82 / 92
第五章 悪魔勇者の出現
第81話 妹襲来
しおりを挟む
第81話 妹襲来 この世界における様々な神話の原型を辿ると「天孫降臨」という類型に当てはまるものが多い。
天上の神々が人間を伴ってこの世界に降臨し、元々の原住していた魔族を平定することで世界に文明をもたらしたというものである。
魔族や魔族と人間の交配によって生まれた亜人に対し、ほとんどの人間が持っている偏見の根本はこうした神話が要因となっていることは間違いない。
一方、珍しい例としてアンゴール帝国の「譲りの神話」があげられる。この神話では、地上の主神である聖樹が自ら進んで天上界の神々にその地位を譲ったとされている。
アンゴール帝国では、人間・亜人・魔族間の偏見は比較的少ない。他の国と比べてという条件付きではあるが、それでも三つの種族が混じり合って長らく平和な生活を続けているのは非常に珍しいと言える。
アンゴール人は妖異に対しても、これをただ撃退するのではなく、祭り上げることによって鎮めようとする。いつまでも絶えることのない種族間の戦いに終焉をもたらす重大なヒントがそこにあるのではないだろうか。
――『びっくり世界のミステリー どんとこい妖異編 (シュモネー・メトシェラ著)』あとがきより抜粋
ちなみにボルヤーグ連合王国も、アンゴールほどではないにせよ異種族に対する偏見は他の諸国と比較する限りにおいては少ない方だと思う。
何せ建国神話では初代王となったローランドとその妹ライリーンは狼によって育てられたとされている。一般的にはその狼は狼系の亜人種だったろうと信じられている。
また二百年前に魔王を討ち取った勇者ナインは鬼人族であると言われている。ちなみに鬼系の亜人は、一般的に人間よりもどちらかと言えば魔族に近いとされている。
ボルヤーグの長い歴史の中で、亜人や魔族が王国のために戦って命を散らした話は数多くあったりするのだ。
もちろん偏見がまったくないということではないし、人間至上主義者がいないわけでもないけれど、王国民の一般的な感覚ではそうした偏見を持つことは恥ずかしいことだと考えられているのは間違いない。
「魔族との共存についてアンゴール人がどんな風に考えているのか、シュモネー先生に聞いてみたいけど……」
貴族寮の部屋で読書をしていたぼくはシーアの膝から降りて本を書棚に戻す。
「あの日以来、シュモネー先生どこかに行ったきりだしなぁ……」
シーアの耳がピクッと動いた。
「坊ちゃま、馬車が到着したようです」
「とうとう来てしまったか……」
しばらくするとトットットッと廊下を走る小さな足音が聞こえてきた。
「ノーラ! ノーラ! こちらの部屋でいいのかしら?」
シーアが部屋のドアを開くと、階段の方に顔を向けて大きな声を出しているミーナの姿が見えた。
ミーナはシーアの姿を認めると満面の笑みを作り。シーアに飛びついた。
「シーア! 会いたかったわ!」
「わたくしもです! ミーナさま!」
二人はガシッと音が聞こえてくる程の勢いで抱き合った。
「しばらく見ない間にすっかりレディになったね。見た目だけは……」
ぼくが声を掛けるとミーナは青い瞳をキラキラさせながら、今度はぼくの方に飛びついてきた。
「お兄さま! 久し……お久しぶりでございますわ!」
ミーナは額をぼくの胸にぐりぐりと押し付けてくる。これは頭を撫でろという暗黙の命令だ。
ぼくはミーナの金髪サラサラヘアをなでなでして妹の命令を忠実に実行する。
「キース! 少し見ないうちに男前になったなぁ」
ガラム先生がミーナの大きな荷物を両手と背中に抱えて部屋に到着した。
「先生! お久しぶりです……ってミーナ! 先生に荷物持たせて何してるの!?」
「えっ!? あ、あの……そ、その……」
ミーナが顔の前で指を組んで目を泳がせる。可愛い。
「いや、キース。俺がミーナの荷物を持たせてくれるようお願いしたんだ。素敵なレディの為に働くことができるのは、男として栄誉なことだぞ」
ミーナが両手を広げてわずかに腰を落として先生に礼を述べる。ちょこっと顔を傾げる仕草が超可愛い。
「ま、まぁ……先生がそれで良いというのならいいのですが……」
続いてノーラがやはりミーナの大きな荷物を両手に抱えて部屋に到着。
「お、お嬢様……ハァハァ……お荷物……ハァハァ……お持ち……しました……」
毎日、エ・ダジーマとシーク師匠の実家を往復して足腰を鍛えているノーラが息切れしている。どんだけ大荷物なんだ我が妹。
「と、とりあえず休憩しない? シーア、みんなにお茶を出してあげて」
「かしこまりました」
「ごめんヴィル、ちょっと休ませて……」
そういってノーラがソファの上に倒れこむ。
「大丈夫。ノーラは休んでて」
シーアが淹れたお茶を飲んで一息つく頃には、ノーラも回復してミーナを膝の上に乗せてソファに腰かけていた。
ぼくがシーアの膝の上に座るという習慣は、こうして妹や弟にも引き継がれている。このままだとロイド家の奇習として代々受け継がれていってしまうかもしれない。
ちょっと心配になってきた。だが止めるつもりはないし、ミーナやハンスに止めるよう言うつもりもないけどな!
「それでミーナ、エ・ダジーマに入ることに決めたんだね」
ミーナがそう決めていたことは知っていたけれど、一応は聞いてみることにした。
「もちろん!……ですわ! それでお兄さま、わたし……わたくし、試験を受けるまでこちらに居させていただこうと思いますの!」
「えっ!? 今回は下見じゃないの?」
ちょっとちょっと、聞いてない! 聞いてないよ!
焦ったぼくがガラム先生やノーラに目を向けると、二人ともサッと目を逸らした。
天上の神々が人間を伴ってこの世界に降臨し、元々の原住していた魔族を平定することで世界に文明をもたらしたというものである。
魔族や魔族と人間の交配によって生まれた亜人に対し、ほとんどの人間が持っている偏見の根本はこうした神話が要因となっていることは間違いない。
一方、珍しい例としてアンゴール帝国の「譲りの神話」があげられる。この神話では、地上の主神である聖樹が自ら進んで天上界の神々にその地位を譲ったとされている。
アンゴール帝国では、人間・亜人・魔族間の偏見は比較的少ない。他の国と比べてという条件付きではあるが、それでも三つの種族が混じり合って長らく平和な生活を続けているのは非常に珍しいと言える。
アンゴール人は妖異に対しても、これをただ撃退するのではなく、祭り上げることによって鎮めようとする。いつまでも絶えることのない種族間の戦いに終焉をもたらす重大なヒントがそこにあるのではないだろうか。
――『びっくり世界のミステリー どんとこい妖異編 (シュモネー・メトシェラ著)』あとがきより抜粋
ちなみにボルヤーグ連合王国も、アンゴールほどではないにせよ異種族に対する偏見は他の諸国と比較する限りにおいては少ない方だと思う。
何せ建国神話では初代王となったローランドとその妹ライリーンは狼によって育てられたとされている。一般的にはその狼は狼系の亜人種だったろうと信じられている。
また二百年前に魔王を討ち取った勇者ナインは鬼人族であると言われている。ちなみに鬼系の亜人は、一般的に人間よりもどちらかと言えば魔族に近いとされている。
ボルヤーグの長い歴史の中で、亜人や魔族が王国のために戦って命を散らした話は数多くあったりするのだ。
もちろん偏見がまったくないということではないし、人間至上主義者がいないわけでもないけれど、王国民の一般的な感覚ではそうした偏見を持つことは恥ずかしいことだと考えられているのは間違いない。
「魔族との共存についてアンゴール人がどんな風に考えているのか、シュモネー先生に聞いてみたいけど……」
貴族寮の部屋で読書をしていたぼくはシーアの膝から降りて本を書棚に戻す。
「あの日以来、シュモネー先生どこかに行ったきりだしなぁ……」
シーアの耳がピクッと動いた。
「坊ちゃま、馬車が到着したようです」
「とうとう来てしまったか……」
しばらくするとトットットッと廊下を走る小さな足音が聞こえてきた。
「ノーラ! ノーラ! こちらの部屋でいいのかしら?」
シーアが部屋のドアを開くと、階段の方に顔を向けて大きな声を出しているミーナの姿が見えた。
ミーナはシーアの姿を認めると満面の笑みを作り。シーアに飛びついた。
「シーア! 会いたかったわ!」
「わたくしもです! ミーナさま!」
二人はガシッと音が聞こえてくる程の勢いで抱き合った。
「しばらく見ない間にすっかりレディになったね。見た目だけは……」
ぼくが声を掛けるとミーナは青い瞳をキラキラさせながら、今度はぼくの方に飛びついてきた。
「お兄さま! 久し……お久しぶりでございますわ!」
ミーナは額をぼくの胸にぐりぐりと押し付けてくる。これは頭を撫でろという暗黙の命令だ。
ぼくはミーナの金髪サラサラヘアをなでなでして妹の命令を忠実に実行する。
「キース! 少し見ないうちに男前になったなぁ」
ガラム先生がミーナの大きな荷物を両手と背中に抱えて部屋に到着した。
「先生! お久しぶりです……ってミーナ! 先生に荷物持たせて何してるの!?」
「えっ!? あ、あの……そ、その……」
ミーナが顔の前で指を組んで目を泳がせる。可愛い。
「いや、キース。俺がミーナの荷物を持たせてくれるようお願いしたんだ。素敵なレディの為に働くことができるのは、男として栄誉なことだぞ」
ミーナが両手を広げてわずかに腰を落として先生に礼を述べる。ちょこっと顔を傾げる仕草が超可愛い。
「ま、まぁ……先生がそれで良いというのならいいのですが……」
続いてノーラがやはりミーナの大きな荷物を両手に抱えて部屋に到着。
「お、お嬢様……ハァハァ……お荷物……ハァハァ……お持ち……しました……」
毎日、エ・ダジーマとシーク師匠の実家を往復して足腰を鍛えているノーラが息切れしている。どんだけ大荷物なんだ我が妹。
「と、とりあえず休憩しない? シーア、みんなにお茶を出してあげて」
「かしこまりました」
「ごめんヴィル、ちょっと休ませて……」
そういってノーラがソファの上に倒れこむ。
「大丈夫。ノーラは休んでて」
シーアが淹れたお茶を飲んで一息つく頃には、ノーラも回復してミーナを膝の上に乗せてソファに腰かけていた。
ぼくがシーアの膝の上に座るという習慣は、こうして妹や弟にも引き継がれている。このままだとロイド家の奇習として代々受け継がれていってしまうかもしれない。
ちょっと心配になってきた。だが止めるつもりはないし、ミーナやハンスに止めるよう言うつもりもないけどな!
「それでミーナ、エ・ダジーマに入ることに決めたんだね」
ミーナがそう決めていたことは知っていたけれど、一応は聞いてみることにした。
「もちろん!……ですわ! それでお兄さま、わたし……わたくし、試験を受けるまでこちらに居させていただこうと思いますの!」
「えっ!? 今回は下見じゃないの?」
ちょっとちょっと、聞いてない! 聞いてないよ!
焦ったぼくがガラム先生やノーラに目を向けると、二人ともサッと目を逸らした。
0
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆*:.。. o(≧▽≦)o
【 関連話 】
異世界転生ハーレムプラン ~ 最強のスキルが【幼女化】ってマジですか?~
うっかり女神の転生ミス……って今度は護衛艦ですか? しかも艦長が幼女とか、もういい加減にしろ!
終わりの国のコメディアン
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる