ワンクリックは人生を描き始めた。

02.僕は傷ついた

　ぴろん。本日二度目の通知だ！！僕のiPhoneはほとんど通知が来ない。ゲームもしなければ、勉強ばっかしてきた僕には、今Twitterしかないのだから。さーてと、何かなぁ…ってええええええ、昨日のツイートのいいねが50件も…30人からフォローされてる…あー人にいいねされるってやばいめっっちゃ嬉しいっっ……そんな事を思いながらニヤニヤしていると、纖花からメッセージが届いたんだ。そのメッセージで僕は、頭が真っ白になった。"え、じゃあ私の奴隷になって！！"…はぁん？奴隷？え、ちょっと待て。何奴隷って。同い年なのに、なんか支配されちゃう感じ、え？束縛ってやつ？何これ…ぼーっとしてしまった。仲良くしませんか？に対しての返信が奴隷になって！ってどゆことだぁ…え、けど……な、なんか可愛いな、………フォロワー7800人か、、、。そんな中から奴隷になれるならいい方か、と思い、"いいですよ！"と返した。それを送った僕は机に突っ伏した。いや、あんな可愛い女子から話しかけてもらえるなんてまずないんだし、これでよかったよな。そうだよな。うん。なんて、1人でそんな事をボソボソ呟いた。
ー1時間後ー
　纖花から再びメッセージ。そのメッセージは予想を遥かに上回るものだった。
"え、馬鹿じゃないの。あんたみたいな加工してもブスみたいな顔面じゃ奴隷にもしたくないわ、服もダサいし、気持ち悪い"
…えー。。。あ、…鏡の前に立って久しぶりに自分の顔を直視した。こりゃそう言われるわ。納得してしまった。あぁぁぁあああああ…服がダサいか…流行りとかなんもわかんないし、似合う服も好きな服も自分で選んだことなんてないからな………とりあえず
"ごめんなさい…"
とだけ送った。その日はそのまま風呂に入って寝た。あー、ネットもそんなに甘くないなぁーそんな事を呟いた気もしなくもない。あーあ、けどやっぱり纖花ちゃんに好かれたい……なら変わらないとだめだよな…けど変わるなら今だよなぁ…こんなに時間持て余してる訳だし…と思った。そんな事を思ったら、頭の中で某ショッピングセンターにある服屋に向かって歩いていた。こうして、僕の改造計画は幕を開けた…


※このストーリーはフィクションです。
※個人名などは架空のものです。