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第5章
⑥屈辱の取り調べ
しおりを挟む「罰を受けたくなかったら嘘は言わないこと。単刀直入に聞くわ、オナニーした?」
「してない…」
答えると立花ルナは自身の膝をあたしのパンツに擦り付ける。
そして胸ぐらを掴み、グッと顔を近づけてきた。
「パ・ン・ツのシミ! これはどう説明するの?」
「勝手に…」
「アダルトグッズ見つけて欲情したってことぉ? 変態女なのねぇ」
「だから、自慰行為はしてない」
「やってない証拠は?」
もちろんない。
濡れちゃってるし、電源が入ってるマッサージ器を持っている状態で見つかった。
あたしはやっていないと言い続けるしかできなかった。
「信じて…」
「ふーん、じゃあ」
立花ルナはあたしを軽く突き飛ばし、スマホで何かを入力し始めた。
少しだけご機嫌良さそうな顔…。
何を企んでるの?
「これ、そのまま読んでみて」
しばらくして、スマホの画面を向けられる。
書いてあったのは…。
嘘でしょ…読みたくないっ。
でも、疑いが晴れるなら。
「あ、あたしは…掃除中に」
「うんうん」
「オナニーグッズを見ただけで興奮して」
「いいわねぇ」
「濡れてしまう、その。ス、スケベで、とっても可愛い女の子です」
「フフフ、顔真っ赤♡」
「この度は、オ…マンコを濡らして疑われるようなことをして…。大変申し訳ございませんでした」
「はい、土下座~」
屈辱的すぎる!
従うしかないのが嫌で、おかしくなりそう。
あたしはさっきまで汚かった床におでこを付け、立花ルナの言葉を待つ。
この数十秒は長すぎた。
アダルトグッズなんて無視して捨てれば良かった。
何もかもゴミとして見ればこんな目に合わなかったのに。
後悔が頭の中でグルグルと回り続けた。
そしてカメラのシャッター音があたしにトドメをさす。
もうヤダ…。
「はーい、もういいわよぉ。立ちなさい」
俯いたまま立ち上がると手を引かれ、拘束を解かれた。
ほんとに懲罰には行かなくていいってことね。
負ったダメージは計り知れないけど。
「は? ちょっ!」
急にパンツまで脱がされて、変な声が出る。
「ここにやってない証拠があるのよ。だって、わたしがズボンを脱がしてから、何もしてないのにシミがどんどん大きくなってた。オナニーしてたらこれじゃ済まないでしょうねぇ~
きっと洪水よ」
自分でも気が付かなかった。
空気が当たって股が冷える。
もしかして、太ももの方まで汁が伝っているんじゃ…。
「おもらし沙羅ちゃんはおしっこだけじゃないってことねぇ。覚えておくわ」
ニヤニヤした顔で言い、指であたしの股を撫でる。
汁がついてテカテカになった指を見せつけてくるのが不快だ。
「やめてよ…ほんとに」
「見つけたのがわたしで良かったわねぇ。他の看守なら問答無用で懲罰房へ連れて行っていたから」
「もう、いい? パンツとズボン履いても」
「だーめ。見逃してあげるんだから、わたしのお願いを1つ聞いてほしいのよぉ」
どうせロクでもない。
もう顔で分かる。
…は? え?
目の前で何が起こっているのか分からない。
立花ルナが…。
脱いでる!?
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