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かつては無邪気に笑えた人ー12
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状況の説明がほしい遊大は、遠目に眺める他の部隊メンバーに質問する。それに対して小麦が恐る恐る答えた。
「信也君、兵士になる意欲を取り戻したんだけど、その理由が遊大君をヒーローのように感じて憧れたからなんだって。この3日間、早く遊大君に会いたいって、うるさかった」
阿玉先生が言ってた暴走ってそういうことか。
事の顛末を理解した遊大は、なんとかして信也を引き剥がそうとする。
「そう! 僕はあの時の君に救われたんだ! 逃げないというだけで臆病なんかじゃないという言葉! ただの言葉以上の意味で理解できた! だから僕は立ち直れたのさ! 君は僕のヒーローさ!」
立ち直ってよかったという気持ちと、こんなに元の性格と変わってしまってよかったのかという気持ちが混在する。
遊大は複雑な気持ちになった。
「信也君、兵士になる意欲を取り戻したんだけど、その理由が遊大君をヒーローのように感じて憧れたからなんだって。この3日間、早く遊大君に会いたいって、うるさかった」
阿玉先生が言ってた暴走ってそういうことか。
事の顛末を理解した遊大は、なんとかして信也を引き剥がそうとする。
「そう! 僕はあの時の君に救われたんだ! 逃げないというだけで臆病なんかじゃないという言葉! ただの言葉以上の意味で理解できた! だから僕は立ち直れたのさ! 君は僕のヒーローさ!」
立ち直ってよかったという気持ちと、こんなに元の性格と変わってしまってよかったのかという気持ちが混在する。
遊大は複雑な気持ちになった。
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