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鵺の宝箱
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チルミル侯爵に会う前日
「よし皆集まったな」
「明日、チルミル侯爵と会うがコイツを差し出してエルフを解放してもらいたいと思う」
そう言って鵺を倒した時には宝箱ごと持って帰ってきたドロップ品を取り出す。
「宝箱をチルミル侯爵に差し出す前に中身を皆で確認しようと思って集まってもらった。」
「それはご主人様が大怪我を負いながら手に入れた物ではないですか!
見知らぬエルフの為にこれを差し出すなど反対です!」
アリスはどんな思いでこれを手に入れたか知っているだけに猛反対してきた。
「アリス言いたい事は分かるが、今回の件は俺の同郷の国から来た若者が仕出かした事でもある。
若者の尻拭いは昔から大人がすると決まっている。」
アリスは俯き涙をためる。
「今回はアリスが反対だとしても俺の世界の恥だと思っているから押し通させてもらう。」
場の雰囲気が悪くなってしまったので、すかさずアウラが助け船を出す。
「ジン様の決めた事です。
私達はそれに従いましょう。
それに最下層の宝箱の中身も見てみたいですしね。」
「では宝箱を開けるぞ」
ジンはゆっくりと宝箱を開けていく。
開けた瞬間、宝箱の中から強烈な光が発する。
光がおさまりジンはゆっくりとそれを取り出す。
それを取り出しジン、チエ、タツヤは固まる。
それとは対象的にアウラとアリスは次第に興奮しだす。
「なんて事なの。
神官の私でも目が潰れてしまいそうな程、神々しい…」
「こんなの芸術の域を超えて神の所有物なのでは…」
二人にはとても神々しく見えるようだ。
それとは対象的にジンとチエとタツヤは
「えっ?これってあれだよな…?」
「ええ、、アレだと思います…」
「………」
タツヤは声もでなかった。
ジンが少し間を置いて口を開く。
「これって大阪のオバチャンが着てる虎の絵が前面大きく書かれているセーターだよな…」
「そういえば鵺の足……虎だったな…。」
タツヤがやっと我に返り喋り始める
「この世界の美的センスを疑うわ…」
「タツヤさん、これ侯爵みたいな偉い人に差し出してもいいんですかね?」
「神官のアウラでさえこの反応なんだ、大丈夫だと思う……多分…。」
「私達日本にはネタでしかないのに……」
「まぁ……とりあえず渡してみるよ…」
「これ差し出したらジンさん打ち首とかならないか心配です…」
「………。」
「よし皆集まったな」
「明日、チルミル侯爵と会うがコイツを差し出してエルフを解放してもらいたいと思う」
そう言って鵺を倒した時には宝箱ごと持って帰ってきたドロップ品を取り出す。
「宝箱をチルミル侯爵に差し出す前に中身を皆で確認しようと思って集まってもらった。」
「それはご主人様が大怪我を負いながら手に入れた物ではないですか!
見知らぬエルフの為にこれを差し出すなど反対です!」
アリスはどんな思いでこれを手に入れたか知っているだけに猛反対してきた。
「アリス言いたい事は分かるが、今回の件は俺の同郷の国から来た若者が仕出かした事でもある。
若者の尻拭いは昔から大人がすると決まっている。」
アリスは俯き涙をためる。
「今回はアリスが反対だとしても俺の世界の恥だと思っているから押し通させてもらう。」
場の雰囲気が悪くなってしまったので、すかさずアウラが助け船を出す。
「ジン様の決めた事です。
私達はそれに従いましょう。
それに最下層の宝箱の中身も見てみたいですしね。」
「では宝箱を開けるぞ」
ジンはゆっくりと宝箱を開けていく。
開けた瞬間、宝箱の中から強烈な光が発する。
光がおさまりジンはゆっくりとそれを取り出す。
それを取り出しジン、チエ、タツヤは固まる。
それとは対象的にアウラとアリスは次第に興奮しだす。
「なんて事なの。
神官の私でも目が潰れてしまいそうな程、神々しい…」
「こんなの芸術の域を超えて神の所有物なのでは…」
二人にはとても神々しく見えるようだ。
それとは対象的にジンとチエとタツヤは
「えっ?これってあれだよな…?」
「ええ、、アレだと思います…」
「………」
タツヤは声もでなかった。
ジンが少し間を置いて口を開く。
「これって大阪のオバチャンが着てる虎の絵が前面大きく書かれているセーターだよな…」
「そういえば鵺の足……虎だったな…。」
タツヤがやっと我に返り喋り始める
「この世界の美的センスを疑うわ…」
「タツヤさん、これ侯爵みたいな偉い人に差し出してもいいんですかね?」
「神官のアウラでさえこの反応なんだ、大丈夫だと思う……多分…。」
「私達日本にはネタでしかないのに……」
「まぁ……とりあえず渡してみるよ…」
「これ差し出したらジンさん打ち首とかならないか心配です…」
「………。」
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