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大学時代
タチ
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春樹とセックスすることになった。
きっかけは、僕が『好きな子を組み敷いてみたい』と言ったから。だと思う。
今でも信じられない思いでいっぱいだ。
春樹がベットに横たわり、僕はその上に跨って見下ろしている。
見下ろす、って、ちょっといつもと顔が違って見えるんだな…。
しかし僕、上は初めてだ…。
それに…。
春樹は僕とのセックスをどんな風に想定しているんだろうか。
「春樹、あのさぁ…」
「ん~?」
…なんだか艶っぽく聞こえるのは気のせいかな。
「春樹は今から準備する感じ?」
「ん?なんの?」
ぽかーん、としてる。
あ、これは…多分ダメだ。
「あのさ、男同士でヤる時にお尻使うのは知ってるんでしょ?」
「ん、勉強した!」
「で、お尻の掃除をすることは知って…る?」
「オシリノ?ソウジ…?」
あぁ、やっぱりだ。
「萎えること言うけど、出てきちゃったら困るだろ?色々と…」
ちょっと固まっていたが、やっと意味が伝わったらしい。ホッ…。
「で、春樹は準備も掃除も知らなかった、ってことは、お尻使うつもりはない、ってことでいいんだよね?」
「ぐぅ~~~…ごめん言い出しっぺなのに何にも考えてませんでした…セックス=入れるモノって考えてた…」
虚勢を張っていた分か、両手で顔を覆って恥ずかしがっている。
…かわいいなぁ~。
「別にいいよ。僕も入れるつもりなかったし。春樹がソッチとは到底思えないんだもん」
「あ、そう!?良かった~!のかなぁ…」
雰囲気も何もあったもんじゃない。
いつも通り僕が下になって…と考えていたその時。
「す…」
「え?」
「す、素股で良ければ、抱いていいよ…」
素股で抱く!?
「いや、僕が入れてもらえば済む話…」
「違っ!尚也、好きな子を組み敷いてみたいって言ってたから…。
その、俺のこと、抱いてみてよ…」
んんんんんっ…!!
そういうことか、分かりにくい~~~。
こんな駆け引きしたことないから、何にも分からないよ~~~。
それに春樹の口から「抱いて」って、耳が幸せ…これ、タチの人いつも思ってるのかな。
「春樹、色々無理させてごめん」
「いや、無理してねーし!尚也のことを思ってだな!?」
顔を真っ赤にして、どうにか反論してくる。この手の話題については、僕の方が上手だな。ふふっ。
「ありがと…でも、僕タチってしたことないから…す、素股も上手くできないかも…」
「そんなの気にしない!俺は下手くそとか言って幻滅するような奴じゃないからな!」
一瞬僕の脳裏に『まゆ』がチラついたが、今春樹は僕のものだ。
「うん…頑張ってみるよ」
僕らは改めてお互いを見つめ合い、ゆっくりと顔を近付けて、唇を合わせた。
ただ触れるだけのキス。それだけでも心地よくて、すごくあったかくて幸せな気分だ。
が、突如、ぺろりと唇が舐められた。
「んっ」
驚いた拍子に声が出た。その隙に春樹の舌が、僕の口内へ侵入し、僕の舌へ絡み付いてくる。
それはねっとりとしていて熱く、求められ、必要とされていることを実感させてくれた。まるで海外映画の恋人同士がしているような、互いに貪り合うような、食べてしまいそうなキス…それはとろけてしまいそうな程気持ちがよかった。
僕は、春樹のシャツの裾から手を入れて、平らな胸へと手を伸ばし、小さな突起を探り、優しく触れた。むしろ、僕がして欲しかったことでもある。
絡み合う舌と舌、漏れる吐息…。
「んっふ、ふぅ…んふふふふ!」
春樹が突然吹き出して、体をよじって離れてしまった。
「ちょ、ごめ、くすぐったい」
「あぁ…ごめんね?」
僕はすっごく触ってほしい所なのに、普通の男の人って性感帯じゃないのかな…?
違いを見せつけられたようで少し胸が痛んだ。
「尚也は好きなの?乳首…」
「えっ?」
今度は僕のシャツの裾に手が侵入し、ピンと立って主張している小さな突起を指で弾かれた。
「んんッ…」
キスの余韻で感度が増している、すごく敏感に反応してしまう。いかにも、乳首を弄られ、開発された体なのだと主張せんばかりに…。
「あっ、はぁ…んっ!」
続けざまに、こねくり回すように刺激を与えられ、僕だけが感じていしまっている状況が恥ずかしく、情けなかった。
しかし、現実はそうではなかった。
「尚也、エロすぎじゃね?もう、ヤバいんだけど…」
春樹はズボンをパンパンに膨らませていて、まさにベルトを外そうという所だった。
全ての締め付けから解放されたソレは、血管が浮き、真っ赤に腫れ上がっていた。
目下に広がる光景は、一生見ることの出来ないものだと思っていた。
息を荒らげ、顔を赤くした春樹が、己の性器を解放している。僕の下で…。
「な、尚也脱ぎなよ…」
照れながら、遠慮がちにそう言われ、春樹の手で僕のスウェットが下ろされていく。
もちろん、僕も勃っていた。当たり前だ、あんなに触られて、勃たないはずがない。
「へへっ、一緒だな」
少し嬉しそうに春樹が笑う。それだけで僕は満足、幸せな気分で満たされる。
「…始めていい?」
「おぅ…」
素股なんて、したことない。
導かれるままに春樹の太ももの間に、僕のモノを差し込む。すると、春樹は強く足を閉じて、体温を直に感じながら程よい締め付けで、何とも言い難い幸福感があった。
それに…、より春樹と密着する形になって、お腹の辺りに春樹のモノが少し触れる、その度にあの苦悶に歪む官能的な表情を間近に見ることができた。
生まれて初めて腰を上下に振ってみる。ハッ、ハッ、ハッ…結構疲れる、けど、僕を見つめる春樹の視線がとても熱くて、多少の疲れなんてどうでもよくなってしまう。
相変わらずお腹には先端が当たり、擦れている。春樹の我慢汁で、にゅるにゅるとした感触が、また僕を狂わせていく。
「尚也っ…!」
先端の刺激に耐えているのだろうか、目を瞑り、歯を食いしばった、あの表情。
僕の大好きな表情を、僕のために向けてくれている。こんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。
春樹の反応、表情で、僕はどんどん興奮していった。昔と同じように。
「尚也、自分で触ってもいいか?イキそう…」
「うん、春樹のイクとこ、近くで見させて…」
春樹は、自身のいきり立ったモノ優しく握ると、先端を親指でスリスリと擦り、それから上下に扱き始めた。
やっぱり昔のままだ。
自慰行為に及ぶ春樹の表情…目を瞑って口を軽く開けて快感に浸っている顔、ぐっと固く目を閉じて快楽の波を感じ、受け流す顔。
どれも僕が長年こっそり見てきた顔。それが今、僕の下で、惜しげも無く晒されている。
僕はさらに速く腰を上下させる。
この顔…この顔が僕は大好きなんだ。
一瞬も見逃さまいと、目に焼き付けながら、自身を春樹の太ももに擦り付けていく。どんどん射精感が込み上げてくる。懐かしい感覚。
春樹が歯を食いしばり、「ううっ、はぁ…」と低く呻いた後、口を半開きにして肩で大きく息をした。白濁液が、僕に少しかかった。これは、初めて見るよ…春樹…。
その様子を間近で見ながら、僕は春樹に挟まれたまま同じく白く濁った液体をぶちまけた。
体を動かしていたことと、欲望を吐き出したことによる疲労感で、僕は春樹の上に倒れ込むようにして重なり合った。
互いの、まだ少しだけ硬さを持ったモノが触れ合った。
…昔、一緒に擦ったことがあったっけ。
そんなことを考えながら、息を整え、幸せの余韻に浸っていた。
しかし、すっかり変わってしまった僕の体は、まだ後ろが疼いていた。一度出しただけでは物足りない。激しくナカから突かれたい。
たった数年で、僕はとんだ淫乱になってしまったみたいだ。
でもそんなこと、春樹には…。
「尚也ぁ…俺にも、ヤらせてくれないかなぁ」
言えない、と思っていた矢先、先手を打たれた。
こんな体で良ければ、喜んで差し出すよ。
あわよくば、汚れきった僕の体を、全て春樹で上書きしてほしい。それができるなら、ぐちゃぐちゃのボロボロになるまで、抱き潰してくれて構わない。
あぁ、こんな日が来るなんて、夢のようだ…。
きっかけは、僕が『好きな子を組み敷いてみたい』と言ったから。だと思う。
今でも信じられない思いでいっぱいだ。
春樹がベットに横たわり、僕はその上に跨って見下ろしている。
見下ろす、って、ちょっといつもと顔が違って見えるんだな…。
しかし僕、上は初めてだ…。
それに…。
春樹は僕とのセックスをどんな風に想定しているんだろうか。
「春樹、あのさぁ…」
「ん~?」
…なんだか艶っぽく聞こえるのは気のせいかな。
「春樹は今から準備する感じ?」
「ん?なんの?」
ぽかーん、としてる。
あ、これは…多分ダメだ。
「あのさ、男同士でヤる時にお尻使うのは知ってるんでしょ?」
「ん、勉強した!」
「で、お尻の掃除をすることは知って…る?」
「オシリノ?ソウジ…?」
あぁ、やっぱりだ。
「萎えること言うけど、出てきちゃったら困るだろ?色々と…」
ちょっと固まっていたが、やっと意味が伝わったらしい。ホッ…。
「で、春樹は準備も掃除も知らなかった、ってことは、お尻使うつもりはない、ってことでいいんだよね?」
「ぐぅ~~~…ごめん言い出しっぺなのに何にも考えてませんでした…セックス=入れるモノって考えてた…」
虚勢を張っていた分か、両手で顔を覆って恥ずかしがっている。
…かわいいなぁ~。
「別にいいよ。僕も入れるつもりなかったし。春樹がソッチとは到底思えないんだもん」
「あ、そう!?良かった~!のかなぁ…」
雰囲気も何もあったもんじゃない。
いつも通り僕が下になって…と考えていたその時。
「す…」
「え?」
「す、素股で良ければ、抱いていいよ…」
素股で抱く!?
「いや、僕が入れてもらえば済む話…」
「違っ!尚也、好きな子を組み敷いてみたいって言ってたから…。
その、俺のこと、抱いてみてよ…」
んんんんんっ…!!
そういうことか、分かりにくい~~~。
こんな駆け引きしたことないから、何にも分からないよ~~~。
それに春樹の口から「抱いて」って、耳が幸せ…これ、タチの人いつも思ってるのかな。
「春樹、色々無理させてごめん」
「いや、無理してねーし!尚也のことを思ってだな!?」
顔を真っ赤にして、どうにか反論してくる。この手の話題については、僕の方が上手だな。ふふっ。
「ありがと…でも、僕タチってしたことないから…す、素股も上手くできないかも…」
「そんなの気にしない!俺は下手くそとか言って幻滅するような奴じゃないからな!」
一瞬僕の脳裏に『まゆ』がチラついたが、今春樹は僕のものだ。
「うん…頑張ってみるよ」
僕らは改めてお互いを見つめ合い、ゆっくりと顔を近付けて、唇を合わせた。
ただ触れるだけのキス。それだけでも心地よくて、すごくあったかくて幸せな気分だ。
が、突如、ぺろりと唇が舐められた。
「んっ」
驚いた拍子に声が出た。その隙に春樹の舌が、僕の口内へ侵入し、僕の舌へ絡み付いてくる。
それはねっとりとしていて熱く、求められ、必要とされていることを実感させてくれた。まるで海外映画の恋人同士がしているような、互いに貪り合うような、食べてしまいそうなキス…それはとろけてしまいそうな程気持ちがよかった。
僕は、春樹のシャツの裾から手を入れて、平らな胸へと手を伸ばし、小さな突起を探り、優しく触れた。むしろ、僕がして欲しかったことでもある。
絡み合う舌と舌、漏れる吐息…。
「んっふ、ふぅ…んふふふふ!」
春樹が突然吹き出して、体をよじって離れてしまった。
「ちょ、ごめ、くすぐったい」
「あぁ…ごめんね?」
僕はすっごく触ってほしい所なのに、普通の男の人って性感帯じゃないのかな…?
違いを見せつけられたようで少し胸が痛んだ。
「尚也は好きなの?乳首…」
「えっ?」
今度は僕のシャツの裾に手が侵入し、ピンと立って主張している小さな突起を指で弾かれた。
「んんッ…」
キスの余韻で感度が増している、すごく敏感に反応してしまう。いかにも、乳首を弄られ、開発された体なのだと主張せんばかりに…。
「あっ、はぁ…んっ!」
続けざまに、こねくり回すように刺激を与えられ、僕だけが感じていしまっている状況が恥ずかしく、情けなかった。
しかし、現実はそうではなかった。
「尚也、エロすぎじゃね?もう、ヤバいんだけど…」
春樹はズボンをパンパンに膨らませていて、まさにベルトを外そうという所だった。
全ての締め付けから解放されたソレは、血管が浮き、真っ赤に腫れ上がっていた。
目下に広がる光景は、一生見ることの出来ないものだと思っていた。
息を荒らげ、顔を赤くした春樹が、己の性器を解放している。僕の下で…。
「な、尚也脱ぎなよ…」
照れながら、遠慮がちにそう言われ、春樹の手で僕のスウェットが下ろされていく。
もちろん、僕も勃っていた。当たり前だ、あんなに触られて、勃たないはずがない。
「へへっ、一緒だな」
少し嬉しそうに春樹が笑う。それだけで僕は満足、幸せな気分で満たされる。
「…始めていい?」
「おぅ…」
素股なんて、したことない。
導かれるままに春樹の太ももの間に、僕のモノを差し込む。すると、春樹は強く足を閉じて、体温を直に感じながら程よい締め付けで、何とも言い難い幸福感があった。
それに…、より春樹と密着する形になって、お腹の辺りに春樹のモノが少し触れる、その度にあの苦悶に歪む官能的な表情を間近に見ることができた。
生まれて初めて腰を上下に振ってみる。ハッ、ハッ、ハッ…結構疲れる、けど、僕を見つめる春樹の視線がとても熱くて、多少の疲れなんてどうでもよくなってしまう。
相変わらずお腹には先端が当たり、擦れている。春樹の我慢汁で、にゅるにゅるとした感触が、また僕を狂わせていく。
「尚也っ…!」
先端の刺激に耐えているのだろうか、目を瞑り、歯を食いしばった、あの表情。
僕の大好きな表情を、僕のために向けてくれている。こんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。
春樹の反応、表情で、僕はどんどん興奮していった。昔と同じように。
「尚也、自分で触ってもいいか?イキそう…」
「うん、春樹のイクとこ、近くで見させて…」
春樹は、自身のいきり立ったモノ優しく握ると、先端を親指でスリスリと擦り、それから上下に扱き始めた。
やっぱり昔のままだ。
自慰行為に及ぶ春樹の表情…目を瞑って口を軽く開けて快感に浸っている顔、ぐっと固く目を閉じて快楽の波を感じ、受け流す顔。
どれも僕が長年こっそり見てきた顔。それが今、僕の下で、惜しげも無く晒されている。
僕はさらに速く腰を上下させる。
この顔…この顔が僕は大好きなんだ。
一瞬も見逃さまいと、目に焼き付けながら、自身を春樹の太ももに擦り付けていく。どんどん射精感が込み上げてくる。懐かしい感覚。
春樹が歯を食いしばり、「ううっ、はぁ…」と低く呻いた後、口を半開きにして肩で大きく息をした。白濁液が、僕に少しかかった。これは、初めて見るよ…春樹…。
その様子を間近で見ながら、僕は春樹に挟まれたまま同じく白く濁った液体をぶちまけた。
体を動かしていたことと、欲望を吐き出したことによる疲労感で、僕は春樹の上に倒れ込むようにして重なり合った。
互いの、まだ少しだけ硬さを持ったモノが触れ合った。
…昔、一緒に擦ったことがあったっけ。
そんなことを考えながら、息を整え、幸せの余韻に浸っていた。
しかし、すっかり変わってしまった僕の体は、まだ後ろが疼いていた。一度出しただけでは物足りない。激しくナカから突かれたい。
たった数年で、僕はとんだ淫乱になってしまったみたいだ。
でもそんなこと、春樹には…。
「尚也ぁ…俺にも、ヤらせてくれないかなぁ」
言えない、と思っていた矢先、先手を打たれた。
こんな体で良ければ、喜んで差し出すよ。
あわよくば、汚れきった僕の体を、全て春樹で上書きしてほしい。それができるなら、ぐちゃぐちゃのボロボロになるまで、抱き潰してくれて構わない。
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