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「全肯定」に酔ってる勇者に反吐が出たー8
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そう考える文活を前に、リッチャルデットは2つ目のユニゾンを発動する。
分身だった。それも1体ずつ出現する形であり、段々と小さくなっているように見える。
「貴様、ユニゾンを2つ持ってゴホッ!」
文活が咳き込む。咳は段々と強くなり、肺や胃を激痛が走る。
文活は理解した。この分身、際限がないのだ。増やせる数も、分身の小ささも。
《ユダのリッチャルデット 本名:福家亮平 ユニゾン名:ブラック★ロックシューター……時速70キロで走れる。応用で時速70キロで蹴りを入れたり、時速70キロまで反応できたりする。 第二のユニゾン名:マトリョシカ……無限に分身できる。分身する度に分身は小さくなっていく。》
「もうこれでフィニッシュだ! ミクロ単位になった分身は風に乗ってお前の体内に侵入し、時速70キロで暴れまわってる!」
種明かしをするリッチャルデットの距離は相変わらず遠かった。
そして文活のメッセージを受け取った颯天は、『女装する変態野郎ならターミナルの屋根の上田』と素早く打ち込み、マラジジと対峙した。
「キラキラ輝く未来の光! 愛と正義の笑顔の戦士! マジカル・ガール・アンド・チョコレート! クラスのみんなには、ナイショだよ!」
以前見たフリルのついたピンクのドレス姿に変身したマラジジ。屋根の下からそれを見る颯天は、以前よりノリノリなことに気がついた。
「くらえ! ラブラブチョコレートビーム!」
マラジジがステッキからチョコレート化ビームを撃って颯天を攻撃する。颯天はそれをミサイル飛行でかわし、完全にオカマ化したマラジジの背後を取る。
「サシでやるなら飛べる俺のが上なんだよ、このオカマ野郎!」
颯天がマラジジに向かってミサイルを撃ったその時だった。
マラジジの背中に紫色の蝶の羽が生え、素早く飛んで颯天の背後を取った。
再び放たれたビームをかわし、屋根の上に降りた颯天。ユニゾンを2つ以上持っている可能性が出たと感じた次の瞬間だった。
颯天の視界がグニャリと曲がり、ラジオのノイズのような音が聞こえてくる。
「どうしたの~? サシなら私に勝てるんじゃないの~?」
空中のマラジジが煽るように口元を押さえる。
分身だった。それも1体ずつ出現する形であり、段々と小さくなっているように見える。
「貴様、ユニゾンを2つ持ってゴホッ!」
文活が咳き込む。咳は段々と強くなり、肺や胃を激痛が走る。
文活は理解した。この分身、際限がないのだ。増やせる数も、分身の小ささも。
《ユダのリッチャルデット 本名:福家亮平 ユニゾン名:ブラック★ロックシューター……時速70キロで走れる。応用で時速70キロで蹴りを入れたり、時速70キロまで反応できたりする。 第二のユニゾン名:マトリョシカ……無限に分身できる。分身する度に分身は小さくなっていく。》
「もうこれでフィニッシュだ! ミクロ単位になった分身は風に乗ってお前の体内に侵入し、時速70キロで暴れまわってる!」
種明かしをするリッチャルデットの距離は相変わらず遠かった。
そして文活のメッセージを受け取った颯天は、『女装する変態野郎ならターミナルの屋根の上田』と素早く打ち込み、マラジジと対峙した。
「キラキラ輝く未来の光! 愛と正義の笑顔の戦士! マジカル・ガール・アンド・チョコレート! クラスのみんなには、ナイショだよ!」
以前見たフリルのついたピンクのドレス姿に変身したマラジジ。屋根の下からそれを見る颯天は、以前よりノリノリなことに気がついた。
「くらえ! ラブラブチョコレートビーム!」
マラジジがステッキからチョコレート化ビームを撃って颯天を攻撃する。颯天はそれをミサイル飛行でかわし、完全にオカマ化したマラジジの背後を取る。
「サシでやるなら飛べる俺のが上なんだよ、このオカマ野郎!」
颯天がマラジジに向かってミサイルを撃ったその時だった。
マラジジの背中に紫色の蝶の羽が生え、素早く飛んで颯天の背後を取った。
再び放たれたビームをかわし、屋根の上に降りた颯天。ユニゾンを2つ以上持っている可能性が出たと感じた次の瞬間だった。
颯天の視界がグニャリと曲がり、ラジオのノイズのような音が聞こえてくる。
「どうしたの~? サシなら私に勝てるんじゃないの~?」
空中のマラジジが煽るように口元を押さえる。
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