227 / 379
僕ら 今、敬礼の合図をとり 三流映画の主役に成り下がったー12
しおりを挟む
そして景色は病院の中に変わる。遊大は後天性の病気で入院中の人を器具なしで自力で走れるレベルまで時間逆行させる仕事をしていた。有事の際に一人でも多くの人を助けるために。若返りも厭わなかった。
新宿区の大通り。モニター越しに外の様子を確認する、糸美、信也、臣蛇、爆美、虫は衝撃的な光景を目にしていた。
その辺のビルより遥かに高身長の、深い青をしたロボットが徘徊していたのだ。目測200メートルはある。
「マジか! あれエヴァンゲリオンじゃねえか!」
「えヴぁん……、聞いたことはあります。でもアニメの世界の話ですよね? なんであんなものが……」
興奮する虫に疑問をぶつける糸美。そこに外部からの通信が入る。
「こちら第一詰所野田! 増援組は近くのネットカフェの横につけてくれ!」
すでに前線にいる氷助の指示で、戦闘車は言われた通りネットカフェの横に停車した。そして外に出た訓練生たちは愕然とした。
「ピカピカ! ピカッチュウ!」
「てめえらに今日を生きる資格はねえ!」
「私が来たぁ!」
ネットカフェの3階の窓から、マンガ、アニメ、ゲームの世界の住人たちが続々と飛び出し、前線の部隊と交戦していたのだ。
「……! 3階にユニゾン持ちの敵がいるんですね!」
糸美がクモの糸でネットカフェの壁を登って3階を目指す。途中出てくるキャラクターは糸で拘束する。そして3階に入ると、通路内を見渡す。1ヶ所だけドアが開きっぱなしの個室があった。
糸美がまっすぐそこに向かうと、リュックを背負った痩せた体の男がいた。今もパソコンを操作しており、画面には日曜朝の女児向けアニメの二人組が映っている。
「そこで止まりな」
次の瞬間、その二人組が画面から無理矢理抜け出て糸美の前に立ちふさがった。
「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「闇の力のしもべ達よ!」
「とっととお家に帰りなさい!」
「……! このユニゾン」
「枯レタ花ビラ……。ピンクノ空ニ……」
窓の周囲の壁を破って、糸美が二人組とともに出てくる。糸を使って安全に着地した糸美は、地上の一同に報告する。
新宿区の大通り。モニター越しに外の様子を確認する、糸美、信也、臣蛇、爆美、虫は衝撃的な光景を目にしていた。
その辺のビルより遥かに高身長の、深い青をしたロボットが徘徊していたのだ。目測200メートルはある。
「マジか! あれエヴァンゲリオンじゃねえか!」
「えヴぁん……、聞いたことはあります。でもアニメの世界の話ですよね? なんであんなものが……」
興奮する虫に疑問をぶつける糸美。そこに外部からの通信が入る。
「こちら第一詰所野田! 増援組は近くのネットカフェの横につけてくれ!」
すでに前線にいる氷助の指示で、戦闘車は言われた通りネットカフェの横に停車した。そして外に出た訓練生たちは愕然とした。
「ピカピカ! ピカッチュウ!」
「てめえらに今日を生きる資格はねえ!」
「私が来たぁ!」
ネットカフェの3階の窓から、マンガ、アニメ、ゲームの世界の住人たちが続々と飛び出し、前線の部隊と交戦していたのだ。
「……! 3階にユニゾン持ちの敵がいるんですね!」
糸美がクモの糸でネットカフェの壁を登って3階を目指す。途中出てくるキャラクターは糸で拘束する。そして3階に入ると、通路内を見渡す。1ヶ所だけドアが開きっぱなしの個室があった。
糸美がまっすぐそこに向かうと、リュックを背負った痩せた体の男がいた。今もパソコンを操作しており、画面には日曜朝の女児向けアニメの二人組が映っている。
「そこで止まりな」
次の瞬間、その二人組が画面から無理矢理抜け出て糸美の前に立ちふさがった。
「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「闇の力のしもべ達よ!」
「とっととお家に帰りなさい!」
「……! このユニゾン」
「枯レタ花ビラ……。ピンクノ空ニ……」
窓の周囲の壁を破って、糸美が二人組とともに出てくる。糸を使って安全に着地した糸美は、地上の一同に報告する。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる