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珈琲
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あれから2日歩いたところで面白い物を発見した。
それはコーヒーの木だ。
「この赤い実は見覚えがある。
アンナ悪いが辺りを警戒しておいてくれ。
この実を集める。」
「それは構わないが、また旨い物でも見つけたか?」
「旨いかどうかはまだ分からないがひとまず小袋一杯分は収穫してみる。」
それから15分程で小袋一杯分を収穫する。
「アンナ、ひとまず裏異空間へ戻るぞ。
俺の思った物で間違い無ければここに生えている木を根こそぎ後で取りにくる。」
直ぐに裏異空間へと戻りハルナを呼ぶ。
「ハルナ!直ぐにフライパンをもってきてくれ!」
先程の実を粉にフライパンにかける。
「ご主人様、これいったい何なんだ?
うん?だんだんいい匂いがしてきたな。」
「はっ!ご主人様、これは珈琲なんじゃ?」
「ハルナ正解だ。
珈琲は飲んだ事あるか?アンナ。」
「珈琲?いや聞いた事もないな。」
「じゃぁ初めてだな。
アンナには苦いかもしれないな。」
「よし、これくらいでいいか。
確か調理場にミルがあったな。
あれで粉にしよう。
ハルナはお湯を沸かせてくれ。」
「しまった!
粉を濾す濾紙が無いな。
仕方ないが布で濾すか…。」
「おお~、これだこれ!
この匂い最高だ!」
「久々の珈琲の香りいいです。」
3人分のコップに注ぎゆっくりと口をつける。
「なんだか安売り品のような味がしないでもないが、自生していた物と考えればそう悪くない。」
「確かに高級キリマンジャロみたいな味わい深いとは言い難いですが十分珈琲です。」
「……苦い…。」
アンナは涙目になりながら下を出す。
「ははは!アンナにはまだ早かったかな。
大人になると分かる味だ。」
笑いながらアンナに冗談を言うとアンナは口を膨らませて反論する。
「私はもう大人だ。
お風呂でいつもあんな事やこんな事してるじゃないか。」
アンナ、そんな恥ずかしい話はお昼からしちゃいけません。
「あ、あ、アンナ、ミルクと砂糖を入れると飲みやすくなるわよ。」
ハルナがミルクを取りに行くという口実で逃げていった。
「アンナ、ハルナは恥ずかしがり屋さんなんだからハルナの前であんまりそう言う話はしないように。」
「分かったよ。
ハルナもいい大人ななんたから、ご主人様と交わればいいのに。」
「あーんーなー。」
「分かった、分かった。」
すぐにハルナは戻ってきてアンナのコップに砂糖とミルクを継ぎ足す。
「おおっ!
これなら飲める。
飲めるというか、めっちゃ美味い!」
「アンナに珈琲の味が分かってもらえて良かったよ。
それ飲んだらさっきの場所に戻って木を根こそぎ掘り起こすぞ!」
その後、ハルナも連れてひたすら掘りまくる。
「はぁ、ご主人様疲れましたね。」
「ハルナ、まだ戻ってからこれを植える作業が残ってるぞ。
毎日珈琲生活までもう少しの辛抱だから頑張れ。」
「毎日珈琲生活の為なら頑張れる気がしてきました。」
「実はひとまず全部収穫して2割位は珈琲畑拡大の為に植えよう。
今は実になっているが、珈琲の花もキレイだぞ。」
「おーい、ご主人様ぁーーーー!」
アンナが向こうから手を振りながら戻ってくる。
アンナにはハルナとマサトが掘り起こしている間の周囲の警戒を指示してある。
「あの岩の向こうでオークを2匹仕留めたんだが重いからご主人様にお願いして異空間に入れてもらおうと思ってな。」
「まだ全部掘り起こし終わってないから血抜きだけして、引き続き警戒頼むよ。
終わったら行くから。」
こうして珈琲の木と今夜のおかずをゲットする事となった。
それはコーヒーの木だ。
「この赤い実は見覚えがある。
アンナ悪いが辺りを警戒しておいてくれ。
この実を集める。」
「それは構わないが、また旨い物でも見つけたか?」
「旨いかどうかはまだ分からないがひとまず小袋一杯分は収穫してみる。」
それから15分程で小袋一杯分を収穫する。
「アンナ、ひとまず裏異空間へ戻るぞ。
俺の思った物で間違い無ければここに生えている木を根こそぎ後で取りにくる。」
直ぐに裏異空間へと戻りハルナを呼ぶ。
「ハルナ!直ぐにフライパンをもってきてくれ!」
先程の実を粉にフライパンにかける。
「ご主人様、これいったい何なんだ?
うん?だんだんいい匂いがしてきたな。」
「はっ!ご主人様、これは珈琲なんじゃ?」
「ハルナ正解だ。
珈琲は飲んだ事あるか?アンナ。」
「珈琲?いや聞いた事もないな。」
「じゃぁ初めてだな。
アンナには苦いかもしれないな。」
「よし、これくらいでいいか。
確か調理場にミルがあったな。
あれで粉にしよう。
ハルナはお湯を沸かせてくれ。」
「しまった!
粉を濾す濾紙が無いな。
仕方ないが布で濾すか…。」
「おお~、これだこれ!
この匂い最高だ!」
「久々の珈琲の香りいいです。」
3人分のコップに注ぎゆっくりと口をつける。
「なんだか安売り品のような味がしないでもないが、自生していた物と考えればそう悪くない。」
「確かに高級キリマンジャロみたいな味わい深いとは言い難いですが十分珈琲です。」
「……苦い…。」
アンナは涙目になりながら下を出す。
「ははは!アンナにはまだ早かったかな。
大人になると分かる味だ。」
笑いながらアンナに冗談を言うとアンナは口を膨らませて反論する。
「私はもう大人だ。
お風呂でいつもあんな事やこんな事してるじゃないか。」
アンナ、そんな恥ずかしい話はお昼からしちゃいけません。
「あ、あ、アンナ、ミルクと砂糖を入れると飲みやすくなるわよ。」
ハルナがミルクを取りに行くという口実で逃げていった。
「アンナ、ハルナは恥ずかしがり屋さんなんだからハルナの前であんまりそう言う話はしないように。」
「分かったよ。
ハルナもいい大人ななんたから、ご主人様と交わればいいのに。」
「あーんーなー。」
「分かった、分かった。」
すぐにハルナは戻ってきてアンナのコップに砂糖とミルクを継ぎ足す。
「おおっ!
これなら飲める。
飲めるというか、めっちゃ美味い!」
「アンナに珈琲の味が分かってもらえて良かったよ。
それ飲んだらさっきの場所に戻って木を根こそぎ掘り起こすぞ!」
その後、ハルナも連れてひたすら掘りまくる。
「はぁ、ご主人様疲れましたね。」
「ハルナ、まだ戻ってからこれを植える作業が残ってるぞ。
毎日珈琲生活までもう少しの辛抱だから頑張れ。」
「毎日珈琲生活の為なら頑張れる気がしてきました。」
「実はひとまず全部収穫して2割位は珈琲畑拡大の為に植えよう。
今は実になっているが、珈琲の花もキレイだぞ。」
「おーい、ご主人様ぁーーーー!」
アンナが向こうから手を振りながら戻ってくる。
アンナにはハルナとマサトが掘り起こしている間の周囲の警戒を指示してある。
「あの岩の向こうでオークを2匹仕留めたんだが重いからご主人様にお願いして異空間に入れてもらおうと思ってな。」
「まだ全部掘り起こし終わってないから血抜きだけして、引き続き警戒頼むよ。
終わったら行くから。」
こうして珈琲の木と今夜のおかずをゲットする事となった。
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