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9月30日 くるみの日 中川感謝
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今日は自由に行こう。
目標とか考えずに自由に行こう。
なぜなら、目標が思いつかなかったから。
課題が見つからなかったから。
だから、課題が見つかるまでは自由に行こう。
課題が見つかってから目標を立てよう。
課題が見つかってから、頑張ろう。
そうやって柔軟に行こう。
目標を立てることに躍起になってたら、楽しめるものも楽しめないしな。
楽しむのが一番なんだから。
今は自由に。
何も気にすることもなく!
頑張っていこう!!!楽しもう!!!!!
気合を入れたところで俺は、『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『くるみ割り人形が飾ってある洋風な部屋』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『中川様』『関様』『矢野様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『くるみ』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
くるみか。
くるみかぁ…
くるみってあれだよな、木の実か何かだよな。
なんとなく、不良キャラが握りつぶしてるってイメージがあるなぁ。
どんな味なんだろう?
そもそも俺は、くるみを食べたことがあるんだろうか?
それすらも分からないな。
あとくるみについて知っていることがあるとすれば、くるみ割り人形があるってことかな。
それ以外は本当に何も知らないな。
これだと、テーマをもっていけないな。
さすがにこの知識量のものにテーマを持って行くのは申し訳ない。
テーマを持って行かないのは不安でしかないけど、まぁ、仕方がないかな。
よし!テーマはほかの人に任せよう。
決意が固まったところで、光が収まった。
俺たちはメルヘンな部屋にいた。
ぬいぐるみや着せ替え人形などが並んでいる。
その中に一つ、年季の入ったくるみ割り人形が、異彩を放っている。
なんとなくホラーな展開になりそうな部屋。
俺が久しぶりに、シチュエーションに感心していると、関が話し出した。
「今日の話題は『くるみ』ですね、はい。みなさんって、くるみがどんなものか、ぱっと思い浮かべれますか?、はい。ちなみに私は、まったく思い浮かびません」
あぁ、関もくるみが分からないのか。
すごく親近感がわく。
そうだよな。
そうだよな。
分からないよな。
くるみって何なんだろうな?
そう思いながら首を大きく縦に振り頷いていると、その間に矢野が話に入っていった。
「僕はね、なんとなくイメージが付くよ。くっきりとこれっていうほどのものは無理でも、なんとなくは分かるよ」
へぇ、矢野は分かるのか。意外だな。
なんとなくこっち側なのかと思っていた。
軽い裏切りを受けたような気持ちになった。
あ!このままでは、俺が最後になってしまうと思い、俺はなんとか話に入っていく。
「俺は、不良が手にもって握りつぶすやつってイメージならあるぞ。だけど、それがどんな見た目でどんな形でって聞かれたら、分からないとしか答えられないな」
俺は素直に言った。
少し照れながらだが、なんとか言い切ることができた。
俺が言ってからワンテンポ開けて最後の中川が話し出した。
「あたしは、やっぱ料理に入ってる砕いたくるみならなんとなくイメージできた。でも、もともとがどんな植物?なのかは、やっぱ分からない!!」
あやふやな奴らだらけの雑談は及第点ぐらいの盛り上がり方はした。
そのほとんどが、中川によるくるみを使った料理の話だった。
ありがとう中川。
中川のおかげで何とか乗り切ることができた。
中川に感謝をしていると、アナウンスが鳴った。
”27分05秒19が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
くるみ割り人形っていろんな形があって面白いですよね。
実用性があって、見た目の面白さもあって、いいものですよね、くるみ割り人形。
今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
今日は、中川に感謝をしながら一日を過ごそう。
今日の雑談は、中川がいなかったら、沈黙のし過ぎで強制終了だったかもしれない。
それぐらい中川が頑張ってくれた。
中川への感謝を忘れないように次の授業の準備に取り掛かった。
目標とか考えずに自由に行こう。
なぜなら、目標が思いつかなかったから。
課題が見つからなかったから。
だから、課題が見つかるまでは自由に行こう。
課題が見つかってから目標を立てよう。
課題が見つかってから、頑張ろう。
そうやって柔軟に行こう。
目標を立てることに躍起になってたら、楽しめるものも楽しめないしな。
楽しむのが一番なんだから。
今は自由に。
何も気にすることもなく!
頑張っていこう!!!楽しもう!!!!!
気合を入れたところで俺は、『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『くるみ割り人形が飾ってある洋風な部屋』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『中川様』『関様』『矢野様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『くるみ』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
くるみか。
くるみかぁ…
くるみってあれだよな、木の実か何かだよな。
なんとなく、不良キャラが握りつぶしてるってイメージがあるなぁ。
どんな味なんだろう?
そもそも俺は、くるみを食べたことがあるんだろうか?
それすらも分からないな。
あとくるみについて知っていることがあるとすれば、くるみ割り人形があるってことかな。
それ以外は本当に何も知らないな。
これだと、テーマをもっていけないな。
さすがにこの知識量のものにテーマを持って行くのは申し訳ない。
テーマを持って行かないのは不安でしかないけど、まぁ、仕方がないかな。
よし!テーマはほかの人に任せよう。
決意が固まったところで、光が収まった。
俺たちはメルヘンな部屋にいた。
ぬいぐるみや着せ替え人形などが並んでいる。
その中に一つ、年季の入ったくるみ割り人形が、異彩を放っている。
なんとなくホラーな展開になりそうな部屋。
俺が久しぶりに、シチュエーションに感心していると、関が話し出した。
「今日の話題は『くるみ』ですね、はい。みなさんって、くるみがどんなものか、ぱっと思い浮かべれますか?、はい。ちなみに私は、まったく思い浮かびません」
あぁ、関もくるみが分からないのか。
すごく親近感がわく。
そうだよな。
そうだよな。
分からないよな。
くるみって何なんだろうな?
そう思いながら首を大きく縦に振り頷いていると、その間に矢野が話に入っていった。
「僕はね、なんとなくイメージが付くよ。くっきりとこれっていうほどのものは無理でも、なんとなくは分かるよ」
へぇ、矢野は分かるのか。意外だな。
なんとなくこっち側なのかと思っていた。
軽い裏切りを受けたような気持ちになった。
あ!このままでは、俺が最後になってしまうと思い、俺はなんとか話に入っていく。
「俺は、不良が手にもって握りつぶすやつってイメージならあるぞ。だけど、それがどんな見た目でどんな形でって聞かれたら、分からないとしか答えられないな」
俺は素直に言った。
少し照れながらだが、なんとか言い切ることができた。
俺が言ってからワンテンポ開けて最後の中川が話し出した。
「あたしは、やっぱ料理に入ってる砕いたくるみならなんとなくイメージできた。でも、もともとがどんな植物?なのかは、やっぱ分からない!!」
あやふやな奴らだらけの雑談は及第点ぐらいの盛り上がり方はした。
そのほとんどが、中川によるくるみを使った料理の話だった。
ありがとう中川。
中川のおかげで何とか乗り切ることができた。
中川に感謝をしていると、アナウンスが鳴った。
”27分05秒19が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
くるみ割り人形っていろんな形があって面白いですよね。
実用性があって、見た目の面白さもあって、いいものですよね、くるみ割り人形。
今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
今日は、中川に感謝をしながら一日を過ごそう。
今日の雑談は、中川がいなかったら、沈黙のし過ぎで強制終了だったかもしれない。
それぐらい中川が頑張ってくれた。
中川への感謝を忘れないように次の授業の準備に取り掛かった。
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