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第81話 ボク、キモヲタの奴隷辞めるから!
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足ツボ治癒で若返った女将の宿を出発したキモヲタたち。
女将の「深夜の特別サービス」への期待で胸を膨らませていたキモヲタは、急な出発に最後まで納得がいかない様子でした。
「まったく。もう何日か泊まって、ゆっくりと疲れを落としてもよいでござろうに……」
ここ数日のキモヲタは、何か事あるごとにブツブツ文句をいう面倒くさい男になっていたのでした。
そんなキモヲタを横目に見ながら、セリアがサッと手を頭の上にあげました。長く黒い髪がふわっと舞い上がります。
「ユリアスせんせー! キモヲタくんがまたブツブツ文句言ってまーす!」
ユリアスに言いつけるセリア。今日は白いセーラーコスプレ衣装だったこともあり、いつもより委員長度が増していました。
同じく白いセーラー服コスチューム(男の娘)のユリアスが、くるりと振り返って上手にスカートと赤いリボンを舞い上がらせながら、キモヲタに向って言いました。
「キモヲタ様。出発を急いだことは本当に申し訳ありませんでした。しかし、一刻も早くカザン王国に着きたいのも事実。何卒、ご容赦ください」
金髪をポニーテイルに結んだユリアスが、両手を前に添えてぺこりと頭を下げました。
その所作があまりにも洗練されていたために、ユリアスの身体の大きさや肩幅の広さ、腕や足の筋肉さえも全て覆い隠されてしまいます。いまキモヲタの目の前には、可憐で清楚な女子高生が佇んでいたのでした。
「ふおぉおおお! 何と萌えたるユリアス殿! 確かにユリアス殿の言う通りでござるな! 我々は賢者の石を求める旅を急いでいるのでござった! 申し訳ござらん、もう愚痴はこれまでにするでござるよ!」
「ありがとうございます。嬉しいですっ!」
軽く首を傾げてお礼を言うユリウスの姿に、キモヲタの興奮は最高潮に達しました。
「ふぉおお! 天使が! ジェイケーがここに! 降臨したでござるよぉ! 金髪碧眼ポニテ女子高生で、しかも男の娘! これ以上に何が盛れるというのでござろうかぁぁ!」
何か意味不明なことをつぶやきつつ、ユリアスの周りで奇妙なダンスを捧げるキモヲタを見ていたキーラ。
何だか胸のあたりがモヤモヤ、イライラしてきたのでした。
「そんなにユリアスのことが好きなら、ユリアスを奴隷にすればいいじゃん! キモヲタなんてもう知らない! ボクもうキモヲタの奴隷なんて辞める!」
「ぬぉおお! キーラたん、待って欲しいでござるぅ!」
奇妙なダンスを踊っていたキモヲタは、飛び上がった拍子にムーンサルトで身体を捻って、キーラの足元に土下座しました。
そのあまりにも超人的な動きに、エルミアナやセリアは目を丸くします。
「あのような動きができるとは……」※エルミアナ
「キモヲタ……凄いのか凄くないのか底が全く見えない」※セリア
キモヲタは地面に頭を擦り付けながら、今日は体操服(ブルマ)のキーラに向って、必死で謝罪を続けました。
「キーラたんに奴隷を辞められてしまったら、我輩はキーラたんの耳をハスハスしたり、キーラタンのシャンティを洗ったり、お眠なキーラたんのおんぶしたり、キーラタンがおへそを出して眠ってるところをペロッとして毛布を掛けたり、眠っているキーラたんの尻尾の付け根に鼻を近づけて深呼吸したりできなくなるでござる! それがなくなったら、我輩の喜びが全て無くなってしまうのでござるよぉお!」
「ふふん! だったらもっとボクを大事にして欲しいかな!」
キモヲタが思っていた通りの反応を返してくれたことで、キーラは一瞬でご機嫌になりました。そんな様子を見ていたユリアスたちは、苦笑いを浮かべて、生暖かい目を二人に向けるのでした。
「……んっ? ちょっと待って! 今、キモヲタ何ていったの!? なんかペロッとか言ってなかった?」
「むっ! バレてしまったでござるか! キーラたんがおへそを出して寝ているのが悪いのでござるよ! ペロペロ、レロレロされるのがいやだったら、ちゃんとおへそを隠して眠るでござるぅ!」
「ペロペロ!? レロレロ!? って、キモヲタそんなことしてたの! 絶対、許さないからね! キモヲタの奴隷なんて辞めてやるんだから!」
キモヲタがお腹をキーラに噛まれて唸っている間に、他の面々は荷物を降ろして休憩の準備を進めるのでした。
実際のところ、キモヲタとしては、本気でキーラから奴隷を辞めたいと言われたら、すぐにでも彼女を解放するつもりでした。
そのことについては、今回の旅の中でも、何度かキーラと話し合うタイミングがありました。しかし、奴隷から解放しようかとキモヲタが問う度にキーラは、少しだけ考えてから同じ答えを返すのでした。
「うーん。やっぱりまだキモヲタの奴隷でいいかな! その代わりキモヲタは、しっかりとボクの面倒を見なきゃいけないんだからね! えっと美味しいものを食べさせなきゃいけないでしょ。それに朝晩にはちゃんとボクの髪に櫛を通さなきゃダメだし、服もちゃんと洗って、寝床も柔らかいのを作って、寒いときは背中で温めなきゃだめだし。それにあんまり他の女の人にデレデレするのもダメなんだからね!」
そんなキーラの答えに、キモヲタはいつも深く頭を垂れるのでした。
「ははぁ、全てはキーラたんの仰せのままに! それで頑張った我輩に、ご褒美としてキーラたんの尻尾の付け根を鼻でくにくにさせていただくことは……」
「駄目! 尻尾は駄目だから! 勝手にそんなことしたら絶交だから!」
顔を真っ赤にしてお尻を隠すキーラを、キモヲタはニチャっとした笑顔で見守るのでした。
女将の「深夜の特別サービス」への期待で胸を膨らませていたキモヲタは、急な出発に最後まで納得がいかない様子でした。
「まったく。もう何日か泊まって、ゆっくりと疲れを落としてもよいでござろうに……」
ここ数日のキモヲタは、何か事あるごとにブツブツ文句をいう面倒くさい男になっていたのでした。
そんなキモヲタを横目に見ながら、セリアがサッと手を頭の上にあげました。長く黒い髪がふわっと舞い上がります。
「ユリアスせんせー! キモヲタくんがまたブツブツ文句言ってまーす!」
ユリアスに言いつけるセリア。今日は白いセーラーコスプレ衣装だったこともあり、いつもより委員長度が増していました。
同じく白いセーラー服コスチューム(男の娘)のユリアスが、くるりと振り返って上手にスカートと赤いリボンを舞い上がらせながら、キモヲタに向って言いました。
「キモヲタ様。出発を急いだことは本当に申し訳ありませんでした。しかし、一刻も早くカザン王国に着きたいのも事実。何卒、ご容赦ください」
金髪をポニーテイルに結んだユリアスが、両手を前に添えてぺこりと頭を下げました。
その所作があまりにも洗練されていたために、ユリアスの身体の大きさや肩幅の広さ、腕や足の筋肉さえも全て覆い隠されてしまいます。いまキモヲタの目の前には、可憐で清楚な女子高生が佇んでいたのでした。
「ふおぉおおお! 何と萌えたるユリアス殿! 確かにユリアス殿の言う通りでござるな! 我々は賢者の石を求める旅を急いでいるのでござった! 申し訳ござらん、もう愚痴はこれまでにするでござるよ!」
「ありがとうございます。嬉しいですっ!」
軽く首を傾げてお礼を言うユリウスの姿に、キモヲタの興奮は最高潮に達しました。
「ふぉおお! 天使が! ジェイケーがここに! 降臨したでござるよぉ! 金髪碧眼ポニテ女子高生で、しかも男の娘! これ以上に何が盛れるというのでござろうかぁぁ!」
何か意味不明なことをつぶやきつつ、ユリアスの周りで奇妙なダンスを捧げるキモヲタを見ていたキーラ。
何だか胸のあたりがモヤモヤ、イライラしてきたのでした。
「そんなにユリアスのことが好きなら、ユリアスを奴隷にすればいいじゃん! キモヲタなんてもう知らない! ボクもうキモヲタの奴隷なんて辞める!」
「ぬぉおお! キーラたん、待って欲しいでござるぅ!」
奇妙なダンスを踊っていたキモヲタは、飛び上がった拍子にムーンサルトで身体を捻って、キーラの足元に土下座しました。
そのあまりにも超人的な動きに、エルミアナやセリアは目を丸くします。
「あのような動きができるとは……」※エルミアナ
「キモヲタ……凄いのか凄くないのか底が全く見えない」※セリア
キモヲタは地面に頭を擦り付けながら、今日は体操服(ブルマ)のキーラに向って、必死で謝罪を続けました。
「キーラたんに奴隷を辞められてしまったら、我輩はキーラたんの耳をハスハスしたり、キーラタンのシャンティを洗ったり、お眠なキーラたんのおんぶしたり、キーラタンがおへそを出して眠ってるところをペロッとして毛布を掛けたり、眠っているキーラたんの尻尾の付け根に鼻を近づけて深呼吸したりできなくなるでござる! それがなくなったら、我輩の喜びが全て無くなってしまうのでござるよぉお!」
「ふふん! だったらもっとボクを大事にして欲しいかな!」
キモヲタが思っていた通りの反応を返してくれたことで、キーラは一瞬でご機嫌になりました。そんな様子を見ていたユリアスたちは、苦笑いを浮かべて、生暖かい目を二人に向けるのでした。
「……んっ? ちょっと待って! 今、キモヲタ何ていったの!? なんかペロッとか言ってなかった?」
「むっ! バレてしまったでござるか! キーラたんがおへそを出して寝ているのが悪いのでござるよ! ペロペロ、レロレロされるのがいやだったら、ちゃんとおへそを隠して眠るでござるぅ!」
「ペロペロ!? レロレロ!? って、キモヲタそんなことしてたの! 絶対、許さないからね! キモヲタの奴隷なんて辞めてやるんだから!」
キモヲタがお腹をキーラに噛まれて唸っている間に、他の面々は荷物を降ろして休憩の準備を進めるのでした。
実際のところ、キモヲタとしては、本気でキーラから奴隷を辞めたいと言われたら、すぐにでも彼女を解放するつもりでした。
そのことについては、今回の旅の中でも、何度かキーラと話し合うタイミングがありました。しかし、奴隷から解放しようかとキモヲタが問う度にキーラは、少しだけ考えてから同じ答えを返すのでした。
「うーん。やっぱりまだキモヲタの奴隷でいいかな! その代わりキモヲタは、しっかりとボクの面倒を見なきゃいけないんだからね! えっと美味しいものを食べさせなきゃいけないでしょ。それに朝晩にはちゃんとボクの髪に櫛を通さなきゃダメだし、服もちゃんと洗って、寝床も柔らかいのを作って、寒いときは背中で温めなきゃだめだし。それにあんまり他の女の人にデレデレするのもダメなんだからね!」
そんなキーラの答えに、キモヲタはいつも深く頭を垂れるのでした。
「ははぁ、全てはキーラたんの仰せのままに! それで頑張った我輩に、ご褒美としてキーラたんの尻尾の付け根を鼻でくにくにさせていただくことは……」
「駄目! 尻尾は駄目だから! 勝手にそんなことしたら絶交だから!」
顔を真っ赤にしてお尻を隠すキーラを、キモヲタはニチャっとした笑顔で見守るのでした。
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