寝を所望するでござる!」
「「「正面からの添い寝!?」」」
状況を呑み込めていないエレナとフィオナ以外の全員が、キモヲタの要求に息を呑みました。
「羨ましいです!」※ユリアス
「キモヲタ、マジ鬼畜」※セリア
「さすがに一線を越えているのでは……」※エルミアナ
エレナだけは、みんなとは違うベクトルで驚いていました。
(えっ? 添い寝するだけで、どうしてこんなに驚いてるの?)
そう思ったエレナでしたが、キモヲタとキーラたちとの間で緊迫した駆け引きが行われているらしい空気を感じ取り、黙っていることにしたのでした。
その後、キモヲタの交渉が成立したとき、
「わ、わかったよ……それでいいよ」
「よっしゃぁぁ! キーラタンのマジな添い寝ゲットでござる!」
ガクッと地面にorzするキーラの姿と、右腕を天に高く掲げるキモヲタの姿がありました。
追跡に備えるため、初日は夜通しで移動を続けました。強行軍でしたが、休憩の度にキモヲタによるソフト【足ツボ治癒】で回復していたため、かなりの距離を稼ぐことができました。
「それにしてもキモヲタの治癒はやっぱりすごね! 馬やロバにも使えるなんて!」
キーラが感心して言いました。地面に座りこんでいるキモヲタの頭を、キーラは優しく撫でていました。
「もう二度と畜生に治癒なんてしないでござる!」
そういうキモヲタの姿は、全身ボロボロになっていました。
「確かにそうですね。少し危険かもしれませんね」
エルミアナが金色の髪を左右に揺らしながら言いました。神々しいエルフの美しさに、一瞬目を奪われたキモヲタでしたが、すぐにハッと我に返ります。
「少しどころじゃないでござるよ! 下手すれば我輩、死んでおったでござるからな!」
キモヲタの【足ツボ治癒】で、人間でいうところのアヘ顔ダブルピースになったらしい馬。
痛いのか、嫌がっているのか、それともキモチイイのか分かりませんでしたが、馬は蹄鉄を握るキモヲタめがけて、もう片方の足で蹴りを入れてきたのでした。
咄嗟に躱そうとしたことで勢いを削ぐことはできたものの、キモヲタは数メートル先に吹き飛ばされてしまったのです。
「あれ、頭にくらってたら即死でござったわ! 馬に蹴られて死ぬなど、我輩にとって最悪でござるからな!」
激昂するキモヲタをエレナが宥めに掛かります。
「大事には至らなかったじゃない。それに自分の怪我だって一瞬で治しちゃうんだもの。今日のキモヲタはとっても頑張ったわ。ご褒美に今夜は私の胸を枕にして寝る?」
「ご褒美感謝! よろしくオナシャスでござ……フギャッ!?」
大声で返事をしかけていたキモヲタの頭部に鋭い痛みが走りました。
「駄目! キモヲタはボクの枕になるんでしょ!」
「キキ、キーラたん! 爪! 爪が我輩の頭に喰い込んでるでござる!」
さっきまで優しくキモヲタの頭を撫でていたキーラの手が、爪を立ててキモヲタの頭皮を引っ掴んでいたのでした。
「返事は!?」
いつもならYesと即答するところでしたが、今日のキモヲタは違いました。
「我輩、今日はかなり頑張って、皆に貢献したはずでござる! ご褒美! ご褒美を要求するでござる!」
キモヲタのその言い分はもっともだと、その場にいる全員が思っていました。
とくにキーラはこれまでずっと【足ツボ治癒】のサポートをしていただけに、今日のキモヲタが尋常じゃないほど頑張っていたことを知っています。
「わ、わかったよ。じゃ、じゃぁ、耳……嗅いでもいいよ」
顔を真っ赤にしているキーラに、いつものキモヲタなら即答Yesを返すところでしたが、今日のキモヲタは違いました。
チラッ……。
キモヲタは返事をする代わりに、エレナの爆乳をチラ見したのです。
えっ!? という顔になったキーラにキモヲタはニチャリと笑って言いました。
「それでは足りぬでござる。今日の我輩は、それくらいのご褒美では心を動かすことはないでござるよ」
「ちょっと待って! それってボクの耳よりエレナの胸の方が良いってことなの!?」
「キーラタンの耳の方が断然良いでござる!」
「即答!?」
エルミアナが呆れたように声をあげ、エレナはヤレヤレという感じでため息をつきました。
困惑する一同を尻目に、キモヲタはエレナの胸を見つめながら言いました。
「エレナ殿の胸を引き合いに出せば、キーラたんから最大の譲歩を引き出すことができると、我輩は確信しているのでござるよ!」
最低なキモヲタの発言に、全員が引いてしまいました。ただキーラだけは、キモヲタの言葉を真面目に受け止めていました。
「な、なら、ボクはどうすればキモヲタにご褒美をあげられるの?」
キモヲタの頑張りに報いたいと真剣に考えるキーラ。そんなキーラをゆすって、どこまでエロいことをさせられるかと考えるキモヲタなのでした。
「添い寝を希望するでござる」
「えっ!? 添い寝? それでいいの?」
添い寝ならこれまでも何度もしてきたこともあり、キーラにとっては特に問題ないことでした。ところが、キモヲタの要求はキーラの予想を超えるものでした。
「ただし! キーラたんが我輩の背中で丸くなるいつもの添い寝ではなく、正面の添い寝を所望するでござる!」
「「「正面からの添い寝!?」」」
状況を呑み込めていないエレナとフィオナ以外の全員が、キモヲタの要求に息を呑みました。
「羨ましいです!」※ユリアス
「キモヲタ、マジ鬼畜」※セリア
「さすがに一線を越えているのでは……」※エルミアナ
エレナだけは、みんなとは違うベクトルで驚いていました。
(えっ? 添い寝するだけで、どうしてこんなに驚いてるの?)
そう思ったエレナでしたが、キモヲタとキーラたちとの間で緊迫した駆け引きが行われているらしい空気を感じ取り、黙っていることにしたのでした。
その後、キモヲタの交渉が成立したとき、
「わ、わかったよ……それでいいよ」
「よっしゃぁぁ! キーラタンのマジな添い寝ゲットでござる!」
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