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家庭菜園
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倒したオーガの魔石は温泉旅館の入って直ぐの所に記念品として飾った。
「ご主人様、さっきレベルを確認したらレベル10になっていた…。
多分オーガを倒したところまでは経験値3倍が効いてたんだろうな。
その後もゴブリンを何十匹も倒してたからな。」
「それは凄いな!
完全に格上だったし経験値3倍だったから経験値めっちゃ入ったんだろうな。」
「それと今後はオーガみたいな強いモンスターが出てきても対応出来るように連携を考えないとな。」
「なんにせよ俺もみんなも身体の傷は癒えたけど疲労が残ってるから数日は裏異空間でまったりしよう。」
そんな事を話しているとハルナが温かい紅茶を出してくれた。
紅茶は生活必需品に入っていないので結構高く貴重だ。
ハルナが限りある魔力量を計算してなんとかネット通販で購入してくれた。
多分市場や店で買っ方がコストパフォーマンスはいいのだが、洗練された元の世界の紅茶と比較すると月とスッポンだ。
「はぁー、ご主人様とハルナの世界の紅茶はホッと一息つくな。
奴隷がこんな贅沢てきるなんてご主人様に本当に感謝するよ。」
「ハルナもだけど奴隷なんて気にするな。
俺たちはもう家族みたいなもんだろ。」
「私とアンナを救ってくれたばかりか、こんなに良くしてもらって本当にありがとうございます。」
ハルナが深々と頭を下げる。
「だから気にするな。
ハルナも遠慮せず紅茶飲め。」
「こんな時になんですがご主人様、お願いがあるのですが…。」
「どうした遠慮するな」
ハルナはモジモジしながら切り出す。
「じ、実は言いにくいのですが、そろそろアレが来そうでネット通販でアレを買いたいのですが…」
「アレって何だ?」
「その……アレです…。」
「あー、ご主人様アレだよアレ。
ハルナが言いたいのはもうすぐ生理が来そうってことだろ?
何買うのかは知らないが。」
ハルナが顔を真っ赤にする。
「あー、アレか…。
いや、すまん、男の一人暮らしが長かったから気付いてやれなかった。
この前捕った猪肉や鹿肉もあるから少し魔力に余裕があるはずだ。
好きなように使ってくれて構わないよ。」
「あ、ありがとうございます。
アンナの分もいいですか?」
「勿論だ。
俺にはその辺の事は分からないから女性同士うまくやってくれ。」
ネット通販を開くと生理用品は生活必需品に入っているようでかなり安かった。
「まだ魔力に余力があるから何か欲しい物はあるか?」
「それなら食料事情も含め家庭菜園をしてみたいと思うので野菜の苗か種をお願いします。」
「ちなみにハルナは家庭菜園はやった事あるのか?」
「いえ、ありません…。」
急にハルナの顔が暗くなる。
その横からアンナが入ってくる。
「家庭菜園って農業の事だよな?
村で普通に野菜や芋やカブを育ててたから私が教えてやるよ。」
ハルナの顔がぱぁっと明るくなる。
「アンナありがとう!」
「俺の実家が兼業農家だったから少しは俺も役にたつぞ。
取りあえず初心者用にジャガイモとトマトから初めてみよう。」
そう言って好みの品種を選んでいく。
「トマトって言ってもいろんな品種があるんですね。」
「ああ、病気に強いのや沢山実がなるのやら、糖度が高いやつとかいっぱいあるぞ。
トマトとジャガイモならどれを選んでも、まず失敗する事はないから安心していいぞ。」
「あっ、畑作らないといけないな。
地形作成画面から作れるかみてみよう。」
結果畑は地形作成画面から作れる事が出来たが、肝心の農具が手に入らなかった。
「鍬やスコップって高いですね…。」
「農具は村か街で買った方が絶対安いな。
ひとまずゴブリン達が使ってたボロボロのショートソードとかで代用しよう。
土を掘り起こすくらいならなんとかなるはずだ。」
ハルナが笑顔で土を掘り苗を植えている。
マサトはこの笑顔を守っていこうと誓うのだった。
「ご主人様、さっきレベルを確認したらレベル10になっていた…。
多分オーガを倒したところまでは経験値3倍が効いてたんだろうな。
その後もゴブリンを何十匹も倒してたからな。」
「それは凄いな!
完全に格上だったし経験値3倍だったから経験値めっちゃ入ったんだろうな。」
「それと今後はオーガみたいな強いモンスターが出てきても対応出来るように連携を考えないとな。」
「なんにせよ俺もみんなも身体の傷は癒えたけど疲労が残ってるから数日は裏異空間でまったりしよう。」
そんな事を話しているとハルナが温かい紅茶を出してくれた。
紅茶は生活必需品に入っていないので結構高く貴重だ。
ハルナが限りある魔力量を計算してなんとかネット通販で購入してくれた。
多分市場や店で買っ方がコストパフォーマンスはいいのだが、洗練された元の世界の紅茶と比較すると月とスッポンだ。
「はぁー、ご主人様とハルナの世界の紅茶はホッと一息つくな。
奴隷がこんな贅沢てきるなんてご主人様に本当に感謝するよ。」
「ハルナもだけど奴隷なんて気にするな。
俺たちはもう家族みたいなもんだろ。」
「私とアンナを救ってくれたばかりか、こんなに良くしてもらって本当にありがとうございます。」
ハルナが深々と頭を下げる。
「だから気にするな。
ハルナも遠慮せず紅茶飲め。」
「こんな時になんですがご主人様、お願いがあるのですが…。」
「どうした遠慮するな」
ハルナはモジモジしながら切り出す。
「じ、実は言いにくいのですが、そろそろアレが来そうでネット通販でアレを買いたいのですが…」
「アレって何だ?」
「その……アレです…。」
「あー、ご主人様アレだよアレ。
ハルナが言いたいのはもうすぐ生理が来そうってことだろ?
何買うのかは知らないが。」
ハルナが顔を真っ赤にする。
「あー、アレか…。
いや、すまん、男の一人暮らしが長かったから気付いてやれなかった。
この前捕った猪肉や鹿肉もあるから少し魔力に余裕があるはずだ。
好きなように使ってくれて構わないよ。」
「あ、ありがとうございます。
アンナの分もいいですか?」
「勿論だ。
俺にはその辺の事は分からないから女性同士うまくやってくれ。」
ネット通販を開くと生理用品は生活必需品に入っているようでかなり安かった。
「まだ魔力に余力があるから何か欲しい物はあるか?」
「それなら食料事情も含め家庭菜園をしてみたいと思うので野菜の苗か種をお願いします。」
「ちなみにハルナは家庭菜園はやった事あるのか?」
「いえ、ありません…。」
急にハルナの顔が暗くなる。
その横からアンナが入ってくる。
「家庭菜園って農業の事だよな?
村で普通に野菜や芋やカブを育ててたから私が教えてやるよ。」
ハルナの顔がぱぁっと明るくなる。
「アンナありがとう!」
「俺の実家が兼業農家だったから少しは俺も役にたつぞ。
取りあえず初心者用にジャガイモとトマトから初めてみよう。」
そう言って好みの品種を選んでいく。
「トマトって言ってもいろんな品種があるんですね。」
「ああ、病気に強いのや沢山実がなるのやら、糖度が高いやつとかいっぱいあるぞ。
トマトとジャガイモならどれを選んでも、まず失敗する事はないから安心していいぞ。」
「あっ、畑作らないといけないな。
地形作成画面から作れるかみてみよう。」
結果畑は地形作成画面から作れる事が出来たが、肝心の農具が手に入らなかった。
「鍬やスコップって高いですね…。」
「農具は村か街で買った方が絶対安いな。
ひとまずゴブリン達が使ってたボロボロのショートソードとかで代用しよう。
土を掘り起こすくらいならなんとかなるはずだ。」
ハルナが笑顔で土を掘り苗を植えている。
マサトはこの笑顔を守っていこうと誓うのだった。
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