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潮時
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翌朝食堂に来るとハルナと獣人の少女がマサトを待っていた。
「おはよう。
身体の具合はどうだ?」
獣人の少女が答える
「ご、ご主人様おはよう。
私を助けてくれたんだってな。
メイド、小間使い、何でもするよ。
獣人だけど夜伽とかもした方がいいか…?」
夜伽という言葉が出た瞬間、後ろのハルナはビクッとし目を伏せた。
顔が真っ赤になっている。
「えーと、まずは二人ともそこに座ってくれ。」
二人を座らせ話を切り出す。
「ハルナから聞いているかもしれないけど俺の名前はマサトだ。
俺は君の事を何も知らないから、まずは自己紹介してくれるかな?」
「すまない、忘れていた。
私は狼の獣人アンナ20歳だ。
16歳の時に村の口減らしで売られたんたが、私を買い取った牧場主がなにやら不正をしてたとかで処刑され、また奴隷商人の下に送られったって訳さ。」
「それと狼の獣人の誇りとして、命を助けてもらった恩として一生ご主人様に着いていくよ。
買い戻しもしないから好きように何でも命令してくれ。」
狼の獣人の誇りとか凄いなとしか言いようがないが、日本と違いファンタジーの世界だし、こんなものなんだろうと思う事にした。
「アンナの覚悟は分かった。
ハルナ、アンナに俺の秘密を教えても大丈夫だ。
これからはみんな家族だ。」
その後3人で昨日の残りのけんちん汁を食べて2人には今日はゆっくり休むように話した。
「ハルナ、今ある魔力で食材を購入してくれ。
全部魔力を使い切っても構わない。」
ハルナに食材を選ばせたあとマサトは日課のゴブリン狩りに出かけた。
「ふぅ、やっとレベル3まで上がったか。」
魔力も少し上がったけどまだまだ誤差の範囲だな。
冒険者ギルドで魔石を買い取ってもらっているといつもの受付嬢がある事に気付く。
「マサトさんこの魔石ですがゴブリンメイジの魔石ですね。」
「この地域ではゴブリンアーチャーは普通に居ますがメイジは結構珍しいんですよ。
と言っても強いゴブリンでもないので普通のゴブリンの魔石の1.25倍の金額ですけどね。」
スキル強奪系のスキル持ちなら小躍りするだろうが、俺には遠距離攻撃ができる厄介なモンスターなだけだ。
「それとランクがFからEに上がります。
今後も頑張って下さいね。」
ランクが上がれば上がるほど素材や買取金額が上がるらしい。
ギルドの取り分を少し減らし冒険者へ還元するみたいな仕組みらしい。
さて、今日も商業ギルドで砂糖と胡椒を買い取ってもらおう。
ただ何で毎日こんな上質の砂糖や塩、胡椒を持ってこれるのか探りを入れらているので、ここらあたりが潮時だろうと考えている。
何度か後をつけられた事もあったしな。
「おはよう。
身体の具合はどうだ?」
獣人の少女が答える
「ご、ご主人様おはよう。
私を助けてくれたんだってな。
メイド、小間使い、何でもするよ。
獣人だけど夜伽とかもした方がいいか…?」
夜伽という言葉が出た瞬間、後ろのハルナはビクッとし目を伏せた。
顔が真っ赤になっている。
「えーと、まずは二人ともそこに座ってくれ。」
二人を座らせ話を切り出す。
「ハルナから聞いているかもしれないけど俺の名前はマサトだ。
俺は君の事を何も知らないから、まずは自己紹介してくれるかな?」
「すまない、忘れていた。
私は狼の獣人アンナ20歳だ。
16歳の時に村の口減らしで売られたんたが、私を買い取った牧場主がなにやら不正をしてたとかで処刑され、また奴隷商人の下に送られったって訳さ。」
「それと狼の獣人の誇りとして、命を助けてもらった恩として一生ご主人様に着いていくよ。
買い戻しもしないから好きように何でも命令してくれ。」
狼の獣人の誇りとか凄いなとしか言いようがないが、日本と違いファンタジーの世界だし、こんなものなんだろうと思う事にした。
「アンナの覚悟は分かった。
ハルナ、アンナに俺の秘密を教えても大丈夫だ。
これからはみんな家族だ。」
その後3人で昨日の残りのけんちん汁を食べて2人には今日はゆっくり休むように話した。
「ハルナ、今ある魔力で食材を購入してくれ。
全部魔力を使い切っても構わない。」
ハルナに食材を選ばせたあとマサトは日課のゴブリン狩りに出かけた。
「ふぅ、やっとレベル3まで上がったか。」
魔力も少し上がったけどまだまだ誤差の範囲だな。
冒険者ギルドで魔石を買い取ってもらっているといつもの受付嬢がある事に気付く。
「マサトさんこの魔石ですがゴブリンメイジの魔石ですね。」
「この地域ではゴブリンアーチャーは普通に居ますがメイジは結構珍しいんですよ。
と言っても強いゴブリンでもないので普通のゴブリンの魔石の1.25倍の金額ですけどね。」
スキル強奪系のスキル持ちなら小躍りするだろうが、俺には遠距離攻撃ができる厄介なモンスターなだけだ。
「それとランクがFからEに上がります。
今後も頑張って下さいね。」
ランクが上がれば上がるほど素材や買取金額が上がるらしい。
ギルドの取り分を少し減らし冒険者へ還元するみたいな仕組みらしい。
さて、今日も商業ギルドで砂糖と胡椒を買い取ってもらおう。
ただ何で毎日こんな上質の砂糖や塩、胡椒を持ってこれるのか探りを入れらているので、ここらあたりが潮時だろうと考えている。
何度か後をつけられた事もあったしな。
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