103 / 147
10月10日 缶詰の日 右肩上がり
しおりを挟む
今日はどんな雑談かな?
まだ右肩上がりで行くかな?
そろそろズドンと落とされてしまうのかな?
どっちなんだろう?
ちょっと不安だな。
良いことが続くと急に不安になるんだよなぁ。
不思議だなぁ。
どんな話題が来るかな?
メンバーとかよりも、話題次第な気がする。
良い話題が来ますように。
良い話題が来ますように!!
祈りながら俺は、『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『保存食の保管場所』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『九条様』『早川様』『大久保様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『缶詰』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
缶詰か。
缶詰かぁ…
これは、良い話題なんじゃないか?!!
食品系だし、いつも食べるまではいかなくても、ある程度食べる頻度もあるし。
それに、人によっては、こだわりがありそうな感じもするし。
これはあたりを引いたんじゃないかな?
上手く行くんじゃないかな?
今日は、テーマどうしよう?
今日は俺が最初に話し出すんだぐらいの気合で行こうかな。
最近、二番手ぐらいが多いから、久しぶりに最初をやりたくなったんだよなぁ。
じゃあ、オープニングテーマは何がいいかな?
無難な奴がいいのかな?
でも、インパクトの強いやついって、最初から盛り上げたら、昨日より盛り上がったってことになるんじゃないかな?
じゃあ、無難な奴じゃない、インパクトのあるテーマ…
”鯖缶は、水煮派か、みそ煮派か”でどうだろう?
缶詰と言ったら、やっぱり、フルーツか、魚!!
その中でも、鯖缶は知名度が頭一つ抜けている。
だから、鯖缶の話をしたら盛り上がるんじゃないかな?!!
よし!これでいこう!!!
テーマも決まってテンションも上がってきたところで、光が収まった。
俺は、誰かにとられる前に話し出した。
その焦りで、少し早口になってしまったが仕方ない。
俺が早口になったからか、いつも通りハイテンポな雑談になった。
「今日の話題は『缶詰』だな。みんなは、鯖缶は、水煮派?それとも、みそ煮派?」
「だいぶ具体的な話題から入るんだな!!!」
「そっちの方が楽しそうじゃん。じゃあ、『せーのっ!』っていうから、同時に言おう!!」
「せーのっ!!」
「「水煮」」「「みそ煮」」
「お!ちょうど半分ずつに分かれたな。ちなみに、水煮派の人!「「はい!」」えーっと、九条と大久保ね。じゃあ、俺と早川がみそ煮派ってことかな」
「割れるもんだね!!!」
「私は、甘じょっぱい感じが好きだから、みそ煮派なんだけど~、皆はなんでその派閥なの?」
「私は、あっさり、してて、おいしい、から。みそ煮も、好き、だけど、今日は、というか、今は、水煮派」
「俺は、いつもなら、僅差でみそ煮派なんだけど、朝食ってきたから、今は水煮派だな!!!」
「九条と、大久保は、その時の気分で、みそ煮派か、水煮派に分かれる感じなんだな。俺は、早川と同じで甘じょっぱいのが好きなのと、食べた感が強いからだ!水煮は、あっさり食べられるから、食べた感がちょっと少なくてな!」
それから、いろんな缶詰の好みの話や、缶詰に関するエピソードで盛り上がっていった。
やっぱり、食の話って強いな。
みんな、各々の缶詰のエピソードがあってびっくりした。
今日は、最初からMAXの盛り上がりで、その盛り上がりが落ち着くこともなく走り抜けた感じがした。
満足していると、アナウンスが鳴った。
”34分43秒25が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
缶詰って不思議な魅力がありますよね。
缶詰に入っているものを食べる背徳感がいいですよね。
おいしいのに、さらに保存食にまでなるなんて、なんて優秀な食べ物!!!
今日帰りに一個買って帰ろうかしら!
今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
今日も昨日以上に盛り上がった。
こんなに盛り上がると、明日の雑談もこれ以上を想像したくなる。
でも、いつかドンと落とされる気がする。
それが常にちょっと不安だ。
まだ右肩上がりで行くかな?
そろそろズドンと落とされてしまうのかな?
どっちなんだろう?
ちょっと不安だな。
良いことが続くと急に不安になるんだよなぁ。
不思議だなぁ。
どんな話題が来るかな?
メンバーとかよりも、話題次第な気がする。
良い話題が来ますように。
良い話題が来ますように!!
祈りながら俺は、『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『保存食の保管場所』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『九条様』『早川様』『大久保様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『缶詰』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
缶詰か。
缶詰かぁ…
これは、良い話題なんじゃないか?!!
食品系だし、いつも食べるまではいかなくても、ある程度食べる頻度もあるし。
それに、人によっては、こだわりがありそうな感じもするし。
これはあたりを引いたんじゃないかな?
上手く行くんじゃないかな?
今日は、テーマどうしよう?
今日は俺が最初に話し出すんだぐらいの気合で行こうかな。
最近、二番手ぐらいが多いから、久しぶりに最初をやりたくなったんだよなぁ。
じゃあ、オープニングテーマは何がいいかな?
無難な奴がいいのかな?
でも、インパクトの強いやついって、最初から盛り上げたら、昨日より盛り上がったってことになるんじゃないかな?
じゃあ、無難な奴じゃない、インパクトのあるテーマ…
”鯖缶は、水煮派か、みそ煮派か”でどうだろう?
缶詰と言ったら、やっぱり、フルーツか、魚!!
その中でも、鯖缶は知名度が頭一つ抜けている。
だから、鯖缶の話をしたら盛り上がるんじゃないかな?!!
よし!これでいこう!!!
テーマも決まってテンションも上がってきたところで、光が収まった。
俺は、誰かにとられる前に話し出した。
その焦りで、少し早口になってしまったが仕方ない。
俺が早口になったからか、いつも通りハイテンポな雑談になった。
「今日の話題は『缶詰』だな。みんなは、鯖缶は、水煮派?それとも、みそ煮派?」
「だいぶ具体的な話題から入るんだな!!!」
「そっちの方が楽しそうじゃん。じゃあ、『せーのっ!』っていうから、同時に言おう!!」
「せーのっ!!」
「「水煮」」「「みそ煮」」
「お!ちょうど半分ずつに分かれたな。ちなみに、水煮派の人!「「はい!」」えーっと、九条と大久保ね。じゃあ、俺と早川がみそ煮派ってことかな」
「割れるもんだね!!!」
「私は、甘じょっぱい感じが好きだから、みそ煮派なんだけど~、皆はなんでその派閥なの?」
「私は、あっさり、してて、おいしい、から。みそ煮も、好き、だけど、今日は、というか、今は、水煮派」
「俺は、いつもなら、僅差でみそ煮派なんだけど、朝食ってきたから、今は水煮派だな!!!」
「九条と、大久保は、その時の気分で、みそ煮派か、水煮派に分かれる感じなんだな。俺は、早川と同じで甘じょっぱいのが好きなのと、食べた感が強いからだ!水煮は、あっさり食べられるから、食べた感がちょっと少なくてな!」
それから、いろんな缶詰の好みの話や、缶詰に関するエピソードで盛り上がっていった。
やっぱり、食の話って強いな。
みんな、各々の缶詰のエピソードがあってびっくりした。
今日は、最初からMAXの盛り上がりで、その盛り上がりが落ち着くこともなく走り抜けた感じがした。
満足していると、アナウンスが鳴った。
”34分43秒25が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
缶詰って不思議な魅力がありますよね。
缶詰に入っているものを食べる背徳感がいいですよね。
おいしいのに、さらに保存食にまでなるなんて、なんて優秀な食べ物!!!
今日帰りに一個買って帰ろうかしら!
今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
今日も昨日以上に盛り上がった。
こんなに盛り上がると、明日の雑談もこれ以上を想像したくなる。
でも、いつかドンと落とされる気がする。
それが常にちょっと不安だ。
0
お読みいただきありがとうございます。よろしければ、いいね、エール、お気に入り登録よろしくお願いします!!!!
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる