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再始動
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あれから2日間は精神的な疲れを癒やすために裏異空間に籠もった。
「アンナ、そろそろ旅の続きをしようか。
確か休憩所の案内板だと、順調に行けば明日位には街道に出て村にも着けるんじゃないか。」
「そうだな。
今日は何の加護を付けてくれるんだ?」
「うーん、今日は長く行動したいから弱めの加護にして加護の時間を長く保たせよう。
そうだなぁ、俊敏1.25倍にしておこう。」
「それと俺もなるべく剣で戦ってみたいから、ヤバそうならサポートしてくれ。」
「ご主人様は岩落としをかわされたら、命取りだから剣の練習もしておきたいというわけだな。」
「ああそうだよ。
レベルが上がっても剣の技術自体が上手くなったわけじゃないしな。
レベル任せの剣の素人だとそのうち詰みそうだしな。」
「ハルナは今日はどうする?」
「ご飯の準備や洗濯物もありますので、1時間程一緒に行動してから裏異空間に戻りたいです。」
「オーケー、じゃぁ加護は時間は短いけど効果が高い経験値多めのやつにしとくか。」
そうして3人は黒い渦に入っていく。
「アンナ、そっちのゴブリンは任せた。
俺は向こうから走ってきてる奴をやる。
それと出来るだけ弱らせてハルナにとどめを刺させてやってくれ。」
「よしわかった。
ハルナ、私が弱らせるから少し待っててくれ。」
それから数分後、アンナがゴブリン2体を引きずってきた。
「ハルナ、こいつらは虫の息だ。
怖がらなくてもいいから、トドメを刺せ。」
「う、うん。
いきなり襲いかかってきたりしないように見ててね。」
「分かった、分かった。
ご主人様が戻ってくるから急げ。」
「えい!
し、死んだかな?
何度やっても気持ち悪い…。」
「ちゃんと死んだぞ。
少なくとも自分の身を守もれるくらいまでレベルは上げた方がいいんだから頑張れ。
ほら、あと1匹もトドメ刺して。」
「そうよね。
自分の身を守れるくらいにはならないと…。
まだレベル上がらないわ。」
「そりゃいくらご主人様の加護を付けても、直接戦闘はやってないんだから経験値は少なくて当たり前だよ。
ご主人様はハルナには戦闘をさせるつもりはないみたいだから、当分はトドメを刺すだけに専念しな。」
「そうね。
楽して加護で人より多く経験値貰ってるんだから贅沢言っちゃダメだね。」
「じゃ私は向こうに転がってるゴブリンの魔石抜いてくるからハルナはこの2匹の魔石抜いておいてくれ。」
そう言ってアンナは立ち上がるとちょうどマサトが向こうから歩いてきた。
「ハルナ大丈夫か?」
「はい、アンナがギリギリまで弱らせてくれていたので問題ありませんでした。
ただ魔石を抜くのはなかなか慣れないですね…。」
「そうだな。
俺も最初の頃はゴブリンといえ胸を切り裂くのは抵抗があったよ。
慣れろとしか言いようがないからなぁ。」
「ううっ、分かりました。
魔石は貴重な収入源ですからね。
頑張ります。」
青い顔をしながらハルナがゴブリンの胸を切り裂く。
「うーうー、気持ち悪い…。」
「アンナ、そろそろ旅の続きをしようか。
確か休憩所の案内板だと、順調に行けば明日位には街道に出て村にも着けるんじゃないか。」
「そうだな。
今日は何の加護を付けてくれるんだ?」
「うーん、今日は長く行動したいから弱めの加護にして加護の時間を長く保たせよう。
そうだなぁ、俊敏1.25倍にしておこう。」
「それと俺もなるべく剣で戦ってみたいから、ヤバそうならサポートしてくれ。」
「ご主人様は岩落としをかわされたら、命取りだから剣の練習もしておきたいというわけだな。」
「ああそうだよ。
レベルが上がっても剣の技術自体が上手くなったわけじゃないしな。
レベル任せの剣の素人だとそのうち詰みそうだしな。」
「ハルナは今日はどうする?」
「ご飯の準備や洗濯物もありますので、1時間程一緒に行動してから裏異空間に戻りたいです。」
「オーケー、じゃぁ加護は時間は短いけど効果が高い経験値多めのやつにしとくか。」
そうして3人は黒い渦に入っていく。
「アンナ、そっちのゴブリンは任せた。
俺は向こうから走ってきてる奴をやる。
それと出来るだけ弱らせてハルナにとどめを刺させてやってくれ。」
「よしわかった。
ハルナ、私が弱らせるから少し待っててくれ。」
それから数分後、アンナがゴブリン2体を引きずってきた。
「ハルナ、こいつらは虫の息だ。
怖がらなくてもいいから、トドメを刺せ。」
「う、うん。
いきなり襲いかかってきたりしないように見ててね。」
「分かった、分かった。
ご主人様が戻ってくるから急げ。」
「えい!
し、死んだかな?
何度やっても気持ち悪い…。」
「ちゃんと死んだぞ。
少なくとも自分の身を守もれるくらいまでレベルは上げた方がいいんだから頑張れ。
ほら、あと1匹もトドメ刺して。」
「そうよね。
自分の身を守れるくらいにはならないと…。
まだレベル上がらないわ。」
「そりゃいくらご主人様の加護を付けても、直接戦闘はやってないんだから経験値は少なくて当たり前だよ。
ご主人様はハルナには戦闘をさせるつもりはないみたいだから、当分はトドメを刺すだけに専念しな。」
「そうね。
楽して加護で人より多く経験値貰ってるんだから贅沢言っちゃダメだね。」
「じゃ私は向こうに転がってるゴブリンの魔石抜いてくるからハルナはこの2匹の魔石抜いておいてくれ。」
そう言ってアンナは立ち上がるとちょうどマサトが向こうから歩いてきた。
「ハルナ大丈夫か?」
「はい、アンナがギリギリまで弱らせてくれていたので問題ありませんでした。
ただ魔石を抜くのはなかなか慣れないですね…。」
「そうだな。
俺も最初の頃はゴブリンといえ胸を切り裂くのは抵抗があったよ。
慣れろとしか言いようがないからなぁ。」
「ううっ、分かりました。
魔石は貴重な収入源ですからね。
頑張ります。」
青い顔をしながらハルナがゴブリンの胸を切り裂く。
「うーうー、気持ち悪い…。」
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