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9月13日 プログラマーの日【ロシア】 がんばった及第点
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今日はどうなるかな?
人の話を聞くのかな?
それとも楽しく雑談をするのかな?
どうだろう?
どうだろう?
まぁ、なんだとしても、楽しければいいかなぁ。
不快な思いをする人がいなければいいかなぁ。
でも、少しは雑談したいかな。
せっかく『雑談部屋』を使うんだから、少しは雑談したいよね。
ふわふわした感じで、俺は『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『プログラマーのパソコンの前って感じ』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『関様』『中川様』『村山様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『プログラマー』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
プログラマーか。
プログラマーかぁ…
分からねぇなぁ。
言葉の意味は分かるんだけど、俺の中では、解像度が低すぎて、話せそうにないなぁ。
イメージの話しかできないなぁ。
それも、パソコンに向かってすごくタイピングをしている人みたいなイメージしかない。
どうしよう。
大丈夫かな。
詳しい人がいればいいな。
その人の話を聞いてるだけでも大丈夫そうだし。
なんとかなるかなぁ。
なんとかするしかないのかぁ。
頑張らなきゃなぁ。
少しだけ、やる気を出したところで光が収まった。
最初に話し出したのは関。
これで、誰も話せる人がいなくて譲り合いの沈黙が起こる可能性がつぶれた。
ありがとう、関
「今日の話題は、『プログラマー』です、はい。学校の授業とかでプログラミングとか出てきてるけど、茉奈さんは得意ですか?はい」
関が『プログラマー』を”プログラミング”につなげてくれた。
プログラミングなら授業で体験したことがあるし、ギリ行けそうな気がする。
俺は勇気を持って話し出した。
「俺は、あまり得意じゃないな。学校で使うプログラミングのアプリが操作性が悪くてすぐイライラしちゃって、上手くできないんだよな」
「あのソフトって、現代のソフトなのか疑うレベルで動きが悪いですよね。はい」
関が、俺の話しにコメントを入れてくれた。
それから、少しずつ雑談のテンポが上がっていった。
「あたしは、やっぱ結構うまいほうだったよ。あの動きの悪い感じが、あたしがゆっくり動かすのと、やっぱあってたみたいで、不快感なく使えたから、上手く行ったよ」
「たしかに、じっくり考えながらやってる人って、あのソフトで、そこまでイライラしている印象ないですね、はい」
「俺は、苦手な方だったと思う。繰り返しとかそういう指示が苦手だったかな。自分が右向くとか左向くとかじゃなくて、目の前のものにそれをさせるって感覚が、いまいちピンと来なくて上手く行かなかったんだと思う」
それからは、そこまでは盛り上がらなかったけれど、気まずいと思うほど盛り下がっていたわけじゃないくらいにはなったかな。
基本的にプログラミングの話しをして、閉めの方に関が「そんなプログラミングができるプログラマーさんたちってすごいですよね」って言ってた。
まとめるのがうまいなぁ。
関に感心しているとアナウンスが鳴った。
”27分53秒51が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
授業で体験したことを基準にすることで、それ以上のことをしている人をすごいと思えるようになると思います。
自分が走ったタイムより速いとか、自分よりうまく絵が描けているとか、自分よりも大量の作業をこなしているとか。
今日も自分の中の評価の基準を作る体験をするために、今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
すごく盛り上がる事こそしなかったけど、つまらなかったと思うほどではなかった。
皆が、あまり興味のない話題でここまで行けて良かった。
うまくいった方なんじゃないかな?
人の話を聞くのかな?
それとも楽しく雑談をするのかな?
どうだろう?
どうだろう?
まぁ、なんだとしても、楽しければいいかなぁ。
不快な思いをする人がいなければいいかなぁ。
でも、少しは雑談したいかな。
せっかく『雑談部屋』を使うんだから、少しは雑談したいよね。
ふわふわした感じで、俺は『雑談部屋』に入っていった。
今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。
”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”
やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。
”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『プログラマーのパソコンの前って感じ』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『関様』『中川様』『村山様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『プログラマー』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”
アナウンスがやんで、光に包まれた。
プログラマーか。
プログラマーかぁ…
分からねぇなぁ。
言葉の意味は分かるんだけど、俺の中では、解像度が低すぎて、話せそうにないなぁ。
イメージの話しかできないなぁ。
それも、パソコンに向かってすごくタイピングをしている人みたいなイメージしかない。
どうしよう。
大丈夫かな。
詳しい人がいればいいな。
その人の話を聞いてるだけでも大丈夫そうだし。
なんとかなるかなぁ。
なんとかするしかないのかぁ。
頑張らなきゃなぁ。
少しだけ、やる気を出したところで光が収まった。
最初に話し出したのは関。
これで、誰も話せる人がいなくて譲り合いの沈黙が起こる可能性がつぶれた。
ありがとう、関
「今日の話題は、『プログラマー』です、はい。学校の授業とかでプログラミングとか出てきてるけど、茉奈さんは得意ですか?はい」
関が『プログラマー』を”プログラミング”につなげてくれた。
プログラミングなら授業で体験したことがあるし、ギリ行けそうな気がする。
俺は勇気を持って話し出した。
「俺は、あまり得意じゃないな。学校で使うプログラミングのアプリが操作性が悪くてすぐイライラしちゃって、上手くできないんだよな」
「あのソフトって、現代のソフトなのか疑うレベルで動きが悪いですよね。はい」
関が、俺の話しにコメントを入れてくれた。
それから、少しずつ雑談のテンポが上がっていった。
「あたしは、やっぱ結構うまいほうだったよ。あの動きの悪い感じが、あたしがゆっくり動かすのと、やっぱあってたみたいで、不快感なく使えたから、上手く行ったよ」
「たしかに、じっくり考えながらやってる人って、あのソフトで、そこまでイライラしている印象ないですね、はい」
「俺は、苦手な方だったと思う。繰り返しとかそういう指示が苦手だったかな。自分が右向くとか左向くとかじゃなくて、目の前のものにそれをさせるって感覚が、いまいちピンと来なくて上手く行かなかったんだと思う」
それからは、そこまでは盛り上がらなかったけれど、気まずいと思うほど盛り下がっていたわけじゃないくらいにはなったかな。
基本的にプログラミングの話しをして、閉めの方に関が「そんなプログラミングができるプログラマーさんたちってすごいですよね」って言ってた。
まとめるのがうまいなぁ。
関に感心しているとアナウンスが鳴った。
”27分53秒51が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。
授業で体験したことを基準にすることで、それ以上のことをしている人をすごいと思えるようになると思います。
自分が走ったタイムより速いとか、自分よりうまく絵が描けているとか、自分よりも大量の作業をこなしているとか。
今日も自分の中の評価の基準を作る体験をするために、今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”
アナウンスが止んだ。
教室に戻ってきた。
すごく盛り上がる事こそしなかったけど、つまらなかったと思うほどではなかった。
皆が、あまり興味のない話題でここまで行けて良かった。
うまくいった方なんじゃないかな?
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