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第4話 異世界定番ケモミミ少女
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冒険者仲間の女性たちによって、エルミアナの処女膜の無事が確認されていたころ、キモヲタは、ドンブラコ、ドンブラコと川下へ流されておりました。
やがて川幅が広くなり、流れも穏やかになっていき、キモヲタが川岸に打ち上げられるころになると、あたりはすっかりと暗くなってしまいました。
重い体をなんとか引きずって、川辺の草むらまで這いあがったキモヲタは、そのまま倒れこんでしまいました。これまでの疲労が一気にキモヲタを襲い、彼はまたたく間に眠りに落ちてしまったのです。
そして、翌朝……
キモヲタはふくらはぎに強い痛みを感じて目を覚ましました。
「ぐぬうっ! 足でも折ってしまったのでござろうか? ものすごく痛いでござる……」
キモヲタが身体を起こして自分の足元を確認すると、自分のふくらはぎに茶色の大きな毛玉が乗っかっていることに気がつきました。
「ぎょぎょぎょぎょぎょぎょへぇぇえええ!」
キモヲタが悲鳴をあげると、毛玉がもそもそと動きはじめました。
その動きを見たキモヲタが想像したのは、巨大な毛虫が自分のふくらはぎに巻き付いているというものでした。
「うぎゃぁぁぁあああああああ!」
語尾にござるを付けるのも忘れて、キモヲタは毛玉を足で蹴飛ばします。
ゴロン!
「うにゃっ!」
キモヲタによってひっくり返った毛玉から、子供の身体が現れました。キモヲタが毛玉だと思っていたそれは、実は少女の長い髪だったのです。
「ややっ!? てっきり巨大な毛虫かと思ってしまったでござるが、これはどうやら我輩の勘違いだったようでござる……というか……」
少女が一糸まとわぬ状態であることに気が付いたキモヲタは、ゴクリとツバを呑み込みました。
それは未だ気を失ったままの少女が、美少女であることに気付いたからではありません。
また少女の耳がケモミミであることに気づいて、うっひょーケモミミヒロインキタコレー!と興奮したからでもありません。
「下手すると事案というヤツですな、これは……」
キモヲタがツバを呑み込んだのは「もし今誰かに通報されてしまったら、人生詰んじゃうでござるな。社会的に抹殺されるかもしれないでござるよ!」という恐怖心からでした。
しかし、その恐怖は一瞬で過ぎ去りました。
「あっ、そういえば我輩は既に人生詰んでたでござるし、社会的には存在しないことになってたでござるな。何の問題もなかったでござるよ!」
そう言って、キモヲタは少女の身体を観察しはじめました。
「まずは観察でござるな! もももちろん状況! 状況の観察でござるよ!」
誰に言っているのか分からない独り言をつぶやきながら、キモヲタは少女の観察をはじめます。
「まずこの長い茶色の髪、今は汚れておりますが、きちんと手入れをすれば凄く綺麗になるはずですぞ。髪の毛だけでも美少女確定クラスですな。では続いてケモミミ……よく分からぬでござるが犬っぽい耳でござるな。合格でござる!」
何が合格なのか本人も分からないまま、キモヲタは観察を続けます。
コホンッ!
ここで何故かキモヲタがわざとらしい咳払いをしました。フルチンで咳払いをしました。
「あ、あくまでこのケモミミ少女の健康状態を? 確認するため? でござるよ? だって、見ないことには? 怪我してても分からないでござろう?」
そう言って、キモヲタは少女の白い裸体に掛かっている髪の毛をサッと払いのけます。
「なっ!? なんだ……と……」
少女の肌を見たキモヲタは絶句してしまいました。
「な、なんだこれは……」
まるで皮膚にヤスリ掛けでもしたような痛々しい傷痕が、犬系ケモミミ少女の首元から胸、そしてわき腹にかけて残っていたのです。
「何と酷い……」
彼女の全身のあちこちに同じような傷痕が残されていました。
傷が出来たのは最近なのか、あちこちに血がにじんでいました。少女の惨たらしい傷を見たキモヲタは居たたまれなくなり、自分の身体の痛みを忘れて少女の治癒をはじめるのでした。
「緊急事態でござる、イエス・ロリータ・ノータッチの紳士協定はいったん忘れるでござるよ」
少女の足を取ったキモヲタは、そう言って足裏のツボを刺激しはじめるのでした。
マッサージがはじまると、キモヲタの手元から発した優しい緑の輝きがケモミミ少女の全身をおおっていきました。
グリグリッ!
キモヲタがケモミミ少女の足に指を押し込むたびに、少女の身体の傷がどんどん小さくなっていきます。
【足ツボ治癒】の効果が発揮されているのに気を良くしたキモヲタは、より力を込めて少女の足裏を揉みつづけるのでした。
「んっ……」
しばらくするとケモミミ少女が小さく声をあげました。どうやら意識を取り戻したようです。少女の美しい眉根が寄せられるのを見たキモヲタは、このケモミミ少女がとてつもない美少女であると改めて実感しておりました。
(デュフフフ。このロリ天使、我輩が治療したことを知れば、きっと我輩に感動して、感謝して、抱きついてきて、チューしてくるに違いありませんぞ。であるなら、より丁寧に心をこめて足裏治療するしかありませんな!)
この先のデレ展開を想像したキモヲタは、ニタァっとした笑みを浮かべながら、少女の足裏に深く指を押しこむのでした。
きゅるるるるるるるる!
っと、少女のお腹が鳴りました。
その音で目を見開いた少女とキモヲタの視線がぴったりとエンゲージします。
「ぬっ! お腹が鳴っておられますな、これは良き回復の証と見ましたぞ。もう少しで傷も完全に癒えますからな、しばらく我慢するのですぞ」
「オ、オーク!? ボクに何をしている! さっさと離れ……」
ケモミミ少女は、自分の足を掴んでいるキモヲタを見て、今まさに己がオークの餌食になろうとしていると理解したのでした。
やがて川幅が広くなり、流れも穏やかになっていき、キモヲタが川岸に打ち上げられるころになると、あたりはすっかりと暗くなってしまいました。
重い体をなんとか引きずって、川辺の草むらまで這いあがったキモヲタは、そのまま倒れこんでしまいました。これまでの疲労が一気にキモヲタを襲い、彼はまたたく間に眠りに落ちてしまったのです。
そして、翌朝……
キモヲタはふくらはぎに強い痛みを感じて目を覚ましました。
「ぐぬうっ! 足でも折ってしまったのでござろうか? ものすごく痛いでござる……」
キモヲタが身体を起こして自分の足元を確認すると、自分のふくらはぎに茶色の大きな毛玉が乗っかっていることに気がつきました。
「ぎょぎょぎょぎょぎょぎょへぇぇえええ!」
キモヲタが悲鳴をあげると、毛玉がもそもそと動きはじめました。
その動きを見たキモヲタが想像したのは、巨大な毛虫が自分のふくらはぎに巻き付いているというものでした。
「うぎゃぁぁぁあああああああ!」
語尾にござるを付けるのも忘れて、キモヲタは毛玉を足で蹴飛ばします。
ゴロン!
「うにゃっ!」
キモヲタによってひっくり返った毛玉から、子供の身体が現れました。キモヲタが毛玉だと思っていたそれは、実は少女の長い髪だったのです。
「ややっ!? てっきり巨大な毛虫かと思ってしまったでござるが、これはどうやら我輩の勘違いだったようでござる……というか……」
少女が一糸まとわぬ状態であることに気が付いたキモヲタは、ゴクリとツバを呑み込みました。
それは未だ気を失ったままの少女が、美少女であることに気付いたからではありません。
また少女の耳がケモミミであることに気づいて、うっひょーケモミミヒロインキタコレー!と興奮したからでもありません。
「下手すると事案というヤツですな、これは……」
キモヲタがツバを呑み込んだのは「もし今誰かに通報されてしまったら、人生詰んじゃうでござるな。社会的に抹殺されるかもしれないでござるよ!」という恐怖心からでした。
しかし、その恐怖は一瞬で過ぎ去りました。
「あっ、そういえば我輩は既に人生詰んでたでござるし、社会的には存在しないことになってたでござるな。何の問題もなかったでござるよ!」
そう言って、キモヲタは少女の身体を観察しはじめました。
「まずは観察でござるな! もももちろん状況! 状況の観察でござるよ!」
誰に言っているのか分からない独り言をつぶやきながら、キモヲタは少女の観察をはじめます。
「まずこの長い茶色の髪、今は汚れておりますが、きちんと手入れをすれば凄く綺麗になるはずですぞ。髪の毛だけでも美少女確定クラスですな。では続いてケモミミ……よく分からぬでござるが犬っぽい耳でござるな。合格でござる!」
何が合格なのか本人も分からないまま、キモヲタは観察を続けます。
コホンッ!
ここで何故かキモヲタがわざとらしい咳払いをしました。フルチンで咳払いをしました。
「あ、あくまでこのケモミミ少女の健康状態を? 確認するため? でござるよ? だって、見ないことには? 怪我してても分からないでござろう?」
そう言って、キモヲタは少女の白い裸体に掛かっている髪の毛をサッと払いのけます。
「なっ!? なんだ……と……」
少女の肌を見たキモヲタは絶句してしまいました。
「な、なんだこれは……」
まるで皮膚にヤスリ掛けでもしたような痛々しい傷痕が、犬系ケモミミ少女の首元から胸、そしてわき腹にかけて残っていたのです。
「何と酷い……」
彼女の全身のあちこちに同じような傷痕が残されていました。
傷が出来たのは最近なのか、あちこちに血がにじんでいました。少女の惨たらしい傷を見たキモヲタは居たたまれなくなり、自分の身体の痛みを忘れて少女の治癒をはじめるのでした。
「緊急事態でござる、イエス・ロリータ・ノータッチの紳士協定はいったん忘れるでござるよ」
少女の足を取ったキモヲタは、そう言って足裏のツボを刺激しはじめるのでした。
マッサージがはじまると、キモヲタの手元から発した優しい緑の輝きがケモミミ少女の全身をおおっていきました。
グリグリッ!
キモヲタがケモミミ少女の足に指を押し込むたびに、少女の身体の傷がどんどん小さくなっていきます。
【足ツボ治癒】の効果が発揮されているのに気を良くしたキモヲタは、より力を込めて少女の足裏を揉みつづけるのでした。
「んっ……」
しばらくするとケモミミ少女が小さく声をあげました。どうやら意識を取り戻したようです。少女の美しい眉根が寄せられるのを見たキモヲタは、このケモミミ少女がとてつもない美少女であると改めて実感しておりました。
(デュフフフ。このロリ天使、我輩が治療したことを知れば、きっと我輩に感動して、感謝して、抱きついてきて、チューしてくるに違いありませんぞ。であるなら、より丁寧に心をこめて足裏治療するしかありませんな!)
この先のデレ展開を想像したキモヲタは、ニタァっとした笑みを浮かべながら、少女の足裏に深く指を押しこむのでした。
きゅるるるるるるるる!
っと、少女のお腹が鳴りました。
その音で目を見開いた少女とキモヲタの視線がぴったりとエンゲージします。
「ぬっ! お腹が鳴っておられますな、これは良き回復の証と見ましたぞ。もう少しで傷も完全に癒えますからな、しばらく我慢するのですぞ」
「オ、オーク!? ボクに何をしている! さっさと離れ……」
ケモミミ少女は、自分の足を掴んでいるキモヲタを見て、今まさに己がオークの餌食になろうとしていると理解したのでした。
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