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しおりを挟む薄暗い部屋の中で泣いていた
毎週欠かさずに見ているヒーローが出ている番組、それなのに今日はテレビを前にして電源をつけずに泣いている
かなしくて
こわくて
ただ、ただわからなく、できなくて
あたまとおなかをまもるためにからだをまあるくして
泣いていた
何かの拍子でテレビの電源が入り薄暗い部屋に明かりが生まれ、涙で滲む視界にはヒーローとヒーローに助けられたであろう人々が笑いあっている姿がテレビの向こう側にあった
ヒーローは笑い
ぼくはないていた
昼夜問わずよく泣く子供それが自分だった。一度泣けば隣でギャン泣きしていた赤ん坊が秒で真顔になっていたとか。近所の子と遊んでは泣き、川で遊んで服を汚しては泣き、小学校の授業についていけず泣き、学校帰り近くの田んぼに飛び込んでは泣いていた。個人的に最後の田んぼに飛び込むという事態にどうして何故そうなったのか過去の自分に問い詰めたいそうそう無いでしょ学校帰りに田んぼに飛び込むなんて。
とにもかくにも、それだけ泣けば渾名が「泣き虫」一択。呼ばれた当人は呼ばれたくなくて泣いていたわけだがまさに悪循環、ある種のマッチポンプと言えなくもない。尚その泣き虫は呼ばれたくなくて親に泣きついたわけだが呼ばれる原因を知っていた親に「呼ばれたくないなら泣くな」と至極全うな指摘と兄からは頭をはったかれるという教育を受けた。ええ、もちろん泣きましたとも。
泣き虫と呼ばれながらもそれなりに楽しく過ごして、ずっと変わらずに続くのだと思っていた。
まあ、変わらないということは有り得ないわけだけど。
一家の大黒柱 異動を言い渡される
当時大黒柱である父が勤めていた会社は勢いに乗っていて県内にだけ展開していた支店を地方に展開する方針に切り替えた。その新しく出す支店の責任者に父が選ばれて理由は成績を出していた事と新しく出す支店、地方の土地勘があるという事で選ばれたと言っていた。父は断ることも出来たが、その話を受ければ給与アップとは別に手当てがつくと提案され受ける事にした。子供が成長すれば何かと出費が出るし増えるわけでして。十代の自分でもそれは痛感している携帯料金安くしてくれません?いや、ホントに。
閑話休題
世間が前日に迫った連休に浮わつく中、ガキ大将達やクラスメイトから思い思いの別れの品や挨拶を貰いさよならばいばいして、その日の夕方ご近所さんに挨拶をして車に乗った。建物が目立つ町中から進む事三十分、建物は少なくなり代わり木々か増えていく。視界の奥、映る景色に徐々に大きくなっていく三角形が連なった山々は夕陽色に染まっていた。
一定のリズムで上下に左右に時には小刻みに揺れが意外と心地よく睡眠スイッチが入ってしまい、目が覚めた時には車はいつの間にか停まっていた。寝ていたことで自分がどこに居るのか分からなくなって、視界暗闇一色に息を飲んだが徐々に暗闇に目が慣れていくのと助手席に座っていた母と隣に座っていた兄の寝息が聞こえたことで落ち着きを取り戻し、車内に運転手席に父が居ない事に気付いた。窓の外を見ると辺りは車内の暗さとは変わらなかったが、一ヶ所に明かりがある場所が見え、よくよく見れば暗いだけで見えてなかった物が見えてきた。だだっ広い敷地に疎らに駐車車両があり、先程の明かりがある場所は公衆トイレ。そこから少し離れた所に自販機と喫煙スペースがあり自販機の光りに照らされながら父が煙草を吸っていた。
しばらくして母と兄が起きて一緒に外に出て体を解しながらトイレに向かった。先に戻った母は父と何か話していたが周囲に配慮してか声は小さかったので内容は聞こえなかった。兄と先に車に戻ってボーッと暗闇を眺めているとゆったりと意識の奥底に引きずり込まれるような睡魔に襲われ、抗うことは敵わなかったし元々抗うつもりも無かった。
車が揺れる感覚で眠っていた意識が起きては眠るを繰り返す。それを繰り返していると夢と現実の区別が曖昧になった時だった。
ガタガタと音がなる中
うっすら眼に映るのは全て相も変わらずの黒
違うのは聴こえてくるびゅおびゅおと風が吹くような声
聴いたことがないその声は徐々に風のような音がなくなり声だけになっていき
色んな人の声が混ざったような声は
段々と近づいてきて名前をよんでいた
黒い視界の至るところで
声は名前をよびながら仕切りに返事をしろと催促してくる
笑いながら 、泣きながら、 怒りながら
名前をよぶ
それに、返事をした
声はずっっと頭の中に響いていた
目が覚めた時には山を抜け引っ越し先の町にたどり着いていた。見るもの全てが初めての光景に興奮してはしゃいで、はしゃぎまくって「うるさい」と怒られて泣いた。
とにもかくにも新しい土地でも前のように無条件でやっていけると思っていた。
そんな事あるわけがない
新しい学校に通い始めても泣き虫が変わること無く寧ろ悪化していった。その上我が儘となれば自然淘汰されるのは火を見るよりも明らかだ。まあ、それを理解出来るようになった時には既に手遅れな状況、詰んでた。
馬鹿にされ、無視をされ、物を隠され、殴られ、蹴られ、が挨拶代わりに行われて、変わり種としては顔が見たくないから段ボールで作った壁を持ち込んで僕を囲ったりスプレーを吹き掛けられた。とにもかくにも何をするにも全否定される生活が卒業するまで続いたな。一番きつかったのは、当時そんな状況の中でも平等に接してくれていた女子にクラスのど真ん中で強制告白させられたこと。他の子供達からすれば一緒に虐めないその女子の行動が面白くなかったのと当時学生向け番組の影響で学校で告白するのが全国的に流行してたらしくそれを暇をもて余した小学校のクラスメイト達は僕で行った。尚告白の返事は死ねだった。まあそんな対応になるわな。んで、きつかったのは死ねと言われたことじゃないし振られたことでもない。言われるがままに行動するしか無かった自分と、告白した女子に迷惑をかけてしまったことにだ。
中学校に進学してからは直接的な虐めは減った(注、減っただけ)ものの、あいつヤベー奴(笑)の認識をもれなく小学校の同級生達が話の種として広げまくったお陰で全校生徒に認知される迄半年もかからなかった。まあ卒業する迄の三年間人と関わらずに済んだので良しとしよう。
そう思っていた
中学三年最後の週その考えを斜め二度(下方)位変える出来事があった。まあその話はしなくてもいいだろう。需要があればするだろうけども(なんだ需要って?)
だらだらと今日も見たくない現実に眼を背けたいけれども仕方無しに視線を斜め下にして視界の端で視る。生きている事自体黒歴史なのだけれども。それでも生きていかなければいけないのだ。
泣きたくなるぐらいに
私立校に進学して二回目の秋を迎えた月曜日の放課後、教室を出ようとしたところでクラスメイトである長身の男子生徒、阿部に呼び止められた。
「野球?悪いけど出来ないな。君も知ってる通り僕って運動神経鈍いからさ。それにしても何でそんな事を聞くんだ?」
音痴と言わないのはグラウンドに落ちてる砂粒程のプライドが邪魔したから。野球自体は好きでも嫌いでもない普通である。まあ運動神経以前にチームワーク、コミュニケーションが取れるかどうかが問題だよなぁと思ったところで阿部が話す。
「うむ知っているかもしれないがうちの野球部はここ数年部員不足に悩まされていてな。試合には出場出来る部員数は居たんだがこの間二年生の部員が諸事情で退部してな、このままだと人数不足で試合に出れなくなるのだ」
「部員不足は何処も深刻だからね」
「同じ悩みを持つサッカー部の奴が夏からPKの練習しかしてないとぼやいてたな」
「それは深刻通り越して末期だな・・・」
大きく頷く阿部。我が校というかこの町は僕が生まれる前から危惧されていた少子化問題の影響をものの見事に受け全盛期と比べて四分の一まで減少。それだけでもえらい事なのに数年前に起きた世界中の経済に大打撃を与えた大不況は島国の片田舎にも平等に影響を与えこの町の人口そのものに減少を加速させた。仕事が無い金が無い食うものが無いの三重苦に陥った多くの人達はこの町から離れる事を選び都会へと移住した。都会に行ったところで仕事が見つかるわけではないしこの国の何処もが同じ状況だったので望んだ通りの結果になるのは難しいだろう下手すればより酷くなっていたかもしれない。それでもこの町にずっと居るよりはマシだったと思う。あと蛇足というか、三重苦の少ない人達の中には人生からさよならする人が続出してそれが列島中のお茶の間を騒がせることになったのは記憶に新しい。
「もし知り合いで運動が出来る奴、運動が苦手でも野球に興味がある奴が居たら紹介してくれないだろうか?」
「わかった居たら教えるよ。ちなみに二年生には全員訊いたのか?もしそうなら力にはなれないんだけど」
人付き合いが壊滅的に下手な僕にそうそう知り合いが居るわけないし、まして他学年に知り合い?探すという選択肢は最初からねえーんですよ。それが伝わったのか「うむむ」と眉根をよせ目を閉じる阿部の姿は歴史あるお寺の仁王像みたいだ。なんかご利益ありそう拝んでおくか。
「うーーむ、わかった!」
しばしの黙りのあと勢いよく鼻息を出しカッと見開く眼。すげーな鼻息で前髪が宙に浮いたわ。身長差があるとはいえ。見ろよ教室に残ってた女子達が信じられないものを見る目になってるぜ。どうでもいい?そうですか。
「それで阿部どしたのよ大声出して。その態度というか満足そうな表情してるから何か良い案が思い浮かんだろうけど」
僕の質問にキラリッと輝く歯が向けられる幻覚が見えた。どうしてだろう阿部が良い表情しているのが僕にはとても言い難い不安になってくる。うん嫌な予感しかしない。思わず一歩下がったら阿部が二歩進んだ。うーんワンアウトやねワンワン。
「レディィアンドジェントルメェェン・・・ここに取り出したるのは新品、ピッカピッカのユゥニフォォォォォム」
突然阿部による阿部のためのショー(巻き舌)が始まっていつの間にか阿部の手には言葉に違わない白く染み皺一つない野球部のユニフォームが御披露目された。
「これを着ればぁぁ、君もベースボールプレイヤーだ!さあ、入部するかい?それともバットを振るかい?それともボールを投げるかいぃぃん?」
「それどれも同じ意味じゃん」
控えめに言ってやべぇぇよぅぅ(うつった)ドン引きする僕に構わず勧誘行動に入った阿部にどうやって断ろうかと悩ませていた時だった。
「ちょっといい?」
長い黒髪を一つに結った女子生徒、矢車が声をかけてきた。ちなみに先程ドン引きしていた女子生徒の一人である。
「ぬっ、何だ矢車も野球部に入部したいのか。ポジションはどこ希望だ?今なら選り取り見取りだぞなんなら監督も可」
んなわけないでしょ、えっ、違うよね?と矢車に視線を向ければしかめっ面をしてるじぇーけーの存在が答えを語ってた。
「違うから」
「ぬっ?そうなのか。それじゃ何の用だ?」
「用事があるのはそっち」
まっすぐに向けられた顔、あら美人。じゃなくて。
「僕?」
「そう、聞きたいことがあるんだけど」
「ふむ、俺はそろそろ部活に行くとしよう。じゃあな。グローブとバットは用意しておくからな」
「待てそれはもう脅迫だ」
僕の発言をがははっと笑って流して教室を出ていった。えっ、真面目に?ジョークだよね?いやだなぁ阿部・・・やんべぇ、めっちゃ不安になってきたんですけど。
「悪かったわね話中に」
いや寧ろ助かったと伝えれば軽く頷いていた。
「部員というかそもそも生徒の数がとんでもない勢いで減ってるからそのうち閉校するんじゃないこの学校。実際近隣の公立校は統合されてるし。まあそんな事はどーでもいいけど」
どーでもいいんだ。そんで僕に用って?
「そうそう悪いんだけどさ、コレ運ぶの手伝ってくれない?」
華の十代乙女がしてはいけない表情になった矢車が言うコレに目を向けると山盛りプリントの束が三つ。確かにコレを一人で運ぶのは骨が折れるだろうしそもそも下手したら比喩でなくなるかもしれん。
「ほんとはさぁ、同じ学級委員の谷村とあたしが持っていく話だっんだけど谷村はトイレに行ったきり戻って来ないし、他の奴らに頼もうとしたら両手てハンドスピナー回し始めやがって」
んなアホなと周囲に目を向ければ
「・・・・・おおぅぅ」
マジだった。静かに、だが高速で回転するハンドスピナーを回すクラスメイト達。中には両手の三本指を使って計六個を回しながらジャグリングのようにキャッチしてる猛者も居る。ここはいつからハンドスピナー養成所になったんだろう。うおおっなんだ今のキャッチは!?
「・・・・・いいよ暇だし」
「本当に助かる。今度奢るわ」
プリントの束を二つ取ろうとしたが矢車がそれをゆるく断る。怪訝な顔に手伝ってはもらうが楽をしたいわけでは無いのだと言う。僕には分からん理屈?信条?思考でいいか。矢車の意見を尊重。結果一つの束を半分にして二人で運ぶことに。
「あのさぁこういう力仕事なら僕ではなく阿部に頼めば良かったんじゃないか?こういう力仕事あいつならトレーニングだとか言って喜んでやりそうじゃん」
教室を出て所々にヒビが入ったリノリウムの廊下を進みながら隣の矢車に訊いた。
「あいつに頼み事したら野球される」
なにその新しいパワーワード。
「あの野球バカに関わったら最後、過去を野球色に塗り潰され未来は野球という言葉が支配する事になるわよ」
えぇぇ・・・
あと何で断言されてるんですかねぇ((震え声))
「シ リ タ イ ?」
その時の大きく見開いた矢車の眼は血走っていたのだがまるで野球ボールのように見えたのは目の錯覚だと思いたいというかそうであってくれぇ。
かんわきゅーだぁい
階段で足を滑らせプリントの雪崩れを発生させること無く無事一階の職員室に運び終え矢車が宣言通りに飲み物を奢ってこようとしたので気持ちだけもらっておくことにしたのだが、他に頼みたい事があればそちらでも良いというので「阿部の勧誘の断「世の中には不可能な事があるのよ」おぅふ」食い気味というか食い込んで拒否に何も言えず思わず天を仰いだ
「掃除しないのかねぇ」
「何?」
上を指差すと「きたねーわね」と直球。まぁ同じ感想だ。
作られてから何年も経っているであろう大きなクモの巣にホコリやらゴミが引っ付いていたクモの巣って灰色になるんだな。
「ちっ」
嫌なモノを見た事で矢車の機嫌は分かりやすく表現されたので謝ったら首を横に振った。
「嫌な事を思い出しただけ」
それで終わり
矢車が口を開くことはなかった
教室に戻った時にはハンドスピナー集団は影も形もなく居なくなっており代わりに「め・ん・ご☆」と舌だしサムズアップする天然パーマ、谷村が居t
「ええ神経してるのぉワレェェ」
隣に居た矢車がまるで獲物に飛びかかる豹のような見事な跳躍をし流れるような動作でアイアンクローをかましていた。いや君絵柄変わってるやん世紀末の神拳なんか使う漫画のキャラみたくなっとるやん。すげー持ち上げたよ!いやホントにすげーよ!!
「あいだだだだっ!いやマジでいてぇ?!ヤベェでちゃう!でちゃう中身がでちゃう!」
タップする谷村に最早別人?となった矢車は言う「貴様はもう死んでいる」と。ギリセーフだと思いたい色々と。いやホントに。
「死んでないからぁ!死にそうではあるけど生きてるからっ。悪かったすまなかった申し訳ございませんでした!アイムソーリィィ!!」
限界点寸前まで到達したらあんな削れるような割れるような音に鳴るのだろうなと目の前の寸劇を眺めていると数年前に流行った音楽が教室に流れ矢車がアイアンクローを止めこちらを見る。ん?僕じゃないぞ。両手で頭を抱え転げ回っていた谷村「おれじゃない」と震える声で告げた。矢車は先程の反応で無いことを確認。であるならば━
教室を見回す
生徒の私物は見当たらない
なら机の中?
誰かの忘れ物かな?
なら探してやらないと
そういう二人に流される形で同じ様に机の中を覗き探していく
これプライバシーの侵害で訴えられないよなと不安になりながらも音に近づいていき
見つけた
机の中で震えながら発光するスマホ
二人に見つけたと言い手に取った
何してるの
教室の出入り口に、光、否、生気を感じさせない眼をした女子が僕を睨み付けていた。
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