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しおりを挟む「凄い綺麗な色でしたね!」
キラキラと原色にひかり続けた水晶をこれまたキラキラとした目で見ていた。わー、とセルジアスと呼ばれた少年に拍手を送ると少し照れた表情を浮かべる。
「セルジアス君は土、火、水、風の属性を扱え、魔力も高いですから強く輝いていますね」
クスクスと上品で控えめな笑いを上げユリアにそういう先程の耳の長い神官。
「それと彼はこの4属性以外にも空間を扱えますので最後の透明度の高い水晶となって反映されています。貴女も同じように4属性以外のモノなのでしょう。」
しかし残念ながら本日は詳しく計る装置が無いので次回連絡をしますね、と言われ少し残念に思いながらもしょうがないと思い馬車に乗り
こんだ。
「あの神官の方耳が長かったけど」
「あぁ、あの神官の方は神官長でいらしてエルフの方なのよ」
「あの伝説の?」
「そうだなー、かつてはエルフの森との交流が我々人族にも交流があったらしいが今は雲隠れして神官長が唯一今いるエルフだと言われているな」
両親の話を聞きへぇーと言って膝の上に置いてある本を開く。
ー神官長のエルフに天才少年ね
ユリアの落とした本には『セルジアス=ヴァンリラ』の文字があった。
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