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酒造り
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アンナはこの日レベル18まで上がった。
マサトは現状維持のレベル7のままだ。
「以前よりも楽にモンスターを狩れるようになってきたがレベルが上がりにくくなってきたな。」
4階層で数日ひたすら猪のモンスターを狩っているもののマサトはレベルが上がっていない。
アンナはマサトの加護があるものの、それでも1つしかレベルは上がっていなかった。
「アンナ、レベルも上がらないからこの階層は今日で終わりにして、明日は最後の階層に行こう。」
「そうだな。
なんだかんだ言って2週間近くこのダンジョンに籠もってないか?
もっと強い敵を倒さないとレベルも上がらないのかもしれないな。
5階層はこのダンジョンの全ての敵が出てくるだけで、旨味はないらしいからサクッと終わらそう。」
「オーケー、明日の5階層は最短距離で行こう。」
アンナとマサトは明日からの計画を打ち合わせる。
「さて、今日はこのまま5階層近くの階段まで進み、そこで裏異空間へ戻るけどいいか?」
「ああ問題ないよ。
ちなみに今日はワンカ●プはあるのか?」
「おいおい、あれは3つ買うだけで俺の魔力の殆どを消費するから暫くは葡萄酒で我慢しろ。」
アンナは尻尾がシュンとなってしまった。
マサトはその姿を見て可哀想だとも思ったが無い袖は振れないので我慢してもらう事にした。
裏異空間で酒作りも考えてみたが知識チートが出来るほど酒の詳しい作り方も知らないので諦める事にした。
「え?お酒なら作れますよ。」
晩飯を3人で食べているときにハルナがそんな事を言う。
「お酒はお米と米麹があれば作れますよ。」
「「え?」」
アンナとハモってしまった。
「日本じゃ一般人が作るのはダメだったはずだけど…?」
ハルナが目を逸らしながら錆び付いたロボットのようにゆっくりと首を90度曲げる。
「と、とにかく作れますよ。
清酒も作れますけど、どぶろくなんかは清酒より簡単ですよ。
お店で買うような、まろやかさとかは私じゃ無理ですけどね。」
「でかしたハルナ!!」
アンナの尻尾がMAXな動きだ。
「お、落ちついてアンナ。
作れるけどそれなりに発酵とか時間がかかるのよ。」
「ハルナ!
明日から裏異空間の酒造り大臣に任命する。」
マサトも悪乗りしていつも以上に食卓は賑やかになった。
マサトは現状維持のレベル7のままだ。
「以前よりも楽にモンスターを狩れるようになってきたがレベルが上がりにくくなってきたな。」
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アンナはマサトの加護があるものの、それでも1つしかレベルは上がっていなかった。
「アンナ、レベルも上がらないからこの階層は今日で終わりにして、明日は最後の階層に行こう。」
「そうだな。
なんだかんだ言って2週間近くこのダンジョンに籠もってないか?
もっと強い敵を倒さないとレベルも上がらないのかもしれないな。
5階層はこのダンジョンの全ての敵が出てくるだけで、旨味はないらしいからサクッと終わらそう。」
「オーケー、明日の5階層は最短距離で行こう。」
アンナとマサトは明日からの計画を打ち合わせる。
「さて、今日はこのまま5階層近くの階段まで進み、そこで裏異空間へ戻るけどいいか?」
「ああ問題ないよ。
ちなみに今日はワンカ●プはあるのか?」
「おいおい、あれは3つ買うだけで俺の魔力の殆どを消費するから暫くは葡萄酒で我慢しろ。」
アンナは尻尾がシュンとなってしまった。
マサトはその姿を見て可哀想だとも思ったが無い袖は振れないので我慢してもらう事にした。
裏異空間で酒作りも考えてみたが知識チートが出来るほど酒の詳しい作り方も知らないので諦める事にした。
「え?お酒なら作れますよ。」
晩飯を3人で食べているときにハルナがそんな事を言う。
「お酒はお米と米麹があれば作れますよ。」
「「え?」」
アンナとハモってしまった。
「日本じゃ一般人が作るのはダメだったはずだけど…?」
ハルナが目を逸らしながら錆び付いたロボットのようにゆっくりと首を90度曲げる。
「と、とにかく作れますよ。
清酒も作れますけど、どぶろくなんかは清酒より簡単ですよ。
お店で買うような、まろやかさとかは私じゃ無理ですけどね。」
「でかしたハルナ!!」
アンナの尻尾がMAXな動きだ。
「お、落ちついてアンナ。
作れるけどそれなりに発酵とか時間がかかるのよ。」
「ハルナ!
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