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第4章
⑨最悪な看守の乱入
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嘘…。
面会室に入ってきた人を見て、あたしはさらに身構えた。
もっとも見たくない姿だったから。
ヒールの高い黒のロングブーツ。
スラッとした足には網タイツ。
紺色の…ミニスカ。
白いシャツは第3ボタンまで開け、ピンクのブラと谷間を挑発的に見せつける。
相変わらず桜色の髪は毛先を巻いてるし、つけまとカラコンまで使ったフルメイク。
看守とは思えないルックス、常人では考えられないほど陰湿で最悪。
「立花…ルナ…」
あたしはその名を呼んだと同時に、自身が置かれている状況が悪化したと理解した。
この女は貞操帯を外せる!
真咲みたいに犯されちゃうの…。
でも男たちにとっても、立花ルナの登場は予想外だったみたい。
「誰? エロくね…」
「貞操帯つけてるガキよりもよっぽど興奮するよな」
誘惑する痴女みたいな姿を見て、あたしへの興味はなくなったらしい。
谷間と網タイツに吸い寄せられるように、2人の男は立花ルナを求めて迫っていった。
「こんにちは~、いやぁお姉さんセクシーっすね。どうです? 混ざりませんか…ぁっ!?」
彼らは興奮して叫んだんじゃない。
あたしには見えた、自分もやられたことあるから。
2人の男はムチで股間を打たれ、その痛みで声を荒らげたんだ。
「ほんとオスって下品ねぇ。さて、男と冴木を拘束しなさい~」
立花ルナの一言で、5人ほどの看守たちが面会室へ突入する。
股間を押さえて倒れていた男たちはあっさり手錠をかけられ、そのまま外へ連れ出された。
「貴様ら…私に逆らう気か!」
でも、冴木はそう簡単にはいかない。
自分を拘束しようとする看守たちを慣れた様子で捌き、空手のようなスタイルで抵抗した。
歯向かってきた3人をあっさり倒した後、冴木は怒りに満ちた表情で立花ルナへ近づき、その襟を掴んだ。
衝撃でボタンが弾け飛び、ブラが丸見えになった。
「なぜお前がここにいる? どういうことだ?」
「冴木にしては頑張ったわよねぇ、わたしという邪魔者を出張させてぇ、その隙に33番と37番をハメる。いい案だと思うわぁ。でも、ライン越えちゃってるのよぉ」
迫られているのに、まったく動じていない。
どんなメンタルなのよ、あの女。
「いつまで掴んでるのかしらぁ? 三下の分際でぇ」
パァン! 大きな音にあたしは反射的に目を閉じる。
次に2人を見た時、状況は一変していた。
冴木は両手を背中に回された状態で床に伏していて、立花ルナは取り押さえるように上に乗っていた。
「離せ! 私は間違っていない! 囚人を痛めつけるのは看守の自由だ。罰を与えるという義務を果たしたまでだ!」
「フフフ、バカねぇ。頭の中どうなってるのかしらぁ? 言ったでしょ、ラインを越えたって」
立花ルナは冴木の後ろ髪を掴んで持ち上げ、その顔を床に強く叩きつける。
何度も。
悲鳴を上げようと、鼻血が出ようとやめない。
笑いながら、作業のように痛めつけた。
「その1、男を連れ込んだ。しかも別の刑務所に収監されている囚人よぉ。すでに大罪。その2は…言・わ・な・く・て・も、分かるわよねぇ!」
最後に強烈な一発。
冴木が気絶したのを確認すると、立花ルナはスッと落ち着きを取り戻した。
看守同士に派閥がある…なんて話は真咲から聞いていたけど、ここまでするの?
床は鼻血まみれだし、多分だけど顔も歪んでるでしょ。
でもスカッとしているあたしがいる。
冴木は…真咲をめちゃくちゃにした首謀者。
殴りたいと思っていたから。
だけど、世の中的には冴木は間違っていない?
あたしたちは犯罪者だから、酷い目に遭うのは当たり前?
正しいのはどっち?
わかんない、もうわかんないや。
……あれ、やばい。
なんか視界がぼやけてる。
力が入らない。
あれだけ悲惨な光景を見て、口だけとはいえ犯されて…。
色々と限界だったのかな。
真咲、ほんとにごめんね。
あたしは同じ目に遭えなかった。
「37番? さぁっ…!」
最後に聞こえたのはいつもとは違って陰湿じゃない、性悪看守の声だった。
面会室に入ってきた人を見て、あたしはさらに身構えた。
もっとも見たくない姿だったから。
ヒールの高い黒のロングブーツ。
スラッとした足には網タイツ。
紺色の…ミニスカ。
白いシャツは第3ボタンまで開け、ピンクのブラと谷間を挑発的に見せつける。
相変わらず桜色の髪は毛先を巻いてるし、つけまとカラコンまで使ったフルメイク。
看守とは思えないルックス、常人では考えられないほど陰湿で最悪。
「立花…ルナ…」
あたしはその名を呼んだと同時に、自身が置かれている状況が悪化したと理解した。
この女は貞操帯を外せる!
真咲みたいに犯されちゃうの…。
でも男たちにとっても、立花ルナの登場は予想外だったみたい。
「誰? エロくね…」
「貞操帯つけてるガキよりもよっぽど興奮するよな」
誘惑する痴女みたいな姿を見て、あたしへの興味はなくなったらしい。
谷間と網タイツに吸い寄せられるように、2人の男は立花ルナを求めて迫っていった。
「こんにちは~、いやぁお姉さんセクシーっすね。どうです? 混ざりませんか…ぁっ!?」
彼らは興奮して叫んだんじゃない。
あたしには見えた、自分もやられたことあるから。
2人の男はムチで股間を打たれ、その痛みで声を荒らげたんだ。
「ほんとオスって下品ねぇ。さて、男と冴木を拘束しなさい~」
立花ルナの一言で、5人ほどの看守たちが面会室へ突入する。
股間を押さえて倒れていた男たちはあっさり手錠をかけられ、そのまま外へ連れ出された。
「貴様ら…私に逆らう気か!」
でも、冴木はそう簡単にはいかない。
自分を拘束しようとする看守たちを慣れた様子で捌き、空手のようなスタイルで抵抗した。
歯向かってきた3人をあっさり倒した後、冴木は怒りに満ちた表情で立花ルナへ近づき、その襟を掴んだ。
衝撃でボタンが弾け飛び、ブラが丸見えになった。
「なぜお前がここにいる? どういうことだ?」
「冴木にしては頑張ったわよねぇ、わたしという邪魔者を出張させてぇ、その隙に33番と37番をハメる。いい案だと思うわぁ。でも、ライン越えちゃってるのよぉ」
迫られているのに、まったく動じていない。
どんなメンタルなのよ、あの女。
「いつまで掴んでるのかしらぁ? 三下の分際でぇ」
パァン! 大きな音にあたしは反射的に目を閉じる。
次に2人を見た時、状況は一変していた。
冴木は両手を背中に回された状態で床に伏していて、立花ルナは取り押さえるように上に乗っていた。
「離せ! 私は間違っていない! 囚人を痛めつけるのは看守の自由だ。罰を与えるという義務を果たしたまでだ!」
「フフフ、バカねぇ。頭の中どうなってるのかしらぁ? 言ったでしょ、ラインを越えたって」
立花ルナは冴木の後ろ髪を掴んで持ち上げ、その顔を床に強く叩きつける。
何度も。
悲鳴を上げようと、鼻血が出ようとやめない。
笑いながら、作業のように痛めつけた。
「その1、男を連れ込んだ。しかも別の刑務所に収監されている囚人よぉ。すでに大罪。その2は…言・わ・な・く・て・も、分かるわよねぇ!」
最後に強烈な一発。
冴木が気絶したのを確認すると、立花ルナはスッと落ち着きを取り戻した。
看守同士に派閥がある…なんて話は真咲から聞いていたけど、ここまでするの?
床は鼻血まみれだし、多分だけど顔も歪んでるでしょ。
でもスカッとしているあたしがいる。
冴木は…真咲をめちゃくちゃにした首謀者。
殴りたいと思っていたから。
だけど、世の中的には冴木は間違っていない?
あたしたちは犯罪者だから、酷い目に遭うのは当たり前?
正しいのはどっち?
わかんない、もうわかんないや。
……あれ、やばい。
なんか視界がぼやけてる。
力が入らない。
あれだけ悲惨な光景を見て、口だけとはいえ犯されて…。
色々と限界だったのかな。
真咲、ほんとにごめんね。
あたしは同じ目に遭えなかった。
「37番? さぁっ…!」
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