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海がキラキラと輝いている。
ナナちゃんは、
波打ち際で貝殻を集めているのか、
海の中に入っている。
そのナナちゃんから少し離れた流木に
工藤くんは座って海を眺めている。
私はこれから、ツバサくんを落とす!
「あのね、ツバサくん。
髪も服もメイクも、女の子は、好きな人の
好みにしたいんだよ。
私もツバサくんにかわいいって思って
もらいたいの。だから、髪は伸ばす」
真っ赤になって頭をしきりに触る。
照れているのかな。
だとしたら、嬉しい。
「かわいいって、思ってるよ。
だから、切ってもいいよ。切っても
かわいいから」
う、うわ。
何、それ。
天然発言が破壊的過ぎて、
ペースが乱される。
また呼吸を整える。
「ツバサくん、私、
ナナちゃんに嫉妬してるの。
ナナちゃんと仲良しで、
私の入る隙なんてなくて。
でも、ナナちゃんみたいに、
友だちにはなりたくない。
前に言ったよね。
私はあなたが好きなの。
好きって、友だちの
好きじゃないの。」
分かる?
ツバサくん。
「ドキドキするの。見ていてドキドキする。
触りたくなるし、ツバサくんが悲しいと
私も悲しくて嬉しい時は本当に嬉しい。
ツライ時は一緒にいると癒される。
嬉しい時は何倍もなるの。
会えない時も、ツバサくんを思い出すし、
何してるかなぁって思うの。
今日、会えるかな、元気かな、
笑ってるかなって。
時々、意味もなく泣きたくなって、
ツバサくんを想うの。
これは、友だちにはないよね?
ナナちゃんにはないでしょ。
これが、好き、だよ。」
じっと私を見ていた。
目の奥の本心を見てるのかと思うほど、
真剣に見ている。
お互い、言葉がでないまま、
数分見つめあっていた。
その間もツバサくんは私を見ていた。
ううん。
私を見ながら、
何か違うものをじっと見ていた。
ふと
目に光がともり、私を見た、と実感した。
「オレと、一緒だ。」
はじめは意味が分からなかった。
「今、香澄ちゃんが言ったこと。
その、好き。って気持ち。
オレと一緒だ。
オレも香澄ちゃんを見ているとドキドキする。
触りたくなるし、
ツライ時には助けてあげたい。
一緒に笑いたいし、
自分がツライ時には、
なぁなにも会いたいけど、
心配させたくないから、
解決してから、会いたいし‥。
だから、香澄ちゃんに会いたい。
香澄ちゃんがいてくれたら、元気になれる。
これって、香澄ちゃんの言う、
好きだよね?」
息、が、止まる。
そうだ、よ。
それが好きなんだよ。
ツバサくん、私の事、好きなの?
好きになってくれたの?
諦めなくていいんだ。
今日が最後じゃない!
ツバサくん。好き。
ぎゅってしたい!
ぎゅっとしていいかな。
していいことに、しよう。
そのままツバサくんに抱きついた。
驚いた顔をしてるだろうけど、関係ない。
だけどツバサくんもぎゅっとしてくれた。
「ツバサくん、好き。彼女にしてくれる?」
ちゃんと聞いた。
「うん、オレも好き。か、彼氏になる」
うわー、彼氏。
ツバサくん。
好き。
涙が溢れた。
好き。
ナナちゃんは、
波打ち際で貝殻を集めているのか、
海の中に入っている。
そのナナちゃんから少し離れた流木に
工藤くんは座って海を眺めている。
私はこれから、ツバサくんを落とす!
「あのね、ツバサくん。
髪も服もメイクも、女の子は、好きな人の
好みにしたいんだよ。
私もツバサくんにかわいいって思って
もらいたいの。だから、髪は伸ばす」
真っ赤になって頭をしきりに触る。
照れているのかな。
だとしたら、嬉しい。
「かわいいって、思ってるよ。
だから、切ってもいいよ。切っても
かわいいから」
う、うわ。
何、それ。
天然発言が破壊的過ぎて、
ペースが乱される。
また呼吸を整える。
「ツバサくん、私、
ナナちゃんに嫉妬してるの。
ナナちゃんと仲良しで、
私の入る隙なんてなくて。
でも、ナナちゃんみたいに、
友だちにはなりたくない。
前に言ったよね。
私はあなたが好きなの。
好きって、友だちの
好きじゃないの。」
分かる?
ツバサくん。
「ドキドキするの。見ていてドキドキする。
触りたくなるし、ツバサくんが悲しいと
私も悲しくて嬉しい時は本当に嬉しい。
ツライ時は一緒にいると癒される。
嬉しい時は何倍もなるの。
会えない時も、ツバサくんを思い出すし、
何してるかなぁって思うの。
今日、会えるかな、元気かな、
笑ってるかなって。
時々、意味もなく泣きたくなって、
ツバサくんを想うの。
これは、友だちにはないよね?
ナナちゃんにはないでしょ。
これが、好き、だよ。」
じっと私を見ていた。
目の奥の本心を見てるのかと思うほど、
真剣に見ている。
お互い、言葉がでないまま、
数分見つめあっていた。
その間もツバサくんは私を見ていた。
ううん。
私を見ながら、
何か違うものをじっと見ていた。
ふと
目に光がともり、私を見た、と実感した。
「オレと、一緒だ。」
はじめは意味が分からなかった。
「今、香澄ちゃんが言ったこと。
その、好き。って気持ち。
オレと一緒だ。
オレも香澄ちゃんを見ているとドキドキする。
触りたくなるし、
ツライ時には助けてあげたい。
一緒に笑いたいし、
自分がツライ時には、
なぁなにも会いたいけど、
心配させたくないから、
解決してから、会いたいし‥。
だから、香澄ちゃんに会いたい。
香澄ちゃんがいてくれたら、元気になれる。
これって、香澄ちゃんの言う、
好きだよね?」
息、が、止まる。
そうだ、よ。
それが好きなんだよ。
ツバサくん、私の事、好きなの?
好きになってくれたの?
諦めなくていいんだ。
今日が最後じゃない!
ツバサくん。好き。
ぎゅってしたい!
ぎゅっとしていいかな。
していいことに、しよう。
そのままツバサくんに抱きついた。
驚いた顔をしてるだろうけど、関係ない。
だけどツバサくんもぎゅっとしてくれた。
「ツバサくん、好き。彼女にしてくれる?」
ちゃんと聞いた。
「うん、オレも好き。か、彼氏になる」
うわー、彼氏。
ツバサくん。
好き。
涙が溢れた。
好き。
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