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しおりを挟む「わ、わたしはヴィヴィアンドししゃくけが3女の‥ってど、どうしたんですか!?」
いつの間にやら隣にいた少女に声をかけられ驚いたユリアは勢いよく、食べようとしたショートケーキにフォークを突き刺しそのまま綺麗な三角を保っていたソレが崩れ、乗っていた苺が反動で飛び庭に落ちてしまった。
ただ呆然としていたユリアだったが苺が落ちた現状を理解すると涙が溢れ出した。
「い、いちご。私の、いっいちごが」
「わぁ、わぁーごめんなさい、ごめんなさい」
少女は慌てて自分が持っていたハンカチでユリアの涙を拭った。
「ごめんなさい、いちごが好きでつい」
「いえ、わたしがきゅうに話しかけたのがいけないのですから」
いちご騒動の後暫くしてユリアが泣き止み、お互い自己紹介をした。
セリーナ=ヴィヴィアンドと名乗った少女は緑髪を三つ編みに丸メガネが印象的な可愛らしい子であった。
「セリーナさん?どこかできいたような気が‥うーん」
「えっーと、いちおうししゃくのむすめなのでそんざ」
「あ!そうだ、あの本です」
思い出せたことが嬉しくなりセリーナのことばを遮ってしまったユリアだが、そんなの気にしない様で、一人であの本だ!そうだよあの本だよ!と手を叩きながら頷いている。
そんなユリアの行動に驚いたセリーナは心配そうに見ていた。
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