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第5章
⑤かけられた黒い手錠
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長いキノコみたいな物だった。
これって。
肩や足とか凝っているところに当てる…ハンディマッサージ器。
…として通っているやつじゃん。
先端に付いている灰色の球体が振動するんだよね。
「ま、アイツも女だし」
プライベートな空間にあっても不思議じゃないよね。
でも、どうする?
見なかったことにして布団に隠す?
それともマッサージ器だから堂々と出しておく?
どっちにしても気まずいのよ。
とりあえず保留にして、掃除の続きを…。
そう思って掛け布団を持ち上げたら次々に出るわ。
アレに使うグッズが…。
ピンク色の細長い卵型のやつとか、奥まで入りそうな黒い棒状のやつとか。
マッサージ器は誤魔化せるけど、これは完全にアダルトグッズじゃん!
夜な夜なコレを使って……1人でしてるんだよね。
確かに看守って出会いがなさそうだし。
泊まり込みで女しかいないから、ね?
色々溜まっちゃうのは分かるけども。
囚人に掃除させるなら隠しておいてよ。
こんなの見たらさ。
あたしだって…。
「きょ、興味本位だから」
とりあえずハンディマッサージ器を握って、電源を入れてみた。
「うぇっ!」
思っている以上の振動が全身に伝わって変な声が漏れる。
もちろんどこにも当ててない。
握っているだけで手から足まで揺れが伝わるくらい振動が強かった。
アソコに当てたら…きっと。
ものすごく…。
自分でもよく分からないけど、おかしなくらいムズムズしてきた。
少しくらいならバレない?
そんなスリルに煽られ、体が明らかにアツくなってきてる。
でも、囚人がしたら重罪。
真咲は懲罰を食らったわけだし。
バレたら終わり…。
だからこそ余計に高まっちゃう。
ズボンの上からでもいいから当ててみたい。
呼吸が粗くなる。
どうしよう…どうしよう!
やるなら早く…。
パパッとやって掃除に戻れば。
「何してるのぉ?」
一瞬にして体が固まり、胃液がこみ上げてくる感覚が襲った。
全身が『あたしの終わり』を悟る。
「ちっちがぅ…」
上手く声が出せないまま、振り返る。
そこにいたのは珍しく真剣な表情の立花ルナだった。
マッサージ器だけでも置かなきゃ。
「動くなっ!」
聞いたことない怒鳴り声に体が驚く。
部屋の入口と鍵を閉めた後、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
「そのまま両手を上げなさい」
「掃除してたら見つけただけで…」
「発言は認めない」
今までと違って許されないと分かる威圧感。
唾を飲み込み、震えを抑えながら手を上げる。
立花ルナは勢い良くあたしのズボンを下ろした。
パンツを見ればやってないと分かってくれるはず。
そうだよね。
「あーあ。証拠があるわねぇ」
え?
そっか…。
考えているうちに濡れてたんだ。
ってことは未遂を証明できない…。
立花ルナは指であたしのパンツをなぞった後、立ち上がってマッサージ器を強引に奪った。
電源を切ってベッドに向かって投げ捨てる。
そして腰から真っ黒の手錠を取り出し、そのままあたしの両手にかけた。
「37番。残念だけど自慰行為の疑いで現行犯ねぇ」
「ほんとに違うから…」
蔑むような視線が痛かった。
これって。
肩や足とか凝っているところに当てる…ハンディマッサージ器。
…として通っているやつじゃん。
先端に付いている灰色の球体が振動するんだよね。
「ま、アイツも女だし」
プライベートな空間にあっても不思議じゃないよね。
でも、どうする?
見なかったことにして布団に隠す?
それともマッサージ器だから堂々と出しておく?
どっちにしても気まずいのよ。
とりあえず保留にして、掃除の続きを…。
そう思って掛け布団を持ち上げたら次々に出るわ。
アレに使うグッズが…。
ピンク色の細長い卵型のやつとか、奥まで入りそうな黒い棒状のやつとか。
マッサージ器は誤魔化せるけど、これは完全にアダルトグッズじゃん!
夜な夜なコレを使って……1人でしてるんだよね。
確かに看守って出会いがなさそうだし。
泊まり込みで女しかいないから、ね?
色々溜まっちゃうのは分かるけども。
囚人に掃除させるなら隠しておいてよ。
こんなの見たらさ。
あたしだって…。
「きょ、興味本位だから」
とりあえずハンディマッサージ器を握って、電源を入れてみた。
「うぇっ!」
思っている以上の振動が全身に伝わって変な声が漏れる。
もちろんどこにも当ててない。
握っているだけで手から足まで揺れが伝わるくらい振動が強かった。
アソコに当てたら…きっと。
ものすごく…。
自分でもよく分からないけど、おかしなくらいムズムズしてきた。
少しくらいならバレない?
そんなスリルに煽られ、体が明らかにアツくなってきてる。
でも、囚人がしたら重罪。
真咲は懲罰を食らったわけだし。
バレたら終わり…。
だからこそ余計に高まっちゃう。
ズボンの上からでもいいから当ててみたい。
呼吸が粗くなる。
どうしよう…どうしよう!
やるなら早く…。
パパッとやって掃除に戻れば。
「何してるのぉ?」
一瞬にして体が固まり、胃液がこみ上げてくる感覚が襲った。
全身が『あたしの終わり』を悟る。
「ちっちがぅ…」
上手く声が出せないまま、振り返る。
そこにいたのは珍しく真剣な表情の立花ルナだった。
マッサージ器だけでも置かなきゃ。
「動くなっ!」
聞いたことない怒鳴り声に体が驚く。
部屋の入口と鍵を閉めた後、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
「そのまま両手を上げなさい」
「掃除してたら見つけただけで…」
「発言は認めない」
今までと違って許されないと分かる威圧感。
唾を飲み込み、震えを抑えながら手を上げる。
立花ルナは勢い良くあたしのズボンを下ろした。
パンツを見ればやってないと分かってくれるはず。
そうだよね。
「あーあ。証拠があるわねぇ」
え?
そっか…。
考えているうちに濡れてたんだ。
ってことは未遂を証明できない…。
立花ルナは指であたしのパンツをなぞった後、立ち上がってマッサージ器を強引に奪った。
電源を切ってベッドに向かって投げ捨てる。
そして腰から真っ黒の手錠を取り出し、そのままあたしの両手にかけた。
「37番。残念だけど自慰行為の疑いで現行犯ねぇ」
「ほんとに違うから…」
蔑むような視線が痛かった。
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