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第98話 お礼がしたいというのなら……ゲフフ、わかってござるな?
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キモヲタの【足ツボ治癒】によって、エレナの身体の傷と淫紋は完全に消えていました。
どうしてもキモヲタにお礼をさせて欲しいというエレナに、キモヲタは自分が勝手にしたことだからと断りました。
それでもどうしてもと食い下がってくるので、仕方なくギルドで働いていたときの治療費を口にすると、エレナはあっさりとキモヲタに支払いました。
しかし、それでもエレナは納得していないようでした。
「この恩を金貨10枚で済ませることなんてできないわ」
「いや、ほんとうにこれで十分でござるよ。我輩にはその気持ちだけで十分なのでござる」
キモヲタとしては別に格好をつけているわけではありませんでした。これが普通に仕事としてやった治癒や、何か下心があって治癒したようなときなら、欲を丸出しでお礼を求めていたことでしょう。
悲惨な状況に置かれている怪我人や病人を見たときに発動するキモヲタの治癒賢者モード。この状態のときに行った【足ツボ治癒】については、対価を受け取る気持ちにはなれないのでした。
キモヲタとしては、単なる善意でやっただけのことなので、それに対価を支払われてしまうと、自分の善意が金で買われたような気持ちになってしまうのです。
キモヲタの【足ツボ治癒】の場合、治癒した相手から嫌悪感を持たれることが多く、なかには治療代の金貨を投げつけてくる者までいます。治癒賢者モードのときにそれをされると、心のダメージが半端ないのでした。
「我輩にとっては、治療した後であっても、エレナ殿がこうして我輩を避けずに話しかけてくれるだけでも十分な報酬なのでござるよ。なので、この金貨も不要でござる」
そう言って金貨を返そうとするキモヲタの手をエレナが掴みました。
「あなたって人は……」
エレナはそのままキモヲタの身体を引き寄せて、Gカップの胸にキモヲタの頭を抱きます。
「フゴ!?」
胸元の開いたシャツの白い谷間の中に、鼻先から埋まったキモヲタ。前世を含めて人生初の顔面生パイでした。
「あなたの気持ちはわかったわ、キモヲタ様……いえ、キモヲタって呼んでもいいかしら?」
「フゴフゴ……スーハー、スーハー、スーハー」
「「「「!?」」」」
エルミアナたちは、キモヲタがエレナの胸元に顔を埋めているところを見たからではなく、そこから深呼吸をはじめたキモヲタにドン引きしていました。
「あなたの治療で、私の人生は変わる。淫紋が刻まれたままの私には、どう転んだところでこの先は地獄しか待っていなかった。それをキモヲタは救ってくれたのよ。あの印を消してくれた。傷を治してくれた。私を生まれ変わらせてくれたの」
「スーハー、スーハー、フゴ、フゴフゴ? フゴフゴフゴ! スーハー、スーハー」
(そうなのでござるか? それなら良かったでござる!)
この後の人生において、二度と訪れないかもしれないおっぱいパイ顔面潜航の時間を1秒も無駄にしてたまるかと、キモヲタはエレナの胸元に顔を埋めたままで返事をしました。
キモヲタのあさましい態度に女性陣はドン引きしていましたが、エレナだけは違いました。キモヲタの左手をとると、Gカップの下乳にキモヲタの手を押し付けます。
「傷だらけで隠すしかなかったこの胸も、今は綺麗になった。あなたのおかげよ」
「スーハー、スーハー、フゴフゴフゴ!? フゴフゴフゴ!? スーハー、スーハー」
(指動かしていいでござるか!? 揉んでも通報されないでござるか!?)
想像を超える事態の発生に、キモヲタの左手はワナワナと震えるばかりで、愛読していたエロ同人誌のように手軽に巨乳を揉むことができずにいました。
キモヲタの左手を自分の胸に強く押しつけるエレナに、エルミアナとキーラが制止するために一歩踏み出しました。
「きっとあなたは、他の人も同じように助けてあげたのでしょうね。でも、その人たちはあなたに感謝しなかった。たぶん、自分の恥ずかしい姿をさらしたことで、あなたを避けるようになったというところかしら」
エレナの言葉が自分たちに突き刺さった二人の足が、そのまま止まってしまいます。
「だけどアタシはそうじゃない。恥ずかしい姿をさらしても、あなたに心から感謝してる。あなたになら何度でも恥ずかしい姿を見せてもいいわ」
エレナが自分の胸からキモヲタの顔を引き上げて、キモヲタの頬を両手で包み込みました。エレナのうるんだ瞳がキモヲタをしっかりと見つめると、キモヲタの両手はだらりと下がりました。
エレナの顔がキモヲタの顔に近づいていきます。
「キモヲタが望むなら……あなたの女になってもいい」
エレナの艶やかな唇が少し開いて、その白い歯の間からピンク色の舌が顔を覗かせています。
(こ、これは! 人生初のチュー! しかも大人のベロチューが来るでござる!)
期待に胸を膨らませたキモヲタ、ついでに別のところも膨らみはじめたキモヲタは、思わず自分の舌をレロレロさせて、エレナの熱いベーゼの受け入れ態勢をととのえます。
そしてエレナの熱い吐息を自分の唇で感じたそのとき――
「ダメェェエエエエエエエ!」
ドォオン!
「ゴブリァ!」
キーラのボディアタックを側面から受けたキモヲタは、ゴロゴロと地面を転がるのでした。
どうしてもキモヲタにお礼をさせて欲しいというエレナに、キモヲタは自分が勝手にしたことだからと断りました。
それでもどうしてもと食い下がってくるので、仕方なくギルドで働いていたときの治療費を口にすると、エレナはあっさりとキモヲタに支払いました。
しかし、それでもエレナは納得していないようでした。
「この恩を金貨10枚で済ませることなんてできないわ」
「いや、ほんとうにこれで十分でござるよ。我輩にはその気持ちだけで十分なのでござる」
キモヲタとしては別に格好をつけているわけではありませんでした。これが普通に仕事としてやった治癒や、何か下心があって治癒したようなときなら、欲を丸出しでお礼を求めていたことでしょう。
悲惨な状況に置かれている怪我人や病人を見たときに発動するキモヲタの治癒賢者モード。この状態のときに行った【足ツボ治癒】については、対価を受け取る気持ちにはなれないのでした。
キモヲタとしては、単なる善意でやっただけのことなので、それに対価を支払われてしまうと、自分の善意が金で買われたような気持ちになってしまうのです。
キモヲタの【足ツボ治癒】の場合、治癒した相手から嫌悪感を持たれることが多く、なかには治療代の金貨を投げつけてくる者までいます。治癒賢者モードのときにそれをされると、心のダメージが半端ないのでした。
「我輩にとっては、治療した後であっても、エレナ殿がこうして我輩を避けずに話しかけてくれるだけでも十分な報酬なのでござるよ。なので、この金貨も不要でござる」
そう言って金貨を返そうとするキモヲタの手をエレナが掴みました。
「あなたって人は……」
エレナはそのままキモヲタの身体を引き寄せて、Gカップの胸にキモヲタの頭を抱きます。
「フゴ!?」
胸元の開いたシャツの白い谷間の中に、鼻先から埋まったキモヲタ。前世を含めて人生初の顔面生パイでした。
「あなたの気持ちはわかったわ、キモヲタ様……いえ、キモヲタって呼んでもいいかしら?」
「フゴフゴ……スーハー、スーハー、スーハー」
「「「「!?」」」」
エルミアナたちは、キモヲタがエレナの胸元に顔を埋めているところを見たからではなく、そこから深呼吸をはじめたキモヲタにドン引きしていました。
「あなたの治療で、私の人生は変わる。淫紋が刻まれたままの私には、どう転んだところでこの先は地獄しか待っていなかった。それをキモヲタは救ってくれたのよ。あの印を消してくれた。傷を治してくれた。私を生まれ変わらせてくれたの」
「スーハー、スーハー、フゴ、フゴフゴ? フゴフゴフゴ! スーハー、スーハー」
(そうなのでござるか? それなら良かったでござる!)
この後の人生において、二度と訪れないかもしれないおっぱいパイ顔面潜航の時間を1秒も無駄にしてたまるかと、キモヲタはエレナの胸元に顔を埋めたままで返事をしました。
キモヲタのあさましい態度に女性陣はドン引きしていましたが、エレナだけは違いました。キモヲタの左手をとると、Gカップの下乳にキモヲタの手を押し付けます。
「傷だらけで隠すしかなかったこの胸も、今は綺麗になった。あなたのおかげよ」
「スーハー、スーハー、フゴフゴフゴ!? フゴフゴフゴ!? スーハー、スーハー」
(指動かしていいでござるか!? 揉んでも通報されないでござるか!?)
想像を超える事態の発生に、キモヲタの左手はワナワナと震えるばかりで、愛読していたエロ同人誌のように手軽に巨乳を揉むことができずにいました。
キモヲタの左手を自分の胸に強く押しつけるエレナに、エルミアナとキーラが制止するために一歩踏み出しました。
「きっとあなたは、他の人も同じように助けてあげたのでしょうね。でも、その人たちはあなたに感謝しなかった。たぶん、自分の恥ずかしい姿をさらしたことで、あなたを避けるようになったというところかしら」
エレナの言葉が自分たちに突き刺さった二人の足が、そのまま止まってしまいます。
「だけどアタシはそうじゃない。恥ずかしい姿をさらしても、あなたに心から感謝してる。あなたになら何度でも恥ずかしい姿を見せてもいいわ」
エレナが自分の胸からキモヲタの顔を引き上げて、キモヲタの頬を両手で包み込みました。エレナのうるんだ瞳がキモヲタをしっかりと見つめると、キモヲタの両手はだらりと下がりました。
エレナの顔がキモヲタの顔に近づいていきます。
「キモヲタが望むなら……あなたの女になってもいい」
エレナの艶やかな唇が少し開いて、その白い歯の間からピンク色の舌が顔を覗かせています。
(こ、これは! 人生初のチュー! しかも大人のベロチューが来るでござる!)
期待に胸を膨らませたキモヲタ、ついでに別のところも膨らみはじめたキモヲタは、思わず自分の舌をレロレロさせて、エレナの熱いベーゼの受け入れ態勢をととのえます。
そしてエレナの熱い吐息を自分の唇で感じたそのとき――
「ダメェェエエエエエエエ!」
ドォオン!
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