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第3章

⑥貞操帯があっても

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「どうしよ…」

女同士でエッチした経験なんてない。
さらに貞操帯がついている以上…。

詰みじゃん。
2人でセックスして、その姿を見られて。
結局懲罰になる。

まただ。
看守は救いを与えてくれる存在じゃない!
分かってたのに。

あたしは拳を握り、立ち尽くすことしかできなかった。

頭が回らない。
どうすることも……。

「えっ、」

真咲まさきが正面から抱きついてきた。
そのまま目を閉じて唇を近づけてくる。

沙羅さら、しよ…」

イモっぽくて、あたしが外にいた頃につるんでいた子たちとは正反対。
大人しくて、言葉遣いが固くて。
あたしに懐いてくれたのか、食堂で声をかけてくれて。

動きがいちいち可愛い。
何だか小動物みたいだと思った。

なのに、今目の前にいる真咲は、なんとも色っぽい。
大人の女性を思わせる表情だ。

何が詰みだ。
懲罰がどうしたっていうの。

今はただ。


あたしは【それ】を受け入れた。

表面で触れ合うだけで、みるみると体温が高くなるのが分かる。

「んんっ」

普段から想像できないくらい積極的で、中に入れてきた。
絡ませ、吸われる。

牢屋は静かだから、ネチャネチャとエッチな音がよく聞こえて、それで興奮も高まっちゃう。

次はおいでって?
目を閉じたまま探り、今度はあたしから入れてみた。

女同士でするなんて、思わなかったな。
ムズムズする。

今、真咲はどんな顔をしているんだろう。
あたしでオナニーしてたんだって。

自然と手は恋人つなぎになる。

吸ってみよ。

「ひゃう」

ンフフ。

あ~、下も濡れてきてる。
知らなかったな、女とヤッてもドキドキできるなんて。

お互いに舌を出し、口の外で当て合う。
舐めて、突いて。

立っていられなくなり、2人で膝をついた。

目を開けると、顔を真っ赤にした真咲。
口の周りグチョグチョで笑っちゃった。

もうここまできたら、意地悪したくなる。

「あたしでしたの?」

「ごめん、ボクのせいで」

「謝らなくていいよ」

どっちみち、この場を乗り越えるしかないし。
それに…色々と吹っ切れた!

あたし自身、性悪看守に薬盛られて弄ばれたからね。

「真咲、続きしよ」

「うん」

今度はあたしから差し伸べ、少し絡ませた後に押し倒す。
真咲みたいな大人しい女の上に乗るっていうのは、どこか背徳感がかき立てられる。

悪いことをしている気分に、ゾクゾクと興奮が高まった。

てか、あたしよりアツいよ、真咲。

股を擦ると、互いの貞操帯がぶつかってカチカチと鳴る。
これがなければすぐにでもイケたのに。

でもハンデって思うから詰みだと感じるんだ。
むしろ、貞操帯があるからこそ燃える。
管理されているからこそ快感を知りたい。

乳首同士を擦り合わせ、何度も唇を責める。

あたしはびしょ濡れ。
真咲はどう?
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