Night Sky

九十九光

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爪噛む悪い癖 今更止めても意味ないじゃんー3

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 地下街の通路へ押し出された光。サロモンと違い、流れる血までオートで透明にできない以上、一度流血すればステルスは機能しなくなった。

「クソッタレ!」

 サロモンの右側少し離れた位置に出現する光。手はレーザーを撃つ構えだった。

 だがサロモンのほうが一手早かった。透明化したサロモンの刃が出現した光の胸を貫く。

「とんだマヌケがいたもんだ! ちょっと血を流せば透明化が解除されるユニゾンなんてヘボいにも程がある!」

 サロモンが勝ち誇った様子を見せる。

「とんだマヌケがいたもんだ。刺した手応えで肉と蜃気楼の区別も分からねえとは」

 サロモンの左側に、本物の光が姿を現した。その両手はサッカーボール大の大きさの光の玉を集束していた。

 あれを撃つ気か。

 サロモンがそう感じた次の瞬間。

「アット・ゴッズ・マーシー! みんなを照らす光(ザ・サン)!」

 光の両手からマンガのような太いレーザーが放たれた。サロモンは光反射で貫通を防ぎ、逆に光を消そうとする。

「やっぱり反射したか! けど初めててめえにレーザー反射された時に確かに聞いたぞ! 熱いって! 光の熱までは反射できねえんじゃねえか!」

 光は絶えず動き回り、レーザーを直撃をかわす。サロモンも高すぎる熱をかわすために動きたかったが、レーザーは放たれただけでその余波で地下街全体を照らす。どこに逃げても反射で位置を特定されてしまう状態だった。

 こうして焼けていく最中、サロモンの頭の中を身に覚えのない記憶が流れる。
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