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オーク
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「おっ、ご主人様しゃがめ。
あの岩の向こうを見てみろ。
あれはオークだな。」
「あれか。
この歳になって遠くがあんまり見えないんだよ…。」
「そうなのか…。
オークの肉は旨いぞ!
特にオークキングって奴は脂がのってて更に旨いらしい。」
「らしいって言うのは食った事ないのか?」
「ああ、普通のオークは食ったことあるけど、オークキングは上位貴族や王族しか食べられないくらい貴重なんだよ。
普通のオークの何倍も強くて上位ランクの冒険者がレイドを組んで倒すらしぞ。」
「はー、こぇー。
出会わないようにしたいもんだな。
それとあんまり脂がのってると、これも歳のせいで胃もたれするんだよなぁ。」
「…オッサンだなご主人様。」
「ああオッサンだよ。
レベルが上がって前よりも多少は動けるようにはなったけどな。」
「それとあのオークを狩れれば今夜はしょうが焼きだな。」
「しょうが焼きってなんだ?
ハルナとご主人様の世界の食べ物か?」
「ああそうだよ。
アンナにも食べさせてやりたいから頑張って倒そう。」
「オークはオーガ程は強くないらしいが、初めて戦う相手だから1匹はご主人様の岩落としで頼む。
残った1匹は私がなんとか倒してみるよ。」
「分かった。
岩落としすると魔石以外の素材はダメになるから勿体ないが仕方ない。」
「ご主人様、直ぐに飛びかかれるように気付かれないギリギリまで近づこう。」
2匹は息を潜めオークの10メールほど近くまで接近する。
「よし、異空間!」
いつもの黒い渦がオークの頭上に現れ落下した岩に1匹が潰される。
それと同時にアンナが飛び出る。
不意をつかれたオークは抵抗する間もなくアンナに首を切り裂かれ絶命する。
「楽勝だったな。
これなら2体でもアンナならやれたんじゃないか?」
そう言いながら落下した岩に手をあて岩を異空間に収納する。
「どうだろうな?
今回は完全に不意打ちが決まったからなんとも言えない。
それに素材をダメにしても用心するにこした事はないはずだ。」
「そうだな、少し調子に乗ってしまった。
調子に乗ったときが一番危険だもんな。
アンナありがとう。」
「いや、前みたいにご主人様が死にかける姿は見たくないからな。
さて、このオークは私が血抜きするから、ご主人様は潰れたオークから魔石を抜いておいてくれ。」
それから30分ほど木に吊し血抜きをしていると、遠くから狼のような遠吠えが聞こえた。
「ご主人様、血抜きはこれくらいにして撤収しよう。
たぶん今の鳴き声は狼系のモンスターだと思う。
あいつらは個体としてはゴブリン達位の強さしかないが、頭が良く群れで狩りをする。
それに動きが早いからご主人様の岩落としと相性が悪い。」
「よし、オークを急いで木から降ろしてくれ。
直ぐに異空間に収納して俺達も撤収だ。」
数分で片付けと収納を済ませて急いで裏異空間へと戻る。
「ご主人様、アンナお帰りなさい。
今日は早かったんですね。」
「ただいまハルナ。
今日はオークが狩れたぞ。
アンナと解体するから後で肉を調理場へ持って行くよ。
今夜はアンナにしょうが焼きを食べさせてやってくれ。」
「しょうが焼きって料理がどんなのか分からないけど、ご主人様の世界の料理ってのでワクワクするし、ハルナが作ると絶品だし楽しみだなぁ。」
「考えただけで涎が出てきた。
よし、ご主人様急いで解体しよう!」
アンナはいつもの倍くらいのスピードで解体していくのだった。
ちなみにこの時点でアンナのレベルは11になり、マサトのレベルは5のまま変わっていない。
あの岩の向こうを見てみろ。
あれはオークだな。」
「あれか。
この歳になって遠くがあんまり見えないんだよ…。」
「そうなのか…。
オークの肉は旨いぞ!
特にオークキングって奴は脂がのってて更に旨いらしい。」
「らしいって言うのは食った事ないのか?」
「ああ、普通のオークは食ったことあるけど、オークキングは上位貴族や王族しか食べられないくらい貴重なんだよ。
普通のオークの何倍も強くて上位ランクの冒険者がレイドを組んで倒すらしぞ。」
「はー、こぇー。
出会わないようにしたいもんだな。
それとあんまり脂がのってると、これも歳のせいで胃もたれするんだよなぁ。」
「…オッサンだなご主人様。」
「ああオッサンだよ。
レベルが上がって前よりも多少は動けるようにはなったけどな。」
「それとあのオークを狩れれば今夜はしょうが焼きだな。」
「しょうが焼きってなんだ?
ハルナとご主人様の世界の食べ物か?」
「ああそうだよ。
アンナにも食べさせてやりたいから頑張って倒そう。」
「オークはオーガ程は強くないらしいが、初めて戦う相手だから1匹はご主人様の岩落としで頼む。
残った1匹は私がなんとか倒してみるよ。」
「分かった。
岩落としすると魔石以外の素材はダメになるから勿体ないが仕方ない。」
「ご主人様、直ぐに飛びかかれるように気付かれないギリギリまで近づこう。」
2匹は息を潜めオークの10メールほど近くまで接近する。
「よし、異空間!」
いつもの黒い渦がオークの頭上に現れ落下した岩に1匹が潰される。
それと同時にアンナが飛び出る。
不意をつかれたオークは抵抗する間もなくアンナに首を切り裂かれ絶命する。
「楽勝だったな。
これなら2体でもアンナならやれたんじゃないか?」
そう言いながら落下した岩に手をあて岩を異空間に収納する。
「どうだろうな?
今回は完全に不意打ちが決まったからなんとも言えない。
それに素材をダメにしても用心するにこした事はないはずだ。」
「そうだな、少し調子に乗ってしまった。
調子に乗ったときが一番危険だもんな。
アンナありがとう。」
「いや、前みたいにご主人様が死にかける姿は見たくないからな。
さて、このオークは私が血抜きするから、ご主人様は潰れたオークから魔石を抜いておいてくれ。」
それから30分ほど木に吊し血抜きをしていると、遠くから狼のような遠吠えが聞こえた。
「ご主人様、血抜きはこれくらいにして撤収しよう。
たぶん今の鳴き声は狼系のモンスターだと思う。
あいつらは個体としてはゴブリン達位の強さしかないが、頭が良く群れで狩りをする。
それに動きが早いからご主人様の岩落としと相性が悪い。」
「よし、オークを急いで木から降ろしてくれ。
直ぐに異空間に収納して俺達も撤収だ。」
数分で片付けと収納を済ませて急いで裏異空間へと戻る。
「ご主人様、アンナお帰りなさい。
今日は早かったんですね。」
「ただいまハルナ。
今日はオークが狩れたぞ。
アンナと解体するから後で肉を調理場へ持って行くよ。
今夜はアンナにしょうが焼きを食べさせてやってくれ。」
「しょうが焼きって料理がどんなのか分からないけど、ご主人様の世界の料理ってのでワクワクするし、ハルナが作ると絶品だし楽しみだなぁ。」
「考えただけで涎が出てきた。
よし、ご主人様急いで解体しよう!」
アンナはいつもの倍くらいのスピードで解体していくのだった。
ちなみにこの時点でアンナのレベルは11になり、マサトのレベルは5のまま変わっていない。
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